スカウト代行 / スカウト代行
費用対効果が見えない
毎月の費用は出ているが、それに見合っているのか分からない。採用人数で測ろうとすると、多くの場合ゼロか一名で、判断できません。スカウトには、代行費以外にかかっているものもあります。この記事では、何と何を並べれば効果が見えるかを整理します。採用代行全体の効果測定は採用代行のROIをどう測るかにまとめています。
費用に何が含まれているか
代行費だけを見ると、実際にかかっているものが見えません。
かかっているもの
- 代行費
- 媒体の利用料
- 社内の時間(確認、定例会、質問への回答)
- 面接官の時間
- 母数(見えないコスト)
この五つを並べてください。
そして、五番目は金額になりません。でも、消費されています。
送った候補者には、しばらく送り直せません。次の代行会社も、自社で送るときも同じです。
実質の単価を出す
費用対効果を見るには、単位を揃えます。
出す数字
面談一件あたりの費用。(代行費+媒体費)÷ 面談設定件数。
採用一名あたりの費用。(代行費+媒体費)× 期間 ÷ 採用人数。
送信一件あたりの費用。
この三つのうち、一番目が最も早く出ます。
採用人数は、母数が少ないと数字として使えません。面談設定件数のほうが、判断に使える頻度で出ます。
そして、媒体費を含めてください。
代行費だけで見ると、媒体費が別の会社と比較できません。
何と比べるか
数字を出しても、比べる相手がないと判断できません。
比べる相手
内製した場合。社内の人が同じ作業をした場合の人件費。
人材紹介を使った場合。一名採用あたりの費用。
代行を入れる前。同じ期間の採用実績と、かかっていた時間。
他の職種。同じ会社の別の職種での数字。
このうち、一番目が最も現実的な比較です。
内製の見積もり方
必要な稼働時間を出す。選定、書き分け、送信、返信対応、日程調整。
時間あたりの人件費を掛ける。
そして、その人が他の業務をできなくなる分も考える。
代行費がこれを下回るなら、費用の観点では合理的です。
エラベルの見解
費用対効果を見るとき、「母数の消費」を計算に入れてください。
これは金額になりませんが、実質的なコストです。
何が起きているか
条件に合う候補者が三百名いた。半年で二百名に送り、採用はゼロ。
費用は代行費と媒体費だけに見えます。
でも、残っているのは百名です。
そして、送った二百名には、しばらく送り直せません。
次に何をしても、母数は百名から始まります。
この状態を、費用と一緒に見てください。
見る指標
残りの母数。あと何名に送れるか。
消費のペース。月に何名減っているか。
残りで採用に届くか。返信率と設定率から逆算する。
三番目まで出すと、判断ができます。
残り百名で、これまでの返信率と設定率なら面談は数件。採用に届く見込みが薄いなら、続けても結果は変わりません。
このとき、必要なのは代行会社を替えることではありません。
条件を広げるか、媒体を足すか、手段そのものを変えるかです。
費用対効果が見えないと感じる理由の一つは、この母数の視点が抜けていることです。
代行費と成果だけを並べると、「成果が出ていない」としか分かりません。
母数を入れると、「送る相手がいなくなっている」ことが分かります。
原因が分かれば、次の手が決まります。
測る期間を決める
短すぎると、判断できません。
スカウトの流れ
送信 → 返信 → 面談設定 → 面談 → 選考 → 内定 → 入社。
この一巡が終わるまで、採用の数字は出ません。
そして、立ち上げ期は成果が出にくい。
条件の設計、文面の作成、試行錯誤。この期間を含めて評価すると、実態より悪く見えます。
測る時点
立ち上げ期を除く。
一巡してから。
契約更新の予告期限より前。
三番目です。更新の判断に使うなら、交渉する時間が要ります。
途中の指標で見る
採用人数を待たずに判断する方法があります。
見る指標
送信 → 返信。文面と選定の質。
返信 → 面談設定。返答の速さと内容。
面談設定 → 面談実施。候補者の意欲、リマインド。
面談 → 次の選考。要件との合致度。
この四つの通過率を出してください。
そして、どこで落ちているかを見る。
落ちている場所が、直す場所です。
そして、それぞれの原因が違います。
一番目が低いなら、条件と文面。
二番目が低いなら、返答の速さと内容。
四番目が低いなら、選定か要件の伝わり方。
採用人数だけを見ていると、この切り分けができません。
数字にならない効果
すべてが金額になるわけではありません。
- 社内の時間が減った。これは金額になります
- 候補者への対応が速くなった。印象の向上
- 文面と条件が資産として残った
- 市場の情報が入るようになった。他社の動向、候補者の反応
- 採用の状況が可視化された
四番目は見落とされやすい効果です。
代行会社は、他社の求人や候補者の反応を日常的に見ています。
その情報が定例会で入ってきているなら、それは価値です。
入ってきていないなら、聞いてください。
そして、これらは定性的に記録してください。数字と両方を並べる。
エラベルの見解
費用対効果が見えないとき、「何を減らすために外注したか」を思い出してください。
外注の目的は、いくつかに分かれます。
目的の種類
社内の時間を減らす。日程調整、送信の作業。
専門性を借りる。媒体の使い方、文面の作り方。
量を確保する。社内では送れない件数を送る。
速さを確保する。返信への対応、日程の調整。
この四つのどれが目的だったかで、測る指標が変わります。
一番目が目的なら、社内の時間が減ったかを測る。採用人数ではありません。
二番目が目的なら、返信率や設定率が上がったかを測る。
三番目が目的なら、送信件数と母数の消化。
四番目が目的なら、返答までの時間。
そして、目的を決めずに始めると、何を測ればよいか分かりません。
「採用したい」は目的ですが、外注の目的ではありません。採用は自社と代行会社の共同作業だからです。
外注が担っている部分を測ってください。
そのうえで、採用の結果は別に見る。
この二つを混ぜると、代行の効果が見えなくなります。
まだ目的を決めていないなら、今から決めても遅くありません。
四つのうちどれかを選び、その指標を次の月から測る。
そして、代行会社にも伝えてください。何で評価されるかが分かると、動き方が変わります。
まとめ
- 費用は代行費・媒体費・社内の時間・面接官の時間・母数の五つ
- 媒体費を含めた実質単価を出す。面談一件あたりが最も早く出る
- 比べる相手は内製・人材紹介・導入前・他の職種
- 母数の消費を指標に入れる。残り・ペース・届くかどうか
- 測るのは立ち上げ期を除き、一巡してから、更新の予告期限より前
- 途中の四つの通過率でどこが落ちているかを見る
- 数字にならない効果、特に市場の情報を記録する
- 何を減らすために外注したかで測る指標が変わる
よくある質問
採用人数がゼロでも続けるべきですか
途中の通過率を見てください。返信は来ているか、面談は組めているか。どこかまで進んでいるなら、続ける意味があります。どの段階にも届いていないなら、母数か条件か手段そのものを見直す時期です。
媒体費を含めると高く見えます
含めた金額が実際にかかっている費用です。内製した場合も媒体費はかかるため、比較のときは両方に含めてください。人材紹介と比べる場合は、紹介には媒体費がない点を踏まえて並べます。
効果が出ているか判断する期間はどのくらいですか
送信から内定までが一巡するまでは、途中の数字で判断します。一巡した後に、通過率も社内の時間も動いていないなら見直しの時期です。ただし、立ち上げ期は除いて数えてください。