スカウト代行 / スカウト代行
定例会の進め方
スカウトの定例会で、何を話すか。数字の報告だけで終わると、次の一手が決まりません。スカウトは、条件と文面を調整しながら回す運用です。だから、定例会はその調整を決める場にすると噛み合います。この記事では、議題の順番と、時間の使い方を整理します。採用代行全般の定例会は定例会の設計にまとめています。
議題の順番
一.前回の宿題の確認。双方の宿題を、できた・できないで確認します。
二.数字の共有。工程ごとに並べ、前回との差を見ます。自社側の数字も並べます。
三.返信の内容を見る。前向きな返信、条件が理由の見送り、時期が理由の見送り。分類と、印象に残った返信。
四.候補者を一緒に見る。選定した候補者を数件、画面で見ながら確認する。
五.条件と文面を決める。次に何を変えるか。一つか二つに絞ります。
六.送信枠の配分。今月の残りと、来月の配分。
七.うまくいっていないことの共有。双方から一つずつ。
この七つのうち、三番目と四番目がスカウト特有です。数字だけでなく、中身を見る時間を作ってください。
返信の内容を見る
返信率は数字で分かりますが、内容は見ないと分かりません。
分類して共有してもらう
- 前向きな返信(話を聞いてみたい)
- 条件が理由の見送り
- 時期が理由の見送り(今は考えていない)
- 質問だけの返信
この四つの割合で、次の打ち手が変わります。
前向きが少ない → 文面か条件の問題
条件が理由が多い → 条件の水準の問題
時期が理由が多い → ターゲットがずれている可能性
質問が多い → 文面の情報が足りていない
そして、印象に残った返信をそのまま読んでください。候補者の言葉には、文面の材料が含まれています。
エラベルの見解
定例会で、「候補者を一緒に見る時間」を作ってください。ここが最も効きます。
数字を見て、条件について議論する。これだけだと、抽象的な話になります。「もう少し経験のある層に」「業界を広げてみては」。
一方、実際の候補者の経歴を画面で見ながら話すと、判断が具体的になります。
「この方は経験は合っていますが、環境が違いすぎます」「この方には送ってよいと思います」「この方は迷います」。一件ずつ確認すると、基準が揃います。
そして、この時間は五分から十分で足ります。数件を見るだけです。
特に、迷った候補者を見せてもらってください。判断が分かれる層を確認すると、条件の調整点が見えます。
さらに、この時間は代行側にとっても価値があります。自社の判断を直接見られるので、次から自分で判断できる範囲が広がります。
画面を共有して同じものを見る。オンラインならやりやすい形です。報告を聞く会から、判断する会に変わります。
数字の見方
工程ごとに上から並べます。
- 検索件数、母数
- 送信件数
- 返信件数、返信率
- 面談設定件数、設定率
- 面談実施件数、実施率
そして、自社側の数字も並べてください。
- 返信から候補日の提示までの日数
- 文面の確認にかかった日数
- 質問への回答までの日数
並べると、因果が見えます。返信は来ているが面談に至らないなら、候補日の提示が遅い可能性があります。
前回との差を見てください。絶対値より、変化のほうが情報量があります。
そして、変更の履歴と照らします。条件を変えた、文面を直した。数字が動いた原因を追えます。
決めることを絞る
同じ月に変えるのは、一つか二つまで。三つ以上変えると、効果の切り分けができません。
優先順位は、落ちている工程から決めます。
- 送信件数が出ていない → 条件か稼働
- 返信が来ない → 文面か候補者選定
- 面談が組めない → 候補日の出し方か返信対応
上から順に見て、最初に詰まっている工程から手をつけてください。
そして、決めたことを記録してください。何を、なぜ変えたか。次回の冒頭で確認します。
送信枠の配分
枠を使っている場合、定例会で配分を確認してください。
- 今月の使用状況と残り
- 職種ごとの配分と実績
- 来月の配分
月の前半で使い切ると、後半に動けなくなります。途中で配分を変える判断も、この場でできます。
そして、枠が費用に直結する媒体では、これが予算の管理になります。
参加者
代行側は、実務を担う人が出る。条件を組み、文面を書いている人。窓口だけだと、判断の議論ができません。
自社側は、判断できる人が出る。条件を変える、要件を調整する。その場で決められる人が入っていると、会が進みます。
現場責任者を時々呼ぶ。要件のずれが疑われるとき、候補者の経歴について判断が必要なとき。四半期に一度でも効果があります。
そして、参加者が多いほど時間は延びます。決めることに関わらない人は、議事の共有で足ります。
頻度と長さ
立ち上げ期は頻度を上げる。条件と文面の調整が続くため、短い間隔のほうが手戻りが減ります。
運用が安定したら下げる。数字が安定していれば、間隔を空けても判断できます。
長さは短く保つ。三十分から一時間で足りることが多い。長い会は、報告に時間を使っています。
そして、定例会の時間が稼働に含まれるかを確認してください。含まれる場合、頻度と長さが費用に直結します。
会の前後
事前に資料を共有する。当日に読むと、議論の時間がなくなります。
自社側も準備する。自社の数字、現場から出た声、面談での候補者の様子。代行の報告を聞くだけの会にしないでください。
決定事項を記録する。何を変えるか、誰がいつまでに。
次回の冒頭で確認する。前回決めたことがどうなったか。この確認から始めると、決定が実行されます。
エラベルの見解
定例会で、「文面を一緒に読む時間」も作ってみてください。候補者を見る時間と同じくらい効きます。
実際に送っている文面を、画面で見ながら読む。声に出して読むと、不自然な言い回しに気づきます。
そして、候補者の立場で読んでみてください。この文面を受け取ったら、どう感じるか。読み進めるか、途中で閉じるか。
この確認は、書いた本人にはやりにくい。書いているうちに、慣れてしまうためです。
だから、第三者の目で読む時間が要ります。自社の採用担当が読み、違和感があれば伝える。
そして、面談に出る人にも読んでもらってください。「自分が話す内容と、この文面は合っていますか」。実態とのギャップが見つかります。
この確認を月に一度やるだけで、文面の質は保てます。そして、担当者が替わったときにも気づけます。
数字と、候補者と、文面。この三つを見る時間があれば、定例会は判断の場になります。
まとめ
- 議題は、宿題の確認 → 数字 → 返信の内容 → 候補者を見る → 条件と文面を決める → 枠の配分 → うまくいっていないこと
- スカウト特有なのは、返信の内容と候補者を一緒に見る時間
- 返信は四つに分類する。割合で次の打ち手が変わる
- 候補者は画面で見ながら確認する。迷った候補者を見せてもらう
- 数字は自社側も並べる。因果が見える
- 決めることは一つか二つに絞る。落ちている工程から
- 参加者は、代行側は実務担当、自社側は判断できる人
- 文面を一緒に読む時間も作る。面談に出る人にも読んでもらう
よくある質問
定例会が報告だけで終わります
議題に「次に変えることを決める」を入れ、最後に決定事項を確認してください。あわせて、候補者を一緒に見る時間と、文面を読む時間を作ると、議論が具体的になります。資料は事前に配って読んでおく形にします。
頻度はどのくらいが適切ですか
立ち上げ期は短い間隔、運用が安定したら月次で足りることが多い形です。ただし、定例会の時間が稼働に含まれる契約なら、頻度を上げるほど実務の時間が減ります。費用とのバランスで決めてください。
候補者を見る時間はどのくらい取りますか
五分から十分で足ります。数件を見るだけです。特に、判断が迷う候補者を見せてもらうと、条件の調整点が見つかります。全件を見る必要はありません。