スカウト代行 / キャリアクロス
キャリアクロスのスカウトテンプレートの作り方
キャリアクロスのスカウト文面は、語学要件の書き方でほぼ決まります。相手は自分の英語レベルを段階で把握しており、求人側も同じ段階で表示される場なので、「英語力を活かせます」の一言では判断材料になりません。この記事では、英語を日常的に使うポジション、英語不問のポジション、日本語のできる外国籍の方に送るポジションの三つについて文面例を出し、どこをどう書き分けたかを説明します。以下は、2026年9月23日時点で公式サイトに記載されている内容に基づいて整理しており、運営は株式会社キャリアクロスです。週次の回し方はキャリアクロスのスカウト運用設計に、条件の設計はキャリアクロスの検索条件の組み方にまとめています。
文面例の前提|相手は自分の英語レベルを六段階で知っている
採用ご担当者様向けのページは、登録者の79%がビジネスレベル以上の高い英語力を保持し、4分の1が海外勤務経験あり、実務経験3〜5年以上の登録者が66%としています。求職者向けの求人検索では、英語レベルの選択肢として、無し/基礎会話レベル/日常会話レベル/ビジネス会話レベル/流暢/ネイティブの六段階が並んでいます。実務経験があり、自分の語学の水準も把握している層なので、抽象的な書き方はすぐに見抜かれます。
語学の書き方で受け取られ方がどう変わるかを、先に並べておきます。文面例はいずれも、この表の下の三行のどれかの形で語学に触れています。
| 語学の書き方 | 受け取られ方 |
|---|---|
| 「英語力を活かせる環境です」 | どの程度か分からず、自分に合うか判断できない |
| 「海外拠点との定例が週1回、資料は英語」 | 必要な水準が分かり、自分で判断できる |
| 「社内公用語は日本語、対外文書のみ英語」 | 英語に不安がある層も応募を考えられる |
| 「チームの半数が外国籍、日常的に英語」 | 高い水準を求めていることが伝わる |
書くべきことは、頻度と用途です。週に何回、どの場面で、読み書きか会話か。この三つが書かれていれば、相手は自分で判断できます。
文面例1|英語を日常的に使うポジションに送る
一つ目は、海外拠点とのやりとりが日常的にあるポジションの例です。一行目は、読んだ経歴の中身を具体的に返す形で始めています。
件名:アジア拠点との調整を担う経理マネージャー|◯◯株式会社
◯◯業界で、海外子会社を含む連結決算を担当されてきたご経歴を拝見し、ご連絡しました。
当社の経理チームは、シンガポールの地域統括拠点と毎週1回、英語で定例を行っています。資料は英語、日々のやりとりはメールとチャットで、会話よりも読み書きの比重が大きい仕事です。チームの共通語は日本語で、上長は日本人です。
入社後は、月次の締めを日本側でまとめ、定例で報告するところからお任せしたいと考えています。年収は◯◯万円から◯◯万円の範囲で、ご経験に応じて決めます。
仕事の進め方を一度お話しできればうれしいです。オンラインでの面談も可能です。
英語を使う場面は「週1回の定例」「資料は英語」「読み書きの比重が大きい」と三点で書き、チームの共通語と上長の国籍にも触れています。英語が得意な人にはどの程度使うのかが、読み書き中心の人には会話の負担がどの程度かが伝わります。年収のレンジを本文に入れているのは、求人検索に年収の下限を選ぶ項目があり、250万円から6,000万円まで刻まれているからです。年収で絞り込んでいる相手には、レンジが書かれていないこと自体が判断を止める理由になります。
エラベルの見解
バイリンガル採用の文面でいちばん効くのは、「入社したら何語で仕事をするか」を一行で書くことだと考えています。ここが書かれていないスカウトは、英語が得意な人にも不安な人にも判断できません。社内の公用語、会議、資料、上長の国籍。このうち一つでも具体が入っていれば、返信の質が変わります。文面例1で言えば「チームの共通語は日本語で、上長は日本人です」の一文がそれに当たります。同じテンプレートを使っても、この一行を現場に確かめてから書く担当者と、求人票の「英語力:ビジネスレベル」を写すだけの担当者では、面接で起きる食い違いの数が変わります。
文面例2|英語不問のポジションに送る
二つ目は、外資系企業で英語を使わないポジションの例です。求職者向けサイトの「特徴から探す」欄には、「外資系×英語不要」という特集が置かれています。外資系やグローバル企業に関心はあるが英語に自信がない層が一定数いるということで、語学要件が無いなら、そう明記するほうが母集団が広がります。
件名:【英語不問】法人営業(国内顧客担当)|◯◯株式会社 日本法人
◯◯業界の法人営業として、既存顧客の担当を長く続けてこられたご経歴を拝見しました。
当社は外資系企業の日本法人ですが、このポジションのお客様はすべて国内企業で、社内のやりとりも日本語です。英語は不問です。本社からの資料が英語で届くことはありますが、日本法人の担当者が要点を日本語でまとめて共有しています。
日本法人は営業の進め方を現場で決める裁量が大きく、提案の内容も国内のお客様に合わせて組み立てられます。リモートとフレックスタイムを組み合わせて働いている社員が多い職場です。
「英語は不問です」と書いたうえで、英語の資料がどう扱われているかまで書いています。英語不問と書いてあっても、実際には英語の資料が回ってくるのではないかと気にする人が多いからです。外資系であること自体は、この媒体の利用者には差別化になりません。本社との距離、日本法人の裁量、意思決定の速さといった、どの外資系なのかを書きます。「特徴から探す」欄には「外資系×リモート」「外資系×フレックスタイム」「外資系×服装カジュアル」なども並んでおり、働き方の条件で探している層がいるので、該当するなら本文で先に出します。
