大型連休前後の送信計画|連休を「空白」にせず、前後の一週間に寄せる
大型連休が近づくと、送信計画をどうするかが問題になります。連休中に送っても読まれない。連休前に送っても、面談は連休明け。連休明けは、社内も候補者も溜まった仕事で忙しい。結論を先に書くと、大型連休は「空白」として計画に織り込み、送信と面談を連休前後の一週間に寄せてください。連休中は返信対応だけを保ち、連休明けの一週目に面談が組める状態を連休前に作っておきます。年末年始の運用は年末年始のスカウト運用に、時期による動きの違いは夏・冬のボーナス時期の転職市場にまとめています。
連休前後で起きること
大型連休の前後で、次のことが起きます。
連休直前は、社内が忙しい。 連休前に片付ける仕事で、面談者の予定が取れない。連休前の最後の週に面談を組もうとしても、枠が無い。
連休中は、候補者が媒体を開かない。 連休中に送った文面は、連休明けに他社の文面と一緒に読まれます。連休中に返信をくれる候補者は少数で、その少数は動く意思が強い。
連休明けは、双方が溜まった仕事で忙しい。 候補者も社内も、連休明けの最初の数日は、本業の遅れを取り戻すことに使います。面談の日程は、連休明けの二週目以降になりがち。
連休を挟むと、選考の間隔が空く。 連休前の一次面談と、連休後の二次面談の間が二週間以上空くと、候補者の熱が下がります。他社の選考が連休中に進んでいることもあります。
連休は、一週間から十日ほどですが、前後の忙しさを含めると、運用が鈍る期間は二週間から三週間になります。この期間を計画に織り込まないと、月の送信数も面談数も崩れます。
連休前の一週間:連休明けの面談を仮で押さえる
連休前の最後の一週間は、新規の面談を組む週ではなく、連休明けの面談を仮で押さえる週にします。
返信が来た候補者に、「連休明けの〇日以降で、面談の日程をご相談させてください」と、この時点で候補日を出します。連休明けに改めて日程を探すと、双方の忙しさで二週目以降になります。連休前に押さえておけば、連休明けの一週目に面談が組めます。
面談者には、連休明けの一週目の枠を、連休前に確保してもらいます。連休明けは忙しいことが分かっているので、先に空けておかないと埋まります。
送信は、連休前の一週間は通常どおり行います。ただし、文面の一段落目に「連休明けにお話しできれば」という趣旨を入れると、候補者は連休中に考える時間を持てます。「今すぐ」の圧は、連休前には合いません。
連休中:送信を絞り、返信対応を保つ
連休中は、新規の送信を絞ります。読まれないので、送る意味が薄い。連休明けに送ったほうが、目に留まります。
返信対応は保ちます。連休中に返信をくれる候補者は、連休を使って転職を考えている、動く意思の強い候補者です。連休明けまで放置すると、他社が連休中に返している可能性があります。
対応の形は、日程の確定まで要りません。「ご返信ありがとうございます。連休明けの〇日以降で日程をご相談します」と、一次対応を当日中に返せれば足ります。担当者の連休の体制を事前に確認し、担当者が休みなら代わりの人か、自動応答で一次対応ができる状態にしておきます。
社内も、連休中に候補者から連絡があった場合の窓口を一人決めておきます。面談者は休みでも、「連休明けに日程を」と返せる人がいれば、無反応にはなりません。
連休明けの一週間:面談を組み、送信を再開する
連休明けの最初の一週間は、二つのことを行います。
連休前に仮で押さえた面談を、実施する。 連休明けの一週目に面談が組めていれば、連休を挟んだ熱の低下を最小にできます。面談者が忙しい週ですが、この面談は連休前からの続きなので、優先します。
送信を、連休明けの一週目に再開する。 連休明けに媒体を開く候補者に、連休明けの文面が届くようにします。連休中に溜まった他社の文面より、後から届いた文面のほうが目に留まる。連休明けの二日目か三日目から送り始めるのが目安です。初日は候補者も忙しい。
連休明けの二週目以降は、通常の運用に戻します。連休明けの一週目に組んだ面談の次の段階を、二週目に組みます。
進行中の候補者の扱い
連休をまたぐ進行中の候補者は、連絡の空白で失いやすい人たちです。
連休前に、次の連絡の予定を伝える。 「連休明けの〇日に、改めてご連絡します」。具体的な日を伝えておけば、連休中に連絡が無い理由が明確になり、候補者は待てます。
選考の段階を、連休前に進めておく。 一次面談を終えているなら、二次の日程を連休前に押さえます。連休明けに探すと、二週目以降になり、一次から二次の間が三週間空きます。
内定を出しているなら、連休を検討期間にして、明けの期限を決める。 「連休明けの〇日までにお返事を」と伝えます。期限が無いと、連休中に他社と比べ、連休明けの忙しさで返事が延びます。
連休明けの最初の営業日に、伝えた日に連絡する。 一日でも遅れると、「連休前の話は終わったのか」と受け取られます。
進行中の候補者の連絡計画を、連休前の定例会で一人ずつ決めておきます。
