採用代行 / エンタメ
エンタメ業界の採用課題|人が採れない原因を分解する
エンタメ業界の会社(映像、音楽、アニメ、ライブとイベント、芸能プロダクション、配信)が「人が採れない」と言うとき、その言葉には五つの違う問題が混ざっています。憧れで応募は多いのに、制作の山の稼働と収入の型でずれて、数か月で離れる。実績が作品に紐づいて担当の範囲が読めず、評価がプロデューサーごとの「センス」で、通過が少ない。プロデューサーと監督が現場で不在で、面接の枠が取れず、日程が延びる。社員と業務委託と作品ごとの契約で経路と文面が違うのに、一つの求人票で募集している。作品の企画が通ってから人を集めて、開始に間に合わない。どれが原因かで、直す場所も、外に出せるかも変わります。結論を先に書くと、エンタメ業界の採用課題は、実態・評価・枠・契約と経路・時期の五つに分解し、自社の記録(離職の時期と理由、面接官ごとの通過と不通過の理由、段ごとの日数、契約の形と経路ごとの応募と通過、企画から参加までの日数)で詰まりを一つに特定してから直します。「人が採れない」を一つの問題として扱うと、応募の山から採り、離れて、また応募の山から採る、という往復になります。エンタメ業界では応募が多いので、往復が見えにくい。代行に出す工程の切り分けはエンタメ業界の採用代行に書いています。ここでは、エンタメ業界の課題を分解する順番に絞ります。
「採れない」に混ざっている五つ
| 課題 | 現れ方 | 記録で見えること |
|---|---|---|
| 実態 | 応募は多い。採ると制作の山で離れる。「思っていたのと違う」 | 離職の時期と理由が「稼働」「収入」「下積み」「関われる範囲」 |
| 評価 | 応募は来るが通過が少ない。プロデューサーによって通る人が違う | 面接官ごとの通過の差。不通過の理由が「センス」「弱い」の印象 |
| 枠 | 最終の前に「他で決まった」。現場と撮影で面接が入らない | 段ごとの日数。枠が取れるまでの日数 |
| 契約と経路 | 社員は来るが業務委託が来ない(またはその逆)。文面が合わない | 契約の形と経路ごとの応募と通過 |
| 時期 | 企画が通ってから集め、開始に間に合わない。終わると余る | 企画から参加までの日数。通年の母集団の有無 |
五つは同時に起きることもありますが、直すのは一つずつです。
分解の順番
| 順 | 見ること | 判断 |
|---|---|---|
| 一 | 離職の時期と理由 | 「稼働」「収入」「下積み」「範囲」なら実態。応募の数に惑わされない |
| 二 | 面接官ごとの通過の差、不通過の理由 | 差が大きく理由が印象なら評価 |
| 三 | 段ごとの日数、辞退の理由 | 「他で決まった」「遅い」なら枠 |
| 四 | 契約の形と経路ごとの応募と通過 | 偏りがあれば契約と経路 |
| 五 | 企画から参加までの日数 | 開始に間に合っていなければ時期 |
一が最初なのは、エンタメ業界では応募が多く、「母集団は足りている」と見えて、実態のずれで離れていることが隠れるからです。ファネルの並べ方は採用ファネルのどこが詰まっているか分からないに書いています。
エラベルの見解
エンタメ業界で最も多い詰まりは「実態」で、しかも「応募が多いから採用は問題ない」で見えなくなっていることです。憧れで応募は集まり、採り、制作の山の稼働と収入の型と下積みの期間で離れ、また応募の山から採る。往復の速さは、応募の多さで隠れます。退職面談で理由を集めると、「稼働が思っていたより激しい」「収入の型を聞いていなかった」「作品に関われる範囲が末端だった」が並び、どれも入社前に伝えられたことです。「制作の山の稼働」「収入の型」「最初の一年で関われる範囲」を求人票の先頭に書くと、応募は減り、面接に進む人の定着が上がります。エラベルで担当者を選ぶ企業には、「離れた人の理由は、入社前に伝えていたことですか」を、私たちから先に聞いています。答えが「伝えていなかった」なら、代行の前に実態の書き出しです。離職の分け方は早期離職が続くのは採用のどの段階の問題かに書いています。
