スカウト代行 / エン転職

エン転職のスカウトテンプレートの作り方

公開 2026-09-24

エン転職のスカウト文面は、本文を書く前に「どの特典を付けるか」を決めるところから始まります。運営は特典を13種類公開し、特典別の開封率と応募率まで調査結果として示しているので、文面の骨組みは特典の選び方で大きく変わります。この記事では、特典1個で送る場合、特典を重ねる場合、シークレットスカウトで送る場合の三つの文面例を出し、どこをどう書いたかを順に説明します。以下は、2026年9月24日時点で公式サイトおよび運営の自社メディアに記載されている内容に基づいて整理しており、運営はエン株式会社(旧:エン・ジャパン株式会社)です。

文面の前に、履行できる特典を決める

運営の説明では、エン転職のスカウト特典とは、企業がスカウトメールを送信した求職者だけに付与できる「書類選考免除」「一次面接免除」などの選考特典のことです。設定は付与したい特典をチェックするだけなので、手間はかかりません。手間がかからないぶん、何を選ぶかの判断が文面より先に来ます。一覧を見ると、選考を短くする特典だけでなく、企業側が動く特典が多く含まれています。

特典運営の説明履行に要るもの
書類選考免除書類選考を免除し、面接に進める書類で絞らないという現場の合意
一次面接免除一次面接を免除し、次の面接に進める二次面接官の枠
一次・二次面接免除一次・二次面接を免除し、次の面接に進める最終面接官の枠
いきなり役員面接最初の面接が役員面接となる役員の予定
いきなり社長面接最初の面接が社長面接となる社長の予定
管理職採用管理職やマネージャーとしての採用を前提とする管理職のポジション
前給保証採用する際、前職の給与を保証する給与の決裁
面接交通費支給面接会場までの交通費を支給する経費の手当て
食事会の開催選考途中で社員との食事会を開催する参加する社員と費用
出張面接求職者が面接に足を運ぶのではなく、企業の採用担当者が付近まで面接に伺う出張の予算と担当者
上司・同僚との面談設定採用された際の上司や同僚との面談・面接を実施する配属先の協力
社内見学求職者に社内見学の機会を用意する受け入れの段取り
体験入社1日~数日の間、求職者が社内で実際に就業し、体験入社できる機会を用意する受け入れ先の部署

どれを選ぶかの判断材料として、運営は調査結果を公開しています。いずれも「特典なし」のメール開封率を100%とした場合の比較として示されており、正確な倍率はグラフで提示されているため資料で確認します。上位に挙げられた特典を、文面のどこで効かせるかと合わせて整理すると次のようになります。

狙い上位に挙げられている特典文面での置き場所
開封してもらう管理職採用、体験入社、出張面接件名に特典名を入れる
応募まで進んでもらう管理職採用、前給保証、一次・二次面接免除本文の後半で、特典を出す理由と一緒に書く

両方に入っているのは「管理職採用」だけです。母集団に広く見てもらいたい段階なら開封側の特典、応募まで取りにいく段階なら応募側の特典、という使い分けが考えられます。

個数については、特典を「7個」設定したスカウトメールが開封率・応募率ともに最も高かったとされています。一方で、特典が「1個」でも「特典なし」に比べて開封率が14%、応募率が12%向上したという数字も示されています。運営の結論は、1個からでも利用効果があるため、実施可能な特典がある場合は設定したほうが良いというものです。7個が最も効くとしても、7個すべてを履行できるかは別の話なので、右の列が埋まる特典だけを候補に残します。

文面例1|特典1個で送るデイリースカウト

最初の例は、特典を一つだけ付けて送る形です。書く前の前提として、候補者の情報には制限があります。運営の説明によれば、Web履歴書に登録された情報のうち、求職者の個人を特定できる情報(氏名・生年月日・電話番号など)はマスキングされています。求職者向けページでも、公開されるレジュメはあくまで匿名だと案内されているので、氏名で呼びかける文面は書けません。

