スカウト代行 / 品質管理
品質管理を探すときの検索条件とターゲティング
品質管理にスカウトを送る前の検索で、「品質管理経験〇年以上、ISOの知識」で条件を組むと、検査を担当してきた人、工程の管理をしてきた人、品質保証の体制を作ってきた人、顧客対応と監査の窓口をしてきた人が、同じ一覧に出てきます。加えて、自動車、医療、食品、電子部品と、顧客の要求の水準が違う業界の人も混ざります。ISOの知識は「仕組みを知っている」以上を教えず、出荷を止める判断をしたか、顧客の監査に対応したかは分かりません。品質管理の検索で最初にやるべきは、自社の製品と顧客と業界と任せる工程と権限を決め、認証や年数ではなく「何の製品のどの顧客の品質を、どの工程で、止める判断をしたか、監査に対応したか」で探すことです。結論を先に書くと、検索条件は、先に自社の製品と顧客と業界と任せる工程と権限を決め、認証や年数ではなく経験(担った工程・顧客対応と監査の経験・止めた判断の経験・顧客の要求の水準)で組み、要件の必須だけにし、プロフィールを「何の製品のどの顧客の品質を、どの工程で、止める判断をしたか、監査に対応したか」で読み、業界は顧客の要求が近いところまで広げ、規制が中心なら絞ったまま送る順を決めます。文面の型は品質管理へのスカウト文面に、要件の作り方は品質管理の採用要件の作り方に書いていますので、ここでは「検索条件とターゲティング」に絞ります。媒体ごとの検索の仕様には触れません。仕様は各媒体の公式情報でご確認ください。規制や認証に関わる法令上の扱いは専門家にご確認ください。
先に「製品と顧客と業界」「任せる工程」「権限」を決める
自社の製品と顧客と業界(何を誰に納め、顧客の要求の水準はどのくらいか、規制はあるか)、任せる工程(受入・工程内・出荷の検査、工程の管理、品質保証の体制、顧客対応と監査、内部監査のどこからどこまで)、権限(出荷を止められるか、止めた例はあるか)を決めます。三つで探す人が変わります。
| 決めること | 探す人が変わる点 |
|---|---|
| 製品と顧客と業界 | 顧客の要求の水準(規制の有無、監査の頻度、書類の水準)が近い業界の人 |
| 任せる工程 | 検査が主なら検査の経験者。顧客対応と監査が主なら窓口の経験者。体制を作るなら作った人 |
| 権限 | 止められる権限を持たせるなら、止める判断をした経験がある人。無い会社なら、判断の経験は歓迎に |
止まりやすいのは、「品質管理経験者」で工程と業界を決めないときです。一覧が混ざり、文面も混ざります。決め方は品質管理の採用要件の作り方に書いています。
認証や年数ではなく経験で組む
条件に入れるのは、認証の知識や年数ではなく、要件の必須に当たる経験です。肩書は「または」で複数(品質管理、品質保証、QA、QC、検査、顧客品質)を入れるか、入れずにプロフィールの言葉で読みます。
| 要件 | 検索条件に | 理由 |
|---|---|---|
| 必須:〇〇(工程)を担った経験 | 工程の言葉で(「工程管理」「品質保証」「顧客対応」「監査対応」「検査」) | 工程の中核 |
| 必須:〇〇(顧客の要求の水準)の業界の経験 | 業界の言葉で(規制が中心なら絞る。そうでなければ近い業界まで) | 顧客の要求で経験が違う |
| 歓迎:認証の知識や資格 | 入れない | 知識と判断の経験は一致しない |
| 歓迎:年数 | 入れない | 年数より工程と判断の経験 |
| 歓迎:特定の製品 | 入れない(顧客の要求が近ければ読む) | 文面で触れる |
止まりやすいのは、認証の知識と年数と製品を「かつ」で組んで、数人しか出ないときです。認証と製品を外し、工程と顧客の要求で読みます。
プロフィールを「何の製品のどの顧客の品質を、どの工程で、止める判断をしたか、監査に対応したか」で読む
品質管理の経験の中身は、四つで読めます。何の製品のどの顧客の品質を(業界と要求の水準)、どの工程で(検査、工程管理、品質保証、顧客対応)、止める判断をしたか(出荷や工程を止めた経験)、監査に対応したか(顧客や第三者の監査の窓口)。四つが書いてある人は、認証や年数が何であっても合うかが読めます。