文面例3|日本語のできる外国籍の方に送る
採用ご担当者様向けのページは、英語のできる日本人、日本語のできる外国人を母集団形成できるとし、技術が高い日本語の話せる外国人ITエンジニアが採用できるとしています。三つ目は、この層に送る例です。
件名:バックエンドエンジニア(チームの会議は英語、社内文書は日本語)|◯◯株式会社
◯◯を使ったAPIの設計と運用のご経験を拝見し、ご連絡しました。
開発チームは◯名で、半数が外国籍のメンバーです。チームの会議とコードレビューは英語で行い、社内の申請や全社への連絡は日本語です。日本語は、社内文書を読んで簡単な返信ができる程度を想定しています。
入社後は、既存のサービスのAPIの改善からお任せしたいと考えています。
件名に、会議の言語と社内文書の言語の両方を入れています。日本語の水準を「社内文書を読んで簡単な返信ができる程度」と用途で書いているのは、日本語のレベルも条件になる層に、自分が当てはまるかを判断してもらうためです。在籍する外国籍社員の状況も、受け入れ体制を示す材料として書いています。外国籍の方の採用では在留資格や就労可否の確認も必要になるため、選考の手順は社内で決めておき、個別の判断は専門家にご確認ください。
避けたい言い回しと、テンプレートの持ち方
三つの例に共通して外しているのは、次のような言い回しです。どれも、この媒体の層には具体がないと映ります。
| 避ける表現 | 避ける理由 | 代わりに書くこと |
|---|---|---|
| 「英語力を活かせる環境です」だけ | 水準が分からず判断できない | 頻度と用途(週何回、どの場面で、読み書きか会話か) |
| 「グローバルな環境」「外資系ならではの」 | この媒体では差別化にならない | 本社との距離、日本法人の裁量 |
| 「あなたのようなご経験豊富な方に」 | 誰にでも送れる文になる | 読んだ経歴の具体的な記述 |
| 年収をぼかす | 検索条件になっているので不利になる | 年収のレンジ |
| 媒体の統計(79%など)の引用 | 媒体の数字で、自社の話ではない | 自社のチームの言語と国籍の構成 |
テンプレートは、語学の層ごとに骨組みを分けて持ちます。会社の説明、働き方、選考の流れは共通部分にして、冒頭の一行と語学要件の段落だけを可変にすると、量を落とさずに個別性を保てます。層ごとに変えるところは次のとおりです。
| 層 | テンプレートで変えるところ | 近い文面例 |
|---|---|---|
| ビジネス会話レベル以上を求める | 英語を使う場面の具体、海外との関わり方 | 文面例1 |
| 日常会話レベルで足りる | 英語の使用頻度、入社後の学習支援 | 文面例1の頻度を下げた形 |
| 英語不問 | 「英語は不問」と明記し、職務の中身に寄せる | 文面例2 |
| 日本語のできる外国籍層 | 日本語の水準、在籍する外国籍社員の状況 | 文面例3 |
採用ご担当者様向けのページは、求人掲載、編集はいつでも可能としており、スカウトを読んだ相手は求人情報も見ます。掲載に書いていないことを文面で書くと、確かめられて食い違うので、掲載を更新したら文面も見直します。スカウトメールのやり取りはシステムで管理できるとされているので、返信の履歴が残る前提で最初の一通から丁寧に書きます。改善は月に一度、件名か本文のどちらか一か所ずつにすると、どちらが効いたのかが分かります。
エラベルの見解
語学要件の文面は、送る前に現場に一度読んでもらうのがいちばん確実だと考えています。人事が「ビジネスレベル」と書いた仕事が、実際には週一回のメール確認だけ、ということはよくあります。逆に、日常会話でよいと思っていた仕事で、海外の取引先との電話が頻繁にあることもあります。実態と要件がずれたまま送ると、面接で食い違い、双方の時間が無駄になります。媒体側の求人広告作成代行やスカウトメール送信代行を使う場合でも、語学の段落だけは社内で書いて現場の確認を通すことを勧めています。現場に「この仕事で英語を使う場面を三つ」と聞くだけで、文面例1の三点はほぼ埋まります。
まとめ
- キャリアクロスの相手は英語レベルを六段階で把握しているので、語学は「頻度と用途」で書く
- 英語を使うポジションでは、使う場面を三点ほど書き、チームの共通語や上長の国籍にも触れる
- 英語不問なら「英語は不問です」と明記し、英語の資料の扱いや、どの外資系なのかを書く
- 日本語のできる外国籍の方には、会議と社内文書の言語を分けて書き、日本語の水準を用途で示す
- テンプレートは語学の層ごとに分け、冒頭の一行と語学の段落だけを可変にする
よくある質問
Q. スカウト文面に英語の要件はどこまで書けばよいですか
週に何回、どの場面で、読み書きか会話かの三つを書くと、相手が自分で判断できます。社内の公用語や上長の国籍など、入社後に何語で仕事をするかが分かる一文も加えると伝わりやすくなります。
Q. キャリアクロスのスカウトは英語で書くべきですか
公式サイトでは、文面の言語についての決まりは公開されていません。本記事の例は日本語で書いていますが、送る相手の日本語の水準や職場の言語に合わせて判断してください。
Q. 年収は文面に書いたほうがよいですか
求職者向けの求人検索には年収の下限を選ぶ項目があり、年収で絞り込んでいる層がいます。レンジで書いておくほうが、相手が判断しやすくなります。
※仕様や提供範囲は変わります。掲載した内容は2026年9月23日時点の公式サイトの記載です。通数・料金・文面の制約は公開されていないため、契約前に運営の案内でご確認ください。