スカウト代行 / スカウト代行
職場見学への誘導
面談だけでは伝わらないことがある。そのとき、実際に職場を見てもらう選択があります。ただし、候補者の負担は面談より大きく、社内の準備も要ります。この記事では、向く場面と設計を整理します。
向く場面
一.環境が判断の材料になる職種。設備、現場、作業の様子。
二.チームの雰囲気が重要。誰と働くかが決め手になる。
三.文章では伝わりにくい。業務の実際が想像しにくい。
四.候補者が現職と比べたい。
五.辞退の理由に、環境への不安がある。
このうち、五番目です。
面談後の辞退の理由を見て、環境への不安があるなら、見学が効きます。
「実際どんな雰囲気か分からない」
この不安は、説明では解消しません。
向かない場面
一.在宅が中心の職種。職場を見ても情報が少ない。
二.候補者の負担が大きい。遠方、在職中で時間が取れない。
三.社内の受け入れが難しい。機密、顧客情報。
四.見せられる状態にない。
四番目です。
職場を見て、印象が悪くなることがあります。
雑然としている、雰囲気が重い、誰も話していない。
この状態で見学に呼ぶと、逆効果です。
確認の仕方
社内の人に、率直に聞く。「候補者に見てもらって、良い印象になりますか」
そして、正直な答えを求めてください。
見せられる状態にないなら、まずそこを整えるほうが先です。
どの段階で誘うか
選考のどこに置くか。
置ける場所
面談の前。判断の材料として。
面談と同じ日。まとめて。
選考の途中。意欲を高める。
内定の後。不安を解消する。
このうち、二番目と四番目が実務的です。
二番目。候補者の負担が一度で済みます。
四番目。内定後の辞退を防ぐ効果があります。
そして、四番目は、現職からの引き止めへの備えにもなります。
候補者が迷っているとき、実際に働く場所を見ると判断が進むことがあります。
エラベルの見解
職場見学で効くのは、「案内する人」と「話す相手」です。
見せる場所より、誰が対応するかで印象が決まります。
設計の仕方
案内するのは、一緒に働く人にする。人事だけで案内しない。
現場の人と話す時間を作る。上司ではなく、同じ役割の人。
そして、その時間を、案内する人がいない場にする。
三番目です。
人事や上司が同席していると、候補者は率直に聞けません。
そして、答える側も本当のことを言いにくい。
十分でよいので、候補者と現場の人だけの時間を作ってください。
この時間で、候補者が知りたいことが聞けます。
「実際、残業はどれくらいですか」
「入社してどうでしたか」
この質問への答えが、候補者の判断を決めます。
そして、率直に答えてもらってください。
良いことだけを言わせると、候補者は気づきます。
そして、入社後にずれが出ます。
準備の仕方
話す人に、率直に答えてよいと伝える。
そして、聞かれそうなことを事前に共有する。
答えにくいことがあれば、どう答えるかを決めておく。
この準備があると、話す側も安心します。
職場見学は、場所を見せる場ではなく、人と話す場です。
この設計で組んでください。
当日の設計
流れを決めてください。
組み立て
業務の説明。何をする場所か。
実際の作業や職場を見る。
現場の人と話す時間。
質問に答える時間。
次のステップの説明。
この五つで組んでください。
そして、時間を決めてください。
長すぎると、候補者の負担になります。
在職中の候補者は、時間が限られています。
そして、二番目です。
見せる範囲を決めておいてください。
機密や顧客情報に関わる場所は、事前に確認が要ります。
社内の準備
受け入れる側の準備。
やること
当日の予定を、関係者に伝える。
案内する人と、話す人を決める。
候補者の情報を渡す。経歴、なぜ声をかけたか。
見せる範囲を決める。
質問への答え方を決めておく。
三番目です。
現場の人が候補者のことを知らないまま会うと、話がかみ合いません。
経歴と、なぜ声をかけたかを渡しておいてください。
そして、五番目。
答えにくい質問への対応を決めておく。
離職の状況、業績、組織の課題。
