スカウト代行 / スカウト代行
コミュニケーション設計
スカウトの運用で、代行とどうやりとりするか。やりとりが多くなる工程が決まっています。返信が来たときの通知、条件を変えるときの伝達、文面の確認。この記事では、連絡を分類して経路を割り当てる方法と、往復を減らす設計を整理します。採用代行全般の設計は採用代行とのコミュニケーション設計にまとめています。
連絡を四つに分ける
一.即時の共有。返信が来た、候補者から急ぎの連絡があった。当日中に伝わる必要があります。
二.確認と承認。文面の確認、選定した候補者の確認。期限を決めて回します。
三.通常の相談。条件の調整、母数が足りない、文面の見直し。数日以内。
四.判断と変更。要件の変更、範囲の変更、稼働量の調整。定例で決めます。
この四つを分けて、経路を割り当ててください。
分けていないと、四番目が日々の連絡に混ざります。そして、代行は都度対応することになり、稼働が読めなくなります。
返信の通知
スカウト特有の、最も重要な連絡です。
返信は関心が高い瞬間です。気づくのが遅れると、温度が下がります。
通知の設計
- 媒体の通知機能を使うか
- チャットに転送するか
- 誰に届くか(代行、自社、両方)
- 見落としを防ぐ確認の頻度
返信対応を代行が持つ場合、代行に届く形にします。ただし、自社も状況を見られる形にしておいてください。
返信対応を自社が持つ場合、自社に届く形が要ります。代行が送信し、自社が返信する形だと、通知の設計が特に重要になります。
そして、不在時の代替を決めてください。一人に依存すると、その人の休みで止まります。
条件の変更を伝える
要件が変わったとき、代行に伝わるまでに時間がかかることがあります。
社内で方針が変わっても、次の定例まで届かない。その間、代行は古い条件で候補者を探しています。
だから、変更を伝える経路を決めておいてください。定例を待たずに、決まった時点で伝える。短い連絡で構いません。
「この職種の優先度が下がった」「この条件を緩めることにした」「年収の幅を広げられそう」。
そして、代行の側にも変更が前提であることを伝えておいてください。作り込みすぎず、変更に耐える形で運用してもらえます。
エラベルの見解
やりとりを減らす方法で、最も効くのは「確認せずに進められる範囲を広げること」です。
代行からの確認が多いのは、判断の基準が渡されていないからです。この候補者は送ってよいか、この条件は緩めてよいか、この表現は使ってよいか。基準がないから、都度確認することになります。
そして、確認のたびに送信が止まります。自社の回答が遅れると、稼働も空きます。
だから、基準を渡してください。
候補者の選定。「この条件を満たせば送ってよい」「この層は外す」。
条件の調整。「母数が足りないときは、この順番で緩めてよい」。
文面の表現。「この範囲なら書き換えてよい」「この表現は使わない」。
この三つを文書にして渡すと、確認は大きく減ります。
そして、判断に迷ったものだけを回してもらう形にします。全部を確認する形から、境界にあるものだけを確認する形へ。
確認の量を減らすことは、権限を渡すことではありません。基準の中で処理し、境界を戻す。この設計です。
やりとりの多さは、基準の不足を表しています。
経路の割り当て
即時の共有。チャットか、媒体の通知。気づける経路を選びます。
確認と承認。チャットまたは共有の文書。期限を決めて回します。
通常の相談。チャットかメール。まとめて送る形にすると、往復が減ります。
判断と変更。定例会。日々の連絡に混ぜないでください。
そして、窓口を一本化してください。自社の複数のメンバーが個別に依頼を投げると、代行は優先順位を判断できません。
チャットを使う場合
参加する範囲を決める。採用に関する会話だけが流れる場所にする。社内の他の会話が見える状態は避けます。
作業の手順を直接指示する形にならないよう保つ。伝えるのは範囲と成果。進め方は受託者が決める形にします。線引きは採用代行が偽装請負になる境界線にまとめています。
