スカウト代行 / スカウト代行
料金体系の比較のしかた
複数の会社から見積もりを取った。ところが、料金体系がばらばらで比べられない。月額固定、時間単価、成果報酬、送信件数あたり。金額の大小だけを見ても判断になりません。この記事では、体系の違う見積もりを共通の単位に揃える手順を整理します。各体系の中身は月額固定型の料金設計・成果報酬型のスカウト代行・時間単価型で頼む場合にまとめています。
比較の前に揃える条件
同じ条件で見積もってもらってください。揃っていない見積もりは、どう計算しても並びません。
揃える項目
- 依頼する工程(検索条件の設計、選定、文面、書き分け、送信、返信対応、日程調整、報告)
- 職種と人数
- 使う媒体
- 想定する送信件数
- 書き分けの度合い
- 契約期間
このうち、一番目と五番目が最も差を生みます。
同じ「スカウト代行」でも、返信対応を含むかどうかで稼働は大きく変わります。書き分けを厚くするかどうかも同じです。
依頼の内容を一枚にまとめて、全社に同じものを渡してください。口頭で説明すると、会社ごとに解釈が変わります。
共通の単位に揃える
体系が違っても、次の三つに換算すれば並びます。
一.月あたりの費用。定額なら金額そのもの。時間単価なら想定稼働時間を掛ける。成果報酬なら想定成果件数を掛ける。成果報酬は上限があるならその額も出す。
二.送信一件あたりの費用。月あたりの費用 ÷ 想定送信件数。
三.面談設定一件あたりの費用。月あたりの費用 ÷ 想定面談設定件数。
三番目まで出すには、想定の返信率と設定率が要ります。これは各社に聞いてください。
根拠のある数字を出せる会社と、聞かないと出てこない会社があります。この差自体が判断材料です。
エラベルの見解
換算のときに、「想定件数の根拠」を必ずご確認ください。ここが比較の土台になります。
時間単価の見積もりを月額に換算するには、想定稼働時間が要ります。成果報酬を換算するには、想定成果件数が要ります。
この想定が甘いと、換算した数字も意味がありません。
聞くこと
その数字はどこから出したか。過去の類似案件か、母数から逆算したか、経験則か。
前提となる条件は何か。母数の規模、職種の難易度、媒体。
外れたときはどうなるか。想定より稼働が増えた、成果が出なかった。
三番目が実務では効きます。
想定稼働四十時間の見積もりが、実際は六十時間かかった。時間単価なら、費用は一・五倍になります。
想定成果十件が三件だった。成果報酬なら費用は下がりますが、採用も進んでいません。
だから、換算した数字は「前提が当たったときの数字」だと理解してください。
そして、前提が外れたときの幅を各社に出してもらう。上振れと下振れ、それぞれの費用。
幅を出せる会社は、想定に根拠があります。一点の数字しか出さない会社は、根拠が薄いことがあります。
比較するのは、金額ではなく幅です。
体系ごとの読み替え
月額固定型を時間で読む。月額 ÷ 想定稼働時間 = 実質の時間単価。これで時間単価型と並びます。
時間単価型を月額で読む。単価 × 想定稼働時間 = 月あたりの費用。上限があるなら、上限時の費用も出す。
成果報酬型を月額で読む。単価 × 想定成果件数。上限があるなら上限額、なければ最大の見込み。
件数課金型を月額で読む。一件あたりの単価 × 想定送信件数。
この四つを同じ表に並べます。
そして、一名採用あたりの費用まで出してください。
月あたりの費用 × 採用までにかかる月数 ÷ 採用人数。
この数字で、人材紹介とも比べられます。
費用に含まれないものを確認する
見積もりの金額だけを比べると、含まれないものが見えません。
確認する項目
- 媒体の利用料。含まれるか、別途か
- 初期費用。立ち上げの作業
- 定例会の時間。稼働に含まれるか
- 報告書の作成
- 職種を追加したときの費用
- 契約途中で範囲を変えたときの費用
このうち、一番目が最も金額の差が大きい項目です。