実態の課題:憧れで集まり、実態で離れる
| 求人票に無いこと | 書き方 |
|---|---|
| 制作の山の稼働 | 「制作の山はこう詰まり、終われば谷がある」の実態 |
| 収入の型 | 「固定か、作品ごとか、最初の一年の型」の実態 |
| 下積みの期間と関われる範囲 | 「最初の一年で担う工程と、判断を任される時期の目安」の実態 |
| 作品に名前が載るまで | 「載る条件と、道のり」の実態 |
| 最初の作品と教える人 | 「最初の作品、教える人、制作の山の設計」の実態 |
| 離職の状況 | 「昨年は何名が離れ、理由はこうだった」を面接で語れるか |
実態を書いて応募が減るのは、絞り込みが効いている印です。応募の数ではなく、面接に進んだ人数と定着で見ます。求人票の書き方は求人原稿の作成の進め方に書いています。
評価の課題:実績が作品に紐づき、センスで決まる
| 状態 | 直し方 |
|---|---|
| 「〇〇の作品に参加」で担当の範囲が読めない | 「作品・工程・役割・判断の範囲」で照合の基準を決める |
| 評価が「センス」「感覚」の印象 | 観点(課題の設定、表現の幅、担当の範囲、作品への貢献の説明)と基準を決め、記録 |
| プロデューサーごとに通過が違う | 観点ごとの記録で差を見せ、基準を揃える |
| 課題の講評が印象 | 課題の観点と基準を決め、講評を記録に残す |
| 「良い人がいない」で経路を増やす | 不通過の理由を観点ごとに集計してから経路を判断 |
評価は社内で直す部分で、代行は記録の型を担えます。観点の揃え方は面接官によって評価がばらつくに書いています。
枠の課題:プロデューサーと監督が現場で不在
| 状態 | 直し方 |
|---|---|
| 候補者が出てから責任者の空きを探す | 枠を週に一つ(現場の無い日、朝一番、オンライン)先に預かり、即日で確定 |
| 課題の講評と面接が別の日 | 同じ日に組む |
| 責任者が全段に出る | 最終だけに絞り、一次は制作の責任者が観点で見る |
| 撮影と公演の期間は選考が止まる | 期間を先に共有し、代行が候補者に伝えて待ちを設計する |
枠の預かり方は面接の日程調整の進め方に書いています。
エラベルの見解
エンタメ業界で見落とされやすいのは「契約の形」で経路と文面が違うことです。社員として長く関わりたい人と、作品ごとに関わりたい人では、動く理由も来る経路も違います。社員は方針と育成と安定で動き、掲載型と学校と紹介で来ます。業務委託と作品ごとの契約は、作品の内容と条件と期間で動き、同業の知人と個人の経路と過去に関わった人で来ます。全部を「制作スタッフ募集」の一本で出すと、どちらにも刺さらず、契約の形が曖昧なまま面接に進んで、条件の段で辞退されます。契約の形ごとに求人票と経路を分け、形ごとに応募と通過を記録する。契約の形の決定と線引きは、法令上の整理があると一般に整理されているため、会社と専門家で整理し、個別の判断は専門家にご確認ください。エラベルで担当者を選ぶ企業には、「社員と業務委託で、求人票と経路を分けていますか」を、私たちから先に聞いています。分けていなければ、経路を増やす前に分け方です。
契約と経路の課題:社員・業務委託・作品ごとで違う
| 契約の形 | 動く理由 | 合う経路 | 文面の先頭 |
|---|---|---|---|
| 社員 | 方針、育成、安定、長く関わる | 掲載型、学校、紹介 | 育成と最初の一年の範囲 |
| 業務委託 | 作品の内容、条件、期間、他の仕事との両立 | 同業の知人、個人の経路、過去に関わった人 | 作品と期間と条件 |
