経営企画採用の代行費用の相場|経営者の時間と外部のコンサル費用から、払える額を逆算する
経営企画は、会社によって仕事の中身が大きく違う職種です。中期経営計画をつくる会社もあれば、予算の管理が中心の会社、新規事業の立ち上げやM&Aを担う会社もあります。そして多くの場合、経営企画の採用は、経営者が一人で抱えてきた仕事を任せられる人を探す採用でもあります。結論から書くと、経営企画の代行費用は、採りたい人に任せる役割を決めたうえで、経営者が抱えている時間と外部のコンサルタントなどに払っている費用から払える額を逆算すると、判断しやすくなります。
代行の料金は会社、料金の形、依頼する範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、この記事では代行費用の相場は扱いません。
経営企画の役割を決める
経営企画の仕事は、大きく次のように分かれます。
| 役割 | 主な仕事 | 経歴で見るところ |
|---|---|---|
| 計画・予算 | 中期計画や年度予算の策定、実績の管理と分析 | 計画をつくり、実績と比べて手を打ってきた経験 |
| 新規事業 | 新しい事業の企画、立ち上げ、事業計画の作成 | 事業を立ち上げた経験と、その結果 |
| M&A・提携 | 買収や提携の検討、相手との交渉、統合の進め方 | 案件に関わった段階と、担った範囲 |
| 経営会議の運営 | 経営会議の議題の整理、資料の作成、決定事項の推進 | 経営者と近い位置で動いてきた経験 |
経営企画を一人で全部担える人を探すと、候補者はかなり限られます。最初の一人には、今いちばん経営者が手放したい仕事を任せる、という考え方で役割を絞ってください。財務との違いや分担も、あわせて決めておくと要件がはっきりします。要件の決め方は経営企画採用の要件定義で書いています。
経営者の時間と外部の費用から逆算する
経営企画の担当者がいない会社では、その仕事を次のような形でまかなっています。払える額の手がかりは、そこにかかっている費用です。
- 経営者の時間:経営者自身が計画づくりや予算の管理、資料の作成に使っている時間。経営者が本来使うべき時間が削られている影響も含めて考える
- 外部のコンサルタントへの費用:中期計画づくりや新規事業の検討、M&Aの検討を外部に頼んでいる費用
- 意思決定の遅れ:数字や資料がそろわないために、経営の判断が遅れている影響
経営企画の担当者を採ることで、これらのうちどの部分を置き換えられるかを見積もってください。とくに一つ目の経営者の時間は、金額に換算しにくいものの、多くの会社で最も大きな価値を持ちます。そこに、紹介会社を使った場合の費用(紹介会社の手数料表に基づく手数料と社内の時間)を並べると、代行費用の上限が見えてきます。
エラベルの見解
経営企画の採用相談で多いのは、経営者が「自分の右腕」を求めているのに、求人には仕事の一覧しか書いていないケースです。経営企画の候補者は、経営者とどんな関係で働くのか、どこまで任せてもらえるのかを最も気にします。仕事の一覧だけでは、それが伝わりません。
求人や面談で、経営者がどんな会社にしたいのか、経営企画にどこまで任せたいのか、経営者自身が決め続けることは何かを、具体的に伝えてください。同じ料金・同じ業務範囲でも、経営者の考えを候補者に正直に伝えられる担当者かどうかで、採用の結果は変わります。
秘密性の高い採用の進め方
経営企画の採用は、秘密性が高くなりがちです。新規事業の計画や、M&Aの検討、組織の見直しなど、社内外に知られたくない情報に関わるからです。
採用を進めるときは、次の点を決めておいてください。
- 求人の出し方:公開の求人で募集するか、スカウトや紹介で非公開に進めるか
- 伝える情報の範囲と時期:選考のどの段階で、どこまでの情報を伝えるか
- 秘密保持の約束:詳しい情報を伝える前に、秘密保持の約束を交わすか
代行に出す場合は、代行の担当者がどこまでの情報を候補者に伝えてよいかも、契約の段階で決めておく必要があります。スカウトの進め方は経営企画のスカウトで書いています。
料金の形
経営企画は候補者が限られやすく、経営者との相性の確認にも時間がかかるため、採用までの期間が長くなりがちです。代行費用は、月あたりの金額ではなく、採用までの期間を通した総額で比べてください。料金の形は、月額固定、採用決定時の支払い、両者の組み合わせなどがあります。エラベルでは、採用決定時に1名10万円(税別)という形で、担当者を選んで採用の実務を任せられる仕組みを用意しています。どの形でも、上で逆算した上限の中に収まるかで判断してください。
エラベルの見解
経営企画の採用で、もう一つ考えてほしいのは、経営者との面談を早めに組むことです。経営企画の担当者は、経営者と毎日のように話し合いながら仕事を進めます。経営者との考え方が合わなければ、どれだけ経験があっても力を発揮できません。
選考の最後に経営者と会うのではなく、早い段階で経営者と話す場を設けてください。考え方が合うかを早めに確かめられれば、合わない人の選考に時間を使わずに済み、採用までの期間も短くなります。
まとめ
- 経営企画は計画・予算、新規事業、M&A・提携、経営会議の運営など、会社によって中身が違う。最初に任せる役割を絞る
- 払える額は、経営者の時間、外部のコンサルタントへの費用、意思決定の遅れから逆算する
- 求人や面談で、経営者が何を任せ、何を決め続けるかを具体的に伝える
- 秘密性が高いため、求人の出し方、伝える情報の範囲と時期、秘密保持の約束を決めておく
- 経営者との面談を早めに組み、考え方が合うかを確かめる
よくある質問
経営企画採用の代行費用の相場はいくらですか
会社や料金の形、依頼する範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、一律の相場はお伝えできません。経営者の時間や外部のコンサルタントへの費用と、紹介会社を使った場合の費用から上限を逆算し、その範囲で見積もりを比べてください。
経営企画と財務は同じ人に任せてもよいですか
会社の規模によっては一人で担うこともありますが、求める経験の幅が広がるため、候補者は限られます。最初は経営企画の役割に絞り、財務は経理や外部の専門家と分担する、といった形も検討してください。
コンサルティングファーム出身者は経営企画に向いていますか
計画づくりや分析の進め方を身につけている点は強みになります。一方で、事業会社では決めたことを社内で実行に移す力も求められます。面接では、決めたことをどう実行してきたかを具体的に聞いてください。
本記事は 2026-10-16 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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