スカウト代行 / スカウト代行

複数拠点で使うときの設計

公開 2026-09-08

複数の拠点でスカウトを運用する場合、拠点ごとに要件も候補者の層も違います。一方で、会社の情報や訴求の材料は共通です。この記事では、共通にする部分と分ける部分、そして本社が全体を見る仕組みを整理します。職種ごとの分け方は職種ごとに担当を分けるかにまとめています。

共通にできるもの

会社の情報。事業の内容、組織の状況、企業としての訴求。

文面の型の骨組み。会社の説明、募集の概要、締めの一文。

判断の基準の枠組み。落とす理由の考え方、選定の方針。

報告の様式。項目を揃えると、拠点間で比較できます。

運用のルール。対応の期限、確認の手順、記録の項目。

この五つを共通にすると、拠点が増えたときの立ち上げが速くなります

そして、一度作れば使い回せます。拠点ごとに作り直す必要はありません。

拠点ごとに分けるもの

要件。同じ職種でも、拠点によって求める経験が違うことがあります。

候補者の層。地域によって、登録している候補者の傾向が変わります。

条件。勤務地、通勤の範囲。そして、条件の水準も地域で違うことがあります

訴求。その拠点で働くことの魅力。本社と支社では違います

媒体。地域によって、有効な媒体が違うことがあります。

この五つは、拠点ごとに設計してください共通の型を使い回すと、ずれます

拠点間の重複

同じ候補者が、複数の拠点の要件に合うことがあります

そして、拠点ごとに担当が違うと、別々に送ることになります

候補者から見ると、同じ会社から複数の求人が届く状態です

対処

三番目を決めておいてください。「勤務地の希望が近いほう」「先に見つけたほう」。決めていないと、その都度の相談になります

エラベルの見解

複数拠点で運用するときに、「本社が全体を見る仕組み」を作ってください。ここが抜けると管理できなくなります。

拠点ごとに要件を出し、拠点ごとに採用を進める。この形だと、本社は全体の状況を把握できません

そして、拠点ごとに数字の出し方が違うと、比較もできません。どの拠点が進んでいて、どこが詰まっているかが見えない

だから、報告の様式を揃えてください。工程ごとの数字、母数の状況、費用。同じ項目で、拠点ごとに出す

そして、本社が並べて見る場を作ってください。四半期に一度でも構いません。

この場があると、拠点間で学べます。ある拠点で効いた訴求を、別の拠点でも試す。条件の組み方も共有できます

逆に、拠点ごとに独立していると、同じ試行錯誤を各拠点が繰り返します

そして、代行会社が複数の拠点を担当している場合、この共有は代行側からも提案できます。「この拠点ではこの訴求が効いています」。

全体を見る仕組みは、管理のためだけでなく、学びを共有するためのものです。

体制の設計

一社にまとめる

拠点ごとに分ける

多くの場合、一社にまとめるほうが管理しやすい特に、拠点間で候補者が重なる可能性がある場合

そして、代行側で拠点ごとに担当を分ける形もあります。会社は一社、担当者は拠点ごと。この形なら、重複の判定は社内でできます

権限の設計

媒体のアカウント。拠点ごとに分けるか、共通にするか。

採用管理システム。拠点ごとの情報を、それぞれが見られるか。本社は全体を見られるか

接触の記録本社に集約する形にしてください

そして、権限の一覧を本社が管理してください。拠点ごとに管理すると、全体が把握できません。

四半期に一度の棚卸しも、本社がまとめて行う形にします

報告の設計

拠点ごとに出す項目

本社がまとめて見る項目

この二層で設計してください

そして、項目を揃えることが前提です拠点ごとに違う項目だと、比較になりません

拠点間で共有する

効いた訴求。ある拠点で反応が良かった文面の切り口。

条件の組み方。同じ職種で、どういう条件が有効だったか。

うまくいかなかったこと。試したが効かなかった施策。

この三つを、四半期に一度でも共有してください

そして、代行会社が複数の拠点を担当しているなら、共有は代行側からも提案できます

逆に、拠点ごとに別の会社に頼んでいると、この共有は起きません自社が仲介する必要があります

拠点の追加

新しい拠点で採用を始めるとき

四番目が効きます同じ職種で他の拠点が運用しているなら、その記録が使えます

そして、拠点が増えるほど、共通化の価値が上がります最初の拠点で型を作っておくと、二つ目以降が速くなります

費用の配分

拠点ごとに費用を分けるか、全体で持つか

分ける場合

全体で持つ場合

判断は、社内の予算の建て付けで決まります

そして、按分の方法を決めたら変えないでください途中で変えると、経年の比較ができなくなります

エラベルの見解

複数拠点の運用で、「拠点ごとの母数の違い」を確認してください。ここが結果を分けます。

同じ職種でも、拠点によって条件に合う候補者の数が違います。都市部と地方では、登録している候補者の数が違うことがあります

そして、母数が薄い拠点では、早く一巡します

この違いを知らないまま同じ運用をすると、拠点間で数字に差が出ます。そして、「あの拠点は運用が悪い」という判断になりがちです。

ところが、原因は母数かもしれません

だから、拠点ごとに母数を確認してください。条件に合う候補者が何名いるか、一巡までにどのくらいかかるか。

そして、母数が薄い拠点では、設計を変えてください

条件を広げる、書き分けを厚くする、別の経路と組み合わせる。同じ設計では噛み合いません

拠点間の比較をするときは、母数の違いを前提に置いてください数字だけを並べると、判断を誤ります

まとめ

よくある質問

拠点ごとに別の代行に頼んでもよいですか

地域の市場に詳しい会社に頼める利点はあります。ただし、拠点間の重複の判定が難しくなります。接触の記録を本社に集約し、各社に送信前の確認を義務づけてください。あわせて、報告の様式を揃えると比較もできます。

拠点間で数字に差があります

母数の違いを確認してください。同じ職種でも、地域によって条件に合う候補者の数が違います。母数が薄い拠点では、設計を変える必要があります。運用の質の問題と混同しないでください。

本社が全体を見るには何が要りますか

報告の様式を揃えることが前提です。工程ごとの数字、母数の状況、費用。同じ項目で拠点ごとに出してもらい、本社が並べて見る場を作ってください。四半期に一度でも、拠点間の学びが共有できます。