採用代行 / 介護
介護業界の採用代行|業界特有の難しさとどこを外注するか
介護業界の会社が採用代行を検討するとき、動機は「介護職が常に足りず、施設長が採用に追われている」「新しい施設の開設に人が間に合わない」であることが多い。ただ、介護の採用は、他の業界と違う難しさがあります。職種が分かれ、資格の区分が配置と加算に関わって法令上の整理があり、施設と在宅と通所で働き方の型が違い、夜勤と身体的な負担の実態が定着を左右し、常に募集している状態で施設長が疲弊している。結論を先に書くと、介護業界の採用代行は、母集団形成・一次対応・日程調整・記録は外に出せる一方、資格と配置の要件の決定・現場の見極め・夜勤と働き方の実態の判断・受け入れは社内に残さないと、採れても配置できず、離れます。代行に出す前に、難しさを自社の状況で分解し、職種と型ごとに「任せる・残す」を決めることが、代行が機能する条件です。職種ごとの切り分けは介護職採用を代行に出す判断基準や看護師採用を代行に出す判断基準に書いています。ここでは、介護業界で共通する切り分けに絞ります。
介護業界の採用が難しい五つの理由
| 難しさ | 中身 | 代行への影響 |
|---|---|---|
| 職種が分かれる | 介護職・看護職・相談員・機能訓練・事務・調理で、経路も要件も違う | 一つの代行で全部は回らない |
| 資格が配置と加算に関わる | 資格の区分で担える業務と配置が変わり、加算の要件にも関わる。法令上の整理がある | 要件に資格をどう置くかは会社と専門家。代行は照合まで |
| 施設・在宅・通所で働き方が違う | 夜勤の有無、移動の有無、利用者との関わり方が型で違う | 型ごとに求人票と経路が要る |
| 夜勤と身体的な負担の実態 | 夜勤の回数、身体的な負担、利用者の状態が求人票に無いと入職後に離れる | 実態を先に出すかで応募と定着が変わる |
| 常に募集している | 離職が多く、募集が止まらず、施設長と管理者が疲弊 | 採用の入口だけ直しても、受け入れと実態が合わなければ繰り返す |
五つのうち、代行で解決できるのは母集団形成と速さで、資格・見極め・実態・受け入れの判断は社内の関わりが要ります。
工程ごとの「任せられる・残す」
| 工程 | 任せられるか | 理由 |
|---|---|---|
| 資格と配置の要件の決定 | 残す | 配置と加算に関わる。会社と専門家。法令上の整理がある |
| 夜勤と働き方の実態の判断(求人票に何を書くか) | 残す | 施設長と管理者 |
| 要件を「経歴で読める言葉」に整える | 一緒に | 「〇〇の型の施設で、〇〇の状態の利用者の〇〇を担った経験」に。代行が整え、管理者が確認 |
| 母集団形成(型ごとの経路) | 任せられる | 地域の経路、学校、紹介会社、資格の区分に合う媒体。型があれば外で回せる |
| 一次対応(返信・日程) | 任せられる | 常に募集している状態で最も負担が大きい工程 |
| 書類の一次確認 | 一部任せられる | 「資格の区分・型・担った範囲」の照合は外で。現場の適性は社内 |
| 現場の見極め(面接、見学、体験) | 残す | 施設長と現場の管理者 |
| 配置の判断(施設、フロア、夜勤) | 残す | 管理者 |
| 受け入れ(最初の三か月、教える人、夜勤の開始の時期) | 残す | 現場。離職を減らす要 |
| 条件の判断 | 残す | 会社の判断 |
| 記録と報告 | 任せられる | 施設をまたいで一つの一覧 |
「資格と配置の要件」は、介護に特有の残す工程で、法令上の整理があると一般に整理されているため、会社と専門家が決めます。個別の判断は専門家にご確認ください。
エラベルの見解
