スカウト代行 / Liiga
Liigaの検索条件の組み方|母集団を狭めすぎない設計
Liigaは現在「外資就活ネクスト」に名称が変わっていて、liiga.me は同サイトに転送されます。企業側の検索画面で使える項目は公開されていないため、この記事では特定の設定値ではなく、条件を組む順番と、出てきた人数に応じて次に何を動かすかという分岐の形で、母集団が尽きるまでの手順を整理します。以下は、2026年9月23日時点で公式サイトおよび運営会社のサイトに記載されている内容に基づいており、運営は株式会社ハウテレビジョンです。検索できる項目は、契約前に運営に確認してください。
最初の分岐:自社の提示レンジが届くかどうか
条件を一つも入れる前に、分岐が一つあります。自社の提示レンジが、この媒体の登録者に届くかどうかです。運営会社の事業概要は、外資就活NEXTを「プロフェッショナル人材に特化したハイクラス中途採用プラットフォーム」とし、登録者のうち60%以上が年収600万円以上のプロフェッショナル層だとしています。外資就活ネクストのサイトも「年収1,000万円以上の求人多数」とし、転職後の平均年収として20代620万円、30代930万円、40代1,300万円を挙げています(2020年〜2024年の当社転職決定実績から算出、と注記されています)。
この数字から言えるのは、年収の下限で絞っても母集団はあまり変わらないということです。登録している時点で六割以上が年収600万円以上なので、年収の条件は候補者を分ける目盛りとしてほとんど働きません。むしろ確かめるべきは自社の側で、同サイトの求人には480〜5,000万円といった幅の広いレンジが並んでいます。提示できるレンジが年代別の平均年収と比べて妥当か、上限を出せるか、中途で上位等級に入れられるかを、条件を組む前に社内で確かめます。
ここで届かないと分かった場合の分岐は、条件ではなく訴求を変えることです。裁量、事業フェーズ、任せる範囲といった年収以外で勝てる点を先に整理し、それが響く層を狙う条件に切り替えます。レンジが届かないまま条件を細かくしても、返信は来ません。
一段目は職能で作り、業界は読む順番に使う
レンジの分岐を越えたら、母集団を作ります。外資就活ネクストのサイトには、エージェントを検索するためのタグとして業界と職能の区分が並んでいます。業界側はコンサルティング、金融・保険、IT・インターネット、メーカー、商社などで、職能側はコンサルタント、金融プロフェッショナル、事業開発・セールス・サービス、ITエンジニア/技術開発・ゲーム・デザイン、経営・経営企画・管理・人事、PM・デザイン、マーケティング・広告などです。企業側の検索画面が同じ区分とは限りませんが、この媒体が人材をどう分けているかの手がかりになります。
業界と職能は別の軸で、両方を狭くすると該当がほとんど出ません。狭くするのはどちらか一方にして、もう一方は読む順番に回します。次の表は、二つの軸を段に分けて使う組み方です。
| 段 | 使う条件 | 役割 | 狭くしすぎたときの症状 |
|---|---|---|---|
| 一段目(母集団) | 職能の区分を二つ〜三つ | 提示できる仕事がある層を作る | 翌週には候補がいなくなる |
| 二段目(優先順位) | 業界、担当した領域、役割の階層 | 同じ母集団の中で誰から読むかを決める | 優先度の高い人しか見なくなる |
コンサル出身者を採りたいなら、業界を絞らずに職能(コンサルタント)で母集団を作り、業界は読む順番に使うほうが母集団が痩せません。同サイトは「コンサル・金融・セールスに強い」とし、ピックアップ求人には戦略コンサルタント、業務コンサルタント、PMI・経営統合コンサルタント、カバレッジバンカー/法人営業、経営企画/M&A・合併・提携/事業責任者/事業企画・事業統括といった職種が並んでいます。事業企画やPMIを担ってきた層は、経営・経営企画の区分にもコンサルタントの区分にも入り得るので、区分をまたいで一段目に入れておきます。
出た人数で分岐する:面談枠から逆算した目安
一段目で出た人数が多いか少ないかは、面談枠から判断します。在職中で意思決定に時間がかかる層で、会えるのは部門長や役員が枠を出せる範囲です。経歴が厚いので、一人あたり読むのに五分から十分かかります。週に使える時間から読める人数を出し、その人数が条件で出るように広さを調整するのが実務的です。
| 週の面談枠 | 条件で出したい候補数の目安 | 読む時間の目安(一人5〜10分) |
|---|---|---|
| 1枠 | 4〜6人 | 20〜60分 |
| 2枠 | 8〜12人 | 40〜120分 |
| 3枠 | 12〜18人 | 60〜180分 |
候補が出すぎたときに、条件を厳しくするのは避けます。条件を厳しくすると、翌週に候補がゼロになるからです。広さは保ったまま、優先順位の軸を足して読む順番を決めるほうが、週ごとの候補数が安定します。多すぎるときは読む順番、少なすぎるときは一段目、と動かす場所を分けておくと迷いません。
読み切ったら、二段目の軸をエージェントと重ならない層に差し替える
一段目の母集団を読み切ると、同じ条件では新しい候補が出にくくなります。ここで条件を広げる前に、二段目の軸を差し替えます。同サイトは、特徴の一つ目に「トップ企業・厳選エージェントから直接メッセージが届くスカウト」、三つ目に「信頼できるエージェントとのマッチングを促進する口コミ評価」を挙げています。同じ場でエージェントも候補者を探しているので、分かりやすい条件で出てくる層は、すでに複数のエージェントから接触を受けています。
