スカウト代行 / 美容師
美容師へのスカウト文面|開封される件名と本文の型
美容師にスカウトを送っても返信が来ない。文面を見せていただくと、件名が「アットホームなサロン、歩合あり、高収入」で、本文に「働きやすい環境」「有名サロンの系列」「未経験歓迎」と書いてあり、候補者の作品のどこを見たのか、サロンのスタイル(どんな髪を、どんな客層に、いくらで)はどうか、歩合の率はいくらで指名は本人のものになるのか、固定給はいくらか、営業後の練習はあるのか、休みはどう取れるのか、オーナーはどんな人かが、どこにも書かれていません。美容師は、公開している作品を見て送っているかを一行目で見抜き、サロンの投稿と文面のスタイルが合っているかを見て、「歩合あり」の言葉ではなく率と指名の扱いで収入を判断します。結論を先に書くと、件名は「相手の作品の一点+自サロンのスタイルとスタイリストかアシスタントか」、本文は「一行目に相手の作品の一点→自サロンのスタイルと客層と単価とポジション→歩合の率と指名の扱いと固定給と練習の有無と扱い→休みと教育とデビューと雇用の形→オーナーの言葉と離職の状況と対策→現在のサロンの区切りに合わせた技術確認への短い締め」の順で、サロンの紹介は後ろに回すか短くし、サロンの投稿と整合させます。刺さる訴求と外す訴求の中身は美容師向けスカウト文面の型に書いていますので、ここでは「美容師向けの件名と本文の型」に絞って、そのまま使える形にします。雇用の形や労働時間に関わる法令上の扱いは専門家にご確認ください。
先に決めるのは「スタイルとポジション」「歩合と指名と固定給と練習」「オーナーの言葉と離職」
文面の前に、三つを決めます。一つは、サロンのスタイル(どんな髪を、どんな客層に、いくらの単価で)と、募集するのはスタイリストかアシスタントか。二つは、歩合の率と指名の扱い(指名は本人のものか、サロンのものか)と固定給、営業後の練習の有無と扱い(時間として扱うか、自主か)。三つは、オーナーがどういう人か、オーナー自身の言葉、離職の状況(多いか少ないか)と対策。美容師はこれらで収入と生活と「自分のスタイルと合うか」を判断します。
| 決めること | 文面での書き方の例 |
|---|---|
| スタイルとポジション | 「〇〇(スタイル)が中心。客層は〇〇、単価は〇〇程度。スタイリストとして」 |
| 歩合と指名と固定給と練習 | 「固定給〇〇に、指名の売上の〇割を歩合で。指名は本人のもの。営業後の練習は無し(あるなら時間として扱う)」 |
| 休みと教育と雇用の形 | 「週〇日休み、連休は交代で。アシスタントはデビューまで〇年の目安で、教える人は〇〇。雇用は〇〇」 |
| オーナーと離職 | 「オーナーは『〇〇』と話す人で、〇〇を大切にしている。昨年の離職は〇名で、〇〇の対策をした」 |
止まりやすいのは、「歩合あり」と書いて率と指名の扱いを書かないときです。美容師は「率が低いか、指名がサロンのものか」と読みます。
件名の型
美容師が件名で見るのは、「自分の作品を見ているか」「サロンのスタイルが自分と合うか」の二つです。
| 型 | 例 | なぜ開かれるか |
|---|---|---|
| 相手の作品の一点+自サロンのスタイルとポジション | 〇〇(作品の一点:色、カット、質感)を拝見|〇〇(スタイル)のサロンでスタイリストとして | 作品を見たと分かり、スタイルが合う |
| 相手の得意+自サロンの客層と単価 | 〇〇(得意)を強みにされている方へ|〇〇(客層)に〇〇の単価で | 得意が活き、収入の見通しが見える |
| 相手の段階+自サロンの教育 | デビューを目指すアシスタントの方へ|〇年でデビュー、〇〇が教える | 段階が合う |
書いてはいけない件名は、「美容師募集」「アットホーム」「歩合あり」「高収入」「働きやすい」「未経験歓迎」の言葉だけ、有名サロンの看板だけ、のように、信じられないか、作品を見ていないことが分かるものです。件名の失敗の型は件名でやりがちな失敗に書いています。
本文の型
本文は、美容師が「確かめる順」に並べます。サロンの投稿と整合させます。
| 順 | 書くこと | 長さ | 注意 |
|---|---|---|---|
| 一行目 | 相手の作品の一点。「〇〇(作品)の〇〇(色・カット・質感)の仕上げを拝見しました」 | 一文 | 作品名か投稿と、どこを見たかを具体に |
| 二 | 自サロンのスタイルと客層と単価とポジション | 二、三行 | 投稿と合わせる。「有名サロン」より中身を |
