スカウト代行 / エン転職
エン転職のスカウト運用設計|送信数・時間帯・追客
エン転職でスカウトを主力にするなら、求人広告の「エン転職」と、ダイレクトリクルーティングの「エン転職ダイレクト」を分けて考えるところから始めます。法人向けサイトのサービス一覧でも二つは別項目として並んでおり、企業が自分で検索してスカウトを送るのは後者です。この記事では、エン転職ダイレクトを導入する前の2週間から3か月目までを、時期ごとにやることの順で整理します。以下は、2026年9月24日時点で公式サイトに記載されている内容に基づいて整理しており、運営はエン株式会社(旧:エン・ジャパン株式会社)です。
契約前の2週間|お試し無料検索で母集団と、聞くべき数字をそろえる
エン転職ダイレクトのページには、登録者データベースのお試し無料検索の案内があります。契約前に自社の条件で何人いるかを確かめられるので、導入の判断そのものに使えます。運営は、人材データベースは472万人と業界最大級で、求める条件を満たす方を直接検索してスカウトを送信できると説明しています。同じ職種を5年以上経験した求職者が「53%」と半数以上だという記述もあります。なお、求人広告のエン転職側は1200万人の会員数で、会員の約70%が35歳以下の若手層とされていますが、これは別のサービスの数字なので、見積もりでは472万人と混同しないようにします。
この2週間でやることは、検索で件数を見るだけでは終わりません。料金、送信通数、契約期間は公開されていないので、件数と合わせて運営に聞き、3か月分の計画に落とせる数字をそろえます。
| 確かめること | お試し検索で見るもの | 運営に聞いて埋めるもの |
|---|---|---|
| 送る相手が何人いるか | 主要職種ごとの件数 | 検索条件の項目の一覧 |
| 絞り込みがどう効くか | 経験年数や勤務地で絞ったときの件数 | 条件の保存や送信済みの除外ができるか |
| 3か月で送り切れるか | 件数の合計 | 送信通数と契約期間 |
| 費用がいくらになるか | ― | 料金とプランの資料 |
数字がそろったら、自社の面接枠から逆算します。月に面接できる件数を、過去の返信率(なければ仮の値)で割ると、月に送るべき通数が出ます。これに3を掛けた数が、件数の合計と通数の上限の両方に収まるかを見れば、3か月の計画が成り立つかどうかが分かります。件数と通数を同じ場で聞いておくと、契約前に判断を終えられます。
1か月目|シークレットスカウトの型を作り、受信箱での見え方を押さえる
1か月目は、候補者側で何が起きるかを押さえたうえで、送る型を作る時期です。求職者向けページは、エン転職のスカウトは4種類あるとして、次のように説明しています。自社のスカウトがどの種類として届き、何と並んで見えるのかを知っておくと、型の作り方が変わります。
| 種類 | 求職者向けページの説明 | 自社の運用での扱い |
|---|---|---|
| 企業からのスカウト | Web履歴書を見て、求める経験やスキルを持っていそうだと感じた求人企業から届く | 企業が送る通常のスカウト |
| シークレットスカウト | 企業から一般には公開されていない求人が届く。企業からの期待値が高く、内定の可能性が高い特別なスカウト | エン転職ダイレクトの主力 |
| 転職エージェントからのスカウト | Web履歴書を見た転職エージェントから、キャリア相談や求人情報の案内が届く | 同じ受信箱に並ぶ相手 |
| オファー | 登録した職種や勤務地などの条件が、求人企業の求める条件と合致した場合に届く | 条件の合致で届く |
企業からのスカウトには、「前給保証」「一次面接免除」など、受け取った方だけの特典が付く場合もあると案内されています。三つ目はエージェントの経路なので、自社のスカウトはエージェントのメッセージと同じ受信箱に並ぶことになります。
運用の中心は、シークレットスカウトです。企業向けページには、シークレットスカウト(非公開求人)としてスカウトメールを送付し、ポップアップで特別感を演出して、求職者の関心を惹き開封率アップにつなげているという説明があります。特別感を前提に届く以上、中身が伴わないと落差が大きくなります。1か月目は通数を追うより、非公開にしている理由と、その人に送った理由を書いた型を二つか三つ作ることに時間を使います。企業向けページは、ほかにも開封率・返信率を高める独自機能を多数搭載としていますが、個別の機能名は公開されていないので、この時期に運営へ確認しておきます。
1〜2か月目|カスタマーサクセスとの分担を決め、助言を実行に移す
エン転職ダイレクトには専属の支援が付きます。採用の知識が豊富な専属のカスタマーサクセスが採用活動をサポートし、ダイレクトリクルーティングを初めて使う企業でも利用しやすいとされ、満足度96%という数字が掲げられています。アドバイスの内容としては、応募効果を高める求人票の書き方と、求職者に関心を持ってもらいやすいスカウトメールの書き方の二つが例に挙がっています。
型を作り始めた1か月目の終わりから2か月目にかけて、この支援との分担を決めます。助言は受けられても、送信や選考の作業は自社に残る構造なので、週次の作業量は自社で見込んでおく必要があります。
| 内容 | カスタマーサクセス | 自社に残るもの |
|---|---|---|
| 求人票の書き方 | 助言あり | 書く内容の決定 |
| スカウト文面の書き方 | 助言あり | 送る相手の判断 |
| 実際の送信作業 | 記載なし | 送信 |