媒体費が含まれる見積もりと、含まれない見積もりを並べると、含まれるほうが高く見えます。総額では逆のこともあります。
媒体費の扱いは媒体費は誰が負担するかにまとめています。
安いほうを選ぶ前に
同じ条件で並べて、それでも差があるとき。理由を確認してください。
安い理由になりうるもの
- 担当者の経験が浅い
- 一人が多くの会社を掛け持ちしている
- 書き分けが薄い(型を流用する)
- 返信対応が含まれていない
- 報告の粒度が粗い
このうち、二番目と三番目がスカウトの結果に直結します。
確認の仕方
担当者が何社を並行して持つかを聞く。
書き分けの実例を見せてもらう。同じ職種で二通、送った実物に近い形で。
この二つで、安さの理由がだいたい分かります。
安いこと自体は問題ではありません。理由が説明できるかどうかです。
比較の表を作る
縦に会社、横に次の項目を並べます。
- 料金体系
- 月あたりの費用(換算後)
- 上振れと下振れの幅
- 送信一件あたり
- 面談設定一件あたり
- 想定稼働時間
- 担当者の並行社数
- 含まれない費用
- 契約期間と解約の予告
九項目です。
そして、この表を作る過程で、各社に同じ質問をすることになります。質問への答え方の違いも記録してください。
すぐ答えられる会社と、持ち帰る会社があります。社内で数字を管理しているかどうかが出ます。
エラベルの見解
料金体系の比較で、最後に効くのは「誰が担当するか」です。ここを表に入れてください。
同じ料金体系、同じ稼働時間、同じ範囲。それでも結果は変わります。
スカウトの実務は、媒体の癖を知っているか、候補者の経歴からどこに触れるかを見つけられるか、返信に何を返すか。個人の手つきに寄る部分が大きい業務です。
そして、多くの見積もりには担当者が書かれていません。
提案に来るのは営業で、実際に動くのは別の人。契約後に決まることもあります。
だから、見積もりを比べるときに一つ質問を足してください。
「誰が担当しますか。経歴を見せてもらえますか」
すぐに出せる会社と、契約後に決めますと言う会社があります。この差は、月額の数万円の差より結果に効きます。
エラベルはこの前提を変えるために作った窓口です。担当者の経歴を見てから決められる形にしていて、費用は採用が決まったときの一名十万円のみ。
ただ、エラベルを使うかどうかに関わらず、この質問は入れる価値があります。
料金体系を揃えて比べたあと、最後に見るのは人です。
まとめ
- 比較の前に依頼工程・職種・媒体・想定件数・書き分けの度合い・期間を揃える
- 共通の単位は月あたりの費用・送信一件あたり・面談設定一件あたりの三つ
- 換算には想定件数が要る。その根拠と、外れたときの幅を聞く
- 比較するのは金額ではなく幅
- 一名採用あたりの費用まで出すと、人材紹介とも並ぶ
- 見積もりに含まれない費用を確認する。特に媒体の利用料
- 安い理由を確認する。担当者の並行社数と書き分けの実例で分かる
- 最後に見るのは誰が担当するか
よくある質問
体系が違う見積もりはどう並べればよいですか
月あたりの費用に換算してください。時間単価なら想定稼働時間を掛け、成果報酬なら想定成果件数を掛けます。そのうえで、送信一件あたりと面談設定一件あたりも出します。三つの数字を並べると、体系が違っても比べられます。
想定件数を各社が出してくれません
根拠を持っていない可能性があります。過去の実績から出すか、母数から逆算するか、どちらかの方法があるはずです。出せない理由を聞いてください。前提の条件が足りないなら、こちらから情報を足せば出せるようになります。
一番安い会社を選んでよいですか
同じ条件で並べたうえで安いなら、候補になります。ただし、安い理由を確認してください。担当者の並行社数、書き分けの度合い、含まれない費用。理由が説明できて納得できるなら問題ありません。理由が出てこない安さは、後から範囲の解釈でもめることがあります。