| 作品ごとの契約 | 作品の内容、関わる工程、次につながるか | 過去に関わった人、同業の知人、制作会社 | 作品と工程と期間 |
契約の形ごとに求人票と経路を分け、形ごとに応募と通過を記録します。線引きは会社と専門家で整理します。指揮命令の線引きは採用代行と人材派遣の違いに書いています。
時期の課題:企画が通ってから集める
| 状態 | 直し方 |
|---|---|
| 企画が通ってから募集を始める | 企画の見込みから逆算し、通年で母集団を持つ |
| 通年の母集団が無い | 過去に関わった人と要件に合う候補者の記録を持ち、定期に連絡する |
| 作品が終わると余る | 作品をまたいで乗せられる要件の設計。人数の計画と企画の見込みを同じ表に |
人数の計画は要員計画と採用計画がつながっていないに、過去の応募者との接点の持ち方は過去の応募者を活かせていないに書いています。
外に出せる部分と社内で直す部分
| 課題 | 外に出せる部分 | 社内で直す部分 |
|---|---|---|
| 実態 | 求人票に落とす作業、退職面談の型と記録 | 実態を語る。制作の山の設計を決める |
| 評価 | 観点ごとの記録の型、「作品・工程・役割」の照合 | 照合の基準と観点の決定、責任者の間の揃え方 |
| 枠 | 日程の運用、段ごとの記録、撮影の期間の待ちの設計 | 枠の形を変えて出す |
| 契約と経路 | 形ごとの求人票の作り直しと経路の運用 | 契約の形の決定と線引き(会社と専門家) |
| 時期 | 通年の母集団の運用、定期の連絡、記録 | 企画の見込みの共有、人数の計画 |
どの課題にも社内で直す部分があります。機能する条件と機能しない条件はエンタメ業界で採用代行が機能する条件・機能しない条件に書いています。
まとめ
- 「採れない」には実態・評価・枠・契約と経路・時期の五つが混ざっている
- 記録で一つに特定してから直す。最初は離職の時期と理由。応募の数に惑わされない
- 最も多い詰まりは実態で、「応募が多いから問題ない」で隠れている。実態を先頭に書いて絞る
- 評価は「作品・工程・役割」の照合の基準と、センスの観点を言葉にして記録する
- 枠は現場の無い日・朝一番・オンラインで週に一つ先に預かる
- 契約の形ごとに求人票と経路を分ける。線引きは会社と専門家。個別の判断は専門家にご確認ください
- 時期は企画の見込みから逆算し、通年で母集団を持つ
よくある質問
実態を書くと憧れが冷めて、応募が来なくなりませんか
憧れだけの応募は減り、実態を知ったうえで来る応募は残ります。憧れだけで採ると、制作の山で離れ、また採る往復になり、現場の負担はむしろ増えます。応募の数ではなく、面接に進んだ人数と一年後の定着で比べると、実態を書いたほうが多い。実態を書いて誰も来ないなら、それは実態を変える判断(制作の山の分担、収入の型)の材料で、会社が決めます。
作品ごとの契約で人を集めるので、採用という感覚がありません
作品ごとの契約でも、「誰に、いつ、どう声をかけ、条件をどう伝え、記録をどう残すか」は採用の工程と同じです。過去に関わった人の記録が個人の頭の中にあり、企画が通ってから慌てて声をかけ、条件の伝え方が人によって違う、という状態なら、五つの課題のうち時期と契約と経路が詰まっています。記録と定期の連絡と条件の型を整えると、次の作品で集める速さが変わります。契約の形の線引きは会社と専門家で整理します。
アニメの制作進行で、採っても続きません
制作進行は、工程の調整と締め切りと関係者の間に立つ役割で、「作品を作りたい」憧れで入ると実態とずれやすい職種です。求人票に「一日の流れ」「関係者の数」「締め切りの前の詰まり方」「進行から先の道のり」を書き、面接で語る。受け入れでは、最初の作品で教える人と、制作の山の前に一度は経験させる設計を決める。実態を先に出して合う人に絞ることと、受け入れの設計の二つで、続く人が増えます。