スカウト代行 / スカウト代行
スカウト代行の導入から稼働までの流れ
スカウト代行を契約してから、実際に送信が始まるまでに何が起きるか。準備の工程を飛ばすと、送っても返信が来ない状態になります。条件の設計、文面の作成、媒体の設定。この記事では、稼働までの流れを段階ごとに整理し、遅れやすい箇所と対処をまとめます。任せる範囲の決め方は任せる範囲の決め方にまとめています。
全体の流れ
第一段階:要件の共有。何を採りたいか、なぜか、どういう人は見送るか。
第二段階:環境の準備。媒体の契約、アカウントの発行、権限の設定。
第三段階:条件と文面の設計。検索条件、ターゲットの絞り込み、文面の型。
第四段階:試験的な送信。少量を送り、反応を見る。
第五段階:本格的な運用。量を増やし、改善を回す。
この五つのうち、第一段階と第三段階に時間がかかります。第二段階は手続きの問題なので、早く始めれば早く終わります。
第一段階:要件の共有
渡すもの
- 募集職種の要件(必須と歓迎、落とす理由)
- 過去の採用実績(通した人、落とした人と、その理由)
- 現場の状況(どんな人が活躍しているか、辞めた人の傾向)
- 想定年収の幅と、条件の考え方
- 自社の事業と組織の情報
この五つが揃っていると、条件の設計が速く進みます。
特に、落とす理由が重要です。「どういう人を採りたいか」より「どういう人は見送るか」のほうが、検索条件に翻訳しやすい。
現場責任者と話す機会を作れると、さらに精度が上がります。三十分でも構いません。
第二段階:環境の準備
媒体の契約を確認する
- 契約している媒体、プラン
- 名義は自社か、代行会社か
- 送信の枠や従量課金の扱い
アカウントを発行する
- 代行の担当者ごとに個別のアカウントを発行できるか
- 権限のレベル(閲覧、送信、設定変更)
- ユーザーの追加と削除の権限は自社が持つ
候補者情報の置き場所を決める
- 自社の採用管理システムに集約するか
- 送信履歴と返信の記録をどこに残すか
連絡の経路を決める
- 即時の確認、通常の確認、判断や変更
この四つは、契約が決まったら速やかに進めてください。ここで止まると、他の工程も止まります。
エラベルの見解
導入で最も遅れやすいのは、第二段階の権限の付与です。ここは社内の手続きの問題なので、早く動けば早く終わります。
媒体のアカウント発行、採用管理システムの権限、メールの設定、チャットへの招待。それぞれに社内の承認や情報システム部門の手続きが要ることがあります。
そして、代行側はこれを待つことしかできません。要件の共有が終わっていても、画面が見られなければ条件を組めない。
だから、契約が決まった時点で権限の手続きを始めてください。あるいは、契約の交渉と並行して、社内の手続きに要る期間を確認しておく。
必要な権限の一覧を先に作っておくと、手続きが速く進みます。誰に、どのシステムの、どの権限を渡すか。
そして、この一覧はそのまま権限管理の台帳になります。四半期に一度の棚卸しにも使えます。
準備の順番として、権限は最初に着手してください。要件の整理は並行して進められますが、権限は待つしかない工程です。
第三段階:条件と文面の設計
検索条件を組む
- 要件を条件に翻訳する
- 母数を確認する(少なすぎないか、多すぎないか)
- 条件を調整する
ターゲットを絞る
- 母数が多い場合、どの層を優先するか
- 送信の順番を決める
文面の型を作る
- 冒頭、会社の説明、募集の内容、締め
- 候補者ごとに書き分ける部分を決める
- 複数の型を用意して比較できるようにする
自社が確認する
- 条件が要件と合っているか
- 文面が自社の言葉になっているか
- 事実に誤りがないか
四番目を丁寧にやってください。ここで違和感があれば、理解にずれがあります。運用が始まってから直すより、はるかに軽く済みます。
第四段階:試験的な送信
少量を送って反応を見ます。
見るもの
- 開封の状況(媒体の機能で分かる場合)
- 返信の有無と、その内容
- 返信までの時間
この段階で分かること
- 条件が合っているか(そもそも該当者がいるか)
