電気設計採用の代行費用の相場|「製品の回路」か「設備の電気」かを分け、外注・派遣の費用から逆算する
電気設計の採用を代行に出すとき、最初につまずきやすいのが、「電気設計」という言葉が指す仕事の幅の広さです。家電や機器の中の回路を設計する人もいれば、工場の装置を動かす制御を設計する人、建物や工場の電気設備を設計する人もいます。いずれも電気設計と呼ばれますが、必要な知識も、候補者が集まる場所もまったく違います。結論から書くと、電気設計の代行費用は、どの電気設計を採りたいのかを分けたうえで、今その設計を外注や派遣でまかなうといくらかかっているかから払える額を逆算すると、判断しやすくなります。
代行の料金は会社、料金の形、依頼する範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、この記事では金額の相場は扱いません。
どの電気設計かで、候補者が変わる
電気設計は、大きく次のように分かれます。
| 種類 | 主な仕事 | 経歴で見るところ |
|---|---|---|
| 回路設計 | 製品に組み込む電子回路や基板の設計 | 扱ってきた製品、アナログかデジタルか、基板の規模 |
| 制御設計 | 装置や設備を動かす制御盤やプログラムの設計 | 扱ってきた装置、制御の方式、現場での立ち上げの経験 |
| 電気設備設計 | 建物や工場の受変電・配線・照明などの設計 | 扱ってきた建物の種類と規模、関わった工程 |
要件が「電気設計経験者」だけのまま代行に出すと、担当者はこの三つの層すべてに声をかけることになります。回路設計の人に設備の話をしても関心を持たれず、逆も同じです。返信が少なく、面談に進んでも「想定していた仕事と違う」と言われる候補者が増え、採用までの時間と費用がかさみます。要件の決め方は電気設計採用の要件定義で書いています。
外注と派遣の費用から逆算する
電気設計の担当者が足りない会社では、多くの場合、次のような方法で設計をまかなっています。払える額の手がかりは、そこにかかっている費用です。
- 設計の外注:設計会社に回路や制御、設備の設計を外注している費用
- 派遣の技術者:技術者の派遣を受け入れて設計を担ってもらっている費用
- 社内の兼務と待ち時間:他の設計者が兼務している時間や、設計が追いつかずに開発や受注が遅れている影響
社員として電気設計の担当者を採ることで、これらのうちどの部分を置き換えられるかを見積もってください。継続的に設計の仕事があり、社内に知見をためたい場合は、外注や派遣を続けるより社員を採ったほうが中長期で費用を抑えられることがあります。その差額が、採用にかけられる額の目安になります。そこに、人材紹介で採った場合の費用(紹介会社の手数料表に基づく手数料と社内の時間)を並べると、代行費用の上限が見えてきます。
エラベルの見解
電気設計の採用相談で多いのは、機械設計と電気設計の両方ができる人を探しているケースです。装置を扱う会社では、機械と電気の両方が分かる人がいると便利なのは確かですが、そうした人は限られます。探し続けるうちに時間が過ぎ、その間の外注費がかさんでいきます。
最初は電気設計に絞って採り、機械との調整は社内の機械設計者と組んで進める形を考えてください。要件を絞れば候補者が増え、採用までの時間が短くなります。同じ料金・同じ業務範囲でも、こうした絞り込みを一緒に考えてくれる担当者かどうかで、採用の総額は変わります。
見積もりで確かめる工程
電気設計の採用代行の見積もりでは、次の工程が含まれているかを確かめてください。
- 種類と範囲の言語化:回路・制御・設備のどれか、扱う製品や装置、設計のどの工程を担うかを現場と決める
- 経歴の読み解き:扱ってきた製品や装置、使ってきた設計の道具、担った工程を読む
- 文面の作成:自社の製品や装置、設計の体制、任せたい範囲を具体的に書く
- 技術面の確認の設計:現場の設計者が、具体的な設計の場面を想定して候補者と話せるようにする
- 勤務地の説明:工場や開発拠点の所在地、出張の頻度を具体的に伝える
電気設計の仕事は、工場や開発拠点に近い場所で働くことが多く、勤務地が候補者の判断に大きく影響します。勤務地や出張の実態を早めに伝えると、辞退を防げます。スカウトの進め方は電気設計のスカウトで書いています。
期間と料金の形
電気設計は、種類が絞れていない、あるいは勤務地の条件が厳しいと、採用までの期間が長くなりがちです。代行費用は、月あたりの金額ではなく、採用までの期間を通した総額で比べてください。
料金の形は、月額固定、採用決定時の支払い、両者の組み合わせなどがあります。エラベルでは、採用決定時に1名10万円(税別)という形で、担当者を選んで採用の実務を任せられる仕組みを用意しています。どの形でも、上で逆算した上限の中に収まるかで判断してください。
エラベルの見解
電気設計の採用で、もう一つ考えてほしいのは、派遣で来ている技術者を社員として迎える選択です。派遣の技術者がすでに自社の設計を担っていて、本人も長く働きたいと考えている場合は、その人を社員として迎えることで、立ち上がりの期間なしに設計者を確保できます。
ただし、派遣元との契約の取り決めによっては手続きが必要なことがあるため、派遣元と相談したうえで進めてください。新しく探すことだけが採用ではありません。今いる人を含めて選択肢を並べると、採用の総額を抑えられることがあります。
まとめ
- 電気設計は、回路設計・制御設計・電気設備設計のどれかで、探す人がまったく変わる
- 払える額は、設計の外注費、派遣の技術者の費用、社内の兼務と待ち時間から逆算する
- 機械と電気の両方ができる人を探さず、電気設計に絞って採ると候補者が増える
- 見積もりでは、種類と範囲の言語化、勤務地の説明が含まれているかを確かめる
- 派遣で来ている技術者を社員に迎える選択も検討する
よくある質問
電気設計採用の代行費用の相場はいくらですか
会社や料金の形、依頼する範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、一律の相場はお伝えできません。設計の外注費や派遣の費用と、人材紹介で採った場合の費用から上限を逆算し、その範囲で見積もりを比べてください。
回路設計の経験者に制御設計を任せられますか
電気の基礎は共通する部分がありますが、扱う対象や設計の進め方が違うため、立ち上がりに時間がかかることがあります。任せる場合は、どの部分から担ってもらい、誰が教えるかを決めたうえで採用してください。
電気系の資格は必須にすべきですか
仕事の中身によります。電気設備の設計や工事に関わる仕事では、資格が求められる場面があります。製品の回路設計では、資格より設計の経験が重視されることが多いです。必要な資格は、担ってもらう仕事の中身から判断してください。
本記事は 2026-10-16 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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