スカウト代行 / Forkwell
Forkwellの検索条件の組み方|母集団を狭めすぎない設計
Forkwellの母集団は約59,000人とされています。総合型の転職媒体と比べれば小さく、そのぶん条件の緩め方に順番が要ります。この記事では条件を一度に決めきるのではなく、引いてみて、出た人数で次にどこを緩めるかという分岐の形で並べます。緩める順番を先に決めておけば、数週間で「出なくなる」局面が来ても、何が効いたのかを読みながら進められます。以下は2026年9月24日時点で公式サイトおよびヘルプセンターに記載されている内容に基づいており、運営は株式会社フォークウェルです。
出発点|契約前に人数を測れない前提で、見積もりの材料を集める
以前は無料の「お試しデータ検索」がありましたが、現在は受付を終了したと告知されています。よくある質問には、自社の採用要件に合うエンジニアがどのくらいいるかという設問が置かれ、問い合わせに誘導する形です。つまり、分岐の一段目で何人出るかは、商談で聞くまで分かりません。分からない項目が多いまま始めると分岐のどこかで止まるので、公開情報で埋まらない項目と、その見積もり方を先に決めておきます。
| わからないこと | 見積もり方 | 分岐のどこで使うか |
|---|---|---|
| 自社条件での人数 | 商談で言語別・レベル別の概数を聞く | 第1手と第2手の見込み |
| 月あたりの新規登録数 | 同じく商談で聞く | 尽きたあとの回復速度 |
| 検索条件の全項目 | 契約後の初週に管理画面で洗い出す | 第3手以降で使える軸 |
| 再アプローチの可否と間隔 | 契約時に運営へ確認する | 尽きたときの出口 |
| 同業他社の利用状況 | 候補者向けサイトの求人を自分で検索する | 返信率の仮置き |
最後の項目は自分で調べられます。候補者向けサイトには言語別の求人ページがあり、Ruby、Python、Java、PHPといった切り口や、リモート、自社サービスを開発、業務委託といった絞り込みがあります。自社と近い条件で何社が出てくるかを見れば、同じ母集団を誰と取り合うかの見当が付きます。
母集団の性格は公開されています。企業向けサイトには「100%経験者×転職顕在層」とあり、20〜30代の現役エンジニアが多くを占めると説明されています。集客の経路としては、著名なエンジニアを招いた技術勉強会を毎月開催し、年間のべ30,000人を超えるエンジニアが参加しているとされ、「日本最大級エンジニアコミュニティサイト『connpass』登録エンジニア数第1位」(※2023年6月自社調べ)という記載もあります。学ぶことに時間を使っている層に寄っているので、いま使っている技術だけでなく、これから使いたい技術の側にも母集団があると考えておきます。
第1手|経験技術を一つだけ必須にして引く
最初に引くのは経験技術です。公式サイトは「開発言語は細かいレベルが設定され、エンジニアのスキルレベルで検索が可能」と説明し、候補者向けのヘルプセンターにもLv.1〜3の技術レベルの目安が案内されています。ここで必須にするのは、一つの言語か基盤技術だけにします。二つ重ねた時点で、この規模の母集団では急に細るからです。引いた結果は、次の三つに分けて次の手を決めます。
| 出た人数 | 次の手 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 送りきれないほど出た | 緩めずに、送る順番の設計へ進む | 面談枠から逆算した送信数の数か月分を超える |
| 数週間分くらい出た | このまま送り始め、尽きる前に第2手を用意 | 残数を週ごとに記録する |
| ほとんど出ない | 第2手へ進む | 一巡目で面談枠が埋まらない |
目安は、自社が週に何件の面談を受けられるかで決まります。週3件の面談枠しか取れないなら、返信率を仮に10%と置いても週30通が上限で、母集団が数百人あれば数か月は持ちます。この試算を先に済ませておくと、緩めすぎも絞りすぎも避けられます。
第2手|技術の種類ではなく、レベルを1段下げる
人数が出ないとき、最初に緩めるのは技術の種類ではなくレベルです。Lv.3で足りなければLv.2まで、それでも足りなければLv.1まで広げます。順番をこうする理由の一つは、レベルが自己申告で、控えめに付ける人と強気に付ける人がいるからです。もう一つは、技術の種類を増やすと、同じ言語で経験が浅い人と別の言語で経験が深い人を並べて比べることになり、評価の軸が変わってしまうからです。
レベルを下げたぶんは、職歴の欄で補えます。ヘルプセンターは候補者に、職歴にチームの編成、チームの特徴・課題、使用した技術・バージョン、チームでの役割、チームの課題と自身が工夫したこと、成果を書くよう案内しています。丁寧に書いている候補者なら、レベルの数字より職歴のほうが多くを語ります。
エラベルの見解
自己申告のレベルを条件の中心に据えることには、慎重であっていいと考えています。Lv.3を付けている人が一律に強いわけではなく、実力がある人ほど自己評価を抑える場面を、担当する側として何度も見てきました。この媒体は職歴欄が構造化されているので、レベルで絞ってから職歴で見直すより、レベルは広めに取って職歴で選ぶほうが当たります。手間は増えますが、約59,000人という規模では、雑に絞って送る相手を失うほうが痛手です。代行を頼む場合も、レベルの数字で一覧を作る担当者か、職歴を読んで一覧を作る担当者かで、同じ通数でも中身が変わります。
