スカウト代行 / スカウト代行
対応時間帯の取り決め
スカウトの運用で、対応の速さをどう取り決めるか。特に効くのは返信への対応です。返信は関心が高い瞬間で、そこから時間が経つほど温度は下がります。この記事では、決める項目と、確認の方法を整理します。採用代行全般の設計はSLAの決め方にまとめています。
速さが効く工程
返信への一次対応。最も効きます。関心が高い瞬間に返せるか。
面談の候補日の提示。返信から日程が出るまで。
候補者からの質問への回答。
送信そのもの。これはあまり効きません。条件と文面が整ってから送るほうが結果は良くなります。
上の三つに絞って取り決めれば足ります。すべての工程に速さを求めると、費用が上がります。
決める項目
返信への一次対応。受信から何営業時間以内に返すか。
面談の候補日の提示。返信から何営業日以内か。
質問への回答。答えられるものと、自社に戻すもので分けます。
営業時間外の扱い。翌営業日でよいか、自動の受付返信を入れるか。
緊急時の連絡手段。候補者から急ぎの連絡があった場合。
この五つを決めておいてください。
そして、自社側の対応時間も決めてください。代行側だけを速くしても、全体の速度は変わりません。
営業時間外の扱い
返信は営業時間外にも来ます。候補者は在職中のことが多く、夜間や週末に媒体を見る人もいます。
選択肢
- 翌営業日に対応する
- 自動の受付返信を入れる(受け取ったことを伝える)
- 一部の時間帯だけ対応する
二番目が現実的なことが多い。受け取ったことが伝われば、放置されている印象は避けられます。
そして、いつ返事が来るかを伝えてください。「翌営業日にご連絡します」。見通しが分かると、待つ不安は減ります。
深夜や週末まで対応を求めると、体制の話になります。費用も上がります。求める範囲を絞ってください。
エラベルの見解
対応時間を取り決めるときに、「掛け持ち社数」と一緒に聞いてください。この二つはセットです。
「一時間以内に対応します」という答えと、「担当者は複数社を持っています」という答えが同時に返ってきたら、その約束は成り立ちにくい。複数社の返信が同時に来たとき、どこかが待たされます。
逆に、掛け持ちが少なければ、速さの約束には裏付けがあります。
そして、掛け持ちが多くても仕組みで対応している会社はあります。当番制で一次対応を分担する、通知を共有して誰でも拾える形にする。
この場合、対応するのは担当者本人とは限りませんが、速さは保たれます。
だから、聞く順番はこうです。「どのくらいで対応しますか」「担当者は何社持っていますか」「その両立をどうしていますか」。
三つ目の答えが、その会社の運用の実態です。仕組みがあれば説明できますし、なければ「担当者の努力で」という答えになります。
努力に依存する速さは、繁忙期に崩れます。
送信の時間帯
送信の時間帯を決める場合もあります。
候補者が媒体を見る時間帯に届くほうが、読まれやすいことがあります。ただし、媒体や職種によって傾向は違います。
そして、この傾向は自社のデータで確認できます。送信の時間帯と、開封や返信の関係。記録があれば、傾向が見えます。
外部の一般論より、自社の数字を見てください。
そして、時間帯を指定すると、代行の稼働に制約が生まれます。指定するなら、その分の調整が必要になることを織り込んでください。
自社側の対応時間
返信対応を自社が持つ場合、自社の対応時間が結果を決めます。
決めること
- 返信を確認する頻度
- 返すまでの目安時間
- 不在時の代替
- 営業時間外の扱い
返信対応を代行が持つ場合でも、自社の対応時間は要ります。
- 文面の確認にかかる時間
- 条件の判断にかかる時間
- 質問への回答にかかる時間
- 面談の候補日を出すまでの時間
四番目が最も効きます。代行が速く返しても、候補日が出なければ面談は組めません。
そして、面接官の枠を先に確保しておくと、候補日を速く出せます。設計は日程調整まで任せる場合の設計にまとめています。
商談で確認する
返信への対応はどのくらいで行いますか
時間の目安が出るかを見ます。
その時間をどうやって守っていますか
