スカウト代行 / Geekly

Geeklyのスカウトテンプレートの作り方

公開 2026-09-23

Geekly(ギークリー)は、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントで、サービスとしては人材紹介に分類されています。企業向けのスカウト機能は、完全成功報酬型の人材紹介契約に付帯する無料の機能として案内されており、一次面接確約が条件とされています。返信が来ればそのまま面接になるので、文面は「まず情報交換から」ではなく、面接の案内として書くことになります。この記事では、バックエンドエンジニアの募集を例に一通の完成形を示し、そこから一行ずつ、何をどう書くかを分解します。以下は2026年9月23日時点で公式サイトに記載されている内容に基づきます。

まず、バックエンドの募集で送る一通の完成形を見る

最初に、完成形を一つ置きます。架空の会社が、決済基盤の作り直しを担うバックエンドエンジニアを探している想定です。社名や人名、数字は伏せ字にしていますが、構成と長さは実際に送る文面と同じにしています。

職務経歴書にあった「決済まわりのAPIを設計から運用まで担当」という記述を読み、ご連絡しました。設計した本人が運用の段階まで見届けた経験は、社内でもなかなか得られないものだと考えています。

当社では来期、決済の基盤を作り直す予定です。その設計の中心を担うバックエンドエンジニアを募集しており、これまで設計と運用の両方を見てこられた経験が、そのまま活きる役割だと考えています。想定年収は◯◯万〜◯◯万円です。

一次面接には、開発部のテックリードが出ます。現在の構成と、作り直しを決めた背景をお話しできます。こちらからは、運用の中で設計を見直された場面について詳しく伺いたいと考えています。

面接はオンラインで一時間ほどを想定しています。ご都合のよい時期をお知らせいただければ、日程をご案内します。

株式会社◯◯ 開発部 採用担当 ◯◯

この一通は、四つのまとまりと署名でできています。公式の企業様向けページは、スカウトの項目で「レジュメの確認が可能」とし、「※一次面接確約が条件です」と注記しています。読める材料があり、返信が面接に直結するという二つの条件が、それぞれのまとまりの役割を決めています。次の表は、まとまりごとに書くことと、この媒体でそれが要る理由を対にしたものです。

まとまり書くことこの媒体で要る理由
一つ目レジュメのどの記述を読んで声をかけたかレジュメを読めるので、読んだ証拠を示せる
二つ目どのポジションで、その経験がどう活きるか、待遇面接に来るかどうかを、この段で判断される
三つ目面接で会う相手、話せること、聞きたいこと返信が面接になるので、面接の中身を先に示す
四つ目と署名形式と所要時間、日程の出し方、自社名と担当者誰からの、何の面接の案内かを明確にする

一行目は、レジュメのどの記述を読んだかを書く

完成形の一行目は、相手のレジュメにあった記述をそのまま引いています。同ページは、登録者の95.9%が即戦力人材であるとしています(即戦力人材とは登録している求職者のうちIT職種経験者を指すとされ、2024年7〜9月の実績と注記されています)。職務経歴が具体的に書かれている相手が中心なので、「ご経験豊富な方に」のような抽象的な書き出しは、誰にでも送れる文だとすぐに見抜かれます。一行目で読んだ証拠を示せるかどうかで、残りを読んでもらえるかが決まります。

読んだ材料の種類によって、一行目の形は変わります。レジュメのどこに目が留まったかを、まず材料の種類で分けておくと書き出しに迷いません。次の表は、材料ごとの書き出しの型です。

読んだ材料一行目の形
担当した開発領域「◯◯の設計から運用まで担当されている点に目が留まりました」
使用技術「◯◯と△△の両方を実務で扱われている方を探していました」
規模・体制「◯名規模のチームで△△を進められた経験を伺いたいと思いました」
役割の変化「実装から◯◯へ役割を広げてこられた流れに関心を持ちました」

どの型でも、◯◯に入る言葉はレジュメの表記に合わせます。IT・Web・ゲーム領域の相手なので、技術名の誤記や古い表記があると、その時点で判断されてしまいます。文面に技術の記述を入れるなら、送る前に現場の技術者が一度読む工程を置いてください。完成形の二文目のように、なぜその経験を評価したのかを一文添えると、定型文ではないことが伝わります。

エラベルの見解

担当する側から見ると、この媒体の一行目は人事だけでは書き切れません。即戦力層が相手なので技術の具体が要り、かといって現場に全文を書いてもらう運用は続きません。続く形は、現場に「このレジュメで気になった点を一行」だけ書いてもらい、人事がその一行を文面の冒頭に据え、残りのまとまりはテンプレートで埋める分担です。一行なら現場の負担は数分で済み、技術の言葉の誤りも防げます。外部の担当者に文面を任せる場合も、この一行をどこから持ってくるのかを最初に確認してください。技術を読める担当者なら一行目を自分で書けますが、読めない担当者だと、ここが毎回社内の宿題として戻ってきます。

二つ目と三つ目のまとまりで、ポジションと面接の中身を示す

二つ目のまとまりでは、ポジションを相手が見ている言葉で示します。同社のサイトは、扱う職種としてIT(プロジェクトマネージャー、バックエンド、アプリ開発エンジニア、フロントエンドエンジニア、インフラエンジニア、品質管理エンジニア)、Web・広告(Webディレクター、デザイナー、マーケティング、データサイエンティスト、Webコンテンツ編集)、ゲーム(ディレクター、プランナー、ゲームエンジニア、CGデザイナー、イラストレーター、デバッカー)を挙げています。社内の呼び名をそのまま書くと何の仕事か分からないので、こうした区分の言葉に寄せて書きます。完成形で「バックエンドエンジニア」と書き、そのうえで「決済の基盤を作り直す設計の中心」と役割を足しているのはそのためです。

