スカウト代行 / スカウト代行
月額固定型の料金設計
スカウト代行を月額固定で契約する。費用が読めるため、予算化しやすい形です。ただし、月額の中に何が含まれ、どれだけの稼働が想定されているかが曖昧だと、妥当性が判断できません。この記事では、月額型の設計と、確認する項目を整理します。料金体系の全体はスカウト代行の費用相場にまとめています。
月額に含めるものを決める
工程で列挙してください。
- 検索条件の設計と調整
- 候補者の選定
- 文面の型の作成
- 候補者ごとの書き分け
- 送信
- 返信への一次対応
- 日程調整
- 記録と報告
- 定例会
この九つのうち、どれが含まれるかを明確にします。
そして、九番目も確認してください。定例会の時間が稼働に含まれる契約なら、頻度と長さが費用に直結します。
「その他付随業務」で締めると、範囲の解釈が分かれます。
稼働量を決める
月額型では、稼働量が費用の根拠になります。
決める項目
- 週あたりの稼働時間
- その内訳(検索と選定、文面、送信、返信対応)
- 想定する送信件数
- 書き分けの度合い
四つとも決めておいてください。
特に、内訳と書き分けの度合いが重要です。同じ稼働時間でも、書き分けを厚くすれば件数は減ります。
そして、内訳が出せる会社は、社内で実績を管理しています。
月額を稼働で割る
実質の時間単価を出してください。
月額 ÷ 想定稼働時間 = 時間単価
そして、想定送信件数で割ると、一件あたりの時間が出ます。
この二つの数字で、他社の見積もりと比較できます。料金体系が違っても並びます。
そして、自社の内製コストとも比べられます。社内で同じ作業をする場合の時間あたり人件費。
月額の金額そのものより、この二つの数字のほうが判断に使えます。
エラベルの見解
月額型で、「母数が枯れたときの扱い」を決めておいてください。スカウト特有の論点です。
月額固定は、稼働に対して払う契約です。送信の件数が変動しても、費用は同じ。
そして、母数が枯れると送れる件数が減ります。稼働に余裕が出ます。
このとき、何をしてもらうかを決めていないと、費用が空回りします。
選択肢
- 条件を広げる作業に回す。新しい条件を試し、母数を作り直す
- 文面の改善に回す。反応が薄かった型を作り直す
- 返信対応を厚くする。既に返信が来ている候補者に丁寧に対応する
- 別の媒体の立ち上げに回す
- 稼働量を下げる。契約の調整
この五つのうち、五番目は契約の条項次第です。稼働量を調整できるかを、締結時に確認してください。
そして、一番目から四番目は、余った稼働の使い道です。決めておけば、費用は無駄になりません。
母数は使うほど減っていきます。その前提で契約を設計してください。
繁閑の吸収
スカウトの業務量は変動します。
送信は計画できますが、返信の件数は読めません。返信が多い月は、対応の稼働が増えます。
そして、面談の設定も連動します。
月額型は、この変動を吸収できる形です。ただし、変動が想定を超えると、稼働が足りなくなります。
確認すること
- 想定を超えた場合の扱い(追加費用か、範囲内で調整か)
- 稼働量を月ごとに変えられるか
- 繰越があるか
そして、返信対応が含まれる契約では、返信が多い月に稼働が圧迫されます。送信を減らして対応に回す判断もあります。
上限と下限
上限。月あたりの稼働時間や送信件数の上限。超えそうなときに連絡が来る形にしてください。
下限。最低稼働時間が設定されている場合、業務が少ない月も発生します。
下限があるかを確認してください。母数が枯れた月や、採用を止めた月に影響します。
そして、下限がある場合、余った稼働の使い道を決めておいてください。
職種ごとの配分
複数の職種を並行する場合、稼働の配分を決めてください。
決めないと、成果が出やすい職種に寄ります。そして、難しい職種が後回しになります。
配分の決め方
- 事業への影響
- 母数の状況(薄い職種は稼働も少なくなる)
- 難易度
そして、報告も職種ごとに分けてもらってください。まとめて報告されると、配分が守られているか分かりません。
見直しの時期
契約更新の前。稼働量と範囲が実態と合っているか。
母数が変わったとき。枯れてきた、条件を広げた。
職種が増えたとき。稼働量の見直しが要ります。
返信の件数が変わったとき。対応の稼働が増減します。
この四つの機会に見直してください。
そして、契約に稼働量を調整できる条項があるかを確認してください。固定のままだと、状況が変わっても動けません。
月額型が向く場面
継続的に運用する。通年でスカウトを回す。
返信対応まで任せる。件数が読めない工程を含む。
予算を固定費として持ちたい。
書き分けを厚くしたい。件数で払う形だと、量に寄ります。
この四つに当てはまるなら、月額型が噛み合います。
逆に、単発の依頼や、送信だけを任せる場合は、他の体系のほうが合うことがあります。
確認する項目
月額に含まれる工程(九つのうちどれか)
想定稼働時間とその内訳
想定送信件数と、書き分けの度合い
上限と下限
想定を超えた場合の扱い
稼働量を調整できるか
媒体の費用が含まれるか
この七つを確認すると、月額の妥当性が判断できます。
エラベルの見解
月額型の利点は、「件数に縛られないこと」です。ここを活かしてください。
件数課金では、件数を出すことが費用の根拠になります。だから、代行側は件数を出そうとします。
月額型では、この動機がありません。稼働に対して払う契約だからです。
その結果、質を優先した運用ができます。
母数が薄い職種で、送れる候補者が限られている。このとき、月額型なら丁寧に書き分けることに稼働を使えます。
件数課金だと、この判断がしにくい。件数が減れば、代行側の収入も減ります。
だから、月額型で契約するなら、その利点を伝えてください。「件数より、返信率を上げることを優先してほしい」。
伝えないと、代行側は件数を成果として示そうとします。評価されると思うからです。
そして、見る指標も伝えてください。送信数ではなく、返信率と面談設定率。
契約の形と、評価の指標を揃える。これで、月額型の利点が活きます。
まとめ
- 月額に含める工程を九つのうちどれかで列挙する
- 定例会の時間が含まれるかも確認する
- 稼働量は、時間・内訳・想定件数・書き分けの度合いを決める
- 月額を稼働時間で割り、送信件数で割る。比較できる数字になる
- 母数が枯れたときの扱いを決めておく。余った稼働の使い道
- 上限と下限を確認する。下限があると業務が少ない月も発生する
- 職種ごとの稼働の配分を決め、報告も分けてもらう
- 月額型の利点は「件数に縛られないこと」。指標も揃える
よくある質問
送信件数が少ない月がありました
母数の状況を確認してください。条件に合う候補者が減っている可能性があります。稼働に余裕が出ているなら、条件の見直しや文面の改善に回してもらう判断もあります。件数が少ないこと自体は、理由が説明できれば問題ではありません。
稼働量をどう決めればよいですか
母数から逆算してください。条件に合う候補者が何名いて、何か月で送るか。そこから月あたりの件数が出ます。そして、書き分けの度合いを決めると、必要な稼働時間が出ます。母数を確認せずに稼働量を決めると、余るか足りないかになります。
途中で稼働量を変えられますか
契約に条項があるかを確認してください。母数の変化、職種の追加、返信件数の変動。スカウトは状況が変わるため、調整できる形にしておくほうが実務に合います。締結時に、変更の手続きも決めておいてください。