スカウト代行 / スカウト代行
改善提案をどこまで求めるか
代行に改善の提案を求めるか。求めるなら、どこまで変えてよいかを決めておく必要があります。条件は自由に調整してよいのか、文面は書き直してよいのか、要件そのものに踏み込んでよいのか。この記事では、提案の範囲と、提案が出る条件を整理します。定例会での進め方は定例会の進め方にまとめています。
提案の領域を分ける
一.代行が自分で変えてよい領域
- 検索条件の細かい調整(決められた範囲内で)
- 送信の時間帯や順番
- 文面の細かい表現
二.提案して、自社が判断する領域
- 検索条件の大きな変更
- 文面の型の変更
- 訴求の切り口
- 媒体の追加や変更
三.自社が決める領域
- 要件そのもの
- 条件の水準
- 選考のフロー
この三つの線を決めておいてください。決めていないと、代行は毎回確認するか、勝手に変えるかのどちらかになります。
そして、一番目の範囲を広げるほど、運用は速くなります。「この条件の範囲内なら自由に調整してよい」と決めておけば、確認の往復が減ります。
提案を求める領域
条件について
- 母数が足りないとき、どこを緩めるか
- 反応が薄い層をどう外すか
- 新しい切り口の条件
文面について
- 反応が薄い部分の見直し
- 訴求の切り口の変更
- 書き分けの範囲の調整
運用について
- 送信の量とタイミング
- 返信対応の進め方
- 媒体の使い分け
そして、この三つのうち、条件と文面の提案が最も価値があります。実務を担っている側にしか見えない情報があるためです。
エラベルの見解
提案が出てこない理由は、多くの場合「渡している情報が薄いこと」です。相手の姿勢の問題ではありません。
求人票だけを渡している状態で、条件の提案は出てきません。なぜその要件なのか、どういう人が活躍しているのか、何が譲れないのか。この情報がないと、提案の材料がありません。
そして、判断の基準が分からないと、提案しても外れる可能性が高い。外れる提案を出すより、言われたことをやるほうが安全です。
だから、提案を求めるなら、情報を渡してください。
事業の背景、組織の課題、過去に採用した人の活躍、辞めた人の傾向、面接で意見が割れる候補者。この情報があると、提案の質が変わります。
もう一つ、過去に出た提案に返事をしていたかを振り返ってください。
提案しても検討されない、返事がない。この状態が続くと、提案は出てこなくなります。当然のことです。
採用しない場合も、理由を伝えてください。「今回はこの理由で見送ります」。理由が分かれば、次の提案の精度が上がります。
提案は、求めるものではなく、出る状態を作るものです。
提案が出る条件
情報が渡されている。事業の背景、要件の理由、判断の基準。
稼働に余裕がある。考える時間が稼働に含まれているか。件数を追う設計だと、提案の時間がありません。
提案が検討される。出した提案に返事があるか。
変えてよい範囲が明確。どこまで自分で判断できるかが分かっているか。
担当者に経験がある。その職種、その媒体の経験があると、提案の質が上がります。
この五つのうち、二番目が見落とされやすい。件数課金の契約では、考える時間が稼働に含まれません。提案を求めるなら、その分の稼働を見込んでください。
提案を受けたときの返し方
理由を聞く。なぜその提案なのか。根拠が分かると、判断できます。
採用するかを決める。試すか、見送るか。
理由を伝える。採用しない場合も、なぜかを伝えます。
試す場合は、効果の測り方を決める。何を見て、いつ判断するか。
記録する。提案の内容、判断、結果。次の材料になります。
この五つのうち、三番目が最も重要です。返事がないと、提案は出てこなくなります。
そして、すべての提案を採用する必要はありません。判断は自社が持ちます。ただし、判断したことを伝えてください。
提案の質を上げる
判断の基準を渡す。何を重視しているか、何が譲れないか。
結果を共有する。提案を試した結果、数字がどう動いたか。
面談の反応を伝える。候補者が何に関心を持ったか。
社内の事情を共有する。要件が変わった理由、条件の制約。
この四つを続けると、提案の精度が上がります。代行側の理解が深まるためです。
そして、この共有は定例会でできます。特別な時間を取る必要はありません。
提案を求めない選択
すべての依頼で提案を求める必要はありません。
求めない場合
- 範囲が狭く、決まった作業を依頼している
- 自社に設計できる人がいて、判断も自社が持つ
- 費用を抑えたい
この場合は、実行の質だけを見てください。提案を求めない分、稼働は実務に使われます。
ただし、改善は誰かがやる必要があります。代行が提案しないなら、自社が数字を見て条件や文面を直す。この体制があるかを確認してください。
どちらもやらないと、同じ運用が続きます。
提案が実行されないとき
提案は出るが、自社が判断しないまま止まる。この状態が続くと、提案は出てこなくなります。
判断の期限を決めてください。「提案から一週間以内に返事をする」。
判断できない場合の扱いも決める。情報が足りないなら、何が必要かを伝える。保留のまま放置しないでください。
そして、判断する人を決めてください。提案を受けて、試すかどうかを決められる人。この人が定例会に出ていると、その場で決まります。
エラベルの見解
改善提案を求めるときに、「うまくいかなかったことの共有」も同時に求めてください。ここに提案の材料があります。
提案は、成功の見込みがあることについて出されます。ところが、実務で得られる情報の多くは、うまくいかなかったことです。
反応が薄かった文面。母数が少なすぎた条件。効かなかった訴求。これらは提案の形にはなりませんが、判断の材料になります。
そして、この情報が共有されないと、自社は成功の報告だけを見ることになります。数字が伸びない理由も分かりません。
だから、定例会の議題に「今月うまくいかなかったこと」を固定で入れてください。代行から一つ、自社から一つ。
そして、この共有があると、提案も出やすくなります。うまくいかなかったことを話せる関係だと、まだ試していない案も出しやすい。
成功の報告だけを求める関係だと、提案は保守的になります。外れる可能性のある提案は出てこない。
失敗を共有できる設計が、提案の質を上げます。
まとめ
- 提案の領域を三つに分ける。自分で変えてよい・提案して自社が判断・自社が決める
- 自分で変えてよい範囲を広げるほど、運用は速くなる
- 提案が出ないのは、多くの場合渡している情報が薄いから
- 出る条件は、情報・稼働の余裕・検討される・範囲が明確・担当者の経験
- 件数を追う設計だと、考える時間が稼働に含まれない
- 受けたら、理由を聞き、判断し、理由を伝える。返事がないと出てこなくなる
- 提案を求めない選択もある。その場合、改善は自社が担う
- 「うまくいかなかったことの共有」も同時に求める
よくある質問
提案が出てきません
渡している情報を確認してください。求人票だけでは、提案の材料がありません。事業の背景、要件の理由、判断の基準。この情報があると変わることがあります。あわせて、過去の提案に返事をしていたかも振り返ってください。
提案を採用しない場合、どう伝えますか
理由を簡潔に伝えてください。「この条件は要件から外せないので、今回は見送ります」。理由が分かれば、次の提案の精度が上がります。返事をしないまま放置すると、提案は出てこなくなります。
どこまで自由に変えてもらってよいですか
条件の細かい調整、送信の時間帯、文面の表現。この範囲を自分で判断できる形にすると、運用が速くなります。一方、要件そのもの、条件の水準、選考のフローは自社が決めます。この線を最初に決めておいてください。