エラベルの見解
相談で最も多い失敗は、「連休が明けてから、日程を探し始める」というものです。連休明けの一週目は、面談者も候補者も忙しく、日程は二週目以降になります。連休前の一次面談から三週間空いて二次面談。その間に、他社の選考が進んでいます。連休前に日程を押さえていれば、一週目に組めていました。
見ていて差がつくのは、担当者が「連休明けの日程を、連休前に押さえましょう」と言えるかどうかです。連休の影響を知っている担当者は、連休の二週間前から、連休明けの日程を候補者に出します。知らない担当者は、連休明けに一から探し、候補者を待たせます。
発注側にできるのは、連休の二週間前の定例会で「連休明けの面談枠」と「連休前に押さえる日程」を議題にすることです。年に数回のことなので、年間の予定に入れておいてください。
年間の計画に連休を織り込む
大型連休は、年に数回、時期が決まっています。年間の送信計画を作るときに、最初から織り込みます。
連休を含む月は、送信数と面談数の目標を下げます。運用が鈍る期間が二週間から三週間あるので、その月の数字が他の月より低いのは、設計どおりです。「連休の月なのに数字が低い」と担当者を責めるのは、計画の問題です。
連休の前の月と後の月に、送信と面談を寄せます。連休前の月は、連休明けの面談を仮で押さえる送信を厚くする。連休後の月は、連休明けの面談と、その次の段階を集中させる。
連休の時期は、担当者と社内で共有します。担当者は、連休の二週間前から動きを変えます。社内は、連休明けの面談枠を先に確保します。両方が連休を前提に動けば、連休は「空白」ではなく「区切り」になります。
連休前後の文面
連休前後で、文面の一段落目を変えると、候補者の反応が変わることがあります。
連休前。 「連休中にご検討いただき、明けにお話しできれば」。すぐの返事を求めず、考える時間を渡す形。
連休明け。 「連休明けでお忙しいところ」の一言と、役割の記述。連休明けに動き出した候補者に、「今年は」「この時期に」という意識に合わせた一段落目。
連休中に返信をくれた候補者への一次対応。 「連休中にご返信いただき、ありがとうございます。連休明けの〇日以降で日程をご相談します」。連休中に返してくれたことへの一言が、関係を作ります。
文面のルール(言葉づかい、段落の構成)は変えず、一段落目の時期への触れ方だけを変えます。
エラベルの見解
担当する側から見ると、連休で最も困るのは「連休明けの面談枠が無く、連休前に押さえた日程を実施できない」ことです。連休前に候補者と仮で日程を決めたのに、面談者が「連休明けは忙しい」と枠を出さない。候補者に「日程を変更させてください」と伝えることになり、連休前の準備が無駄になり、候補者の信頼も落ちます。
連休明けの一週目の面談枠は、連休前の準備の前提です。枠が無いなら、連休前に日程を押さえる意味がありません。
発注側にできるのは、連休明けの一週目の面談枠を、連休の二週間前に確保することです。忙しい週であることは分かっていますが、その週の面談は連休前からの続きで、年の前半の採用に直結します。枠を出せば、担当者は連休前の準備を活かせます。
まとめ
- 連休は二〜三週間の鈍化を伴う。計画に空白として織り込む
- 連休前の一週間は、連休明けの面談を仮で押さえ、面談枠を確保する。文面は「明けに」を前提に
- 連休中は送信を絞り、返信対応だけ保つ。一次対応は当日中、日程は明けに。担当者と社内の体制を事前に確認
- 連休明けの一週間は、仮で押さえた面談を実施し、二日目か三日目から送信を再開
- 進行中の候補者には連休前に次の連絡日を伝え、段階を進めておき、明けの最初の営業日に連絡する
- 年間計画で連休の月の目標を下げ、前後の月に寄せる。時期を担当者と社内で共有する
- 文面は一段落目の時期への触れ方だけを変える
よくある質問
連休中に送信を完全に止めても問題ありませんか
新規の送信は止めて構いません。ただし、返信対応は保ってください。連休中に返信をくれる候補者は、動く意思の強い候補者で、放置すると他社に決まります。担当者の連休の体制と、社内の窓口を事前に決めておけば、送信を止めても返信対応は保てます。
連休明けの一週目は忙しく、面談枠を出せません
一枠でも構いません。連休前に仮で押さえた候補者のうち、最も進んでいる人の分だけでも、一週目に組んでください。残りは二週目に回します。全部を二週目以降にすると、連休前の一次面談から三週間空き、その間に他社の選考が進みます。
連休を挟んで、候補者の熱が下がった気がします
連休前に次の連絡日を伝えていなかった、連休明けの連絡が遅れた、選考の間隔が空いた、のどれかであることが多いです。次の連休では、連休前の定例会で進行中の候補者一人ずつの連絡計画を決めてください。今回の候補者には、連休明けの最初の営業日に連絡し、日程をこちらから複数出して、間隔を詰めます。
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