採用代行 / 半導体
半導体業界で採用代行が機能する条件・機能しない条件
同じ採用代行を使っても、機能する半導体の会社と機能しない会社があります。差を作るのは代行の腕ではなく、発注側の条件です。投資の計画と採用の一枚が同じ行にあるか、工程と技術の範囲の要件が言葉になっているか、守秘の範囲が一枚になっているか、同業から動く理由を実態で語れるか、各工程の技術者の面接の枠を預けられるか、記録が社内にあるか、任せる工程が絞られているか。結論を先に書くと、半導体業界で採用代行が機能するのは、計画・要件・守秘・動く理由・枠・記録・工程の七つで「社内に残すものを残している」会社で、機能しないのは「投資が決まったので全工程を同時に、全部任せたい」会社です。発注の前に七つで自社を確かめ、機能しない条件があれば、発注の前にそれを変えます。工程の切り分けは半導体業界の採用代行に、課題の分解は半導体業界の採用課題に、メーカー全般の条件はメーカー業界で採用代行が機能する条件・機能しない条件に書いています。ここでは、半導体業界の七つの対に絞ります。
七つの対
| 軸 | 機能する条件 | 機能しない条件 |
|---|---|---|
| 計画 | 投資の計画と採用の一枚が同じ行にあり、確定した工程から一つずつ型を作って回す | 「投資が決まったので全工程を同時に」。枠が奪い合い |
| 要件 | 工程と技術の範囲の要件を、技術者が話して担当者が整え、技術者が確認している | 「要件は技術者が見れば分かる」 |
| 守秘 | 「出せない項目」と「出せる項目」を法務と分けた一枚があり、代行は範囲の中で文面を書く | 「何も出せない」。文面が「半導体メーカーです」 |
| 動く理由 | 同業から動く理由を、いまうまくやっている人の実態から三つ言える | 「半導体だから」「最先端」 |
| 枠 | 各工程の技術者の面接の枠を週に決まった数預けられる。一次を外に出してその時間を二次に | 「技術者は忙しくて面接に出られない」 |
| 記録 | 一覧と面接の記録が社内の環境にあり、工程ごとに見られる | 記録が代行の環境。契約が終わると消える |
| 工程 | 任せる工程が絞られ、残す工程(計画・要件・見極め・守秘・条件)の担当がいる | 「全部任せたい」 |
七つのうち一つでも機能しない条件にあると、代行はその部分で止まります。
計画:一枚が同じ行にあるか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 工程ごとに「何人・いつまでに・確定か予定か」が一枚にあり、経営と各工程の責任者と採用が同じものを月次で見る | 投資の発表と同時に「全工程で募集」 |
| 確定した工程から一つずつ型を作り、回ってから次へ | 全工程を同時に契約 |
| 「確定」だけを採る数の根拠に。予定は載せるが数えない | 予定を全部数える |
計画の一枚は社内でしか作れません。作り方は要員計画と採用計画がつながっていないに書いています。
エラベルの見解
半導体業界で最も多い機能しない条件は「守秘」の扱いです。製品も顧客も技術の世代も出せない、で止まり、求人票と文面から具体が消える。同業の候補者は「どの工程で、どの段階で、何を担うか」で動くので、これでは返信が来ません。出せないものと出せるものを法務と分けると、「工程の名前・役割の型・チームの構成・技術の分野の大枠・投資の段階・勤務地・条件の幅」は出せることが多い。エラベルで担当者を選ぶ企業には、「守秘の範囲の一枚(出せる項目の一覧)はありますか」を、私たちから先に聞いています。無ければ、代行の前に法務と一枚を作ります。範囲が狭い会社では、紹介会社への依頼書と守秘の合意の設計が結果を決めます。依頼書の考え方は人材紹介会社との折衝の進め方に書いています。
要件:工程と技術の範囲が言葉になっているか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 「〇〇の工程で、〇〇の技術の範囲で、〇〇を担った経験」が工程ごとに一枚に | 「半導体の経験者」「設計経験〇年」 |
| 技術者が最初の一回話し、担当者が整え、技術者が確認 | 技術者が「見れば分かる」 |
| 技術の世代や製品は、守秘の範囲で書けるところまで | 書けないから全部を書かない |
要件の作り方は採用要件の定義の進め方に書いています。
守秘:範囲の一枚があるか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 法務と「出せる項目」を決め、一枚にしている | 「一切出せない」で止まる |
| 範囲の中で、求人票と文面を具体に | 代行が推測して書き、法務に止められる |
| 範囲が狭い場合、紹介会社との守秘の合意の設計がある | 紹介会社にも「半導体の経験者」としか伝えない |
動く理由:実態で語れるか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| いまうまくやっている人の「前の会社と違うこと」から、技術の世代・工程の幅・投資の段階・勤務地・条件のどれかで三つ | 「半導体だから」「最先端」 |
| 三つを守秘の範囲の中で文面と求人票に | 実態に無い理由を書く |
動く理由の作り方は自社紹介はどこまで書くかに書いています。
エラベルの見解