| 三 | 歩合の率と指名の扱いと固定給と練習の有無と扱い | 三行 | 「歩合あり」の言葉だけにしない。率と指名を明記 |
| 四 | 休みと教育とデビューと雇用の形 | 二、三行 | アシスタントには教育とデビューの目安を。雇用の形を明記 |
| 五 | オーナーの言葉と離職の状況と対策 | 二、三行 | 名前は出さず、言葉と進め方を。離職を隠さない |
| 六 | サロンの紹介 | 一、二行 | 短く |
| 七 | 短い締め。「現在のサロンの区切りに合わせて、サロンを見ていただき、オーナーと話して、技術確認を」 | 一文 | 区切りに合わせることと、オーナーと話し、技術確認があることを |
長さは、スマートフォンで二度スクロールする程度に収めます。
スタイリスト・アシスタント・復職で重心を変える
美容師は、スタイリスト、アシスタント、復職(子育てなどで離れていた人)で、読む点が違います。
| 向き | 一行目 | 重心 |
|---|---|---|
| スタイリスト | 「〇〇(作品の一点)を拝見」 | 歩合の率と指名が本人のもの、スタイルの近さ、練習が無いこと |
| アシスタント | 「デビューを目指されている方へ」 | 教育とデビューまでの目安、練習の時間と扱い、教える人 |
| 復職 | 「〇〇で離れていた方へ。〇〇(時短・週数日)で」 | 時短と週数日、ブランクへの練習、両立の支援、指名の扱い |
止まりやすいのは、全員に同じ一行目を送るときです。美容師は「作品を見ていない」と一目で見抜きます。
エラベルの見解
相談で最も多い思い込みは、「美容師には『歩合あり』『高収入』と伝えれば響く」というものです。実際には、美容師は「歩合あり」を「率が低いか、指名がサロンのもの」と読み、「高収入」を「一部のトップだけの数字」と読みます。あるサロンでは、「アットホーム、歩合あり、高収入」と書いた文面で返信が無く、担当者が候補者の視点で読むと、作品を見た形跡が無く、スタイルも率も指名の扱いも練習の有無も無く、候補者は「自分のスタイルと合うか分からず、収入も読めない」と読んでいました。一行目を「〇〇(作品)の〇〇の質感の出し方を拝見し」に変え、「〇〇(スタイル)が中心、客層は〇〇、単価は〇〇。固定給〇〇に指名の〇割を歩合で、指名は本人のもの。営業後の練習は無し。週〇日休み。オーナーは『〇〇』と話す人」と事実で書き直したところ、返信が来ました。美容師への文面で効くのは、「歩合あり」ではなく、作品を見たことと、スタイルと率と指名と練習の実態の具体さです。
書いてはいけないこと
一つ目は、「アットホーム」「働きやすい」「高収入」「未経験歓迎」の言葉だけです。美容師は信じません。率と指名と練習と休みの実態で書きます。
二つ目は、作品を見ずに送ることです。一行目で分かります。作品が公開されていない候補者には、得意や段階の一点に触れます。
三つ目は、「歩合あり」の言葉だけです。率と、指名が本人のものかサロンのものかを書きます。
四つ目は、練習の有無と扱いを書かないことです。営業後の練習は美容師の生活を決めます。あるなら時間として扱うかを書きます。
五つ目は、サロンの投稿と文面が合わないことです。投稿が〇〇のスタイルなのに文面が別のスタイルを訴求すると、美容師は「どちらが本当か」と疑います。
六つ目は、締めを「すぐに面接を」とすることです。美容師は現在のサロンの区切りまで動けません。区切りに合わせ、オーナーと話し、技術確認がある場を書きます。
送る前の確認
| 確認 | 見ること |
|---|---|
| 件名と一行目に相手の作品の具体の一点があるか | 「歩合あり」「高収入」になっていないか |
| スタイルと客層と単価が書いてあり、サロンの投稿と合っているか | 看板だけになっていないか |
| 歩合の率と指名の扱いと固定給が書いてあるか | 「歩合あり」の言葉だけになっていないか |
| 練習の有無と扱い、休み、雇用の形が書いてあるか | 隠していないか |
| オーナーの言葉と離職の状況と対策が書いてあるか | 離職を隠していないか |
| 一行目がスタイリストかアシスタントか復職に合っているか | 全員に同じ一行目を送っていないか |
返信が来ないときの直す順番
| 症状 | 直すところ |
|---|---|
| 開かれない | 件名。作品の一点があるか。「歩合あり」「高収入」になっていないか |
| 開かれるが返信が無い | 一行目(作品を見たと分かるか)。率と指名の扱い。練習の有無。投稿との整合 |
