ゲーム業界の採用単価とRPO費用の考え方|プロジェクトの段階ごとに「採る・外に頼む」を分けて予算を組む

業界別の採用代行ゲーム 更新日 2026-10-16

ゲーム業界の採用は、プロジェクトの段階によって、要る職種と人数が大きく入れ替わります。企画の段階ではプランナー、開発の段階ではエンジニアとデザイナー、運営の段階では運営やデータ分析の担当が中心になります。しかも、その多くは正社員を採るだけでなく、開発会社やフリーランスに頼むこともできます。このため、採用代行(RPO)の費用を「1人採るのにいくらか」だけで比べると、採るべきでない役割にお金をかけたり、逆に長く社内に置くべき役割を外に頼み続けたりすることになります。結論から書くと、ゲーム業界のRPO費用は、プロジェクトの段階ごとに「採る役割」と「外に頼む役割」を分け、採る役割について作品の見極めにかかる社内の時間まで含めて比べると判断しやすくなります。

採用代行の料金や職種ごとの採用単価は、会社の規模・作品・時期によって大きく異なり、公的な統計もないため、この記事では相場の金額は扱いません。自社の数字で決める手順を書きます。

業界の採用構造:段階で要る人が入れ替わる

ゲームの開発は、企画、開発、運営と段階を進むごとに、中心になる職種が変わります。ある段階で大きく人を増やしても、次の段階ではその職種の仕事が減ることがあります。このため、ゲーム業界の会社は、正社員の採用と、開発会社・フリーランスへの発注を組み合わせて体制をつくることが多くなります。

段階中心になる職種採用費のかけ方の考え方
企画プランナー、ディレクター作品の方向を決める中心の人は、社内に長く置く前提で採る
開発エンジニア、デザイナー、サウンド中心の人は採り、量が要る作業は外に頼む組み合わせを考える
運営運営、データ分析、カスタマーサポート長く続く運営なら採る、短い期間の増員は外に頼む

採用代行の費用を考える前に、今のプロジェクトでどの役割を正社員で採り、どの役割を外に頼むかを決めてください。この線が決まっていないと、採用代行の見積もりを比べても、どれだけ採るべきかが決まりません。業界の採用の難しさはゲーム業界の採用代行で任せる範囲で書いています。

「採る役割」の費用は作品の見極めの時間まで含める

ゲーム業界の採用で見落とされやすいのが、作品の実績を見極めるための社内の時間です。デザイナーやエンジニア、プランナーの採用では、経歴の言葉より、関わった作品とその中で担った範囲を見ます。ポートフォリオを読み、課題を出して評価し、面接で担った範囲を確かめる作業には、現場のディレクターやリードの時間が欠かせません。

この時間は請求書には出てきませんが、その間、開発の仕事は止まります。採る役割ごとに、次の三つを足して採用の費用を見てください。

  1. 外部の費用:求人広告、人材紹介の手数料、採用代行への支払いなど
  2. 見極めの時間:ポートフォリオの確認、課題の評価、面接に現場の人が使った時間
  3. 立ち上がりまでの期間:入社してから、プロジェクトの中で任せられるようになるまでの期間

採用代行に任せることで、応募者への連絡や日程調整、ポートフォリオの形式の確認(必要な作品がそろっているか、担った範囲が書かれているか)を外に出せれば、現場の人は作品の質の判断に時間を集中できます。代行の費用と、現場の時間がどれだけ戻るかを並べて比べてください。

エラベルの見解

ゲーム業界の会社からの相談で多い思い込みは、応募の数を増やせば、よい人に出会えるという考え方です。応募が増えると、ポートフォリオを読む現場の時間も比例して増えます。求める作品のジャンルや、担ってほしい範囲を絞らずに募集を広げると、合わない応募の確認に時間をとられ、開発が遅れます。

担当者を選ぶときは、応募の数より、ポートフォリオの一次確認の基準を現場と一緒につくれる人かどうかを見てください。どのジャンル・どの規模の作品で、どの範囲を担った人を通すかを先に決め、その基準で応募を絞れる担当者のほうが、現場の時間を守りながら採用を進められます。同じ料金でも、現場の時間をどれだけ戻せるかで、採用代行の価値は大きく変わります。

