スカウト代行 / スカウト代行
スカウト代行の費用相場
スカウト代行の費用を調べると、幅の広い数字が並びます。ただ、その数字をそのまま自社に当てはめても合いません。スカウト代行の料金は、任せる範囲と、文面の作り込みの度合いで決まるためです。この記事では、相場を一点で示せない理由と、比較できる形にそろえる手順を整理します。工程の分解はスカウト代行とはにまとめています。
費用を動かす四つ
一.任せる範囲。条件の設計から任せるか、送信だけか。返信対応は入るか。
二.候補者の選定の仕方。一人ずつ経歴を見て選ぶか、条件に合う人に一括で送るか。
三.文面の作り込み。全文定型か、冒頭だけ書き分けるか、候補者ごとに作るか。
四.担当者の体制。専任か兼任か、同時に何社を持つか、経験の度合い。
この四つのうち、二番目と三番目がスカウト特有です。そして、費用の差として最も大きく出ます。
同じ送信件数でも、一人ずつ選んで書き分ける形と、条件に合う人に同じ文面を送る形では、稼働がまったく違います。
相場が使えない理由
世の中に出ている相場の数字には、範囲が書かれていません。
月額いくら、という数字には、誰が何時間入るか、どの作り込みで何件送るかが書かれていない。
書かれていない以上、自社の見積もりが高いか安いかを判定する物差しにはなりません。
そして、料金体系が違う見積もりは、そもそも並びません。月額と件数課金と成果報酬。支払いが発生する条件が違うものは、総額でしか比べられません。
料金体系ごとの見方
月額固定型
- 範囲と稼働量を決めて、毎月定額
- 運用を継続的に回す形に向く
- 確認するのは、何を稼働に数えるかと想定稼働時間
件数課金型
- 送信一件あたりの単価
- 送信数が読める
- 量に寄りやすい設計。条件が広がり、書き分けが減ることがある
- 確認するのは、その単価でどこまでやるか
成果報酬型
- 返信、面談設定などの成果に対して支払う
- 成果の定義を明確にしないともめる
- 確認するのは、成立の時点と取り消しの条件
時間単価型
- 実際に動いた分だけ払う
- 上限時間を決めておく
この四つのうち、二番目には注意が要ります。件数で払う形だと、代行側は件数を増やす動機を持ちます。
エラベルの見解
費用を比べるときに、「一件あたりに何分かけているか」で見てください。ここに全部が集約されます。
月額の見積もりを、想定稼働時間で割ると時間単価が出ます。そして、想定送信件数で割ると、一件あたりの時間が出ます。
この数字が、作り込みの度合いを表します。
一件あたりの時間が短ければ、条件に合う人に定型文を送る形。長ければ、一人ずつ選んで書き分ける形。
そして、この違いが返信率を分けます。
だから、見積もりを受け取ったら計算してみてください。「月額 ÷ 想定稼働時間 ÷ 想定送信件数」。
安い見積もりは、この数字が小さいことが多い。同じ稼働で多く送るぶん、一件あたりの時間が短くなります。
それが悪いわけではありません。母数が厚い職種で、量で当てにいく設計なら合理的です。
ただ、母数が薄い職種では噛み合いません。送れる相手が限られているのに、質を落として送ることになります。
費用の判断は、母数とセットで考えてください。
比較できる形にそろえる
一.範囲を工程で書く
- 条件の設計
- 候補者の選定
- 文面の作成と書き分け
- 送信
- 返信への対応
- 日程調整
それぞれについて、含まれるかを確認します。
二.選定と書き分けの度合いを聞く
一人ずつ選ぶか、一括か。書き分けは全文か、冒頭だけか。
三.稼働時間と想定件数を聞く
四.媒体の費用の扱いを確認する
含まれるか、別途か。誰が契約するか。
五.実質の時間単価と、一件あたりの時間を計算する
この五つでそろえると、比較ができます。
媒体の費用
スカウトには媒体の費用がかかります。
代行の費用とは別に発生します
- 媒体の利用料
- 送信の枠、または従量課金
- 追加購入の費用
この費用を誰が負担するかで、総額が変わります。
代行が立て替える場合、明細を受け取れるかを確認してください。手数料が乗っている場合もあります。
そして、自社契約にすると支出の内訳がそのまま見えます。扱いは媒体費と代行費を分けて見るべき理由にまとめています。
なお、媒体ごとの料金や仕組みは変わるため、具体的な条件は公式の情報をご確認ください。
総額で比べる
計算に含めるもの
- 代行の費用(契約期間分)
- 初期費用
- 媒体の費用
- 社内の時間(文面の確認、返信対応、面談)
この四つを足して、契約期間の総額を出してください。
そして、採用予定人数で割ると、一名あたりの費用が出ます。
この数字で、他の経路と比べられます。応募経由、紹介経由。単価の出し方は採用単価の計算方法と目標値の置き方にまとめています。
判断の物差し
外部の相場ではなく、自社の内製コストと比べてください。
計算の手順
- スカウトの運用を社内でやる場合、誰がどれだけの時間を使うか
- その時間に、時間あたりの人件費を掛ける
- 代行の実質時間単価と並べる
代行のほうが高いのは自然です。専門性と、採用しなくてよいという柔軟性の分が乗っています。
問題は、どれだけ高いかを説明できるかどうかです。
そして、母数が薄い職種では、社内でやるほうが向くこともあります。送れる件数が限られているなら、外注する量がありません。
エラベルの見解
費用の判断で、「母数から逆算してください」。ここを飛ばすと、判断がずれます。
条件に合う候補者が何名いるか。その全員に送るとして、どのくらいの稼働が要るか。
この計算をすると、必要な費用の上限が見えます。
母数が限られているなら、大きな稼働は要りません。送れる相手がいないためです。
そして、稼働が余るなら、その分を書き分けに回すほうが結果につながります。
逆に、母数が厚い職種では、量を出す設計も成立します。この場合は、稼働に見合う費用がかかります。
だから、費用の見積もりを取る前に、母数を確認してください。
条件を組んでもらえば分かります。「この要件で、該当する候補者は何名いますか」。
母数が分かると、必要な稼働も、期間も、費用も見立てられます。
母数を知らないまま費用を比べても、判断の材料が足りません。
まとめ
- 費用を動かすのは、範囲・選定の仕方・文面の作り込み・担当者の体制
- スカウト特有なのは、選定の仕方と作り込みの度合い
- 相場の数字には範囲が書かれていない。物差しにならない
- 料金体系は四つ。件数課金型は量に寄りやすい
- 比べるときは「一件あたりに何分かけているか」を計算する
- 媒体の費用を含めて総額で比べる
- 物差しは外部の相場ではなく、自社の内製コスト
- 母数から逆算する。母数が分かると費用も見立てられる
よくある質問
相場より高い見積もりが来ました
範囲と作り込みの度合いを確認してください。一人ずつ選んで書き分ける形なら、稼働は多くなります。実質の時間単価と、一件あたりの時間を計算すると、差の理由が見えます。
安い見積もりは何を疑いますか
稼働に数えない範囲が広くないか、担当者の掛け持ちが多くないか、書き分けが少なくないか。この三つを確認してください。安いこと自体は問題ではありませんが、理由が説明できるかを見ます。
媒体の費用はどのくらいかかりますか
媒体とプランによって変わり、仕組みも変わります。具体的な条件は公式の情報をご確認ください。見積もりを比べるときは、媒体の費用が含まれるかどうかを確認し、含まれない場合は自社で試算して総額に足してください。