件名:【書類選考免除】法人営業(既存顧客の深耕)|◯◯株式会社

はじめまして。◯◯株式会社で採用を担当しております。

Web履歴書の「既存顧客への追加提案で、担当エリアの売上を伸ばした」というご経験を拝見し、ご連絡しました。

当社では、取引の長いお客様を担当する営業を募集しています。新規開拓よりも、今あるお取引をどう広げるかを考える仕事で、ご経験がそのまま活きると考えました。

今回は書類選考を免除し、最初から面接でお話しする形をご用意しています。書類だけでは伝わりにくい、お客様との関係の築き方を直接伺いたいためです。

ご興味があれば、このメールから応募いただけます。◯月◯日までにご連絡いただけると、面接の日程を優先してご案内できます。

件名には職種名と、付けた特典のうち最も強いものを入れています。一覧では特典名だけが見えるので、本文ではなぜその特典を出しているのかを一文で書きます。運営は、スカウト特典が設定されているメールに限り特典の内容も表記されると説明しており、特典名は一覧で目に入ります。理由を書くのは本文にしかできない仕事です。冒頭は氏名ではなく、Web履歴書のどの記述を読んだかから始めています。経験と募集の重なりは二文以内に収め、最後に応募の方法と期限を置いています。

エラベルの見解

特典の効果データは社内を説得する材料として使えますが、読み方には注意が要ると考えています。「管理職採用」が開封率でも応募率でも上位に来るのは、特典の効果というより、管理職の募集そのものが希少で魅力があることを表している可能性があります。「出張面接」が開封率の上位にあるのも、面接に足を運びにくい事情を持つ人にとって意味が大きいからだと読めます。つまり、特典は単体で効くのではなく、相手の事情と噛み合ったときに効きます。同じ特典表を渡されても、履歴書から相手の事情を読み取って選ぶ担当者と、上位の特典を機械的に並べる担当者では、返ってくる応募の質が変わります。7個並べるより、相手の障害を取り除く特典を2〜3個に絞るほうが、文面にも理由を書きやすくなります。

文面例2|特典を重ねるときは、履行の段取りまで書く

特典を複数付ける場合は、候補者から見て「何がどの順番で起きるのか」が分かるように書きます。導入事例では、「面接確約」などの特典を付けたうえで、「ゼロからスタートできること」「堅苦しい面接ではないこと」「休日・給与の改善が叶うこと」などの魅力を記載して、ターゲットへダイレクトに訴求したという企業のコメントが紹介されています。特典と魅力を組み合わせる形です。

件名:【出張面接・一次面接免除】設備保守スタッフ|◯◯株式会社

◯◯地域でのお仕事を希望されていると拝見し、ご連絡しました。

設備の点検や保守に携わってこられたご経験を、当社の◯◯拠点で活かしていただけないかと考えています。

選考は二つの特典をご用意しています。一つ目は出張面接で、当社の採用担当が◯◯駅付近まで伺います。遠方まで足を運んでいただく負担をなくすためです。二つ目は一次面接免除で、出張面接の場を二次面接として扱い、その後は拠点の責任者との面談だけで結果をお伝えします。

休日は◯◯、給与は◯◯からご経験に応じて決めます。面接では、これまでの現場で大変だったことも含めて、率直にお話しできればと考えています。

特典を重ねると、文面の中で約束が増えます。出張面接と書けば担当者の出張の段取りが、一次面接免除と書けば二次面接官の枠が要ります。送信してから枠を探すのでは間に合わないので、特典ごとに誰が履行するかを決めてから、この形の文面を使います。とくに、いきなり役員面接やいきなり社長面接は、稼働の確保が前提になります。

特典付きで応募が来たときの選考フローも、先に一致させておきます。書類選考免除と書いて送ったのに、応募が来てから現場が書類で絞りたいと言い出せば、候補者から見れば約束違反です。どの特典を、どの職種で、いつまで出せるかを、送信の前に一枚にまとめておきます。

