スカウト代行 / スカウト代行
誰の名前で送るか
スカウトを誰の名前で送るか。候補者から見れば、送ってきたのはその会社の人です。だから、名前の設計は候補者の体験に直接関わります。そして、面談で会う人と名前が違うと、違和感が残ります。この記事では、選択肢と、それぞれで決めておくことを整理します。なお、媒体ごとに送信者の表示の仕組みは異なるため、具体的な設定は各媒体の情報をご確認ください。
三つの選択肢
一.自社の採用担当の個人名。候補者から見て、担当者が明確になります。
二.自社の部署名。「採用担当」「人事部 採用チーム」。個人名を出さない形です。
三.現場の責任者や経営者の名前。特定の職種で使われることがあります。
それぞれに利点と注意点があります。
個人名で送る場合
利点
- 誰からの連絡かが明確
- 継続的なやりとりで、関係が作りやすい
- 返信しやすい印象になります
注意点
- 面談に出る人と違うと、違和感が残る
- 担当者が交代したときに、途中で名前が変わる
- その人が実際に対応できるかの確認が要ります
そして、実際に返信に対応するのが代行の担当者である場合、名前と実態が離れます。候補者は、その名前の人と話していると思っています。
部署名で送る場合
利点
- 面談で名前が一致しない問題が起きません
- 担当者が交代しても、表示は変わらない
- 複数人で対応する運用に向く
注意点
- 個人からの連絡より、事務的な印象になることがある
- 返信の宛先が分かりにくい場合がある
多くの場合、部署名のほうが管理は単純です。交代や複数人での対応を前提にするなら、こちらが噛み合います。
現場や経営者の名前で送る場合
特定の場面で効くことがあります。
経営者の名前。規模の小さい会社、経営に近いポジションの募集。候補者から見た重みが変わります。
現場責任者の名前。専門性の高い職種。同じ職種の人からの連絡は、読まれやすいことがあります。
注意点
- その人が返信に対応できるか。名前を借りるだけだと、返信が来たときに対応が遅れます
- 送信の件数が多いと、対応が追いつかない
- 本人の同意が要ります
この形を取るなら、返信への対応の流れを先に決めてください。「一次対応は採用担当、必要に応じて本人が返す」といった設計です。
エラベルの見解
送信者名の設計で、「面談で会う人との一致」を最優先にしてください。ここが候補者の体験を分けます。
候補者は、連絡をくれた人の名前を覚えています。やりとりを重ねるほど、その人への印象も作られる。ところが、面談に出てくるのは別の人。
この不一致は、細かいようで印象に残ります。「あの人は誰だったのか」と思われます。
そして、この状態は代行を使っていると起きやすい。送信と返信対応は代行、面談は自社という分担が普通だからです。
対処は二つです。
一つめ、部署名で送る。個人名を出さなければ、不一致は起きません。返信の宛名も部署宛になります。
二つめ、面談の案内で当日の担当を伝える。「当日は◯◯部の△△が担当します」。候補者は準備ができますし、違和感もなくなります。
どちらでも構いませんが、決めておいてください。決めていないと、連絡の途中で名前が変わる、案内に誰の名前もない、という状態になります。
細かい点ですが、辞退の理由になり得る種類の細かさです。
署名の設計
含める内容
- 会社名
- 部署名(または個人名)
- 連絡先(返信の経路)
- 採用サイトや会社の情報へのリンク
含めないほうがよいもの
- 過度に長い会社の説明
- 複数の連絡先(どこに返せばよいか分かりにくくなります)
そして、署名は媒体の仕様に合わせて調整してください。媒体内のメッセージで完結する場合と、メールに転送される場合で、適した形が違います。
返信の受け取り先
媒体内で完結する場合。媒体の管理画面で返信を受け取ります。通知の設定を確認してください。
メールに転送される場合。どのアドレスに届くか。共有のアドレスにしておくと、複数人で対応できます。
そして、見落としを防ぐ仕組みを作ってください。返信に気づかないまま時間が経つと、候補者の関心は下がります。
通知の設定、確認の担当、確認の頻度。この三つを決めておきます。
名前を変えるとき
担当者が交代した場合
- 個人名で送っていたなら、途中で名前が変わります
- 既に接触している候補者には、引き継ぎの連絡を入れる
- 新規の送信から新しい名前にする
部署名から個人名に変える場合、またはその逆
- 既存のやりとりは、そのままの形で続ける
- 新規から変える
そして、変更の記録を残してください。いつから誰の名前で送っているか。後から確認できます。
実態と合わせる
送信者名が実態と合っているかを確認してください。
その名前の人が、実際に返信に対応するか。対応しないなら、名前を借りているだけの状態です。
面談でその人が出てくるか。出てこないなら、案内で伝える設計が要ります。
候補者から質問が来たときに、答えられる人か。
この三つが揃っていないなら、部署名にするほうが正直です。
そして、候補者から見て不自然でないことが基準です。名前の設計は、細かい調整の一つですが、体験の質に効きます。
エラベルの見解
送信者名で、経営者や現場責任者の名前を使う場合は、返信の設計を先に決めてください。
「経営者からのスカウト」は、候補者から見た重みが違います。特に、規模の小さい会社や、経営に近いポジションでは効きます。
ところが、返信が来たときに本人が対応できないと、その効果は逆に働きます。名前を借りただけだと分かると、印象が落ちます。
だから、設計を決めてください。
一次対応は採用担当が行い、内容によって本人が返す。この形なら、対応の速さも保てます。
そして、本人が返す場面を決めておいてください。「面談の日程が決まったら、本人から一言送る」「事業についての質問には本人が答える」。
一往復でも本人の言葉があると、候補者の受け取り方は変わります。
そして、本人にもこの設計を共有してください。名前を使うことの同意と、対応が発生する場面。知らないまま名前が使われている状態は避けます。
名前の重みを使うなら、それに見合う対応の設計が要ります。
まとめ
- 選択肢は、個人名・部署名・現場や経営者の名前の三つ
- 個人名は明確だが、面談で会う人と違うと違和感が残る
- 部署名は、交代や複数人での対応に向く。管理は単純
- 最優先は「面談で会う人との一致」
- 対処は、部署名で送るか、案内で当日の担当を伝える
- 署名は、返信の経路を明確に。複数の連絡先を書かない
- 返信の見落としを防ぐ仕組みを作る
- 経営者や現場の名前を使うなら、返信の設計を先に決める
よくある質問
代行の担当者の名前で送ってもよいですか
候補者から見れば、その会社の人として認識されます。名前を出す形にするなら、面談での不一致をどう扱うかを決めてください。多くの場合、部署名で送るほうが管理は単純です。
面談で名前が違うと問題になりますか
大きな問題にはなりませんが、違和感は残ります。案内で当日の担当を伝えておくか、部署名で送る形にすれば防げます。細かい点ですが、候補者の体験には効きます。
経営者の名前を使いたいのですが
効く場面はあります。ただし、返信への対応の流れを先に決めてください。一次対応は採用担当、必要に応じて本人が返す形が現実的です。あわせて、本人に同意と対応が発生する場面を共有しておいてください。