「全部任せたい」という半導体の会社は、多くの場合、投資の計画が決まって採用の人数が急に増え、人事の担当の手が足りなくなった状態です。その状態で全部を任せると、計画の優先も要件も守秘の判断も代行に寄り、代行にはできないので止まります。エラベルは担当者を工程ごとに選べる形にしているので、人事の担当が「計画の一枚の更新・要件の橋渡し・守秘の範囲の確認・条件の判断」に絞り、「工程ごとの母集団形成・一次対応・日程・記録」を担当者が担う、という組み方ができます。最初に回すのは、確定した工程の一つで、型ができれば次の工程は写して速い。工程の切り分けは母集団形成は代行に出せるかや面接の日程調整は代行に出せるかに書いています。
枠:技術者の時間を預けられるか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 各工程の技術者が週に一枠、決まった曜日と時間を面接の枠として空け、代行が預かる | 候補者の希望を聞いてから技術者の予定を調整 |
| 一次(書類の照合と一次対応)を外に出し、技術者の時間を二次だけに | 全段に技術者が出る |
| 確定は即日、候補は三つ以上 | 日程が数週間先 |
枠の預かり方は面接の日程調整の進め方に書いています。
記録:社内の環境にあるか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 一覧と面接の記録が社内のATSか共有の場所にあり、工程ごとに段階と数が見える | 記録が代行の環境 |
| 週次の一枚で、工程ごとの数と止まりが届く | 月末の報告だけ |
| 契約が終わっても、記録と型(工程ごとの要件の一枚、守秘の範囲、文面、依頼書)が社内に残る | 契約が終わると消える |
半導体は投資のたびに採用を繰り返すので、型が残るかどうかで、次の投資のときの速さが変わります。記録の扱いは引き継ぎ資料に含める内容に書いています。
工程:絞られているか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 「設計の母集団形成と一次対応」のように、工程と採用の工程で任せる範囲が明確 | 「採用を全部」 |
| 残す工程(計画・要件・見極め・守秘・条件・合否)の担当が決まっている | 残す工程の担当がいない |
| 一つの工程で三か月回し、記録で効いたかを見てから広げる | 最初から全工程 |
機能しない条件を変える順番
| 順 | 変えること | 費用 |
|---|---|---|
| 一 | 計画:投資の計画と採用の一枚。確定の工程から一つ | かからない |
| 二 | 守秘:出せる項目の一枚(法務と) | かからない |
| 三 | 要件:確定の工程の技術者が最初の一回話し、担当者が整える | 技術者の三十分 |
| 四 | 枠:その工程の技術者の週に一枠 | かからない |
| 五 | 記録:一覧を社内の環境に | かからない |
| 六 | 工程:任せる工程を一つに絞る | 契約の範囲が小さくなる |
| 七 | 動く理由:いまうまくやっている人に聞いて三つ | かからない |
一から七は、発注の前に社内で変えられます。守秘の一枚は法務の時間が要りますが、無いと代行は動けません。
機能しているかを見る記録
| 見ること | 機能している目印 |
|---|---|
| 工程ごとの面接の枠の待ち人数と日数 | 減っていれば計画と枠が機能 |
| 書類の○と面接の一致 | 一致していれば要件が機能 |
| 返信の数と、返信の中の質問 | 増え、工程と段階への質問が出ていれば守秘の範囲と動く理由が機能 |
| 週次の一枚と、型が次の工程に写せたか | 写せていれば記録が機能 |
| 任せた工程の数字 | 動いていれば工程が機能 |
件数のまま並べ、前の募集と比べます。割合や外部の平均で断定しません。見る指標は採用代行との定例会で見るべき数字に書いています。
まとめ
- 代行が機能するかは代行の腕より発注側の条件で決まる
- 七つの対は計画・要件・守秘・動く理由・枠・記録・工程
- 最も多い機能しない条件は守秘の扱い。「一切出せない」で止めず、法務と出せる項目の一枚を
- 「全工程を同時に、全部任せたい」は機能しない。確定の工程から一つずつ。人事は計画・要件・守秘・条件に絞る
- 変える順番は計画→守秘→要件→枠→記録→工程→動く理由。全部が発注前に社内で
- 半導体は投資のたびに採用を繰り返すので、型が社内に残るかで次の投資のときの速さが変わる
よくある質問
法務が「採用の求人票も守秘の対象。個別に審査する」と言い、文面の修正のたびに時間がかかります
「出せる項目の一枚」を先に法務と決め、その範囲の中の文面は個別の審査を要しない、という形を法務と合意します。一枚が無いと、毎回の審査で日程が延び、候補者が流れます。一枚を作る作業は最初の一回だけで、法務の負担も減ります。範囲の判断は法務の領域で、採用の側は一枚を求めるまでです。
同業の大手と条件で比べられ、負けます
条件だけで比べられている状態は、動く理由が実態の言葉で出ていないことが多い。「工程の幅」「投資の段階で立ち上げに関われる」「技術の分野」「勤務地」で、大手に無いものが自社にあるなら、それを守秘の範囲の中で書きます。条件を上げるかは会社の判断で、上げる前に「迷いに答え切ったか」を面接の記録で確かめます。条件と迷いの分け方は内定辞退が続くときに見直す3点に書いています。
投資の計画が確定する前に、代行と契約してよいですか
契約はできますが、任せる工程を「準備」に絞ります。要件の一枚、守秘の範囲、動く理由、記録の形、文面の型を、確定の前に作っておき、確定した瞬間に募集を始められる状態にする。募集そのものは確定の後です。予定の段階で募集を始めると、計画が遅れたときに採った人の役割が無くなります。準備の契約と募集の契約を分ける形を、代行と決めます。