スカウト代行 / スカウト代行
何名体制で回すか
スカウトの運用を、代行側が何名で回すか。一人で完結する形と、工程ごとに分ける形があります。一人なら情報が落ちませんが、量には限りがある。複数名なら量は出せますが、工程間で情報が分断されます。この記事では、分け方と判断の基準を整理します。採用代行全般の体制は専任担当と複数名体制のどちらがよいかにまとめています。
工程で分ける場合の切り方
一.条件の設計と候補者の選定。要件を条件に翻訳し、送る相手を選ぶ。判断が多い工程です。
二.文面の作成と書き分け。型を作り、候補者ごとに書き分ける。
三.送信。実際に送る作業。判断は少ない。
四.返信への対応。返ってきた候補者への一次対応。判断が要ります。
五.日程調整。量があり、判断は少ない。
六.記録と報告。
この六つのうち、三番目と五番目と六番目は分けやすい。判断が少なく、手順で伝えられます。
一番目、二番目、四番目は判断が要ります。分けると、情報が落ちやすい。
一人で回す場合
利点
- 条件、文面、返信が一人の中で繋がる
- 返信の内容から、条件や文面を直す判断が速い
- 候補者の経緯を把握している
限界
- 量に限りがある
- その人が動けないと止まる
- 職種が増えると回らない
スカウトは、条件と文面と返信が繋がっている運用です。返信の内容を見て、条件を調整し、文面を直す。この循環を一人が持つと、判断が速くなります。
だから、量が一人分に収まるなら、一人で回すほうが噛み合うことが多い。
複数名で回す場合
分け方の例
- 判断が要る工程(条件、文面、返信)を一人が持つ
- 送信、日程調整、記録を別のメンバーが担う
この形なら、判断は繋がったまま量を出せます。
一方、判断が要る工程を分けると、情報が落ちます。
条件を作る人と、返信を見る人が違う。返信の内容が条件の設計に反映されない。
分けるなら、情報を共有する仕組みが要ります。返信の内容を条件を作る人に伝える、定期的に擦り合わせる。
エラベルの見解
体制を確認するときに、「返信の内容が条件に反映される仕組みがあるか」を聞いてください。ここが分かれ目です。
スカウトの改善は、返信から始まります。どんな返信が来ているかで、次に何を変えるかが決まる。
前向きな返信が少ないなら、文面か条件。条件が理由の見送りが多いなら、条件の水準。時期が理由が多いなら、ターゲット。
この判断には、返信の内容を知っている必要があります。
一人で回している場合、自然に繋がります。返信を見て、条件を直す。
ところが、複数名で分けている場合、返信を見る人と条件を作る人が違うことがあります。
この場合、返信の内容が条件に反映されるまでに時間がかかります。あるいは、反映されないまま同じ条件で送り続けることになります。
だから、聞いてください。「返信の内容は、条件を作る方にどう共有されますか」。
仕組みがあるなら、分けても改善は回ります。なければ、判断が要る工程は一人が持つほうが噛み合います。
体制の人数より、情報が繋がっているかを見てください。
判断の基準
量が一人分に収まるか。送信数、返信の件数、日程調整の量。超えるなら複数名が要ります。
職種の数。複数の職種を並行するなら、一人では回りにくい。
判断の工程を分けるか。分けるなら、情報の共有の仕組みが要ります。
止まったときの影響。一人だと、その人が動けないと止まります。
費用。複数名だと、管理のコストが乗ることがあります。
この五つで判断してください。
確認する質問
この案件は何名体制ですか
それぞれの役割を教えてください。工程で聞くと、答えがはっきりします。
条件を作るのはどなたですか
返信に対応するのはどなたですか
返信の内容は、条件を作る方にどう共有されますか
稼働時間の内訳を教えてください。メインが何時間、補助が何時間。
この六つのうち、五番目が最も重要です。情報が繋がっているかが分かります。
稼働の内訳を聞く
合計の稼働時間だけを聞くと、実態が見えません。
経験のあるメンバーが週に一時間だけ関与し、残りを別のメンバーが担っているということがあります。
これは悪いことではありません。経験のある人が方針を決め、処理を別のメンバーが担う形は合理的です。
問題は、その構成を知らないまま契約することです。
だから、内訳で聞いてください。「メインの方が週に何時間、補助の方が何時間ですか」。
そして、この内訳は契約の別紙に残せます。運用が変わって、経験のあるメンバーの関与が減ったときに、話し合いの土台になります。
自社側の窓口
代行側が複数名でも、自社側の窓口は一人にしてください。
複数の窓口があると、依頼が分散します。そして、優先順位が判断されにくくなります。
そして、判断を求める相手を決めてください。条件の相談はメイン、事務の確認は補助。
この線を決めておくと、やりとりが速くなります。
体制が変わったときの検知
稼働報告に担当者名を入れてもらう。工程ごとに誰が担当したか。
定例会に実務者が出る形にする。窓口だけだと、体制の変化は見えません。
権限の一覧を棚卸しする。媒体、採用管理システム、連絡の手段。四半期に一度。
文面の質を抽出して見る。書いている人が替わると、質が変わることがあります。
この四つで、体制の変化に気づけます。
エラベルの見解
体制の話で、「その人が抜けたらどうなりますか」を聞いてください。答えに設計思想が出ます。
一人で回している場合、代替のメンバーがいるのか、いないのか。いないなら、稼働が止まったときに自社が引き取ることになります。
複数名なら、メインが抜けたときに補助が引き継げるのか。情報が共有されていれば引き継げますし、メインの頭の中にしかないなら引き継げません。
この質問への答えが具体的なら、その会社は継続性を設計しています。
そして、この確認は自社の準備にもつながります。
代替がない体制なら、情報を自社に残す設計をより厚くしてください。条件の内容と設計意図、文面の型、接触の記録。共有の場所に置いておけば、誰が入っても続けられます。
そして、止まってはいけない工程を切り分けてください。返信への対応は、遅れると温度が下がります。この工程だけは、自社が引き取れる形にしておく。
体制の確認は、相手を測るだけでなく、自社が備えるべき範囲を知るためのものです。
まとめ
- 工程は六つ。送信・日程調整・記録は分けやすく、条件・文面・返信は判断が要る
- 一人で回すと、条件・文面・返信が繋がる。量には限りがある
- 複数名なら、判断が要る工程を一人が持ち、事務を分ける形が噛み合う
- 確認は「返信の内容が条件に反映される仕組みがあるか」
- 判断の基準は、量・職種の数・判断の工程を分けるか・止まったときの影響・費用
- 稼働時間の内訳で聞く。合計だけでは実態が見えない
- 自社側の窓口は一人にする
- 「その人が抜けたらどうなりますか」で継続性の設計が見える
よくある質問
一人体制だと不安です
止まったときの代替がないのは事実です。ただし、条件・文面・返信が繋がるため、判断は速くなります。業務を文書に残し、止まってはいけない工程を自社が引き取れる形にしておけば、リスクは下げられます。
複数名だと情報が落ちませんか
判断が要る工程を分けると落ちやすくなります。返信の内容が条件に反映される仕組みがあるかを確認してください。仕組みがあるなら、分けても改善は回ります。あわせて、情報を自社の環境に集約しておくと、共有の土台になります。
何名が適切ですか
送信数、返信の件数、職種の数で決まります。量が一人分に収まるなら一人で足ります。超えるなら、事務の工程を分ける形から検討してください。判断が要る工程を分けるのは、情報の共有の仕組みができてからです。