販売スタッフ採用の代行費用の相場|店舗ごとの採用を本部でまとめ、年間の総額で考える
販売スタッフの採用は、正社員だけでなくアルバイトやパートを含めて、採用する人数が多い職種です。店舗が複数ある会社では、それぞれの店舗が求人を出し、店長が面接をして採用を決めている、ということもよくあります。そのため、1人あたりの採用費は小さく見えても、会社全体で見ると年間の採用費が大きくなっていることがあります。結論から書くと、販売スタッフの代行費用は、店舗ごとにばらばらに行っている採用を本部でどこまでまとめるかを決め、年間の採用費と店長の時間を合わせた総額で比べると、判断しやすくなります。
代行の料金は会社、料金の形、依頼する範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、この記事では代行費用の相場は扱いません。
店舗ごとの採用と、本部でまとめる採用
販売スタッフの採用の進め方は、大きく次の二つに分かれます。
| 進め方 | 特徴 | 費用の考え方 |
|---|---|---|
| 店舗ごとに採用 | 店長が求人を出し、面接し、採用を決める | 求人広告費は店舗ごとにかかり、店長の時間も多く使われる |
| 本部でまとめて採用 | 本部が求人を出し、応募の受け付けや面接の日程調整をまとめる | 求人の出し方をそろえられ、店長は面接と判断に集中できる |
店舗ごとの採用は、店長が地域の事情に合わせて動ける一方で、求人の質が店舗によってばらつき、店長が接客や店舗運営に使うべき時間を採用に取られてしまいます。本部でまとめると、求人の書き方や応募への対応の速さをそろえられ、店長の負担も減ります。採用代行は、本部でまとめる部分を担う形で使うと効果が出やすくなります。要件の決め方は販売スタッフ採用の要件定義で書いています。
年間の総額で比べる
販売スタッフの採用費は、1人あたりではなく、年間の総額で見てください。
年間の総額 = 求人広告費 + 店長や本部が採用に使った時間 + 早期離職による採用のやり直し
とくに見落とされやすいのは、店長の時間です。店長が応募者に電話をかけ、面接の日程を調整し、面接をして、採用の連絡をする。この時間を店舗の数だけ合計すると、かなりの量になります。その時間を接客や売場づくりに使えていれば、売上にも影響したはずです。
また、販売の仕事は、入社直後に仕事が合わずに辞める人が出やすい職種です。早く辞める人が多いと、採用のやり直しの費用がかさみます。求人で仕事の中身や働き方を正直に伝え、入社後の最初の数日の教え方を整えることが、年間の総額を下げることにつながります。
エラベルの見解
販売スタッフの採用相談で多いのは、応募があっても店長が忙しくて連絡が遅れ、応募者が他の店に決めてしまうケースです。アルバイトやパートの応募者は、複数の求人に同時に応募していることが多く、最初に連絡をくれた店で決めることがよくあります。
応募への最初の連絡と面接の日程調整を本部か外部で引き受け、その日のうちに返すだけで、面接に来る人の数は変わります。同じ料金・同じ業務範囲でも、応募への対応の速さを仕組みとして整えてくれる担当者かどうかで、採用の結果は大きく変わります。
条件の確認
販売スタッフの求人では、時給や勤務時間の条件が応募を左右します。条件を決めるときに、次の点を確認してください。
- 最低賃金:最低賃金法第4条は、使用者は最低賃金の適用を受ける労働者に対し、その最低賃金額以上の賃金を支払わなければならないと定めています。最低賃金は地域ごとに定められ、改定されるため、店舗のある地域の最新の額を確認してください
- 年少者の深夜業:労働基準法第61条は、満18歳に満たない者を午後10時から午前5時までの間に使用してはならないと定めています(交替制の場合などの例外があります)。高校生などを採用する場合は、閉店時間とシフトの組み方を確認してください
- 勤務時間の選びやすさ:短時間や曜日限定の働き方を選べると、応募の幅が広がります
条件は、店舗ごとにばらばらに決めるのではなく、本部で基準をそろえておくと、求人の書き方も応募者への説明も統一できます。地域による違いが必要な部分だけを店舗ごとに調整する形にすると、確認の漏れも防げます。
料金の形
販売スタッフは採用人数が多いため、代行費用は年間の総額で比べてください。料金の形は、月額固定、採用決定時の支払い、両者の組み合わせなどがあります。採用人数が多く安定している場合は、月額固定のほうが1人あたりが安くなることがあります。エラベルでは、採用決定時に1名10万円(税別)という形で、担当者を選んで採用の実務を任せられる仕組みを用意しています。アルバイト・パートを大量に採る場合と、正社員の店長候補を採る場合とで、合う形が変わることもあります。どの形でも、上で出した年間の総額と比べて判断してください。スカウトの進め方は販売スタッフのスカウトで書いています。
エラベルの見解
販売スタッフの採用で、もう一つ考えてほしいのは、店長候補の採用と育成です。アルバイト・パートの採用を店長が担っている会社では、店長の採用力が店舗ごとの人手の差になります。店長候補を採り、採用や育成の進め方を身につけてもらうことは、長い目で見て各店舗の採用の力を底上げします。
アルバイトやパートから正社員、店長へと進める道筋を示している会社は、応募者にとっても魅力があり、長く働く人が増えます。採用の費用を下げるには、目の前の欠員を埋めることと並行して、こうした道筋を整えることが大切です。
まとめ
- 販売スタッフは採用人数が多い。店舗ごとの採用を本部でどこまでまとめるかを決める
- 代行費用は年間の総額(求人広告費+店長や本部の時間+早期離職のやり直し)で比べる
- 応募への最初の連絡と日程調整を速くする仕組みが、面接に来る人の数を変える
- 条件は、地域ごとの最低賃金や、18歳未満の深夜業の制限を確認して決める
- 店長候補の採用と、アルバイトから正社員への道筋を整える
よくある質問
販売スタッフ採用の代行費用の相場はいくらですか
会社や料金の形、依頼する範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、一律の相場はお伝えできません。年間の求人広告費と、店長や本部が採用に使っている時間を合わせた総額と比べて、代行費用がその範囲に収まるかで判断してください。
アルバイトの採用も代行に任せられますか
応募の受け付け、最初の連絡、面接の日程調整などは任せやすい仕事です。採用するかどうかの判断や、店舗での面接は、店長が担うほうが店舗に合う人を選べます。任せる範囲を決めてから依頼してください。
最低賃金はどこで確認できますか
最低賃金は都道府県ごとに定められ、改定されます。店舗のある都道府県の最新の額を、厚生労働省や都道府県労働局の案内で確認してください。
本記事は 2026-10-16 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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