スカウト代行 / スカウト代行
時間単価型で頼む場合
スカウト代行を時間単価で契約する。実際に動いた分だけ払う形で、業務量が読めないときに使いやすい。ただし、稼働に何を数えるかと、上限をどう置くかを決めておかないと、費用が想定を超えます。この記事では、時間単価型で決めておく項目を整理します。他の料金体系との比較はスカウト代行の費用相場にまとめています。
稼働に数える範囲
工程で列挙してください。
- 検索条件の設計と調整
- 候補者の選定
- 文面の型の作成
- 候補者ごとの書き分け
- 送信の操作
- 返信への一次対応
- 日程調整
- 記録と報告
- 定例会の時間
- 社内の打ち合わせ
- メールやチャットでのやり取り
このうち、下の三つが論点です。
定例会。三十分の定例を週に一度やれば、月に二時間。稼働に数えるかを決めてください。
社内の打ち合わせ。代行会社の中で行う相談。通常は数えない整理ですが、確認しておいてください。
やり取りの時間。質問への回答、確認の往復。細切れで積み上がります。
そして、移動時間があるなら、それも決めてください。
上限を置く
時間単価型で最も大事なのが上限です。
置く上限
- 月あたりの稼働時間の上限
- 上限に近づいたときの連絡の時点(八割など)
- 上限を超える場合の手続き
- 契約期間全体の上限
二番目を決めておいてください。上限に達してから連絡が来ると、業務が止まります。
そして、超える場合の手続き。事前承認か、事後報告か。事前承認にしておくと、費用が読めます。
上限がない契約は避けてください。費用の見通しが立ちません。
内訳を報告してもらう
時間単価では、何にどれだけ使ったかが費用の根拠です。
求める粒度
- 工程ごとの時間(上の十一項目に沿って)
- 職種ごとの時間(複数の職種を回している場合)
- 媒体ごとの時間(複数の媒体を使っている場合)
- 日付ごとの記録
四番目まで求めるかは、規模によります。ただし、工程ごとは必須です。
まとめて「スカウト業務 四十時間」とだけ報告される契約は、妥当性が判断できません。
エラベルの見解
時間単価型で、発注側が注意すべきなのは「自社の遅さが費用になる」ことです。
時間単価は、稼働に対して払う契約です。代行側が待っている時間は稼働ではありませんが、確認の往復は稼働です。
費用を増やす自社側の動き
要件が固まっていない。文面や条件を作り直す時間が発生します。
確認が遅い。初稿への回答が遅れると、代行側は思い出す時間から始めます。
判断の基準が渡されていない。候補者ごとに確認が必要になり、やり取りが増えます。
方針が変わる。作った条件と文面を作り直します。
この四つは、そのまま稼働時間になります。
そして、月額型ならこの分は範囲内で吸収されます。時間単価では、費用として表に出ます。
費用が見えるのは、悪いことではありません。自社の動きのコストが可視化されるからです。
だから、時間単価で契約したら、稼働報告を自社の改善にも使ってください。
「確認のやり取りに月三時間使っている」と分かれば、判断の基準を文書化する動機になります。その文書を作れば、翌月から減ります。
時間単価型は、自社の採用体制を映す鏡です。
単価の内訳を聞く
単価は担当者の経験と、業務の性質で変わります。
確認すること
- 誰の時間が何時間か。上位者と実務者で単価が違う場合、内訳が要ります
- 定例会は誰が出るか。上位者が出る契約なら、その時間の単価
- 最低請求単位。三十分単位か、十五分単位か
三番目が積み上がります。細切れの作業が多い場合、最低単位が大きいと実質の費用が上がります。
スカウトは細切れの作業が多い業務です。返信への対応、日程の調整。最低単位を確認してください。
時間単価型が向く場面
業務量が読めない。返信の件数、応募の波。
スポットで頼む。特定の職種だけ、繁忙期だけ。
試しに頼む。相性を見てから継続を判断する。
自社の体制が固まっていない。要件も基準もこれから作る。
この四つに当てはまるなら、時間単価型が噛み合います。
逆に、通年で安定して回す業務は、月額型のほうが管理が軽くなります。毎月の稼働確認が要らないからです。
想定と実績を比べる
契約前に、想定稼働時間を出してもらってください。
そして、毎月の実績と比べます。
乖離が続く場合
実績が想定を上回る。範囲が広い、自社の確認が多い、業務が想定より重い。原因を工程で切り分けます。
実績が想定を下回る。母数が薄い、依頼が少ない、優先度が下がっている。こちらも確認が要ります。
乖離そのものが悪いのではありません。説明できるかどうかです。
そして、二か月続いたら、想定を作り直してください。
月額型への切り替え
業務量が安定したら、月額型に切り替える選択があります。
切り替えの目安
- 稼働時間が三か月ほど安定している
- 業務の範囲が固まっている
- 継続する見込みがある
切り替えると、毎月の稼働確認が要らなくなります。管理が軽くなります。
そして、月額型では件数に縛られない運用ができます。
逆に、稼働が読めないまま月額に切り替えると、範囲の解釈でもめます。
時間単価で実績を作ってから切り替える。この順番が実務に合います。
エラベルの見解
時間単価型では、「速さが評価されない」という構造があります。ここを意識してください。
早く終われば、稼働時間は短くなります。代行側の収入は減ります。
この構造は、代行側の動機と発注側の利益がずれる形です。
ただし、実務では、この構造が問題になることは多くありません。続けて頼まれるかどうかのほうが、代行側にとって大きいからです。
それでも、確認しておくことがあります。
成果物の量と稼働時間を並べる。送信件数、作った文面の数、設計した条件の数。時間に対して成果物が出ているか。
同じ作業の時間が減っているか。慣れれば速くなるはずの作業。選定、書き分け、日程調整。
この二つを見ていれば、構造の問題はほぼ防げます。
そして、速く終わったときに、余った時間を何に使うかを決めておいてください。
「早く終わったので今月は少ない請求です」と言える会社と、時間を埋めようとする会社があります。
前者を選ぶには、稼働報告の内訳を見るしかありません。内訳を求めることが、選別にもなっています。
まとめ
- 稼働に数える範囲を十一項目で列挙する。定例会・社内打ち合わせ・やり取りが論点
- 上限を置く。月と期間の両方、そして八割時点の連絡
- 内訳は工程ごとが必須。職種別・媒体別も規模に応じて求める
- 自社の遅さが費用になる。時間単価型は自社の採用体制を映す鏡
- 最低請求単位を確認する。スカウトは細切れの作業が多い
- 想定と実績を毎月比べる。乖離が二か月続いたら想定を作り直す
- 稼働が安定したら月額型への切り替えを検討する
- 速さが評価されない構造がある。成果物の量と、同じ作業の時間の推移で見る
よくある質問
稼働時間が想定を超えました
まず工程の内訳を確認してください。どの工程で増えているか。確認のやり取りが増えているなら自社側にも原因があります。業務そのものが重いなら、範囲を絞るか上限を引き上げるかの判断になります。原因を切り分けてから交渉してください。
稼働報告をどこまで求めてよいですか
工程ごとの時間は求めてよい範囲です。費用の根拠だからです。日付ごとの詳細な記録まで求めると、記録の作業自体が稼働になります。規模に応じて、必要な粒度を契約時に決めてください。
定例会の時間は稼働に含まれますか
契約によって違います。含まれる場合、頻度と長さが費用に直結します。週に一度の三十分と、隔週の一時間では費用が変わります。締結時に確認し、含まれるなら定例の設計も費用の観点で決めてください。