介護業界で多くの会社が見落とすのは、「常に募集している」状態が採用の入口の問題ではなく、離職の問題であることです。応募を増やし、採り、数か月で離れ、また募集する。代行に「もっと集めて」と頼んでも、穴を埋めるだけで費用が出続けます。退職面談で理由を集めると、「夜勤の開始が早すぎた」「教える人がいなかった」「利用者の状態が聞いていたのと違った」「人間関係」が並び、どれも受け入れと実態の問題です。エラベルで担当者を選ぶ企業には、「直近で辞めた方は、入職から何か月で、夜勤はいつから入っていましたか」を、私たちから先に聞いています。答えが「一か月目から一人で夜勤」なら、代行の前に受け入れの設計です。離職の分け方は早期離職が続くのは採用のどの段階の問題かに書いています。
代行に出す前に社内で確認すること
| 確認 | 中身 |
|---|---|
| 職種と型 | 介護職・看護職・相談員・事務のどれを、施設・在宅・通所のどの型で採るか |
| 資格と配置の要件 | 資格の区分と配置と加算の関係。必須か、取得の支援か。法令上の整理は専門家に確認済みか |
| 夜勤と働き方の実態 | 夜勤の回数と開始の時期、身体的な負担、利用者の状態を、求人票に書くか |
| 離職の理由 | 退職面談の記録があるか。実態・受け入れ・人間関係・条件のどれか |
| 受け入れ | 最初の三か月の教える人、夜勤の開始の時期、到達点が施設ごとにあるか |
| 面接と見学の枠 | 施設長と管理者の枠を週に決まった数出せるか |
| 記録の形 | 施設をまたいで一つの一覧があるか |
「資格と配置の要件」は、採用の前に会社と専門家で整理しておきます。整理が無いまま採ると、採った人を配置できないか、加算の要件に関わることが起きます。
職種と型ごとに代行の型が違う
| 職種・型 | 代行に向く工程 | 社内に残す度合い |
|---|---|---|
| 介護職(施設) | 地域の経路と学校と資格の区分に合う媒体の運用、一次対応 | 現場の見極め、夜勤の実態、受け入れ。介護職の採用要件の作り方 |
| 介護職(在宅・通所) | 地域の経路、一次対応 | 移動と一人での対応の実態、見極め |
| 看護職 | 紹介会社と資格の区分に合う媒体、一次対応 | 医療の判断の範囲の要件、見極め |
| 相談員・機能訓練 | 掲載型と紹介、一次対応 | 資格の区分と役割の要件 |
| 未経験・若手 | 学校と地域の経路、資格の取得の支援を書いた求人票 | 育てる体制 |
「介護の採用に強い代行」でも、施設と在宅と通所の型を分けて持っているかは別です。
代行を選ぶときの確認項目
| 確認 | 聞き方 |
|---|---|
| 職種と型ごとの経路 | 「施設の介護職と、在宅の介護職で、経路と文面をどう変えますか」 |
| 資格の扱い | 「資格の区分を書類でどう照合しますか。配置と加算に関わる判断は社内と専門家で持ちます」 |
| 夜勤の実態の扱い | 「夜勤の回数と開始の時期を、求人票と初回の連絡でどう伝えますか」 |
| 常に募集している状態への対応 | 「募集が止まらない施設で、離職の理由をどう採用に戻しますか」 |
| 担当者の経歴 | 「担当する方は、介護業界のどの職種と型の採用を、どの工程で担った経験がありますか」 |
| 記録の置き場所 | 「施設をまたぐ記録はどこに置きますか。契約が終わったら」 |
| 費用の構造 | 「月額に含まれる工程と施設の数は」 |
費用は、含まれる工程と施設の数で変わり、金額の相場を先に聞くより「同じ工程・同じ施設数で比べる軸」をそろえます。費用の構造は採用代行の費用の内訳に、選び方の軸は採用代行会社の選び方に書いています。
代行に出したあとに起きること
| 起きること | 原因 | 対応 |