記録に残す。チャットの会話は流れて消えます。決めたことは、定例の議事か運用の文書に落とします。
退任時の削除手順を決める。担当者が替わったとき、契約が終わったとき。
記録をどこに残すか
候補者に関する情報は採用管理システムに。接触の記録、返信の内容、選考の状況。チャットに書くと後から検索できません。
運用のルールは文書に。判断の基準、対応の期限、経路。
決定事項は定例の議事に。条件を変えた、範囲を調整した。日付とともに残します。
文面と検索条件は共有の場所に。版が分かる形で。
この四つを分けておくと、担当者が交代しても引き継げます。
チャットの履歴だけが記録という状態だと、新しい担当者は経緯を追えません。
細切れの連絡を減らす
一件ずつの確認は短時間で終わります。ところが積み上がると、まとまった時間になります。
そして、細切れの対応は集中を切るので、同じ時間でも進む量は落ちます。
対処
- 急ぎでない確認をまとめて送る
- 判断の基準を渡して、確認自体を減らす
- 定期的なやりとりの時間を決める(この曜日にまとめて)
二番目が最も効きます。確認が必要な状態を減らすほうが、連絡の仕方を工夫するより効果があります。
対応の期限
自社から代行への回答。文面の確認、条件の判断、質問への回答。
代行から自社への報告。返信の共有、数字の報告。
この両方に期限を決めてください。片方だけを決めても、全体は速くなりません。
そして、期限を守れる体制を作ってください。確認する人が不在のとき、誰が代わるか。承認の階層が深いほど遅くなります。
対応時間の設計は対応時間帯の取り決めにまとめています。
エラベルの見解
コミュニケーションの設計で、担当者が替わったときに何が引き継がれるかを考えておいてください。
チャットで密にやりとりしている運用は、日々は快適です。細かい擦り合わせが積み重なり、判断の基準も共有されていく。
ところが、その擦り合わせは記録に残っていないことが多い。担当者が替わると、積み上げた分が消えます。
そして、新しい担当者は同じ確認を最初から繰り返すことになります。
だから、チャットで決まったことを、定期的に文書に落とす作業を運用に組み込んでください。
月に一度、その月に決めた基準やルールを文書に追記する。時間はかかりません。
この作業をしておくと、担当交代のときだけでなく、代行会社を替えるときにも効きます。
密なやりとりは、それ自体は良いことです。問題は、密であるほど記録に残らなくなること。
快適に回っているときほど、文書化を忘れます。四半期に一度でも見直す時間を持ってください。
まとめ
- 連絡を四つに分ける。即時の共有・確認と承認・通常の相談・判断と変更
- 判断と変更を日々の連絡に混ぜない。定例で決める
- スカウト特有で最も重要なのは返信の通知。気づくのが遅れると温度が下がる
- 条件の変更を伝える経路を決める。定例を待たない
- やりとりを減らす最も効く方法は「確認せずに進められる範囲を広げる」
- 基準を渡すのは、候補者の選定・条件の調整・文面の表現
- 記録は、候補者情報・運用のルール・決定事項・文面と条件に分けて残す
- チャットで決まったことを定期的に文書に落とす
よくある質問
確認の連絡が多くて対応しきれません
判断の基準が渡されていない可能性があります。候補者の選定、条件の調整、文面の表現。この三つの基準を文書にして渡すと、確認は減ります。あわせて、迷ったものだけを回してもらう形にしてください。
返信の通知をどう設計しますか
返信対応を持つ側に届く形にします。代行が持つなら代行に、自社が持つなら自社に。あわせて、もう一方も状況を見られる形にしておいてください。不在時の代替も決めておきます。
チャットに代行を入れてもよいですか
入れている会社は多くあります。参加するチャンネルの範囲を決め、作業の手順を直接指示する形にならないよう運用を整えてください。あわせて、退任時のアカウント削除の手順も決めておきます。