| 返信は来るが見学で辞退 | オーナーが出て実態を話し、技術確認をし、スタッフと話せたか。文面の実態とサロンの様子が合っていたか |
| 入社後に早く辞める | 歩合と指名と練習の実態。文面で良く見せていなかったか |
一箇所ずつ変えます。変え方はスカウト文面のABテストのやり方に書いています。
エラベルの見解
担当する側から見ると、美容師向けの文面で会社ごとに差がつくのは、「歩合の率と指名の扱いと練習の有無を、オーナーが事実で書くことに合意しているか」です。件名と一行目は、担当者が候補者の作品を見れば書けます。しかし、率と指名と練習の実態はオーナーにしか語れず、「良く書いてほしい」「練習は書かないでほしい」と言われることが多い。書かなくても、美容師はサロンの投稿と美容師同士のつながりから実態を知ります。事実で書き、投稿と整合させ、オーナーが見学で実態を話し、技術確認をしてスタッフと話せる場を作る文面は、美容師に「隠していないサロン」と伝わります。エラベルでスカウト文面を担当する人には、文面を書く前に、オーナーにスタイルと率と指名と練習と離職の状況を聞き、事実で書くことの合意と、サロン見学と技術確認(モデルの手配)とオーナーの面談の予定を確保してもらっています。刺さる訴求と外す訴求は美容師向けスカウト文面の型に書いています。
代行に出す場合の範囲
担当者が持つのは、候補者の作品を見て件名と一行目を相手ごとに書くこと、オーナーに聞いたスタイルと客層と単価・歩合の率と指名の扱いと固定給・練習の有無と扱い・休みと教育とデビューと雇用の形・オーナーの言葉と離職の状況を本文にすること、サロンの投稿と整合させること、送る前の確認、当日中の返信(オーナーの負担から外す)とサロン見学の案内、現在のサロンの区切りに合わせた日程の調整と月に一度の連絡、技術確認のモデルの手配、オーナーの予定の確保、返信の記録と直す順番の提案、です。会社が持つのは、スタイルとポジションの決定、率と指名と練習と離職の状況を事実で書くことの合意、教育とデビューの目安の決定、オーナーが見学に出てサロンを見せ、技術確認をし、実態を話し、スタッフと話す場を作ること、雇用の形と固定給の決定、です。「練習は書かないでほしい」状態では、美容師へのスカウトは入社後の早期退職につながります。出す前に合意します。
まとめ
- 先にスタイルとポジション・歩合の率と指名の扱いと固定給と練習・オーナーの言葉と離職の状況を決める。美容師は率と指名で収入を、練習と休みで生活を判断する
- 件名は「相手の作品の一点+自サロンのスタイルとポジション」。「歩合あり」「高収入」は信じられない
- 本文は一行目に作品の一点→スタイルと客層と単価とポジション→率と指名と固定給と練習→休みと教育とデビューと雇用→オーナーの言葉と離職→区切りに合わせた技術確認への締め。投稿と整合させる
- 作品を見て、どこを見たかを一行目に書く。見ていない文面はそれだけで見抜かれる
- 「歩合あり」の言葉ではなく率と指名の扱いを、練習は有無と扱いを、事実で書く
- 返信が来ないときは件名→一行目と率と指名と練習と投稿との整合→オーナーが出て技術確認をしたか→実態の一致の順に直す
よくある質問
営業後の練習があります。書くと来ないのでは
有無と扱いを事実で書きます。「営業後の練習は週〇回、〇時まで。時間として扱う(または自主で、参加は任意)」のように。美容師は練習の有無を最初に確かめ、隠すサロンを避けます。あっても時間として扱うなら、それを受け入れて来る人はいます。隠して入社後に分かるほうが、早く辞めます。練習の時間の扱いに関わる法令上の扱いは専門家にご確認ください。
指名がサロンのものになる仕組みです。書くと来ないのでは
事実で書きます。「指名はサロンで管理し、歩合は〇〇の基準で」のように。指名が本人のものになるサロンを望む美容師は来ませんが、固定給が高い、練習が無い、休みが多い、など別の材料があれば、それを重視する美容師は来ます。指名が本人のものと書いて実態が違うと、入社後に分かって辞めます。仕組みを変えないなら、仕組みに合う人を探します。
作品が公開されていない候補者にはどう書けばよいですか
得意や段階の一点に触れます。「〇〇(得意)を強みにされていると拝見し」「〇〇(サロンの種類)で〇年、デビューを目指されている段階と拝見し」のように。作品が無くても、得意と段階と勤務地が合えば対象になります。それも無い候補者には送りません。探し方は美容師を探すときの検索条件とターゲティングに書いています。