| プロフィールの記述 | 読み方 |
|---|---|
| 「品質管理としてISOの運用」 | 認証の運用。工程も判断も無い。中身が読めない |
| 「〇〇(業界)向け〇〇(製品)の品質保証。顧客の監査に対応し、〇〇のクレームの原因を追った」 | 業界、工程(品質保証と顧客対応)、監査の経験 |
| 「工程内の不良を見て出荷を止め、製造と原因を詰めた」 | 止める判断の経験。権限を持たせる会社に合う |
| 「検査の担当として受入と出荷の検査」 | 検査の工程。判断や顧客対応の経験は不明 |
| 「〇〇(規制のある業界)の品質保証体制の構築」 | 規制の要求に応えて体制を作った。同じ規制の業界に |
| 「〇〇(近い業界)で顧客の要求に応える品質保証」 | 業界は違うが、顧客の要求の水準が近い。対象 |
止まりやすいのは、認証の知識と年数だけで判断するときです。「ISOの運用」の人に「出荷の判断を持ってほしい」と送っても、経歴と合うかが分かりません。
エラベルの見解
相談で最も多い思い込みは、「品質管理はISOを知っていれば、業界が違ってもできる」というものです。実際には、ISOの知識は仕組みの知識で、顧客の要求の水準(規制の厳しさ、監査の頻度、書類の量)が違う業界に移ると、要求の読み方が合わないことがあります。逆に、止める判断や顧客対応の経験は、業界が近ければ活きます。ある会社では、ISOの知識と年数で検索して混ざった一覧に同じ文面を送っていましたが、返信が来た人が要求の緩い業界の経験者で、自社の規制の厳しい顧客の要求とは合わず、面談で辞退が続いていました。担当者が入って、自社を「〇〇(規制のある業界)向け。工程管理と顧客対応。出荷の判断を持たせる」と決め、認証を外し、「〇〇(業界)」「監査対応」「出荷判断」「クレーム」の言葉でプロフィールを読む形にしたところ、同じ規制の業界で監査に対応してきた人と、止める判断をしてきた人が見つかり、面談で合うようになりました。品質管理の検索は、認証で機械的に絞るより、工程と顧客の要求と判断の経験で人が読むほうが合います。
業界は「顧客の要求が近いところ」まで広げる。規制が中心なら絞ったまま
対象が少ないときは、業界を「顧客の要求の水準が近いところ」まで広げます。同じ製品でなくても、顧客の監査の頻度や書類の水準が近い業界の経験は活きます。ただし、規制が中心の業界(医療、食品、航空など、法令で要求が決まっている業界)では、規制の知識が前提になるので、業界は絞ったまま、工程や年数を広げます。
| 自社の業界 | 広げ方 |
|---|---|
| 顧客の要求が厳しいが規制は中心でない(自動車部品、電子部品など) | 要求の水準が近い業界(他の部品、産業機器)まで広げる。監査対応の経験を重く |
| 規制が中心(医療、食品、航空など) | 業界は絞ったまま。工程(検査から品質保証へ)や、規制の隣(同じ規制の別の製品)で広げる |
| 要求が比較的緩い | 業界を広く。工程と判断の経験を重く |
止まりやすいのは、規制が中心の業界で、規制の経験が無い人に広げるときです。規制の読み方は入社後に覚えるのに時間がかかり、面談で「この規制は」と聞いて答えられないと合いません。規制に関わる法令上の扱いは専門家にご確認ください。
送る順の付け方
| 順 | 条件 |
|---|---|
| 一 | 業界(顧客の要求の水準)と工程が自社と合い、四つが書いてあり、止める判断か監査対応の経験があり、一行目に書ける一点がある |
| 二 | 工程が合い、業界が近い(要求の水準が近い)。文面で業界の違いに先に触れる |
| 三 | 工程が検査で、工程管理や品質保証に広げたい記述がある。伸ばす方針を文面に書ける |
| 送らない | 業界が遠く、規制が中心なのに規制の経験が無い。四つが読めず認証と年数だけ。権限を持たせる役割なのに判断の経験も意欲も読めない。一行目に書ける一点が無い |
