採用代行 / 飲食
飲食業界の採用課題|人が採れない原因を分解する
飲食業界の会社が「人が採れない」と言うとき、その言葉には五つの違う問題が混ざっています。応募への返事が店長に残って遅く、先に返事が来た店で決まっている。店長の面接の枠がアイドルの時間帯に決まっておらず、日程が延びる。営業時間と土日と繁忙の実態が求人票に無く、入店後に離れる。離職が採用を上回って、募集が止まらない。調理師と店長候補をホールと同じ型で探して、届かない。どれが原因かで、直す場所も、外に出せるかも変わります。結論を先に書くと、飲食業界の採用課題は、速さ・枠・実態・離職・型の五つに分解し、自社の記録(応募から返事までの時間、面接の設定までの日数、早期離職の理由、募集の回数、型ごとの応募の数)で詰まりを一つに特定してから直します。「人が採れない」を一つの問題として扱うと、媒体を増やして応募を集め、返事の遅さで流し、入店した人が実態で離れる、という結果になります。代行に出す工程の切り分けは飲食業界の採用代行に、職種ごとの母集団形成は飲食店スタッフの母集団形成に書いています。ここでは、飲食業界の課題を分解する順番に絞ります。
「採れない」に混ざっている五つ
| 課題 | 現れ方 | 記録で見えること |
|---|---|---|
| 速さ | 応募は来るが、面接に来ない。「他で決まった」 | 応募から返事までの時間 |
| 枠 | 面接の日程が応募者の希望と合わず、延びる | 面接の設定までの日数。店長の枠の数 |
| 実態 | 入店後すぐ辞める。「営業時間と土日が聞いていたのと違う」 | 早期離職の理由が「働き方」「シフト」 |
| 離職 | 募集が止まらない | 離職の時期と理由。募集の回数 |
| 型 | 調理師と店長候補が来ない | 型ごとの応募の数と経路 |
五つは同時に起きることもありますが、直すのは一つずつです。
分解の順番
| 順 | 見ること | 判断 |
|---|---|---|
| 一 | 応募から返事までの時間 | 当日中でなければ速さ。最初に |
| 二 | 面接の設定までの日数 | 数日を超えるなら枠 |
| 三 | 早期離職の理由 | 「働き方」「シフト」なら実態 |
| 四 | 離職の時期と募集の回数 | 採用を上回っていれば離職 |
| 五 | 型ごとの応募の数と経路 | 調理師と店長候補が少なければ型 |
一と二が最初なのは、費用がかからず、直せば同じ応募の数から入店が増えるからです。ファネルの並べ方は採用ファネルのどこが詰まっているか分からないに書いています。
エラベルの見解
飲食業界で最も多い詰まりは「速さ」と「枠」で、しかも両方が店長の営業の構造で起きています。営業中は応募を見られず、閉店後に見て翌日に返し、面接はアイドルの時間帯にしか組めず、応募者の希望と合わずに延びる。その間に応募者は他の店で決まります。「返事と日程は店長の外で当日中に。面接の枠はアイドルの時間帯に週に二つ、先に決めて、その候補を応募者に出す」。応募者の希望を聞いてから調整する形をやめるだけで、面接に来る人が増えます。エラベルで担当者を選ぶ企業には、「応募に当日中に返事が返り、面接の候補を即日で出せていますか」を、私たちから先に聞いています。返っていなければ、媒体を増やす前に返事と枠の設計です。速さの直し方は日程調整が遅くて候補者が流れるに書いています。
速さの課題:返事が店長に残っている
| 遅れる場所 | 直し方 |
|---|---|
| 応募への返事 | 店長以外の窓口(本部か外)が当日中に。営業中と閉店後の応募も |
| 面接の候補の提示 | 枠を先に預かり、返事と一緒に候補を出す |
| 面接の結果 | 当日か翌日に。入店の日を面接で決める |
枠の課題:アイドルの時間帯に決まっていない
| 状態 | 直し方 |
|---|---|
| 応募者の希望を聞いてから店長に確認 | アイドルの時間帯(昼と夜の営業の間)か営業の前後に、週に二つ先に決める |
| 枠が一つで埋まる | 二つ以上。埋まらなければ解放 |
| 店長が全段に出る | 一次(返事と日程)を外に出し、店長は面接だけ |
| 複数の店舗で店長の枠がばらばら | 店舗ごとに枠を一覧に |
枠の預かり方は面接の日程調整の進め方に書いています。
実態の課題:営業時間と土日が求人票に無い
| 求人票に無いこと | 書き方 |
|---|---|
| 営業時間とシフトの形 | 「〇時から〇時の営業で、シフトは〇時間の単位」の実態 |
| 土日と祝日 | 「土日のどちらかは入る」など、実態 |
| 繁忙の時間帯と時期 | 「〇時台が最も忙しい。〇月は繁忙」の実態 |
| 一緒に働く人と最初の一週間 | 教える人、最初に覚えること(ホールの流れ、キッチンの持ち場) |
| まかないや休憩の実態 | あれば実態のまま |
