スカウトの送信を外注したときの費用と工数の目安|「何通送るか」より「誰に送るか」に工数がかかる
スカウトの送信を外部に頼むとき、見積もりの比べ方としてよく使われるのが「月に何通送ってくれるか」です。通数が多いほど得に見えますが、スカウトの結果を左右するのは通数より、誰に送るかです。候補者を一人ひとり選んで送るか、条件に合う人にまとめて送るかで、同じ通数でも工数はまったく違い、返信の質も変わります。結論から書くと、スカウトの送信の外注は、送信を工程に分けて、どこに工数をかけるかを確かめ、通数ではなく、返信や面談につながった数で比べると、判断しやすくなります。
外部への費用は会社、料金の形、依頼する範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、この記事では金額の相場は扱いません。
送信を工程に分ける
スカウトの送信は、次の工程に分けられます。
| 工程 | 中身 | 工数のかかり方 |
|---|---|---|
| 検索条件の設定 | 媒体の検索条件を決め、候補者を絞り込む | 最初に時間がかかり、反応を見て見直す |
| 候補者の選定 | 候補者の経歴を読み、送る相手を選ぶ | 一人ひとり読むほど時間がかかる |
| 文面の調整 | 候補者に合わせて文面の一部を変える | 調整の度合いが大きいほど時間がかかる |
| 送信 | 媒体の画面から送る | 選定と文面が決まっていれば短い |
| 返信への対応 | 返信に答え、面談の日程を調整する | 返信が多いほど時間がかかる |
この表から分かるように、工数の大部分は候補者の選定と文面の調整にかかります。送信そのものは短い時間で済みます。月の通数だけを約束する見積もりでは、選定と文面の調整にどれだけ時間をかけるのかが分かりません。通数が多い見積もりは、選定や調整の時間を削っている可能性があります。詳しい切り分けはスカウトの送信は代行に出せるかで書いています。
料金の形の違い
スカウトの送信を外部に頼むときの料金の形は、主に次のように分かれます。
- 通数ごと:送った通数に応じて払う。費用が分かりやすいが、選定の質が見えにくい
- 月額固定:月の上限の通数や作業時間を決めて払う。選定や返信対応まで含むかを確かめる
- 成果ごと:返信、面談、採用などの成果に応じて払う。何を成果とするかの定義が大切
- 組み合わせ:月額固定に成果ごとの支払いを加える
通数ごとの料金は、通数を増やすほど費用が増え、外部にとっては通数を増やすことが売上になります。そのため、選定を丁寧にするより通数を増やす方向に動きやすいという面があります。月額固定や成果ごとの料金では、この傾向が弱まりますが、成果の定義があいまいだと、後でもめることがあります。
エラベルの見解
スカウトの送信の外注で多いのは、通数は多いのに、返信がほとんど来ないケースです。条件に合う人にまとめて送っているため、候補者から見ると自分のことを読まずに送られた文面に見え、返信する気になりません。
見積もりを比べるときは、通数ではなく、1通を送るまでに、候補者の経歴をどれだけ読むかを聞いてください。経歴を読んで送る相手を選ぶ担当者は、通数は少なくても返信の質が高く、面談につながる割合も高くなります。同じ料金・同じ業務範囲でも、ここで結果が大きく分かれます。
工数の見積もり方
スカウトの送信の工数は、次の要素で変わります。
- 職種の数:職種が多いほど、検索条件や文面の種類が増える
- 選定の深さ:経歴をどこまで読んで選ぶか
- 文面の個別化の度合い:候補者ごとにどこまで文面を変えるか
- 返信対応の範囲:返信への対応や面談の日程調整まで含むか
外部の見積もりがこれらを前提にしているかを確かめると、通数だけで比べるより、見積もりの妥当さを判断しやすくなります。また、スカウトの媒体ごとに利用の決まりがあるため、外部の担当者が自社のアカウントでどう送信するかは、媒体の規約や営業担当者に確認してください。送信の進め方はスカウトの送信の進め方で書いています。
比べるときの物差し
スカウトの送信の外注を比べるときは、次の物差しを使ってください。
- 返信につながった数:送った通数のうち、前向きな返信が来た数
- 面談につながった数:返信のうち、カジュアル面談や面接に進んだ数
- 社内に残った工数:返信対応や面談の調整のうち、社内で担った分の時間
料金の形は、上で挙げたほかに、採用が決まったときに支払う形もあります。エラベルでは、採用決定時に1名10万円(税別)という形で、担当者を選んで採用の実務を任せられる仕組みを用意しています。スカウトの費用全体の考え方はスカウト代行の費用の相場で書いています。
エラベルの見解
スカウトの送信を外に出すとき、もう一つ考えてほしいのは、返信が来た後を誰が担うかです。送信だけを外部に頼み、返信への対応を社内で担う場合、返信が来ても社内の対応が遅れて、候補者の関心が冷めてしまうことがあります。
返信への最初の対応と面談の日程調整まで外部に頼むか、社内で担うなら誰がいつまでに返すかを決めておいてください。送信と返信対応がつながっていないと、せっかくの返信を無駄にしてしまいます。
まとめ
- スカウトの工数の大部分は、候補者の選定と文面の調整にかかる。送信そのものは短い
- 料金の形は通数ごと・月額固定・成果ごと・組み合わせ。通数ごとは選定の質が見えにくい
- 見積もりは通数ではなく、1通を送るまでに経歴をどれだけ読むかで比べる
- 比べる物差しは、返信につながった数、面談につながった数、社内に残った工数
- 返信が来た後を誰が担うかを決めておく
よくある質問
スカウトの送信を外注したときの費用の相場はいくらですか
会社や料金の形、依頼する範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、一律の相場はお伝えできません。通数だけでなく、選定の深さと返信対応の範囲をそろえて見積もりを取り、返信や面談につながった数で比べてください。
外部の担当者が自社のアカウントで送信してもよいですか
媒体ごとに利用の決まりがあるため、媒体の規約や営業担当者に確認してください。外部の担当者がどのように媒体を使うかは、契約の前に決めておく必要があります。
通数を増やせば返信も増えますか
通数を増やせば返信の数が増えることもありますが、候補者を選ばずに送ると、返信の割合は下がりやすくなります。返信の質を保ちながら通数を増やすには、選定と文面の調整にかける時間も増やす必要があります。
本記事は 2026-10-16 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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