「外に頼む役割」と比べて採用の上限を置く

採るか外に頼むかを決めるには、開発会社やフリーランスに頼んだ場合の費用と、正社員で採った場合の費用を比べます。考え方は次のとおりです。

プロジェクトをまたいで中心になる役割ほど、採用に費用をかけても回収しやすくなります。反対に、ある段階だけ量が要る役割は、外に頼んだほうが費用を抑えられることがあります。役割ごとにこの比較をして、採用にかけてよい上限を決めてください。

人材紹介を使う場合、職業安定法第32条の3により、有料職業紹介事業者の手数料は、厚生労働省令で定める種類・額か、届け出た手数料表に基づくものに限られています。採用者の年収に割合を掛ける形が多いため、上限の額と並べて比べてください。

エラベルの費用は、採用が決まったときに1名につき10万円(税別)です。採用が決まらなければ費用はかかりません。中心になる役割だけを絞って採りたい場合の選択肢の一つとして、上限の額と並べてみてください。

外に頼むときと募集するときに気をつけること

外に頼む役割を決めたら、発注の仕方にも気をつける必要があります。特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律(フリーランス法)第3条は、業務委託事業者が特定受託事業者に業務委託をした場合に、給付の内容、報酬の額、支払期日などを書面または電磁的方法で直ちに明示することを求めています。開発の現場で、フリーランスのデザイナーやエンジニアに口頭で追加の作業を頼むと、この明示が抜けやすくなります。外に頼む役割の費用を比べるときは、発注の手続きにかかる手間も含めて考えてください。

募集の側では、守秘の制約があるため、開発中の作品の情報を求人や文面に書けないことがよくあります。職業安定法第5条の4は、労働者の募集を行う者や募集受託者などが広告などで募集に関する情報を提供するときに、虚偽の表示や誤解を生じさせる表示をしてはならないと定めています。書けない部分をぼかすあまり、実際の仕事と違う印象を与えないよう、ジャンルや規模、担う範囲など出せる範囲を社内で決め、採用代行にもその範囲を渡してください。個別の判断は社会保険労務士・弁護士にご確認ください。

エラベルの見解

もう一つ見てほしいのは、ゲーム業界の採用費用は、プロジェクトの計画と採用の時期のずれで膨らむということです。開発の段階に入ってから慌てて人を探すと、間に合わない分を外に頼むことになり、採用の費用と外注の費用の両方がかかります。反対に、計画が延びたのに採用を進めると、入社した人が担う仕事がまだない期間が生まれます。

採用代行に任せるときは、プロジェクトの計画と採用の時期を同じ表に並べ、担当者と共有してください。いつまでにどの役割が要るかが分かれば、担当者はスカウトの時期や優先順位を計画に合わせて組めます。採用人数だけでなく、計画どおりの時期に入社できたかも記録すると、代行の成果を正しく見られます。

まとめ

よくある質問

ゲーム業界の採用代行の費用の相場はいくらですか

採用代行の料金は、任せる業務の範囲や職種、料金の形によって大きく異なり、公的な統計もないため、一律の相場はお伝えできません。採る役割ごとに採用にかけてよい上限を決め、その範囲で同じ業務範囲の見積もりを比べてください。エラベルの場合は、採用が決まったときに1名10万円(税別)です。

ポートフォリオの確認まで採用代行に任せられますか

作品がそろっているか、担った範囲が書かれているか、求めるジャンルに合っているかといった形式の確認は任せられます。作品の質の判断は、現場のディレクターやリードが行う部分として社内に残してください。一次確認の基準を現場と一緒につくっておくと、任せられる範囲が広がります。

開発中の作品の情報を出せない場合、どう募集すればよいですか

作品名や内容を出せなくても、ジャンル、規模、開発の段階、担ってもらう範囲など、出せる情報で仕事の中身を伝えることはできます。どこまで出せるかを社内で決め、求人と文面に反映してください。面接の段階で、守秘の約束をしたうえで詳しく伝える形をとる会社もあります。

出典

本記事は 2026-10-16 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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