第3手|希望技術に広げ、「やりたいこと」で並べ替える
それでも足りなければ、希望技術に広げます。ヘルプセンターは候補者に、「希望技術」で今後使いたい技術を示しておくと、これまでのスキルを活かしたいのか、新しいスキルを身に着けたいのかといった技術志向を伝えられると案内しています。いまその技術を使っていなくても、使いたいと書いている人がいるということです。公式サイトは求人票で「現場で使う技術」と「採用後に使う技術」を別々に書けると説明しているので、この層には採用後に使う技術のほうを見てもらう接続ができます。
技術の側で広げきったら、志向の側を使います。ダッシュボードは「経験・スキル」と「やりたいこと・未来」のタブに分かれ、ヘルプセンターは、企業がこの欄を見て会社のビジョンと同じ方向を目指せそうか、本人の希望を叶えられそうかを判断すると説明しています。「小さいチームで設計から関わりたい」と書いている人は、言語が違っても自社の環境と合う可能性があります。ここは条件で拾うというより、技術で引いた結果を志向で並べ替える使い方が現実的です。
| 段階 | 絞る軸 | 並べ替える軸 |
|---|---|---|
| 第1〜2手 | 経験技術とレベル | 職歴の具体性 |
| 第3手の前半 | 希望技術 | 求人票の「採用後に使う技術」との重なり |
| 第3手の後半 | 技術は広めのまま | やりたい・目指したいこと |
この段階に入る前に、求人票に採用後に使う技術が書かれているかを確かめます。現在の技術しか書いていないと、希望技術で拾った相手に向けた文面が書けません。文面の作り方はForkwellのスカウトテンプレートの作り方にまとめています。
尽きたとき|三つの出口を順に使う
緩めきっても未接触の相手がいなくなる時期は来ます。一つ目の出口は、いいね!に切り替えることです。機能一覧には、いいね!でマッチングしたあとはメッセージのやり取りができ、面談は任意だとあり、スカウトより軽い接触ができます。一度スカウトに反応がなかった相手に、時期を変えていいね!を送る使い方も考えられますが、再アプローチの可否と間隔は公式サイトに記載がないため、運営に確認してからにします。
二つ目は、求人票を直して自発的な応募を待つことです。この媒体の求人票は動画やスライドの埋め込み、所属エンジニアの紐付け、ベンチャーキャピタルからの推薦コメントの掲載ができるので、送る相手がいない時期はここに手をかけられます。三つ目は、新規登録の補充を待つことです。公式サイトは「右肩上がりの登録者数」というグラフを掲げていますが、月あたりの新規登録数は公開されていないため、出発点で商談の際に聞いておいた数字がここで効きます。
エラベルの見解
この媒体で条件を組むときに私たちが大事にしているのは、緩める順番を契約前に決めておくことです。母集団が小さいので、運用を始めれば数週間で出なくなる局面が来ます。そのとき慌てて条件をまとめて緩めると、何が効いたのか分からなくなりますが、レベル、希望技術、志向の順で一段ずつ緩め、そのたびに反応を記録すれば、全員に当たり切れる規模だからこそどこで反応が変わったかが読めます。母集団の小ささは、この規律さえあれば欠点ではなくなります。送る順番の設計はForkwellのスカウト運用設計にまとめています。
まとめ
- お試しデータ検索は受付終了。自社条件での人数と新規登録数は商談で聞き、分からない項目の見積もり方を先に決める
- 第1手は経験技術を一つだけ必須にして引き、面談枠から逆算した送信数と比べて次の手を決める
- 足りなければ技術の種類ではなくレベルを1段ずつ下げ、職歴欄で補う
- さらに足りなければ希望技術に広げ、「やりたいこと」で並べ替える。その前に求人票に採用後の技術を書く
- 尽きたら、いいね!、求人票の改善、新規登録の補充の三つの出口を使う
よくある質問
Q. 検索条件は最初から細かく設定したほうが効率的ですか
この媒体では、最初に必須にするのは一つの言語か基盤技術だけにすることをお勧めします。約59,000人という規模では、条件を二つ重ねた時点で急に細ります。まず広めに引き、面談枠と比べて多ければ送る順番で調整するほうが、緩めすぎも絞りすぎも避けられます。
Q. 経験技術のLv.3だけに絞るのは有効ですか
レベルは候補者の自己申告なので、Lv.3が一律に実力を表すわけではありません。人数が足りなければレベルを1段ずつ下げ、職歴欄に書かれたチームの課題や工夫で選ぶほうが当たりやすくなります。レベルを下げても、技術の種類は保ったままにしておくと評価の軸がぶれません。
Q. 条件を緩めても候補者が見つからないときはどうすればよいですか
いいね!での軽い接触、求人票の改善による自発的な応募、新規登録の補充の三つが出口になります。いいね!で同じ相手に再び接触する場合は、可否と間隔を運営に確認してから行ってください。新規登録の速度は公開されていないため、商談の段階で聞いておくと待つ期間の見当が付きます。
※料金・通数・機能の条件は変わります。掲載した内容は2026年9月24日時点で公式サイトおよびヘルプセンターに記載されているものであり、実際の条件は運営にご確認ください。