スカウト代行 / スカウト代行
媒体費は誰が負担するか
スカウト代行の見積もりを見て、媒体の利用料が含まれているのか分からない。ここは総額に大きく効くうえ、契約が終わったときに何が残るかも変わります。この記事では、媒体費の負担の形と、それぞれで確認する項目を整理します。見積もり全体の比べ方は料金体系の比較のしかたにまとめています。
三つの形がある
一.自社が媒体と直接契約する。利用料は自社が払い、代行会社にはアカウントを使ってもらう。最も多い形です。
二.代行会社が契約し、実費を請求する。代行会社の名義で契約し、利用料を自社に請求する。
三.代行費に媒体費が含まれる。まとめた金額で契約する。
この三つで、総額も、契約終了時に残るものも変わります。
自社が直接契約する場合
利用料の請求は自社に来ます。代行費とは別に発生します。
確認すること
- 代行会社にどの権限を渡すか。送信、検索、候補者情報の閲覧、設定の変更
- アカウントを何人分渡すか
- 利用状況を自社で見られるか(送信件数、残りの通数)
- 契約終了時にアカウントの権限をどう戻すか
三番目が重要です。媒体の管理画面を自社でも見られる状態にしておいてください。
代行会社の報告だけに頼ると、実際の送信件数や残数が確認できません。
そして、権限は業務に必要な範囲に絞ります。設定の変更や課金に関わる操作は、自社に残す整理が実務に合います。
代行会社が契約して実費請求する場合
代行会社の名義で契約し、利用料を自社に請求する形です。
確認すること
- 実費であることが分かるか。請求書に内訳が出るか
- 手数料が乗るか。乗るなら率か定額か
- 契約の名義は誰か
- 契約終了時にどうなるか
四番目が最大の論点です。
代行会社の名義で契約している場合、契約が終わるとアカウントも使えなくなることがあります。
そして、そこに蓄積された情報も一緒に失われます。
送信済みの候補者のリスト、返信のやり取り、検索条件の設定。
この点は締結時に確認してください。
エラベルの見解
媒体費の負担で本当に見るべきなのは、金額ではなく「契約が終わったときに何が残るか」です。
スカウトの運用では、媒体の中に情報が溜まります。
溜まるもの
送信済みの候補者。誰に送ったかの記録。次の会社に引き継がないと、同じ候補者に送ってしまいます。
返信のやり取り。前向きだった候補者、時期が合わなかった候補者。再アプローチの材料です。
検索条件。試して効いた条件、効かなかった条件。
文面の反応。どの型で返信が来たか。
この四つは、月々払っている媒体費で作られた資産です。
自社名義で契約していれば、代行会社が替わっても残ります。
代行会社の名義だと、契約終了とともに使えなくなることがあります。
だから、媒体は自社名義で契約することをおすすめします。
手続きの手間はありますが、一度やれば済みます。そして、代行会社を替えるときの自由度が変わります。
代行会社の名義で契約する場合は、終了時にデータをどう受け取るかを書面にしてください。
送信済みリスト、返信履歴、検索条件、文面。この四つの引き渡しを条項に入れる。
媒体費は月々の支出ですが、そこに溜まるものは資産です。
代行費に含まれる場合
まとめた金額で契約する形です。
利点は、請求が一本になること。予算の管理が簡単になります。
確認すること
- どの媒体のどのプランが含まれるか
- プランを変えたいときの手続き
- 媒体を追加したいときの費用
- 契約終了時のアカウントの扱い
- 媒体費と代行費の内訳が出るか
五番目を求めてください。
内訳が出ないと、代行の業務にいくら払っているのかが分かりません。
そして、他社と比較するときに並べられません。
内訳を出せない会社もあります。その場合、比較の際は総額で並べることになります。
媒体の選定を誰がするか
媒体費の負担と、媒体の選定は別の話です。
自社が払う場合でも、代行会社が選定を提案することがあります。
確認すること
- 提案の根拠。なぜその媒体か
- 代行会社に紹介の手数料が入るか
- 他の媒体を検討したか
二番目を聞いてください。
媒体の代理店を兼ねている代行会社があります。それ自体は問題ではありません。
ただし、手数料が入る媒体を勧める動機は生まれます。
だから、聞いておく。答え方で、提案の読み方が変わります。
そして、代行会社が使い慣れた媒体を勧めることもあります。これは合理的な理由です。運用の質が上がるからです。
根拠が説明されるなら、問題ありません。
複数の媒体を使う場合
媒体ごとに負担の形が違うことがあります。
一つは自社契約、もう一つは代行会社経由。この状態は管理が複雑になります。
揃えられるなら揃えてください。
そして、媒体ごとの費用対効果を見るために、媒体別の記録が要ります。
- 媒体ごとの利用料
- 媒体ごとの送信件数
- 媒体ごとの返信率と面談設定率
- 媒体ごとの稼働時間
四番目まで出すと、媒体を絞る判断ができます。
代行費が媒体をまたいで一本になっている場合、四番目が出ません。稼働報告を媒体別に分けてもらってください。
エラベルの見解
媒体費を自社で持つ場合に、「使い切れているか」を見る習慣を持ってください。
多くの媒体では、期間や通数に区切りがあります。払った分を使い切らないと、そのまま消えます。
確認すること
残りがどれだけあるか。期間の途中で把握する。
このペースで使い切れるか。残りの期間と残数を照らす。
使い切れない見込みなら、何をするか。
三番目です。
条件を広げて送信の対象を増やす。母数が足りていないなら、これが先です。
別の職種に回す。優先度の高い職種で使い切れないなら、他の募集に振り分ける。
期間の終わりに慌てて送る。これは避けてください。書き分けが薄くなり、返信率が下がります。
そして、使い切れない状態が続くなら、プランが過大です。次回の更新で見直してください。
逆に、早く使い切ってしまう場合も見直しが要ります。期間の後半に送れなくなります。
代行会社に、残数と消化のペースを毎回報告してもらってください。
媒体費は先に払っている費用です。使い切ったかどうかで、実質の単価が変わります。
まとめ
- 負担の形は自社直接契約・代行会社が実費請求・代行費に含まれるの三つ
- 自社契約なら、渡す権限を絞り、管理画面を自社でも見られる状態にする
- 代行会社名義の場合、契約終了時にアカウントとデータがどうなるかを確認する
- 媒体には送信済みリスト・返信履歴・検索条件・文面の反応が溜まる。これは資産
- 代行費に含まれる場合は内訳を求める。出ないと比較できない
- 媒体の選定では、代行会社に手数料が入るかを聞く
- 媒体ごとに利用料・送信件数・返信率・稼働時間を分けて記録する
- 残数と消化のペースを毎回報告してもらう
よくある質問
媒体は自社と代行会社のどちらが契約すべきですか
自社名義をおすすめします。契約が終わっても、送信済みリストや返信履歴が残るからです。代行会社を替えるときの自由度も変わります。手続きの手間はありますが、一度で済みます。
代行費に媒体費が含まれる見積もりは高く見えます
含まれない見積もりと直接は比べられません。媒体費を別途で払う場合の金額を足してから並べてください。そのうえで、内訳が出るかを確認します。内訳が出ないと、代行の業務そのものにいくら払っているかが分かりません。
契約終了時にデータを受け取れますか
自社名義なら媒体の中に残ります。代行会社名義の場合は、引き渡しの範囲を契約に書いておいてください。送信済みリスト、返信履歴、検索条件、文面。この四つを書面に入れておくと、終了時にもめません。契約条項の作り方は専門家にご確認ください。