スカウト代行 / スカウト代行
続けるか止めるかの判断
契約の更新が近い。成果は出ていないが、止めてよいのか判断がつかない。この判断は、これまでの成果だけを見ても決まりません。残っている母数と、直せる余地がどれだけあるかで決まります。この記事では、判断の材料を整理します。予算を理由に見直す場合は予算が続かないにまとめています。
判断の材料は四つ
一.残っている母数。あと何名に送れるか。
二.通過率のどこが落ちているか。
三.直せる余地があるか。まだ試していないことがあるか。
四.他の手段と比べてどうか。
この四つを並べてください。
そして、これまでの採用人数だけでは判断できません。
母数が残っていて、直せる余地があるなら、続ける根拠になります。
母数が枯れていて、試すことがないなら、続けても結果は変わりません。
残っている母数を見る
最初に確認する材料です。
出す数字
条件に合う候補者の総数。
送信済みの数。
残り。
残りで、これまでの通過率なら何件の面談が見込めるか。
四番目まで出してください。
そして、採用に必要な面談件数と比べます。
残りで届くなら、続ける根拠があります。
届かないなら、条件を広げるか、媒体を足すか、手段を変えるかの判断です。
続けること自体が選択肢から外れるわけではありません。ただし、同じやり方では届きません。
直せる余地を確認する
まだ試していないことを並べてください。
試していないことの例
- 条件を広げる
- 別の媒体を足す
- 文面の型を変える
- 返信への対応を速くする
- 面談に現場が出る
- 提示条件を見直す
- 担当者を替える
この七つのうち、いくつが未着手か。
多く残っているなら、止める前に試す価値があります。
そして、すべて試して変わらないなら、手段そのものが合っていない可能性があります。
確認の仕方
代行会社に「まだ試していないことはありますか」と聞く。
答えが出てくるなら、続ける余地があります。
「やれることはやりました」なら、判断の時期です。
エラベルの見解
続けるか止めるかで迷うとき、「何を止めるのか」を分けてください。
止める対象は、三つに分かれます。
一.この代行会社を止める。別の会社に替える。
二.スカウトという手段を止める。別の手段に変える。
三.この職種の採用を止める。または時期を変える。
この三つは、まったく違う判断です。
そして、混ざったまま考えると決まりません。
切り分けの仕方
返信は来ているか。来ているなら、スカウトという手段は機能しています。
来ていないなら、母数か条件か提示条件の問題です。会社を替えても変わらないことがあります。
面談は組めているか。組めていて選考が進まないなら、代行の問題ではありません。
母数は残っているか。枯れているなら、手段の問題です。
この四つで、どれを止めるべきかが分かります。
具体的には
返信も面談も来ているが、代行会社の対応や報告に不満がある。→ 一番目。
母数が枯れ、条件を広げても増えない。→ 二番目。
採用の優先度が下がった、または要件が固まっていない。→ 三番目。
そして、三番目の場合、代行会社を替えても解決しません。
要件が固まっていない状態で外注を続けると、稼働も母数も消費します。
一度止めて、要件を固めてから再開するほうが、結果として速いことがあります。
止めることは、失敗ではありません。
続けるべきでない状態で続けるほうが、損失が大きい。
止めるべき場面
次のいずれかに当てはまるなら、止めるか大きく変える時期です。
母数が枯れ、条件を広げても増えない。
試すことがすべて終わっている。
要件が社内で固まっていない。
採用の優先度が下がった。
他の手段のほうが合っている。
三番目です。
要件が固まっていない状態は、外注の効果が出ません。
候補者を見るたびに要件が動き、代行会社は手戻りを繰り返します。
この場合、止めて要件を固めるのが先です。
続けるべき場面
母数が残っている。
通過率が改善している。少しずつでも。
試していないことがある。
社内の体制が整いつつある。
二番目です。
採用人数がゼロでも、返信率や設定率が上がっているなら、運用は改善しています。
