LinkedInの運用代行とは|任せられる範囲と自社で持つべき判断
LinkedInで運用代行を考えるとき、まず入口を決めます。製品の比較ページでは、求人広告掲載サービスである求人掲載と、会員データベースに企業が直接アクセスして登録情報を確認した上で直接スカウトメールを送れるRecruiterという二つが示されています。求人掲載は採用チームを置かずに採用活動を行う企業向け、Recruiterと求人枠は採用チームが年間複数ポジションの採用を行う企業向けとされています。代行が意味を持つのは後者です。この記事では機能ごとの担当の決め方から、社内に残す判断、ライセンスを渡すときの約束までを整理します。以下は2026年10月17日時点でLinkedInの公式ページに記載されている内容に基づいています(Recruiterヘルプには機械翻訳を使用している旨の注記があります)。
二つの入口のどちらを使うかで運用が変わる
入口によって、日々の作業の量が大きく違います。
| 入口 | 日々の作業 | 代行の余地 |
|---|---|---|
| 求人掲載 | 求人の作成と応募者への対応 | 小さい(応募対応の実務のみ) |
| Recruiterと求人枠 | 検索、保存済み検索の更新、InMailの作成と送信、返信対応 | 大きい |
求人掲載の機能としては、LinkedIn求人検索結果の先頭に配置、求職者へのリマインドメール内での告知、関連性のある求職者へのインスタントアラート、求人の基準に基づいたおすすめの候補者などが挙げられています。応募を待つ形なので、代行に出すのは応募者への対応が中心になります。Recruiterを使う場合は、送る作業が毎日発生するので代行の対象が増えます。契約の条項として範囲を書く形はスカウト代行として任せられる範囲に整理しています。
Recruiterの機能を誰が使うか
Recruiterの機能として挙げられているものを並べ、担当を割り当てます。
- 詳細検索フィルターと保存済み検索:外に出せる
- おすすめの候補者マッチ、転職検討中の候補者とマッチ、返信する確率が高い候補者を優先:外に出せる
- 過去の応募者を表示:社内が確認する(前回のやりとりを把握しているため)
- 毎月150通のInMailメッセージ:外に出せる(使用制限の範囲で)
- 候補者に関するメモを共有:両方で使う
- 強力なレポートおよび分析ツール:両方で見る
- ATSとの統合:社内(設定の判断)
三つ目を社内に置くのは、過去の応募者には前回の選考の経緯があるからです。代行先は経緯を知らないので、同じ文面を送ってしまう可能性があります。五つ目のメモ共有は、代行先と社内の情報を揃える場所として使えます。返信があった候補者について、代行先がメモを残し社内が読む形にすると、引き継ぎの手間が減ります。
エラベルの見解
外に出してよいのは、検索条件の設計と更新、文面の作成、送信、返信の一次整理までです。ここから先、つまり会うかどうかと提示する条件の決定は社内に残します。この媒体で特に注意が要るのは、クレジットが契約全体で共有されるという点です。ヘルプでは、クレジットは契約ごとにプールされ、特定の個人に割り当てることはできず、他のユーザーに転送することもできないとされています。管理者ができるのは使用制限の設定です。つまり代行先が多く使えば、社内のメンバーが使える分が減ります。発注の前に、月の使用制限を代行先と社内でどう配分するかを決めてください。この配分を決めずにライセンスを渡すと、月末に社内が送れない状態になります。
代行に出せない二つ
出せないものは二つに絞れます。
一つ目は使用制限の決定です。クレジットが有限で契約全体で共有される仕組みなので、どのライセンスにどれだけ使わせるかは発注側の判断になります。管理者の操作として設定する項目なので、権限も社内に残します。
二つ目は会うかどうかと提示する条件の決定です。これはどの媒体でも同じですが、この媒体ではクレジットの返却と結びつきます。候補者が90日以内に受諾、辞退、返信のいずれかを行うとクレジットが返却され、承認待ちは返却の対象外とされています。返信があった相手に早く返すことが、次の月に使えるクレジットにも関わります。返す判断を社内が持つなら、返すまでの時間も社内の責任になります。
ライセンスを渡すときに決めること
代行先にライセンスを渡す場合、先に決めておく項目があります。
- 月の使用制限(代行先と社内の配分)
- 同月内の重複の扱い(同じ契約の同僚が連絡済みの場合は警告が表示されるとされています)
- 返信があったことを社内が知る経路
- メモの書き方(何を残すか)
- レポートで毎月見る項目
二つ目を決めておくのは、警告が出たときの判断を人によって変えないためです。三つ目は、返信待ちフォルダーで未返信を確認できるとされているので、確認の担当と頻度を決めます。五つ目は、Recruiterに強力なレポートおよび分析ツールがあるとされているので、代行先に別の様式を作らせるより、同じ画面を見る形のほうが手間が減ります。費用の考え方は費用の見極め方にまとめています。
エラベルの見解
相談で多い思い込みは、運用代行に頼めば採用が進むというものです。この媒体の場合、検索と送信の機能は揃っていて、代行に出せる作業も明確です。進むかどうかを決めるのは、声をかけた理由を書く材料が社内から出ているかと、返信に早く返せるかです。どちらも社内の資源で、ライセンスを増やしても増えません。エラベルは採用代行会社ではなく担当者を選べる窓口なので、経歴を見てから誰に任せるかを企業が決める形にしています。契約は担当者ご本人または所属先と企業のあいだで直接結んでいただき、エラベルへお支払いいただくのは採用が1名決まったときの10万円(税別)だけです。クレジットという有限の資源を扱う媒体では、入る人が仕組みを理解しているかで消費の効率が変わります。経歴でRecruiterの運用経験を確かめてください。
まとめ
- 入口は求人掲載とRecruiterの二つ。代行の余地が大きいのはRecruiterを使う場合
- 検索、保存済み検索、文面、送信は外に出せる。過去の応募者への接触は社内が確認する
- クレジットは契約全体で共有されるため、使用制限の配分を発注前に決める
- 会うかどうかと条件の決定は社内に残す。返すまでの時間も社内の責任になる
- レポートの画面を一緒に見る形にすると、代行の報告を別に作る手間が減る
よくある質問
Q. 代行会社にRecruiterのライセンスを渡せますか
クレジットは契約ごとにプールされ、特定の個人に割り当てることはできず転送もできないとされています。管理者は各ユーザーに使用制限を設定できるので、ライセンスを渡したうえで上限を設定する形になります。代行先と社内の配分を先に決めてください。
Q. 求人掲載だけでも代行に出す意味はありますか
求人掲載は応募を待つ形なので、代行に出せるのは応募者への対応が中心になります。日々の送信作業が発生しないため、代行の余地は小さくなります。送る運用を始める場合はRecruiterを使う形になります。
Q. 代行の報告はどの形で受け取ればよいですか
Recruiterに強力なレポートおよび分析ツールがあるとされているので、同じ画面を一緒に見る形が手間が少なくなります。候補者に関するメモを共有する機能もあるので、返信があった相手の要点はメモに残してもらう形にしてください。
本記事は 2026-10-17 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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