隠すのではなく、どこまで話すかを決める。
候補者への案内
誘い方
目的を伝える。何が分かるか。
所要時間を伝える。
誰と会うかを伝える。
服装や持ち物を伝える。
辞退の自由を伝える。
この五つを伝えてください。
そして、一番目です。
「見学に来ませんか」だけだと、目的が分かりません。
「実際に働く場所と、一緒に働くことになる方をご覧いただけます」
この形だと、来る理由が伝わります。
そして、五番目。
見学に来たからといって、選考に進む義務はないと伝えてください。
この一文があると、参加しやすくなります。
オンラインとの使い分け
訪問が難しい場合。
代わりの形
オンラインで職場の様子を見せる。
動画を渡す。
現場の人とオンラインで話す。
このうち、三番目が最も効きます。
場所を見ることより、人と話すことのほうが判断に使えるからです。
そして、オンラインなら候補者の負担が小さい。
遠方の候補者、在職中で時間が取れない候補者にも対応できます。
判断の材料
候補者の状況。距離、時間。
職種の性質。環境が判断に関わるか。
この二つで決めてください。
効果を測る
見学を入れて、何が変わったか。
測る項目
見学の後の辞退率。
内定の承諾率。
見学に参加した候補者と、しなかった候補者の差。
三番目です。
差が出ないなら、見学の設計に問題があるか、そもそも要らない可能性があります。
そして、辞退が増えているなら、見せているものに問題があります。
この場合、見学をやめるのではなく、まず職場の状態を確認してください。
候補者は、入社すればその環境で働きます。
見学で辞退されるなら、入社後に辞められる可能性もあります。
エラベルの見解
職場見学は、候補者だけでなく社内にも効きます。
候補者を迎えるために、社内が動きます。
起きること
現場が候補者を意識する。数字ではなく、人として。
職場を整える。見られる前提で。
採用の状況が共有される。なぜこの人に来てほしいか。
この三つは、採用への関与を高めます。
そして、面談に出てくれない現場も、見学の案内なら引き受けることがあります。
理由は、自分の職場で、短い時間で済むからです。
そして、一度候補者と話すと、その後の関与が変わります。
「あの人、どうなりましたか」
この関心が生まれます。
だから、見学は社内の関与を戻すきっかけとしても使えます。
進め方
まず一名の候補者で試す。
現場に、短時間の対応を頼む。
そして、その後の経過を現場に伝える。
三番目です。
会ってもらった後、その候補者がどうなったかを伝えてください。
伝えないと、関与の動機が消えます。
職場見学は、候補者への訴求であると同時に、社内を巻き込む手段です。
まとめ
- 向くのは環境が判断材料になる・雰囲気が重要・文章で伝わりにくい場合
- 見せられる状態にあるかを、社内に率直に聞く
- 置く場所は面談と同じ日か内定の後が実務的
- 案内する人と話す相手で印象が決まる。人事だけで案内しない
- 候補者と現場の人だけの時間を十分でよいので作る
- 現場の人に候補者の経歴となぜ声をかけたかを渡す
- 答えにくい質問への対応を先に決めておく
- 案内には目的・所要時間・会う人・服装・辞退の自由を書く
- 訪問が難しいなら、現場の人とオンラインで話す形が効く
- 見学は社内の関与を戻すきっかけにもなる
よくある質問
職場見学はどの段階に入れるべきですか
面談と同じ日にまとめる形か、内定の後が実務的です。同じ日なら候補者の負担が一度で済みます。内定後なら、辞退を防ぐ効果と、現職からの引き止めへの備えになります。
見せられる状態か不安です
社内の人に率直に聞いてください。「候補者に見てもらって、良い印象になりますか」。見せられる状態にないなら、まずそこを整えるほうが先です。見学で辞退されるなら、入社後に辞められる可能性もあります。
遠方の候補者にはどうしますか
現場の人とオンラインで話す形が効きます。場所を見ることより、人と話すことのほうが判断に使えるためです。候補者の負担も小さく、在職中で時間が取れない場合にも対応できます。