- 文面が読まれているか
- 訴求が響いているか
返信が来ない場合、原因を切り分けます。条件が合っていないのか、文面が読まれていないのか、そもそも母数が薄いのか。
そして、この段階では件数を追わないでください。反応の傾向を掴むための期間です。
第五段階:本格的な運用
量を増やす。試験的な送信で傾向が見えたら、量を増やします。
改善を回す。数字を見て、条件や文面を直す。一度に変えるのは一つか二つまで。
記録を残す。何を変えたか、その前後の数字。
定例で確認する。送信数、返信率、面談設定率。自社側の数字も並べます。
この段階で、自社側の対応も重要になります。返信が来たときの一次対応、面談の候補日の提示。ここが遅れると、せっかくの返信が活きません。
遅れやすい箇所
要件が固まらない。社内で意見が割れている、現場と話せていない。第一段階で止まります。
権限の付与が遅れる。社内の手続き、承認。代行は待つことしかできません。
媒体の契約が未了。プランの選定、契約の手続き。
確認の往復が多い。条件や文面の初稿に対して、修正が繰り返される。方向が定まらないと進みません。
自社の返信対応が遅い。送信は始まったが、返信への対応が滞る。
このうち、一番目と二番目が最も多い。どちらも自社側の要因です。
稼働までの目安
期間は、要件の固まり具合と権限の手続きで決まります。
要件が言語化されていて、権限もすぐ渡せる状態なら短く済みます。要件をこれから詰める、権限に社内の承認が要る。この場合は時間がかかります。
商談の段階で、自社の状況を伝えて見込みを聞いてください。そして、自社側でやることの期限も決めてください。
代行側の作業は、自社の準備が終わってから始まる部分が多い。準備を早めることが、稼働を早めます。
エラベルの見解
導入の段階で、「試験的な送信」の期間を必ず置いてください。ここを飛ばすと、後で大きく戻ることになります。
条件と文面ができたら、すぐに量を送りたくなります。早く候補者を集めたいからです。ところが、条件や文面がずれていた場合、大量に送ってから気づくことになります。
そして、一度送った候補者には、すぐには送り直せません。母数が限られている職種では、これが致命的になります。
だから、少量を送って反応を見てください。返信が来るか、どんな返信が来るか。ここで違和感があれば、条件か文面に手を入れます。
そして、複数の文面を試せると、判断の材料が増えます。同じ条件で、違う型を送ってみる。どちらの反応が良いかが見えます。
この期間は数日から一、二週間で足ります。全体の期間から見れば短い。それで大きな手戻りを防げます。
急いで量を送るより、少量で確かめてから増やす。これが結果的に速い進め方です。
まとめ
- 流れは、要件の共有 → 環境の準備 → 条件と文面の設計 → 試験的な送信 → 本格的な運用
- 時間がかかるのは第一段階と第三段階
- 要件では、落とす理由が検索条件に翻訳しやすい
- 最も遅れやすいのは権限の付与。契約が決まったら速やかに始める
- 必要な権限の一覧を先に作る。権限管理の台帳にもなる
- 条件と文面は、自社が確認する。事実の誤りを見る
- 試験的な送信の期間を置く。少量で確かめてから増やす
- 遅れの原因の多くは自社側。準備を早めることが稼働を早める
よくある質問
稼働までどのくらいかかりますか
要件の固まり具合と、権限の手続きにかかる時間で変わります。要件が言語化されていて権限もすぐ渡せるなら短く済みます。商談の段階で自社の状況を伝えて、見込みを聞いてください。あわせて、自社側でやることの期限も決めておきます。
試験的な送信は何件くらいですか
反応の傾向が見える程度で足ります。条件が合っているか、文面が読まれているかを確認するのが目的です。件数より、返信の内容を見てください。的外れな返信が来るなら条件の問題、返信自体が来ないなら文面か母数の問題です。
送信が始まってから条件を変えられますか
変えられます。むしろ、数字を見て直していく前提で運用してください。ただし、一度に複数を変えると効果の切り分けができません。一つか二つに絞り、変更の履歴を残してください。