| 選考と面談 | 記載なし | 面接の実施と合否 |
運用を外部に委託する場合も、この表の右の列から切り出します。カスタマーサクセスの助言と外部の担当者の提案が重なると、同じ話を二度聞くことになります。
エラベルの見解
カスタマーサクセスが付く媒体では、助言をもらうこと自体が目的になりやすいと感じています。定例で話を聞いて納得し、翌週も同じ状態で定例を迎える、という形は珍しくありません。この媒体は満足度96%を掲げているので、助言の質は高いと読めます。だからこそ、助言を受ける側に実行する体制があるかどうかで、2か月目以降の差が開きます。私たちが設計を手伝うときは、定例の前に「前回の助言をどこまで実行したか」を一行で書く欄を作ってもらっています。同じ助言を受けても、それを翌週の送信に反映できる担当者がいるかどうかで、成果は分かれます。
2か月目|求人票とクチコミ返信を手入れする
2か月目は、スカウトの受け皿になる情報を整えます。スカウトを受け取った候補者は、求人の中身や会社の評判も確かめにいくからです。エン転職側の求人については、取材を行うディレクターと求人専門のコピーライターが、採用課題を解決するための求人を作成すると説明されています。全国求人情報協会が主催する「求人広告賞」の求人サイト部門で3年連続・通算13回受賞し、「求人広告賞2025」では最優秀賞を受賞したという記述もあります。
もう一つ、同じ媒体の中で効く施策があります。運営は、採用HP連携と社員クチコミへの企業返信によって、入社決定率が7%向上した実績が出ていると書いています。社員クチコミへの返信はスカウトの送信とは別の作業ですが、1か月目に作った型と求人票の内容、クチコミへの返信で語る自社像がそろっているかを、この時期にまとめて点検します。カスタマーサクセスから求人票の書き方の助言を受けたなら、その反映もここで済ませておきます。
3か月目|開封と返信を分けて振り返り、続けるかを決める
3か月目は、ここまでの数字を振り返り、契約の継続や通数の配分を決める時期です。シークレットスカウトはポップアップで特別感を演出する仕組みなので、開封率は高く出る可能性があります。開封率だけを見て満足すると、改善の対象を見誤ります。開封から返信に至った比率で文面の出来を見るのが、この媒体で最初に見る指標です。
| 見る項目 | 数字が悪いときに疑うところ | 直す時期 |
|---|---|---|
| シークレットスカウトの開封率 | 件名と、送る相手の選び方 | 翌週 |
| 開封から返信に至った比率 | 文面の型(非公開の理由、送った理由) | 翌週 |
| 通数の消化と契約期間の残り | 1か月目の計画と実際の送信ペース | 月初 |
| カスタマーサクセスの助言のうち実行したもの | 社内の体制 | 定例の前 |
| 求人票の改訂回数と、クチコミへの返信の有無 | 受け皿の情報の古さ | 月初 |
振り返りでは、採用できたかどうかだけでなく、入社後に合っていたかも見ておきます。この媒体は定着を前面に出しており、定着支援サービス「HR Onboard」によると、エン転職経由の入社者は1年以内の離職率が他サービスと比較して半分という結果が出ている、と書かれています。
エラベルの見解
3か月目の評価で、返信数や面談数だけを並べて継続を判断するのは早いと考えています。この媒体は、正直・詳細な情報を求職者に提供して入社後に活躍できる採用を行う「オネストリクルーティング」を推奨し、離職率の数字まで掲げています。媒体の設計が入社後までを見ているのに、評価だけを返信数で切ると、特典や強い言葉で数字を作る運用に流れやすくなります。私たちは、3か月目の振り返りに「面談で聞いた入社の決め手」と「入社者の配属先の評価」を一行ずつ加えるよう勧めています。数字が小さくても、合う人に届いている型なら続ける価値があり、そう判断できる担当者を選ぶことが運用の質を左右します。
まとめ
- エン転職(求人広告)とエン転職ダイレクト(スカウト)は別のサービスで、472万人と1200万人も別の数字として扱う
- 契約前の2週間で、お試し無料検索の件数と、運営に聞く通数・契約期間・料金をそろえ、面接枠から3か月分を逆算する
- 1か月目は、シークレットスカウトの型を二つか三つ作り、受信箱での見え方を押さえる
- 1〜2か月目にカスタマーサクセスとの分担を決め、2か月目に求人票とクチコミ返信を整える
- 3か月目は開封率と返信率を分けて見て、入社後に合っていたかも含めて続けるかを決める
よくある質問
Q. エン転職ダイレクトは契約前に試せますか
エン転職ダイレクトのページには、登録者データベースのお試し無料検索の案内があります。自社の条件で件数を確かめられるので、そのときに送信通数や契約期間もあわせて運営に聞いておくと、計画を立てやすくなります。
Q. シークレットスカウトとは何ですか
一般に公開されていない非公開求人として送るスカウトです。企業向けページでは、ポップアップで特別感を演出し開封率アップにつなげていると説明されています。期待値の高い状態で開かれるので、文面の中身を伴わせることが大切です。
Q. カスタマーサクセスがいれば運用は任せられますか
公開されている内容では、カスタマーサクセスの支援は求人票やスカウトメールの書き方の助言が中心です。実際の送信作業や選考は自社に残る前提で、週次の作業量を見込んでおく必要があります。
※料金・通数・機能の条件は変わります。掲載した内容は2026年9月24日時点の公式サイトの記載です。契約前に運営にご確認ください。