コンサルタント採用の代行費用の相場|断っている案件と、選考に使う現役コンサルタントの時間から逆算する
コンサルティングファームの採用は、事業の大きさがそのままコンサルタントの人数で決まる、という特徴があります。案件の依頼があっても、担当できるコンサルタントがいなければ受けられません。そのため、コンサルタントの採用は、売上の計画と直結しています。さらに、ケース面接などの選考に現役のコンサルタントが多くの時間を割くため、選考そのものの費用も大きくなりがちです。結論から書くと、コンサルタントの代行費用は、人手が足りずに受けられない案件から払える額を逆算し、選考に使っている現役のコンサルタントの時間まで含めた総額で比べると、判断しやすくなります。
代行の料金は会社、料金の形、依頼する範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、この記事では代行費用の相場は扱いません。
受けられない案件から逆算する
コンサルタントの採用にかけてよい額は、コンサルタント一人が生む売上から考えるのが分かりやすい方法です。
- 一人あたりの売上:コンサルタント一人が一年間に案件で生む売上の目安(稼働の割合と単価から出す)
- 断っている案件:人手が足りずに断った、あるいは開始を遅らせた案件の量
- 立ち上がりまでの期間:入社してから案件で一人前に動けるようになるまでの期間
コンサルタントを一人採ることで、どれだけの案件を受けられるようになるかを見積もってください。その利益から、立ち上がりまでの期間を考慮して、採用にかけてよい額の上限を決めます。そこに、紹介会社を使った場合の費用(紹介会社の手数料表に基づく手数料と社内の時間)を並べると、代行費用の上限が見えてきます。
選考にかかる現役コンサルタントの時間
コンサルタントの選考では、ケース面接など、現役のコンサルタントが候補者と向き合う時間が多くかかります。この時間は、本来なら案件で売上を生んでいた時間です。
| 選考の段階 | 現役のコンサルタントの関わり方 | 費用への影響 |
|---|---|---|
| 書類選考 | 経歴の確認に時間を使う | 応募が多いほど時間が増える |
| ケース面接 | 面接官として候補者と議論する | 一回あたりの時間が長く、回数も多い |
| 最終面接 | パートナーなどが担当する | 単価の高い人の時間を使う |
この表の各段階で、現役のコンサルタントが使った時間を数え、その人たちが案件で生む売上の単価を掛けると、選考にかかっている見えにくい費用が分かります。採用1人あたりの費用を考えるときは、紹介手数料や代行費用だけでなく、この費用も加えてください。
選考の費用を抑えるには、ケース面接に進む候補者の質を上げることが大切です。書類の段階で、自社の求める経験や考え方に合う人を絞り込めれば、合わない人のケース面接に現役のコンサルタントの時間を使わずに済みます。採用代行は、この絞り込みの部分を担う形で使うと効果が出やすくなります。
エラベルの見解
コンサルタントの採用相談で多いのは、ケース面接の通過率が低く、現役のコンサルタントが疲れているケースです。応募が多くても、ケース面接で落ちる人が多いと、面接官の時間ばかりが使われます。
書類選考の基準を、ケース面接で評価している点に合わせて見直してください。たとえば、ケース面接で見ているのが論点の整理の仕方なら、経歴の中で論点を整理して成果を出した経験を書類の段階で確かめます。同じ料金・同じ業務範囲でも、ケース面接の基準を理解して候補者を絞れる担当者かどうかで、現役のコンサルタントの負担は大きく変わります。
ファーム出身者と事業会社出身者
コンサルタントの候補者は、大きく二つに分かれます。
- 他のファームの出身者:コンサルティングの進め方を身につけており、立ち上がりが早い。多くのファームが取り合っている
- 事業会社の出身者:特定の業界や業務の深い知識を持つ。コンサルティングの進め方は入社後に身につける必要がある
業界の知見を強みにしたいファームでは、事業会社の出身者を採ることで、他のファームとの違いを出せることがあります。一方で、入社後の教育の仕組みが必要です。どちらの層を中心に採るかで、探し方も選考の進め方も変わります。要件の決め方はコンサルタント採用の要件定義で書いています。
料金の形
料金の形は、月額固定、採用決定時の支払い、両者の組み合わせなどがあります。エラベルでは、採用決定時に1名10万円(税別)という形で、担当者を選んで採用の実務を任せられる仕組みを用意しています。どの形でも、上で逆算した上限と、選考にかかる現役のコンサルタントの時間を含めた総額で比べてください。スカウトの進め方はコンサルタントのスカウトで書いています。
エラベルの見解
コンサルタントの採用で、もう一つ考えてほしいのは、入社後の最初の案件です。コンサルタントの候補者は、入社後にどんな案件に入るのかを気にします。最初の案件が自分の経験や関心と合っていれば立ち上がりが早く、合っていなければ早く辞めてしまうこともあります。
採用の段階で、入社後に入る可能性のある案件の種類を伝えてください。案件の具体的な中身は秘密でも、業界やテーマの種類は伝えられることが多いはずです。入社後の姿を思い描ける候補者は、内定を承諾しやすく、定着もしやすくなります。
まとめ
- コンサルタントの採用は売上の計画と直結している。受けられない案件から払える額を逆算する
- ケース面接などで現役のコンサルタントの時間を多く使うため、選考の費用も含めた総額で比べる
- 書類選考の基準をケース面接の評価の観点に合わせると、面接官の負担が減る
- ファーム出身者と事業会社出身者のどちらを中心に採るかで、探し方が変わる
- 入社後に入る案件の種類を採用の段階で伝える
よくある質問
コンサルタント採用の代行費用の相場はいくらですか
会社や料金の形、依頼する範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、一律の相場はお伝えできません。受けられない案件の利益と、選考にかかる現役のコンサルタントの時間、紹介会社を使った場合の費用から上限を逆算し、その範囲で見積もりを比べてください。
事業会社の出身者をコンサルタントとして採るときの注意点はありますか
コンサルティングの進め方は入社後に身につける必要があるため、教育の仕組みと、最初に入る案件の選び方が大切です。業界の知見を生かせる案件から始めてもらうと、立ち上がりが早くなります。
ケース面接を減らすことはできますか
ケース面接は、コンサルタントの考え方を確かめる大切な選考です。回数を減らすより、書類の段階で合う人を絞り込み、ケース面接に進む人の質を上げるほうが、面接官の負担を減らしやすくなります。
本記事は 2026-10-16 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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