採用代行 / 比較・選び方

代行へのフィードバックの伝え方

公開 2026-09-07

採用代行に改善してほしいことがあるとき、どう伝えるか。伝え方によって、受け取られ方も、その後の運用も変わります。「成果が出ていない」と伝えると、相手は防御的になり、一般的な提案しか返ってきません。この記事では、事実で伝える方法と、伝えるタイミングを整理します。

事実で伝える

数字と時期を添える。「対応が遅い」ではなく「この案件で、応募から一次連絡まで三営業日かかっています」。具体的だと、相手も分析できます

工程を特定する。「うまくいっていない」ではなく「返信率が三か月続けて下がっています」。

期待を明示する。「もっとこうしてほしい」ではなく「一次連絡は当日中を目安にしたい」。

推測を混ぜない。「やる気がないのでは」といった評価は、事実ではありません。観察できることだけを伝えます

この四つを守ると、指摘が改善の相談になります。相手も何を変えればよいかが分かります。

個人と業務を分ける

業務上の事実として伝える。「あなたの対応が悪い」ではなく「この工程で時間がかかっている」。

原因の特定は一緒に行う。決めつけずに、なぜそうなったかを聞きます。自社側に原因があることも少なくありません

担当者を責めない。体制の問題、情報が渡されていない、基準が曖昧。個人の努力では解決しないことがあります

改善の方法を一緒に考える。指摘だけで終わらせず、何を変えるかまで話します。

三番目が重要です。多くの場合、うまくいっていない原因は個人の能力ではなく設計にあります。基準が渡されていない、情報が薄い、判断が返ってこない

エラベルの見解

フィードバックで最も効くのは、早く伝えることです。内容より、タイミングのほうが結果を変えます。

不満を溜めてから伝えると、相手は防御的になります。溜まった内容を一度に言われても、どこから直せばよいか分かりません。そして、伝えた時点ですでに信頼関係が薄れています

一方、気づいた時点で小さく伝えると、対処も小さく済みます。「この文面、少し硬い印象です」「この候補者は要件から少しずれています」。その場で直せる粒度です

だから、定例会の議題に「今月うまくいっていないこと」を固定で入れてください。発注側から一つ、代行側から一つ出す。これを最初の月から続けると、不満が溜まる前に会話になります。

そして、この形にすると代行側も言いやすくなります。発注側の判断が遅い、情報が足りない。こうした指摘は、契約上の立場もあって言い出しにくい。固定の議題があれば、事実として話題にできます。

フィードバックは、溜めてから一度に伝えるより、小さく頻繁に伝えるほうが効きます。そして、双方向にすると機能します。

良い点も伝える

うまくいっている部分を具体的に伝える。「この文面は反応が良かったです」「この候補者の見立ては当たっていました」。

理由を添える。何が良かったのかが分かると、再現できます。「良かったです」だけだと、何を続ければよいか分かりません

現場の反応を伝える。「面接官から、事前の説明が丁寧だったと言われました」。

入社後の状況を伝える。紹介した候補者が入社して活躍している。自分の仕事がどこにつながったかが見えます

良い点を伝えるのは、相手を喜ばせるためではありません。何を続けるべきかの情報になります。指摘だけを伝え続けると、何が正解か分からなくなります。

タイミング

気づいた時点で伝える。小さい指摘は、その場で。

定例会で構造の話をする。数字の傾向、運用の設計。個別の事象ではなく、繰り返し起きていること

担当者が替わった直後は増やす。文面の質、対応の速さ。変化に気づいたら早めに伝えます

契約更新の前にまとめる。次の期間に何を変えるか。

溜めてから伝えないこれが最も避けるべき形です

伝わらないとき

同じ指摘を繰り返しても変わらない場合の対処です

伝え方を変える。口頭で伝えていたなら、文書にする。記録に残ると、扱いが変わることがあります

数字で示す。感覚で伝えていたなら、数字を出す。工程ごとの所要日数や件数

原因を一緒に確認する。なぜ変わらないのか。体制の問題か、能力の問題か、指示が伝わっていないのか

上位の窓口に伝える。担当者に伝えても変わらないなら、その上の窓口に相談します。

担当者の交代を申し入れる。個人に紐づく問題なら、これで変わることがあります。

五段階で進めてください。いきなり交代を申し入れると、関係が壊れます。扱いは担当者が替わるときのリスクにまとめています。

自社側の指摘も受ける

フィードバックは双方向です

代行側から見て、発注側に改善してほしい点があります。判断が遅い、情報が足りない、要件が変わるのに伝わらない。ただ、契約上の立場もあって言い出しにくい

だから、聞く形を作ってください。「自社側で改善したほうがよい点はありますか」。定例会で定期的に聞くだけで、出てくることがあります。

そして、出てきた指摘には対処してください。聞いて放置すると、次から出てこなくなります。

この形にすると、フィードバックが評価ではなく改善の会話になります。片方だけが指摘される場では、本当の原因は出てきません。

記録に残す

伝えた内容と日付を残す。定例会の議事に含めます。

改善の状況を追う。次の会で確認します。

繰り返している指摘を把握する。同じ内容を何度伝えたか。判断の材料になります

契約更新の判断に使う。指摘に対して変わったかどうかは、継続の判断材料です。判断の基準は継続・停止をどう判断するかにまとめています。

エラベルの見解

フィードバックを伝えるときに、「自社側に原因がないか」を先に確認してください。ここを飛ばすと、指摘が的外れになります。

返信率が低い。文面の問題かもしれませんが、条件が市場から外れている可能性もあります。書類が通らない。仕分けの精度かもしれませんが、要件が厳しすぎる可能性もあります。面談が組めない。対応の遅さかもしれませんが、候補日の提示が遅れている可能性もあります。

どちらが原因かは、工程の数字を並べれば見えます

そして、自社側の数字も一緒に出してください。書類の合否までの日数、候補日の提示までの日数。これを並べたうえで指摘すると、相手も受け止めやすくなります。

「うちも判断が遅れていました。そこは直します。そのうえで、この工程についてはどう見ていますか」。この伝え方だと、防御的になりません

そして、実際に自社側が原因だった場合、指摘する前に気づけます。相手を替えても解決しない問題に、時間を使わずに済みます。

フィードバックの前に、自社の数字を見る。この一手間が、無用な摩擦を減らします。

まとめ

よくある質問

指摘すると関係が悪くなりませんか

事実で伝えれば、悪くなりにくい形です。むしろ、溜めてから伝えるほうが関係を壊します。小さく頻繁に伝える形にしておくと、指摘が日常のやりとりになります。あわせて、良い点も伝えると、指摘だけの関係になりません。

何度言っても変わりません

伝え方を変え、数字で示し、原因を一緒に確認してください。それでも変わらないなら、体制の問題である可能性があります。上位の窓口に相談するか、担当者の交代を申し入れる段階です。順を追って進めてください。

代行側から指摘されました

内容を確認してください。判断が遅い、情報が足りない、要件が変わるのに伝わらない。こうした指摘は、実際に運用の妨げになっていることが多い形です。指摘してもらえること自体が、関係が機能している証拠でもあります。対処して、その結果を伝えてください。