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文面が自社らしくない

公開 2026-09-08

代行会社から上がってきたスカウト文面を読んで、違和感がある。間違ってはいないが、自社が書いた文章に見えない。この違和感は放置すると、候補者に届く印象そのものに影響します。この記事では、「らしさ」を分解して、何を渡せば直るのかを整理します。

違和感を分解する

「らしくない」のままでは直せません四つの要素に分けてください

一.語彙。使っている言葉。社内で使う言い方と違う。

二.温度。丁寧すぎる、軽すぎる、距離感。

三.情報の粒度。抽象的すぎる、細かすぎる。

四.強調している点。自社が大事にしていることと違うところを推している。

このうち、四番目が最も影響が大きい

語彙や温度は直しやすい強調点のずれは、理解のずれです

そして、四番目がずれていると、来る候補者もずれます

語彙のずれ

社内で使っている言い方と、代行会社が書いた言い方が違う

よくあるずれ

四番目を伝えてください

「うちでは『管理』とは言わない」「『やりがい』という言葉は使わない」

避ける言葉のリストは、渡しておくと効きます

対応

用語集を作る。職種名、組織名、事業の説明、避ける言葉。一枚で足ります

そして、既存の自社の文章を渡す。求人票、採用サイト、社内報。そこから言い回しを拾ってもらう

温度のずれ

丁寧すぎる、あるいは軽すぎる

確認すること

この四つで温度は決まります

そして、正解は職種と層によって変わります

若手向けと管理職向けでは、適した温度が違います

対応

参考にしてほしい文章を渡す自社の他の文章でも、他社の求人でもよい

「この温度で」と実物で示すのが最も速い

言葉で説明すると伝わりにくい部分です

エラベルの見解

文面が自社らしくならない原因は、多くの場合「渡した材料が足りない」ことにあります

代行会社は、渡された情報から書きます。求人票と、商談で聞いた話

それだけでは、らしさは出ません

渡すと変わる材料

現場の人の言葉。この仕事の面白いところ、大変なところ。インタビューでなくてよく、メモで足ります

入社した人が決めた理由。何が決め手だったか。候補者に効いた言葉がここにあります

辞退された理由。何が足りなかったか。

社内の文章。社内報、リリース、代表の発信。会社の言葉づかいが分かります

この四つが、らしさの材料です

特に二番目です

入社を決めた人が「これで決めました」と言った言葉それが、次の候補者にも効く言葉です

求人票には書かれていないことが多い

「思っていたより裁量が大きそうだった」

「面接で会った人が、自分の話をちゃんと聞いてくれた」

「規模の割に、意思決定が速そうだと感じた」

こうした言葉は、社内では当たり前すぎて、材料として渡されません

でも、候補者から見れば、これが決め手です

用意の仕方

直近で入社した三名に、決め手を聞く十分の会話で足ります

そして、そのまま代行会社に渡す整理しなくてよい

この材料があると、文面が変わります

そして、これは代行会社が替わっても使えます

情報の粒度

抽象的すぎる。「成長できる環境」「裁量のある仕事」。どの会社にも当てはまります

細かすぎる。使用技術の羅列、制度の詳細。候補者が読み切れません

確認すること

判断に使える事実

事業のフェーズ、チームの人数、直近で取り組んでいること、この職種が担う範囲。

判断に使いにくい事実

沿革、受賞歴、細かい制度。

対応

候補者が知りたいことから並べる自社が言いたいことからではなく

強調点のずれ

四つの要素のうち、最も重要です

代行会社が推している点と、自社が大事にしている点が違う

よくあるずれ

このずれは、来る候補者を変えます

待遇で来た候補者は、待遇で他社に移ります

対応

何を一番に伝えたいかを、一文で渡してください

そして、二番目、三番目も

順番まで決めて渡す

「一番目は職務の裁量、二番目はチームの人、三番目に待遇」

この順番があるだけで、文面の構造が変わります

レビューの仕組みを作る

一度直しても、次の文面でまたずれることがあります

仕組みにしてください

新しい型を作ったら、送信前に自社が見る

見る観点を決める。上の四つの要素。

直しは具体的に伝える。「もう少しこうしてほしい」ではなく、どこをどう直すか。

そして、直した理由も伝える理由が伝われば、次から反映されます

「この言い方は避けたい。うちでは制度より仕事の中身で選んでほしいから」

理由まで伝えると、次の文面から変わります

逆に、直した結果だけを返すと、毎回直すことになります

エラベルの見解

文面のらしさで、「誰が書いているか」を確認してください

同じ会社でも、書く人によって文面は変わります。

確認すること

文面を書いているのは誰か。担当者本人か、別の人か。

その人が、自社の商談に出ていたか

現場の話を直接聞いているか

三番目です

商談で聞いた話が、書く人まで届いていないことがあります

営業が聞き、担当者に伝え、担当者が別の書き手に依頼するこの経路で、細かいニュアンスは落ちます

そして、落ちた分が「らしくなさ」になります

対応

書く人と直接話す機会を作ってください一度でよい

三十分でも、現場の話を直接聞いてもらう

そして、質問を受ける書く人が何を知りたいかが分かります

この一回で、文面が変わることがあります

さらに、書く人が交代したときも同じ状況が起きます

交代の連絡を受けたら、もう一度話す機会を作ってください

文面のらしさは、情報の経路の長さに反比例します

経路を短くするこれが最も効く対応です

まとめ

よくある質問

文面の直しをどこまで求めてよいですか

範囲に含まれているかを確認してください。文面の改訂が追加費用になる契約だと、改善が止まります。反応を見ながら作り直すのがスカウトなので、改訂は範囲に含めておくことをおすすめします。

自社で文面を書いたほうが早いのではありませんか

型を自社で書き、書き分けを代行に任せる形もあります。らしさは自社が担保し、候補者ごとの調整を任せる。分担としては合理的です。ただし、その場合の稼働と費用の見直しが要ります。

直しても次の文面でまたずれます

直した理由が伝わっていない可能性があります。結果だけを返すと、毎回直すことになります。なぜその表現を避けたいのか、何を優先したいのか。理由を添えると、次から反映されます。書く人が交代していないかも確認してください。