スカウト代行 / 調理師
調理師を探すときの検索条件とターゲティング
調理師にスカウトを送る前の検索で、「調理師免許、経験〇年以上」で条件を組むと、和食、洋食、中華、イタリアン、フレンチとジャンルの違う人、仕込みが主だった人と一部門を持ってきた人、レストラン、ホテル、給食、居酒屋と業態の違う人が、同じ一覧に出てきます。加えて、通えない勤務地の人も混ざります。もう一つ大きいのは、調理師は「料理長の考え方に合うか」で店を選ぶので、数で送っても料理長の考え方に合わない人ばかりになり、返信が来ないこと。調理師の検索で最初にやるべきは、自店のジャンルとポジションと料理長の考え方と勤務地を決め、免許や年数ではなく「どのジャンルのどんな店で、どの部門を、どこまで任され、どんな料理を作りたいか」で探し、数ではなく料理長の考え方に合う人に一通ずつ送ることです。結論を先に書くと、検索条件は、先に自店のジャンルとポジション(任せる部門と範囲)と料理長の考え方と勤務地を決め、免許や年数ではなく経験(ジャンル・修業先の種類・担った部門・任された範囲)で組み、要件の必須だけにし、プロフィールを「どのジャンルのどんな店で、どの部門を、どこまで任され、どんな料理を作りたいか」で読み、数ではなく料理長の考え方に合う人に一通ずつ送り、ジャンルは近いところまで、若手と別ジャンルを含めて送る順を決めます。文面の型は調理師へのスカウト文面に、要件の作り方は調理師の採用要件の作り方に書いていますので、ここでは「検索条件とターゲティング」に絞ります。媒体ごとの検索の仕様には触れません。仕様は各媒体の公式情報でご確認ください。免許や労働時間に関わる法令上の扱いは専門家にご確認ください。
先に「ジャンルとポジション」「料理長の考え方」「勤務地」を決める
自店のジャンル(和食、洋食、中華、イタリアン、フレンチ、その他)と業態(レストラン、ホテル、居酒屋、カフェなど)、ポジション(任せる部門と範囲:仕込みから、一部門を持つ、副料理長、料理長候補)、料理長の考え方(どんな料理を、何を大切にして作るか)、勤務地(通える範囲)を決めます。四つで探す人が変わります。
| 決めること | 探す人が変わる点 |
|---|---|
| ジャンルと業態 | ジャンルが違えば技術と食材の扱いが違う。近いジャンルは文面で触れれば対象。業態でピークと提供の形が違う |
| ポジション | 一部門を任せるなら部門を持ってきた人。仕込みからなら若手。料理長候補なら副料理長の経験者 |
| 料理長の考え方 | 料理長の考え方に合う人に送る。合わない人には送っても来ない |
| 勤務地 | 通える範囲の人。厨房は始業が早く終業が遅いので通勤の手段も影響する |
止まりやすいのは、「調理師」でジャンルとポジションを決めないときと、料理長の考え方を言葉にしないまま探すときです。決め方は調理師の採用要件の作り方に書いています。
免許や年数ではなく経験で組む
条件に入れるのは、免許や年数ではなく、要件の必須に当たる経験です。免許は、業務に法令上必要な場合に確認しますが、検索条件で絞る主にはしません。
| 要件 | 検索条件に | 理由 |
|---|---|---|
| 必須:〇〇(ジャンル)か近いジャンルの経験 | ジャンルの言葉で(「和食」「イタリアン」「フレンチ」など) | ジャンルの中核 |
| 必須:〇〇(部門)を担った経験(一部門を任せる場合) | 部門の言葉で(「魚」「肉」「前菜」「デザート」「仕込み」) | ポジションの中核 |
| 勤務地 | 通える範囲で | 生活を決める |
| 歓迎:免許、年数、有名店の経験 | 入れない(免許は法令に沿って別に確認) | 免許と年数と腕は一致しない |
| 歓迎:同じ業態 | 入れない | 文面で触れる |
止まりやすいのは、免許と年数と有名店を「かつ」で組んで、数人しか出ないときです。年数と有名店を外し、ジャンルと部門と勤務地で読みます。
プロフィールを「どのジャンルのどんな店で、どの部門を、どこまで任され、どんな料理を作りたいか」で読む
調理師の経験の中身は、四つで読めます。どのジャンルのどんな店で(修業先の種類、規模、客単価)、どの部門を(仕込み、前菜、魚、肉、デザート、全体)、どこまで任され(メニューの提案、発注、後輩の指導)、どんな料理を作りたいか(プロフィールに書いてあれば、料理長の考え方と照らす)。四つが書いてある人は、免許や年数が何であっても合うかが読めます。