実態を先に書くと応募は減りますが、減るのは「その実態では働かない人」で、入店後に離れる人です。求人票の型は本部が作り、店舗の実態を店長が埋めます。求人票の書き方は求人原稿の作成の進め方に書いています。
エラベルの見解
飲食業界で見落とされやすいのは「離職」を採用の課題として扱うことです。「飲食は辞めるもの」で、辞めた分を採り続ける。退職の理由を集めると、「営業時間と土日が聞いていたのと違った」「最初の一週間に誰も教えてくれなかった」「店長との関係」が並び、どれも実態と受け入れと店長の接点の問題で、直せます。店長の負担(返事と日程)を外に出し、受け入れの時間を作ることが、離職を減らす最初の一手です。エラベルで担当者を選ぶ企業には、「直近で辞めた方の理由を、実態・受け入れ・店長との関係・条件のどれかで分けていますか」を、私たちから先に聞いています。離職の分け方は早期離職が続くのは採用のどの段階の問題かに書いています。
離職の課題:採用を上回っている
| 離職の理由 | 直す場所 |
|---|---|
| 営業時間と土日が聞いていたのと違う | 求人票の型に実態を |
| 最初の一週間に誰も教えてくれなかった | 受け入れの一枚(教える人、最初の一週間の到達点) |
| 店長との関係 | 店長の接点の型。店長の負担を減らす |
| 条件 | 会社の判断 |
| 私的な事情 | 直す場所は無い。上の四つを確かめた後 |
受け入れの型は入社後のオンボーディングの進め方に書いています。
型の課題:調理師と店長候補をホールの型で
| 職種の型 | 合う経路 | 要件の言葉 |
|---|---|---|
| ホール・キッチンのパート・アルバイト | 地域の経路、店頭、知人 | 「シフトに入れる曜日と時間帯」 |
| 調理師 | 紹介、掲載型、知人 | 「〇〇の型の店で、〇〇の規模の仕込みと営業を担った経験」。技能は実技で |
| 店長候補 | 掲載型、スカウト、登用 | 「〇〇の型の店で、〇〇の規模のチームと売上を担った経験」 |
| 本部 | スカウト、紹介 | 部門の責任者の要件 |
型ごとに経路と要件を分け、型ごとに応募の数を記録します。調理師の要件の作り方は調理師の採用要件の作り方に書いています。
外に出せる部分と社内で直す部分
| 課題 | 外に出せる部分 | 社内で直す部分 |
|---|---|---|
| 速さ | 応募への返事、候補の提示 | 面接の結果を当日に |
| 枠 | 日程の運用 | 枠をアイドルの時間帯に週に二つ出す |
| 実態 | 求人票の型に落とす作業 | 実態を店長が埋める |
| 離職 | 退職の記録の型、分類 | 受け入れの一枚、店長の接点 |
| 型 | 型ごとの経路の運用、一次対応 | 調理師の技能の見極め、店長候補の登用の道筋 |
どの課題にも社内で直す部分があります。機能する条件と機能しない条件は飲食業界で採用代行が機能する条件・機能しない条件に書いています。
まとめ
- 「採れない」には速さ・枠・実態・離職・型の五つが混ざっている
- 記録で一つに特定してから直す。最初は応募から返事までの時間と、面接の設定までの日数
- 最も多い詰まりは速さと枠で、店長の営業の構造で起きている。返事は店長の外で当日中に、枠はアイドルの時間帯に週に二つ先に
- 実態(営業時間・土日・繁忙・一緒に働く人)を求人票の型に店長が埋める
- 「飲食は辞めるもの」をやめ、離職の理由を分けて受け入れと実態を直す
- 調理師と店長候補はホールの型と分けて
よくある質問
アイドルの時間帯は仕込みで、面接の枠を取れません
仕込みの中の三十分を、週に二回だけ先に決めます。「応募者の希望に合わせて都度」より、「決まった二枠を応募者に提示」のほうが、店長の仕込みの予定も乱れません。枠が埋まらない週は前日に解放し、仕込みに戻します。それでも取れないなら、営業の前(開店の一時間前)か営業の後(閉店の後)の三十分にします。枠が無いと、代行が集めても面接に来ません。
応募者が面接に来ない(無断で来ない)ことが多いです
来ないのは、返事が遅くて他で決まったか、面接の日が遠かったか、当日の連絡が無かったかのどれかが多い。当日中に返し、面接を数日以内に置き、前日にリマインドを送るだけで、来る割合が変わります。それでも来ない人は、複数に応募して先に決まった人で、速さで負けた結果です。来なかった数を記録し、返事の時間と面接までの日数と並べると、どこで負けているかが分かります。
店長が「自分で採用したい。外に出したくない」と言います
決めるのは店長のままで、外に出すのは「返事と日程」だけです。「応募者は先に返事が来た店に行く。営業中に返事はできない。返事と日程は外で当日中に、面接と受け入れは店長で」と、分担で話します。一店舗で「返事を分けたら面接に来る人が増えた」記録が出れば、店長は納得します。全店舗を一度に変えず、応募が多く返事が遅れている店舗から始めます。