| 狙う層 | エージェントと重なりにくい理由 | 二段目に入れる軸の例 |
|---|---|---|
| 職能の区分が複数にまたがる | エージェントの検索から漏れやすい | 事業企画とPMIの両方の経験 |
| 自社の事業ドメインに近い経験 | 業界の文脈が分かる人には自社から直接語れる | 特定ドメインでの担当経験 |
| 転職の緊急度が高くない | エージェントの推薦リストには乗りにくい | 役割の変化や在籍の長さ |
| 現職の課題と自社の課題が似ている | 具体の話で会う理由が作れる | 特定の業務プロセスの経験 |
「戦略コンサル出身・30代・年収900万円以上」で出てくる層は、他社も同じ条件で見ています。二段目に自社ならではの軸を足すと、同じ一段目の母集団の中でも、まだ読んでいない人が上に来ます。母集団を広げずに、読む対象を入れ替える手です。
エラベルの見解
担当者によって差が出るのは、この差し替えの判断です。一段目を読み切ったとき、条件を広げて人数を戻す担当者と、二段目の軸を入れ替えて読み直す担当者がいます。前者は母集団の端に行くほど自社との接点が薄くなり、後者は同じ母集団の中からエージェントが見ていない人を拾います。
どちらを取るかは、担当者が自社の事業をどれだけ理解しているかで決まります。自社ならではの軸を言葉にできなければ、二段目は作れないからです。担当者を選ぶときは、「一段目を読み切ったら次に何をするか」を聞いてみてください。条件を広げる答えしか出てこないなら、事業の理解がまだ浅い可能性があります。
尽きたと判断する前に:見送り条件と検索項目を確かめる
差し替えても候補が出なくなったら、尽きたと判断する前に二つ確かめます。一つは見送りの条件で、提示レンジが希望年収に大きく届かない、勤務地の希望が拠点とまったく合わない、職能の区分に自社の募集が一つも重ならない、長期間ログインが無い、前に同じ条件で送って反応が無かった、面談枠を超える見込みの人数、といった条件です。見送りを条件ごとに件数で記録しておくと、条件が厳しすぎるのか緩すぎるのかが数字で分かります。
もう一つは、検索できる項目そのものです。企業側の検索画面で使える項目、経験年数や年収での絞り込み、経歴の本文を横断して探せるか、条件の保存と再利用、送信済みの除外、ログインや更新の状況での絞り込みは、公式サイトで公開されていません。在職中の層は直近でログインしている相手のほうが反応しやすいので、更新日やログイン状況で絞れるなら、二段目の条件に入れる価値があります。経歴の本文を横断して探せるなら、業務の中身で切る軸も作れます。
条件は固定するものではなく、条件別の返信率と面談実施率を見て月に一度直すものとして置きます。本数が少ない媒体なので、一件ごとの記録が残っていれば十分に判断できます。運用の設計はLiigaのスカウト運用設計に、文面はLiigaのスカウトテンプレートの作り方にまとめています。
エラベルの見解
これをやる前に、先に要件定義を見直しておかないと、条件をいくら直しても効果が出ません。ハイクラス層の条件設計でいちばん多いのは、「いまの組織にいない人」を条件で表そうとする失敗です。理想像を条件に翻訳すると、年収も業界も役割も全部足してしまい、該当が数人になります。
条件設計の答え合わせは、会った人の顔ぶれでしかできません。条件どおりの人が来ているのに話が噛み合わないなら、ずれているのは条件ではなく要件定義の側です。逆に、条件に合う人が出てこないなら、一段目を職能だけに戻すところから試してください。この二つは直す場所がまったく違います。
まとめ
- 条件を入れる前に、自社の提示レンジが届くかを確かめる。登録者の六割以上が年収600万円以上なので、年収の下限では絞れない
- 一段目は職能の区分を二つ〜三つで作り、業界や役割は二段目の読む順番に使う
- 週の面談枠から、条件で出したい人数を逆算する。多すぎれば読む順番、少なすぎれば一段目を動かす
- 読み切ったら、条件を広げる前に二段目をエージェントと重ならない層の軸に差し替える
- 尽きたと判断する前に、見送り条件の件数と、検索できる項目を運営に確かめる
よくある質問
Q. 年収の下限を設定して検索したほうがよいですか
運営会社の事業概要では、登録者のうち60%以上が年収600万円以上とされています。年収の下限で絞っても母集団はあまり変わらないので、それより自社の提示レンジが届くかを先に確かめるほうが効果があります。
Q. 企業側ではどんな項目で検索できますか
企業側の検索画面で使える項目は、公式サイトでは公開されていません。職能や業界、経験年数、経歴本文の検索、送信済みの除外、ログイン状況での絞り込みなどができるかを、契約前に運営に確認してください。
Q. 候補が出すぎたときは、条件を厳しくすればよいですか
条件を厳しくすると、翌週に候補がいなくなることがあります。広さは保ったまま、業界や担当領域などの軸で読む順番を決めるほうが安定します。条件を狭めるのは、読む順番を決めても面談枠を大きく超える場合に限ります。
※仕様や提供範囲は変わります。掲載した内容は2026年9月23日時点の公式サイトおよび運営会社のサイトの記載であり、企業側の検索項目・通数・料金は契約前に運営の案内でご確認ください。