| プロフィールの記述 | 読み方 |
|---|---|
| 「調理師として飲食店勤務」 | ジャンルも部門も無い。中身が読めない |
| 「〇〇(ジャンル)の〇〇(業態)で魚の部門を〇年。メニューの提案も」 | ジャンル、部門、任された範囲が分かる |
| 「ホテルの宴会の厨房で仕込みと大量調理」 | 業態が宴会。少人数の店とは提供の形が違う。転向は文面で触れる |
| 「〇〇(別のジャンル)で〇年。〇〇(自店のジャンル)に関心」 | 別のジャンルだが転向の意欲。料理長の考え方に合えば対象 |
| 「仕込みが主。次は一部門を持ちたい」 | 若手。一部門を任せるポジションに合う |
| 「〇〇(料理の考え方)を大切にしたい」 | 料理長の考え方と照らす。合えば一行目に書ける一点になる |
止まりやすいのは、免許と年数だけで判断するときです。「飲食店勤務」の人に「魚の部門を任せたい」と送っても、経歴と合うかが分かりません。
エラベルの見解
相談で最も多い思い込みは、「調理師は免許と年数で絞って、数を送れば当たる」というものです。実際には、調理師は「料理長の考え方に合うか」で店を選び、考え方に合わない人に数を送っても返信は来ません。ある店では、免許と年数で検索して数十人に同じ文面を送っていましたが、返信はほぼ無く、来た人も料理長と考え方が合わずに面談で辞退が続いていました。担当者が入って、料理長に「どんな料理を、何を大切にして作るか」を自分の言葉で聞き、自店のポジションを「魚の部門を任せる」と決め、免許と年数を外し、ジャンルと部門の言葉でプロフィールを読み、「〇〇を大切にしたい」の記述が料理長の考え方と近い人に絞って、料理長が一言添えて一通ずつ送ったところ、送信数は数分の一になりましたが、返信が来て面談で合いました。調理師の検索は、免許と年数で数を送るより、料理長の考え方に合う人を人が読んで一通ずつ送るほうが合います。
ジャンルは近いところまで、若手と別ジャンルを含める
対象が少ないときは、ジャンルを近いところまで広げ、若手(仕込みから一部門へ進みたい人)と、別のジャンルからの転向(料理長の考え方に合う人)を含めます。勤務地は絞ったままにします。
| 広げる方向 | 見どころ | 文面 |
|---|---|---|
| 近いジャンル | 技術と食材の扱いが共通する(洋食とイタリアン、和食と割烹など) | 一行目でジャンルの違いに先に触れ、技術が活きる部分を書く |
| 若手 | 「仕込みが主」「次は一部門を」の記述 | 最初に任せる仕事と教える形と部門を任せるまでの目安を書く |
| 別のジャンルからの転向 | 「〇〇(自店のジャンル)に関心」「〇〇を大切にしたい」の記述が料理長の考え方と近い | 料理長の考え方を厚く書き、ジャンルの違いと技術が活きる部分を書く |
| 業態の転向(ホテル・宴会から少人数の店へ) | 「少人数の店で作りたい」の記述 | 業態の違い(提供の形、客との距離)に先に触れる |
| 独立を考えている層 | 「将来は独立」の記述 | 独立の支援の形と実績を事実で書く(無いなら道筋を) |
止まりやすいのは、対象が少ないからと、料理長の考え方とまったく違う料理を作りたい人や、通えない勤務地の人に送るときです。「読んでいない」と受け取られます。
送る順の付け方
| 順 | 条件 |
|---|---|
| 一 | ジャンルと部門が自店のポジションと合い、料理の考え方が料理長と近く、勤務地が通える範囲で、四つが書いてあり、料理長が一言添えられる |
| 二 | ジャンルが近く、部門が合い、勤務地が合う。ジャンルの違いに先に触れる文面で送る |
| 三 | 若手。仕込みから一部門へ進みたい記述があり、勤務地が合う。最初に任せる仕事と教える形を書いて送る |
| 四 | 別のジャンルからの転向。料理の考え方が料理長と近く、転向の意欲がある。料理長の考え方を厚く書いて送る |
| 送らない | 料理の考え方が料理長とまったく違う。勤務地が通えない。ジャンルが遠く転向の意欲も無い。四つが読めず免許と年数だけ。料理長が一言添えられない |
止まりやすいのは、「免許があるから」「有名店の経験があるから」で送るときです。料理長の考え方との近さと、ポジションと勤務地で順を付けます。
