インサイドセールス採用の代行費用の相場|商談をつくる力の価値と、育成込みの総額で考える
インサイドセールスは、電話やメール、オンラインで見込み客と接点をつくり、商談の機会を生み出す職種です。比較的新しい職種名のため、経験者が多くない一方で、他の職種からの転身や未経験からの採用が多いという特徴があります。結論から書くと、インサイドセールスの代行費用は、1人が生む商談の価値から払える額を逆算し、経験者を採るか、素養のある人を採って育てるかを決めたうえで、育成にかかる費用まで含めた総額で見積もりを比べると、判断しやすくなります。
代行の料金は会社、料金の形、依頼する範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、この記事では金額の相場は扱いません。
1人が生む商談の価値から逆算する
インサイドセールスの成果は、多くの会社で数字として追われています。払える額を考える手がかりは、その数字です。
- 1人あたりの商談の数:インサイドセールス1人が、月にどれだけの商談を営業に渡しているか
- 商談から受注までの割合:渡した商談のうち、どれだけが受注につながっているか
- 受注1件あたりの粗利:受注した案件が生む粗利の平均
この三つを掛け合わせると、インサイドセールス1人が生む粗利の目安が出ます。そこから、立ち上がりまでの期間と早期離職の割合を考慮すると、1人の採用にかけてよい額の上限が見えてきます。そこに、人材紹介で採った場合の費用(紹介会社の手数料表に基づく手数料と社内の時間)を並べて、代行費用の上限を決めてください。
経験者を採るか、育てるか
インサイドセールスの採用では、最初に方針を決める必要があります。
| 方針 | 向いている状況 | 費用の考え方 |
|---|---|---|
| 経験者を採る | 立ち上げ期で、仕組みをつくれる人が必要 | 候補者が少なく採用までに時間がかかる。採用の費用は大きくなりやすい |
| 素養のある人を採って育てる | 仕組みがあり、教えられる人がいる | 候補者は集めやすいが、育成の費用と時間がかかる |
| 両方を組み合わせる | 拡大期で、リーダーとメンバーを分けて採る | リーダーは経験者、メンバーは育成で、費用の配分を決める |
育てる方針の場合、どんな素養を見るかが採用の成否を分けます。接客や販売、コールセンター、営業事務など、人と話す仕事やお客様の課題を聞く仕事の経験は、インサイドセールスに生きることがあります。要件の決め方はインサイドセールス採用の要件定義で書いています。
エラベルの見解
インサイドセールスの採用相談で多いのは、仕組みがないのに、未経験の人を採ろうとしているケースです。何を話すか、どの順番で連絡するか、どんな状態になったら営業に渡すか、が決まっていないと、未経験の人は何をしてよいか分からず、早く辞めてしまいます。
仕組みがまだない段階なら、最初の一人は仕組みをつくれる経験者を採ってください。仕組みができてから、素養のある人を採って育てるほうが、結果として1人あたりの費用は下がります。同じ料金・同じ業務範囲でも、この順番を一緒に考えてくれる担当者かどうかで、採用の結果は大きく変わります。
見積もりで確かめる工程
インサイドセールスの採用代行の見積もりでは、次の工程が含まれているかを確かめてください。
- 方針と要件の言語化:経験者か育成か、見る素養は何かを現場と決めて求人に書く
- 経歴の読み解き:経験者なら扱ってきた商材と商談化の進め方、育成なら人と話す仕事の経験を読む
- 文面の作成:自社の商材、営業との分担、評価の仕組み、育成の体制を具体的に書く
- 選考の設計:電話や会話を想定した面接など、実際の仕事に近い場面で確かめる方法を決める
- 定着の確認:採用した人が立ち上がりまで定着しているかを、一定期間あとに確かめる
育てる方針の場合、求人や文面に育成の体制を具体的に書くことが、応募と定着の両方に効きます。研修の期間や、誰が教えるのかが書かれている求人は、未経験の候補者が安心して応募できます。スカウトの進め方はインサイドセールスのスカウトで書いています。
総額は育成込みで見る
育てる方針の場合、代行費用だけを比べると、育成にかかる費用が抜け落ちます。総額は次のように考えてください。
1人あたりの総額 = 代行費用 + 立ち上がりまでの人件費のうち成果に結びつかない分 + 教える人の時間
料金の形は、月額固定、採用決定時の支払い、両者の組み合わせなどがあります。エラベルでは、採用決定時に1名10万円(税別)という形で、担当者を選んで採用の実務を任せられる仕組みを用意しています。どの形でも、上で逆算した上限と、育成込みの総額を比べて判断してください。
エラベルの見解
インサイドセールスの採用で、もう一つ考えてほしいのは、営業へのキャリアの道筋を示すことです。インサイドセールスとして入社した人の中には、将来は営業やマーケティングに進みたいと考えている人もいます。その道筋が見えない会社では、経験を積んだ人ほど他社に移ってしまいます。
キャリアの道筋を示すと、採用の時点で応募が増えるだけでなく、定着もしやすくなります。定着すれば、1人あたりの採用と育成の費用を回収できる期間が延びます。代行費用の比較と同じくらい、入社後の道筋を整えることが、採用の費用を下げる近道です。
まとめ
- インサイドセールスの代行費用は、1人が生む商談の価値(商談数×受注率×粗利)から逆算する
- 経験者を採るか、素養のある人を育てるかを先に決める。仕組みがない段階では経験者から
- 育てる方針なら、求人に育成の体制を具体的に書く
- 総額は、代行費用に立ち上がりまでの人件費と教える人の時間を加えて見る
- 営業へのキャリアの道筋を示すと、応募と定着の両方に効く
よくある質問
インサイドセールス採用の代行費用の相場はいくらですか
会社や料金の形、依頼する範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、一律の相場はお伝えできません。インサイドセールス1人が生む商談の価値と、人材紹介で採った場合の費用から上限を逆算し、育成込みの総額で比べてください。
未経験者を採るとき、どんな経験を見ればよいですか
接客や販売、コールセンター、営業事務など、人と話す仕事や、相手の課題を聞いて対応する仕事の経験が生きることがあります。経験の名前より、相手の話を聞いて次の行動につなげた経験があるかを、面接で具体的に確かめてください。
インサイドセールスとテレアポは違いますか
会社によって使い方が違いますが、インサイドセールスは、見込み客の状況を把握して関係をつくり、適切な時期に商談につなげる役割を指すことが多いです。自社が求めているのがどちらの役割かを、入社後にしてほしい仕事で決めてください。
本記事は 2026-10-16 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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