仕組みがあるかを聞きます。当番制、通知の設定、複数人で見る体制。
担当者は何社を担当していますか
速さの約束と整合するかを確認します。
対応できない時間帯はありますか
正直に答える会社のほうが信頼できます。
営業時間外の返信はどう扱いますか
この五つで、答えの信頼度はかなり判断できます。
契約に書くか
判断の理由になった水準なら、契約か別紙に残しておいてください。
運用のルールだけだと、担当者が交代したときに引き継がれないことがあります。
書く項目
- 返信への一次対応の目安時間
- 候補日の提示までの日数
- 営業時間外の扱い
- 自社側の対応時間
四番目も書いてください。双方が約束する形にすると、片方だけが速い状態を避けられます。
守られているかの確認
記録で確認する。返信の受信時刻と、返信した時刻。媒体の記録から分かります。
毎件を見る必要はありません。月に一度、抽出して見る程度で足ります。
候補者からの声を拾う。「連絡が来ない」という指摘があれば、遡って確認します。
未達の原因を分ける。代行側の体制か、自社からの情報提供が遅れたか、候補者側の事情か。
傾向を見る。特定の曜日や時期に遅れが集中していないか。
この五つで、実態が把握できます。
速さと質のバランス
速く返すことと、良い返信を書くことは、両立しにくい面があります。
定型文なら速く返せます。ただし、面談化率は上がりません。
候補者の経歴に触れて書くと、時間がかかります。しかし、反応は変わります。
現実的な形は、一次の受付は速く、内容のある返信はその後という二段構えです。
「ご返信ありがとうございます。詳しくご案内しますので、少しお時間をください」。これなら速く返せます。
そして、内容のある返信を数時間以内に送る。
この形にすると、速さと質の両方を確保できます。
エラベルの見解
対応時間の取り決めで、「候補者が待っている時間」を基準にしてください。社内の都合ではありません。
返信を送った候補者は、返事を待っています。そして、他社からもスカウトが届いています。
返事が来ない時間が長いほど、他社の話が進みます。
だから、取り決めの時間は候補者の視点で決めてください。「一営業日以内」と決めても、金曜の夜に返信が来たら、月曜まで待つことになります。
この場合、候補者は三日待つことになります。
だから、週末をまたぐ場合の扱いも決めてください。自動の受付返信を入れる、月曜の朝に優先して対応する。
そして、面談の候補日も同じです。候補日を出しても、その日程が二週間先なら、候補者は待ちます。直近の枠があるかどうかが効きます。
取り決めの数字を作るときに、候補者から見た待ち時間を計算してみてください。
返信までの時間、候補日が出るまでの時間、面談までの時間。この合計が、候補者の体験です。
まとめ
- 速さが効くのは、返信への一次対応・候補日の提示・質問への回答
- 送信そのものの速さは、あまり効かない
- 決めるのは、一次対応・候補日の提示・質問への回答・営業時間外・緊急時
- 営業時間外は、自動の受付返信で「いつ返事が来るか」を伝える
- 「対応時間」と「掛け持ち社数」はセットで聞く
- 自社側の対応時間も決める。特に候補日を出すまでの時間
- 速さと質は、一次の受付を速く、内容のある返信をその後という二段構えで両立
- 基準は「候補者が待っている時間」。週末をまたぐ場合の扱いも決める
よくある質問
夜間や週末の対応を求められますか
求めるなら、体制の話になり費用も上がります。多くの場合、自動の受付返信を入れて、翌営業日に対応する形で足ります。「いつ返事が来るか」が伝われば、待つ不安は減ります。
対応が遅いと感じたらどう伝えますか
記録を示して事実で伝えてください。「この案件で、返信から一次対応まで二営業日かかっています」。原因を切り分けたうえで、体制の見直しか範囲の調整を相談します。あわせて、自社側の対応時間も確認してください。
自社の対応が遅い場合はどうしますか
先に自社の所要時間を決めてください。文面の確認、条件の判断、候補日の提示。決める仕組みも一緒に作ります。基準の範囲内なら担当者が即決できる形にし、承認の階層を浅くしてください。