文面例3|シークレットスカウトでは、非公開にしている理由を書く

エン転職ダイレクトを契約している場合は、シークレットスカウトという選択肢があります。運営は、自社の求人情報を一般に公開されない「非公開求人」としてスカウトメールを送信でき、求職者に特別感を与えられるため、開封率や返信率が上がりやすいと説明しています。企業向けページでは、ポップアップで特別感を演出し、開封率アップにつなげているとも書かれています。求職者向けページも、企業からの期待値が高く、内定の可能性が高い特別なスカウトと紹介しています。

件名:【非公開求人】新規事業の立ち上げメンバー|◯◯株式会社

この求人は、まだ社外に公開していないポジションです。事業の準備段階のため、広く募集する前に、経験の近い方に個別にお声がけしています。

Web履歴書の「◯◯の立ち上げで、業務の手順を一から作った」というご経験を拝見しました。当社でも同じように、決まった手順のない状態から一緒に形を作っていただきたいと考えています。

まだ決まっていないことも多い仕事です。その分、入社後に何を任せたいかは面談で具体的にお話しします。

期待値が高い状態で開かれるので、汎用的な文面だと落差が出ます。この例では、冒頭でなぜ非公開なのかを書き、決まっていないことが多いという不確かな部分も隠さずに書いています。

オネストリクルーティングに合わせて、盛った表現を直す

この媒体には、文面の方向を決める明示された方針があります。法人向けページは、正直・詳細な情報を求職者に提供することで入社後活躍の可能性が高い採用を行う「オネストリクルーティング」を推奨しています。定着支援サービス「HR Onboard」によると、エン転職経由の入社者は1年以内の離職率が他サービスと比較して半分という結果が出ている、という記述もあります。特典で応募を集める機能とこの方針は、特典を選考の進み方に関する約束として扱い、仕事の中身を盛らないことで両立します。

直す前直した後直す理由
「高収入が狙えます」「月給◯◯円から、経験に応じて決めます」数字のない待遇は判断に使えない
「アットホームな職場です」「配属先は◯名で、入社後◯か月は先輩が同行します」雰囲気ではなく体制を書く
「特典多数ご用意」「出張面接と一次面接免除をご用意しています」履行する特典だけを名指しする
大変な部分に触れない「繁忙期は残業が増えます」正直な情報提供の方針に合わせる

運営は、採用HP連携と社員クチコミへの企業返信によって入社決定率が7%向上した実績が出ているとも書いています。候補者は文面の外で、クチコミや採用HPも見ています。文面で語る自社像とそれらの内容がずれていれば、そのずれは見えてしまいます。

エラベルの見解

特典を付けられる媒体で最も多い事故は、付けた特典を守れないことです。エン転職の場合、13種類のうち半分近くが企業側が動くタイプの特典なので、リスクはさらに大きくなります。出張面接を約束したのに出張の予算が下りない、体験入社を約束したのに受け入れ先が決まらない。こうした事態は、候補者との信頼を一度で失います。私たちが支援に入るときは、特典ごとに履行する担当者の名前を書いた表を作ってもらい、名前が入らない特典は使わないようにしています。窮屈に見えますが、13種類のうち2〜3個に絞っても効果は出ます。運用の組み立てはエン転職のスカウト運用設計にまとめています。

まとめ

よくある質問

Q. エン転職のスカウト特典は何個付けるのがよいですか

運営の調査では、7個設定したスカウトメールが開封率・応募率ともに最も高かったとされています。一方で1個でも「特典なし」より開封率が14%、応募率が12%向上したとされています。履行できる範囲で個数を決めるのが現実的です。

Q. スカウト文面で候補者の名前を書けますか

運営の説明では、Web履歴書のうち氏名・生年月日・電話番号など個人を特定できる情報はマスキングされています。そのため名前で呼びかけることはできず、経歴の記述に触れる形で書き出します。

Q. シークレットスカウトの文面で気をつけることは何ですか

候補者は「期待値が高い特別なスカウト」と案内された状態で開くため、汎用的な文面だと落差が出ます。なぜ非公開にしているのか、なぜその人に送ったのかを具体的に書くことが大切です。

※料金・通数・機能の条件は変わります。掲載した内容は2026年9月24日時点の公式サイトおよび運営の自社メディアの記載です。契約前に運営にご確認ください。

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