止まりやすいのは、「ISOを知っているから」で送るときです。工程と顧客の要求と判断の経験の近さで順を付けます。
条件の保存と見直し
組んだ条件は、「品質保証用」「顧客対応用」「近い業界用」のように工程と業界ごとに名前を付けて保存し、送った結果と一緒に記録します。月に一度、返信が来た人の共通点(業界、工程、止めた経験、監査の経験)を見て、条件と読み方を直します。保存の仕方は検索条件の保存と使い回しに書いています。
エラベルの見解
担当する側から見ると、品質管理の検索で会社ごとに差がつくのは、「権限を持たせるかどうかが決まっているか」です。工程と業界は比較的決まりやすいのですが、「出荷の判断を品質保証に持たせるか」が曖昧な会社では、止める判断をしてきた人に送って面談で「判断は製造と経営者」と分かって辞退されるか、検査の経験だけの人に送って「判断を持ってほしい」で合わないかのどちらかになります。権限が決まっている会社では、探す経験(判断の経験の有無)が絞れ、文面も面談も一本につながります。エラベルでスカウトの検索を担当する人には、条件を組む前に、品質保証部長と経営者に「何の製品をどの顧客に納め、どの工程を任せ、出荷の判断を持たせるか」を聞いてもらっています。文面の型は品質管理へのスカウト文面に書いています。
代行に出す場合の範囲
担当者が持つのは、要件から必須の経験を取り出して条件を組むこと、出てきた人を「何の製品のどの顧客の品質を、どの工程で、止める判断をしたか、監査に対応したか」で読んで絞ること、業界の広げ方を判断して送る順を付けること、条件と結果を記録して月に一度見直すこと、です。会社が持つのは、製品と顧客と任せる工程と権限の決定、業界をどこまで広げるかの判断(規制が中心なら絞る)、要件の必須と歓迎の区別、品質保証部長と経営者が担当者に話す時間、です。担当者が品質管理の経歴(工程、業界、判断)を読める経験があるかは、担当者を選ぶときに確かめます。担当者の経歴の見方は担当者の経歴の見方に書いています。
まとめ
- 先に製品と顧客と業界・任せる工程・権限を決める。三つで探す人が変わる
- 検索条件は認証や年数ではなく経験(工程・顧客対応と監査・止めた判断・顧客の要求の水準)で組む。ISOの知識は判断の経験を教えない
- プロフィールは「何の製品のどの顧客の品質を、どの工程で、止める判断をしたか、監査に対応したか」で読む。「ISOの運用」では中身が読めない
- 業界は顧客の要求が近いところまで広げる。規制が中心なら絞ったまま、工程や規制の隣で広げる
- 権限を持たせる役割なら、止める判断の経験か意欲を読む
- 条件は工程と業界ごとに分けて保存し、返信が来た人の共通点で月に一度直す
よくある質問
認証の審査員や監査の経験者は、品質管理に合いますか
顧客対応と監査が主の工程なら、合うことが多い。監査する側の見方を知っているので、監査に対応する側で活きます。ただし、工程の管理や出荷を止める判断の経験は無いことが多いので、任せる工程が「工程管理と判断」なら、文面で違いに触れ、面談で確かめます。「作る側に立ちたい」の記述がある人を優先します。
検査の経験しか無い人は、品質保証に合いますか
任せる工程が検査なら合い、工程管理や品質保証や顧客対応なら、伸ばす前提で含めます。「工程管理に関わりたい」「顧客対応もやりたい」の記述がある人を優先し、文面で伸ばす方針と教える人を書きます。判断の経験は無いので、権限を持たせる役割にすぐ合うわけではありません。教える体制があるかで、含めるかを決めます。
出てくる人が少なすぎます
認証か年数か製品で絞っているかを見ます。外して、工程と業界の言葉で読む形にすると増えます。それでも少ないなら、業界を顧客の要求が近いところまで広げます(規制が中心なら業界は絞ったまま工程で広げます)。品質管理は権限のある会社が少ないので、権限を事実で書ける会社は、それ自体が対象を広げる材料になります。