|---|---|---|
| 応募は来るが、資格の区分で配置できない | 要件に区分が無い | 会社と専門家で区分を整理し、要件と一次確認に |
| 面接や見学で「夜勤は聞いていない」と辞退 | 実態を先に出していない | 求人票と初回の連絡に |
| 採れたが、数か月で離れて、また募集 | 受け入れ(教える人、夜勤の開始の時期)が無い | 退職面談で理由を分け、受け入れの一枚 |
| 施設の開設に間に合わない | 開設の計画と採用の一枚が無い | 数か月前に一枚で準備 |
| 施設長が面接に出られず日程が延びる | 枠を預かっていない | 週に一枠を先に |
| 契約が終わると記録が消える | 記録が代行の環境 | 社内の環境に置く形を契約で |
出したあとの問題は、「資格の区分」「実態」「受け入れ」「計画」「枠」に戻ります。
エラベルの見解
介護業界で「実態を求人票に書くと応募が減る」という懸念は、どの会社にもあります。ただ、夜勤の回数や利用者の状態を書かずに採った人は、入職後に「聞いていない」で離れ、募集を繰り返します。実態を書くと応募は減りますが、減るのは「その実態では働かない人」で、残った応募は定着します。見学と体験を選考の段に置くと、候補者が実態を見て判断でき、入職後のずれが減ります。エラベルは担当者を工程ごとに選べる形にしているので、「実態を書いた求人票での地域の経路の運用と一次対応と記録」を担当者が担い、施設長と管理者は「見極めと配置と受け入れ」に絞る、という組み方ができます。実態の書き方は求人原稿の作成の進め方に書いています。
まとめ
- 介護業界の難しさは、職種の分かれ・資格と配置と加算・型で違う働き方・夜勤と負担の実態・常に募集の五つ
- 母集団形成・一次対応・日程・記録は任せられ、資格と配置の要件・見極め・実態の判断・受け入れ・条件は残す
- 資格・配置・加算は会社と専門家。法令上の整理がある。代行は照合まで。個別の判断は専門家にご確認ください
- 「常に募集している」は離職の問題。夜勤の開始の時期と教える人から直す
- 職種と型(施設・在宅・通所)ごとに経路と代行の型が違う
- 実態を先に出し、見学と体験を段に。応募は減り、定着が上がる
よくある質問
施設長が「面接は自分でやる。時間が無い」と言います
現場の見極めは施設長にしかできません。施設長の負担を減らすには、一次(書類の照合と一次対応と日程)を外に出し、施設長の面接を週に一枠、先に預かります。「三十分の面接」と「合わない人を教え直す時間」を比べれば、面接のほうが軽い。施設長が全段に出る形をやめ、面接と見学だけにします。枠の預かり方は面接の日程調整の進め方に書いています。
未経験を採って、資格を取ってもらいながら育てたいです
資格の無い間に担える業務と、取得の支援の中身(費用の扱い、時間の確保、取れなかった場合)を、会社と専門家で先に決めます。受け入れの体制(教える人、最初の三か月の到達点、夜勤の開始の時期)も先に。決めずに「入職後に取ってください」で採ると、担える業務が無いか、支援の話で揉め、早期に離れます。要件と求人票には区分(必須・取得の支援・歓迎)を同じ形で書きます。個別の判断は専門家にご確認ください。
紹介会社を使っていますが、費用が重く、推薦もずれます
紹介会社に渡している要件が「介護職の経験者」のままなら、ずれるのは当然です。「〇〇の型の施設で、〇〇の状態の利用者の〇〇を担った経験」と「資格の区分」と「夜勤の実態」の一枚を依頼書として渡し、見送りの理由を要件の言葉で戻すと、推薦が変わります。費用の判断は会社のもので、紹介経由と地域の経路の候補者の記録(推薦から入職までの数と日数)を並べて、経路の比重を決めます。紹介会社との付き合い方は紹介会社の推薦の質が低いに書いています。