待遇は、書ける範囲で具体的に書きます。即戦力の転職市場では、年収は相手が最初に見る項目の一つです。レンジを書いておけば、面接の場で条件が食い違うことを避けられます。書けない事情がある場合は、面接で確認できるようにしておく旨を一文入れておきます。

三つ目のまとまりは、面接の案内そのものです。面接が確約されている以上、相手は「誰に会い、何を聞かれるのか」を知りたいはずです。完成形では、会う相手(テックリード)、話せること(構成と作り直しの背景)、聞きたいこと(運用の中で設計を見直した場面)の三つを書いています。聞きたいことを先に書いておくと、来る側が準備しやすくなり、面接の中身も深くなります。

結びは、日程の出し方と名乗りで閉じる

四つ目のまとまりは短くて構いません。同ページは、サービスご利用の流れとして、面接日程の調整や合否のご連絡等はギークリーにて対応するとし、内定通知・条件交渉から入社日程のご調整まで対応するとしています。この流れがスカウト経由の面接にも当てはまるなら、文面に調整の手順を長く書く必要はありません。どこまでを自社が、どこからを運営が担うかは契約時に確かめ、その手順に合わせて結びの一文を書き換えてください。

署名には、自社名と担当者の部署を入れます。ギークリーは求職者向けのページで、各転職サイトに登録された情報は各サイトの規約に則り個人情報が分からない状態で公開されているとし、名前や連絡先が伏せられた状態でスカウトを送っていると説明しています。求職者は、エージェントからのスカウトと企業からのスカウトの両方を受け取り得るということです。どちらから届いたのかが文面から分かるように、誰からの案内かを最後にはっきり書いておくほうが親切です。

職種ごとに差し替える部分と、消しておく言い回し

一次面接確約が条件なので、大量に送る運用にはなりません。それでも、ポジションごとの骨組みは共通にできます。会社の説明、働き方、選考の流れは共通のまま、一つ目のまとまりと、二つ目のまとまりのポジションの説明だけを差し替えると、量を落とさずに個別性を保てます。差し替える部分は、職種によって次のように変わります。

ポジション二つ目のまとまりで差し替えるところ
バックエンド技術の構成、扱うデータや処理の規模、開発の体制
インフラ構成、運用の範囲、内製か委託か
Webディレクター扱う案件、関わる範囲
ゲーム系タイトルの規模、担当する工程

管理画面でテンプレートを保存・管理できるかは、公式サイトでは公開されていません。できない場合は、社内の文書で職種ごとの型を管理することになるので、契約前に確かめておきます。どちらの場合も、差し替える部分に印を付けておくと、共通部分をうっかり書き換える事故を防げます。

型を作ったら、送る前に消しておく言い回しを決めます。次の表に挙げるのは、どれも他の媒体では通用することがある表現です。ただ、面接確約の即戦力層に向けると逆効果になりやすく、代わりに書くことまで決めておかないと、消したあとの穴が埋まりません。

消す言い回し理由代わりに書くこと
「まずはカジュアルにお話しませんか」面接確約の前提と食い違う面接で話せることと聞きたいこと
「ご経験豊富な方に」誰にでも送れる文になるレジュメから引いた記述
「成長できる環境」「風通しが良い」どの会社でも書ける役割と、その役割が生まれた事情
年収を曖昧にぼかす転職を考える層が最初に見る書ける範囲のレンジ

エラベルの見解

同じ文面でも結果が分かれるのは、三つ目のまとまりに誰の名前が入るかです。人事だけが出る面接と、現場のリードが出る面接では、返信の集まり方がはっきり変わります。一次面接確約の媒体では、相手は文面の巧拙より「その面接に行く価値があるか」で判断するからです。文面を磨く前に、現場のリードに週に一枠だけ面接に出てもらえるか交渉してみてください。それが難しい場合でも、面接で話せる技術の話題を現場から三つもらい、三つ目のまとまりに書くだけで、面接の中身が伝わりやすくなります。運用全体の組み立てはGeeklyのスカウト運用設計にまとめています。

まとめ

よくある質問

Q. Geeklyのスカウトで「カジュアル面談」と書いてもよいですか

公式サイトでは、企業向けのスカウトは一次面接確約が条件とされています。「まずはカジュアルに」と書くと、面接確約の前提と食い違い、相手を混乱させるおそれがあります。面接の案内として、会う相手と話せることを書くほうが合っています。

Q. テンプレートは管理画面に保存できますか

管理画面でテンプレートを保存・管理できるかは、公式サイトでは公開されていません。契約前に運営へ確認し、できない場合は社内の文書で職種ごとの型を管理します。差し替える部分を一つ目と二つ目のまとまりに限っておくと、管理の手間が減ります。

Q. 文面に年収を書いたほうがよいですか

書ける範囲で具体的に書くことをおすすめします。即戦力層の転職では、年収は最初に見られる項目の一つで、レンジがあると面接での食い違いを避けられます。書けない事情があるなら、面接で確認できる旨を一文入れておきます。

※仕様や提供範囲は変わります。掲載した内容は2026年9月23日時点で公式サイトに記載されているものです。スカウトの通数、テンプレート管理、一次面接確約の適用範囲は公開されていないため、契約前に運営の案内でご確認ください。

出典