条件の保存と見直し
組んだ条件は、「〇〇(部門)経験者用」「若手用」「近いジャンル用」「独立志向用」のようにポジションと層ごとに名前を付けて保存し、送った結果と一緒に記録します。月に一度、返信が来た人の共通点(ジャンル、修業先の種類、部門、料理の考え方、勤務地)を見て、条件と読み方を直します。保存の仕方は検索条件の保存と使い回しに書いています。
エラベルの見解
担当する側から見ると、調理師の検索で会社ごとに差がつくのは、「料理長が考え方を自分の言葉で出し、候補者の修業先を一通ずつ見ることに合意しているか」です。ジャンルとポジションと勤務地は決まりやすいのですが、料理長の考え方が「こだわり」以上の言葉になっていない店では、候補者の「〇〇を大切にしたい」と照らせず、数で送って返信が来ません。料理長が「〇〇を大切にする」と自分の言葉で出し、担当者が整理した候補者の修業先の要点に一通数分で一言添える店では、送信数は少なくても返信が来て、面談で料理の話が合います。エラベルでスカウトの検索を担当する人には、条件を組む前に、料理長に「どんな料理を、何を大切にして作るか、どの部門を任せ、どこまで任せるか」を聞き、候補者の修業先の要点を整理して料理長に渡す形を作ってもらっています。文面の型は調理師へのスカウト文面に書いています。
代行に出す場合の範囲
担当者が持つのは、要件から必須の経験を取り出して条件を組むこと、出てきた人を「どのジャンルのどんな店で、どの部門を、どこまで任され、どんな料理を作りたいか」で読んで絞ること、修業先の要点を整理して料理長に渡すこと、層を分けて送る順を付けること、条件と結果を記録して月に一度見直すこと、です。会社が持つのは、ジャンルとポジションと勤務地の決定、料理長が考え方を自分の言葉で出すこと、料理長が候補者の修業先を確認して一言添える時間、要件の必須と歓迎の区別(免許は法令に沿って確認)、です。担当者が調理師の経歴(ジャンル、修業先、部門)を読める経験があるかは、担当者を選ぶときに確かめます。担当者の経歴の見方は担当者の経歴の見方に書いています。
まとめ
- 先にジャンルとポジション(任せる部門と範囲)・料理長の考え方(料理長の言葉で)・勤務地を決める。四つで探す人が変わる
- 検索条件は免許や年数ではなく経験(ジャンル・修業先の種類・担った部門・任された範囲)で組む。免許は法令に沿って別に確認
- プロフィールは「どのジャンルのどんな店で、どの部門を、どこまで任され、どんな料理を作りたいか」で読む。「飲食店勤務」では中身が読めない
- 数ではなく、料理長の考え方に合う人に一通ずつ送る。料理長が修業先を確認して一言添える
- 対象が少ないときはジャンルを近いところまで広げ、若手と別ジャンルからの転向(考え方が合う人)を含める。勤務地は絞ったまま
- 条件はポジションと層ごとに分けて保存し、返信が来た人の共通点で月に一度直す
よくある質問
有名店で修業した人を優先したいのですが
有名店の経験は、料理長の考え方と合うかと、任せる部門の経験があるかを見たうえで、読むときの補助にとどめます。有名店でも仕込みだけを担っていた人と、小さな店で一部門を持ってメニューに関わってきた人では、自店で腕を振るえるかが違います。看板で絞ると対象が狭くなり、考え方が合わない人に送ることになります。修業先の種類は読みますが、有名かどうかで順を付けません。
料理長が忙しく、一通ずつ見る時間が取れません
その状態で数を送ることはお勧めしません。料理長の考え方に合わない人に送っても返信は来ず、来ても面談で合わずに料理長の時間を無駄にします。担当者が候補者の修業先と料理の考え方の要点を整理し、料理長は一通に数分で「合う・合わない」と一言を添える形にすると、時間は短くて済みます。送信数を減らして、料理長が見られる数だけ送ります。
出てくる人が少なすぎます
免許か年数か有名店で絞っているか、ジャンルを狭く取りすぎているか、勤務地を狭く取りすぎているかを見ます。年数と有名店を外し、ジャンルを近いところまで広げ、若手と別ジャンルからの転向(料理長の考え方に合う人)を含めます。調理師は市場に少なく、料理長の考え方で選ぶので、送る相手の数より、考え方に合う人に料理長の一言を添えて送るほうが、返信の数は増えます。