一巡するまでは、途中の数字で判断してください。
判断の時期
契約更新の予告期限より前に判断してください。
確認すること
- 自動更新か
- 予告期限はいつか
- 起算日はどこか
そして、判断のための材料を、期限の前に揃えてください。
代行会社に依頼するものもあります
母数の残り。
通過率の推移。
試したことと結果。
まだ試していないこと。
この四つを、更新の一か月前には出してもらってください。
そして、その資料をもとに話す場を作る。
更新の直前に慌てて判断すると、材料が揃いません。
止める場合にやること
止めると決めたら、次を確認してください。
進行中の候補者の対応。誰が引き取るか。
引き継ぐ資産。送信済みリスト、文面、条件、改善の記録。
媒体のアカウント。名義と権限。
解約の手続き。予告の方法と期限。
この四つは、続ける場合でも確認しておいてください。
続ける判断をした場合も、いつでも止められる状態にしておく。
詳しくは解約と引き継ぎにまとめています。
一時停止という選択
止めるか続けるかで迷うなら、一時停止も検討してください。
向く場面
母数の回復を待つ。新規登録者が増えるのを待つ。
要件を固める期間を取る。
予算の年度が変わるまで。
採用の優先度が一時的に下がった。
そして、停止中も送信済みリストは受け取ってください。
再開したときに、同じ候補者に送らないためです。
エラベルの見解
判断のときに、「代行会社に率直に聞く」ことをおすすめします。
「この職種、うちの条件でスカウトで採れると思いますか」
この質問に、正直に答える会社があります。
そして、その答え方で会社の姿勢が分かります。
良い答え方
「今の条件だと母数がこれだけで、通過率から見て厳しいです。条件をこう広げれば可能性がありますが、質は下がります」
「この職種は、スカウトより紹介のほうが合うかもしれません」
気になる答え方
「もう少し続ければ結果が出ます」(根拠がない)
「まだ試していないことがあります」(具体が出てこない)
そして、自社の受注が減る方向の答えを出せる会社は、信用できます。
逆に、続けることを勧める理由が説明できない会社は、判断の材料になりません。
聞き方
更新の一か月前に、率直に聞く。
「続けるべきか、率直な意見を聞かせてください」
この質問をすると、関係が変わることがあります。
評価する側とされる側から、一緒に判断する関係になります。
そして、続ける判断をした場合、その後の運用も変わります。
何が課題かを共有したうえで進むからです。
聞かずに更新すると、同じ運用が続きます。
そして、次の更新でも同じ迷いが起きます。
まとめ
- 判断の材料は残っている母数・通過率・直せる余地・他の手段との比較の四つ
- 残りの母数で何件の面談が見込めるかを出す
- 試していないことを七つの観点で確認する
- 「何を止めるのか」を代行会社・手段・この職種の採用に分ける
- 要件が固まっていないなら、止めて固めるのが先
- 続けるべきなのは、母数が残り、通過率が改善している場合
- 更新の一か月前に材料を揃える
- 迷うなら一時停止。停止中も送信済みリストは受け取る
- 代行会社に「続けるべきか率直に」聞く
よくある質問
採用がゼロでも続ける意味はありますか
途中の通過率を見てください。返信率や設定率が上がっているなら、運用は改善しています。母数も残っているなら、続ける根拠があります。どの段階にも進んでおらず母数も枯れているなら、判断の時期です。
代行会社を替えれば結果は変わりますか
返信が来ていないなら、母数や条件、提示条件に原因があることが多く、会社を替えても変わらないことがあります。返信も面談も来ているのに対応や報告に不満がある場合は、替える意味があります。まず何が起きているかを切り分けてください。
更新の判断はいつまでにすればよいですか
自動更新の予告期限より前です。そして、判断のための材料を出してもらう時間が要るため、期限の一か月前には資料を依頼してください。母数の残り、通過率の推移、試したこと、試していないこと。この四つが揃うと判断できます。