スカウト代行 / 保育士

保育士へのスカウト文面|開封される件名と本文の型

公開 2026-09-20

保育士にスカウトを送っても返信が来ない。文面を見せていただくと、件名が「一人ひとりを大切にする保育、高待遇」で、本文に「アットホームな園」「行事が充実」「働きやすい環境」と書いてあり、園の種類(認可、認証、小規模、企業主導、幼保連携など)、保育の方針、担任は一人か複数か、持ち帰りの仕事はあるのか、書類はどのくらいか、休みはどう取れるのか、園長はどんな人か、離職は多いのかが、どこにも書かれていません。保育士は、紹介会社と保育士同士のつながりから園の実態(持ち帰り、書類、人間関係、園長、離職)を聞いて選ぶことに慣れていて、実態の無い文面を読みません。「高待遇」を前面に出す文面は、「実態が厳しいから待遇で釣っている」と警戒します。結論を先に書くと、件名は「相手の園の一点+自園の種類と方針の一つ」、本文は「一行目に相手の園の一点→自園の種類と保育の方針(園長の言葉で)→担任の形と持ち帰りと書類の実態と取り組み→休みと両立の支援→園長がどういう人かと離職の状況と対策→条件の幅(後に)→年度の区切りに合わせた園見学への短い締め」の順で、園の紹介は後ろに回すか短くします。刺さる訴求と外す訴求の中身は保育士向けスカウト文面の型に書いていますので、ここでは「保育士向けの件名と本文の型」に絞って、そのまま使える形にします。保育士の配置に関わる法令上の扱いは専門家にご確認ください。

先に決めるのは「園の種類と方針」「担任の形と持ち帰りと書類」「園長の言葉と離職」

文面の前に、三つを決めます。一つは、園の種類と保育の方針。方針は園長の言葉で(「〇〇を大切にしている」を園長自身がどう言うか)。二つは、担任の形(一人担任か複数か、フリーはいるか)、持ち帰り仕事の実態(あるのか、減らす取り組みは)、書類の量と書き方(手書きか、仕組みがあるか)、行事の回数と準備の形。三つは、園長がどういう人か、園長自身の言葉、離職の状況(多いか少ないか)と対策。保育士はこれらを聞いて選びます。

決めること文面での書き方の例
園の種類と方針「〇〇(種類)、〇〇名定員。園長は『〇〇』を大切にしていると話す」
担任と持ち帰りと書類「〇歳児は複数担任。持ち帰りは原則無しで、書類は〇〇の仕組みで園内の時間に。行事は年〇回で、準備は〇〇の形」
園長と離職「園長は〇〇の経験で、保育士の意見を聞いて決める人。昨年の離職は〇名で、〇〇の対策をした」

止まりやすいのは、「一人ひとりを大切に」「アットホーム」と書いて、実態を書かないときです。保育士は「実態を隠している」と読みます。

件名の型

保育士が件名で見るのは、「自分の園の経験を見ているか」「どんな園で、方針は何か」の二つです。

なぜ開かれるか
相手の園の一点+自園の種類と方針〇〇(種類)で〇歳児を担任された方へ|当園は〇〇(種類)、〇〇を大切にする保育園の経験が合い、方針が見える
相手の困った経験+自園の取り組み持ち帰りの仕事に悩まれた方へ|当園は持ち帰り無しの仕組み実態への取り組みが見える
相手の両立の希望+自園の支援子育てと両立して働きたい方へ|時短と〇〇(支援)、〇〇駅の園支援と勤務地が見える

書いてはいけない件名は、「保育士募集」「一人ひとりを大切に」「アットホーム」「働きやすい」「高待遇」「行事が充実」のように、信じられない形容詞か、待遇の前面出しです。件名の失敗の型は件名でやりがちな失敗に書いています。

本文の型

本文は、保育士が「確かめる順」に並べます。待遇は後に置きます。

書くこと長さ注意
一行目相手の園の一点。「〇〇(種類)で〇歳児を〇〇(担任・主任)されたご経歴を拝見しました」一文園の種類か年齢か役割の一点に触れる
自園の種類と保育の方針。園長の言葉で二、三行「一人ひとりを大切に」ではなく、園長がどう言うかを
担任の形と持ち帰りと書類の実態と取り組み。行事の回数と準備の形三行隠さない。持ち帰りがあるなら、減らす取り組みを添える
休みと両立の支援。休みの取り方、時短、行事の日の扱い、子どもの急な発熱の扱い二、三行「支援あり」で終わらせず中身を
園長がどういう人かと離職の状況と対策二、三行名前は出さず、言葉と進め方を。離職を隠さない
条件の幅。給与の幅、手当一、二行幅で書く。前面に出さない
園の紹介一、二行短く
短い締め。「年度の区切りに合わせて、園を見ていただき、園長と他の保育士と話す時間を」一文区切りに合わせることと、園を見せ、他の保育士と話せることを

長さは、スマートフォンで二度スクロールする程度に収めます。

潜在保育士には一行目を変える

保育士の資格を持ちながら園を離れている人(潜在保育士)は、離れた理由(持ち帰り、人間関係、給与、両立)があり、その理由に答える形で書きます。

離れた理由一行目の型本文で厚く書くこと
持ち帰りと書類「持ち帰りの仕事で園を離れられた方へ。当園は〇〇の仕組みで園内の時間に」仕組みの中身と実態
人間関係「園の人間関係で離れられた方へ。当園の園長は〇〇と話す人」園長の言葉と、他の保育士と話せる場
両立「子育てで園を離れられた方へ。時短と〇〇の支援で」支援の中身と、子どもの急な発熱の扱い
ブランク「〇年のブランクがある方へ。最初はフリーから、〇〇の研修で」最初の配置と研修の中身

止まりやすいのは、潜在保育士に現役向けの一行目を送るときです。離れた理由に触れないと、「また同じことになる」と読まれます。

エラベルの見解

相談で最も多い思い込みは、「保育士には『一人ひとりを大切にする保育』と伝えれば方針が伝わる」というものです。実際には、この言葉はどの園も使っていて、保育士には「方針が無い園の言葉」と読まれます。ある園では、「一人ひとりを大切に、アットホーム、高待遇」と書いた文面で返信が無く、担当者が候補者の視点で読むと、園の種類も担任の形も持ち帰りも書類も園長も無く、候補者は「聞けば分かることが何も書いていない。持ち帰りが多くて人が辞めている園では」と読んでいました。「〇〇(種類)、〇歳児は複数担任。持ち帰りは原則無しで、書類は〇〇の仕組みで園内の時間に。行事は年〇回。園長は『〇〇』と話す人で、昨年の離職は〇名。時短と子どもの急な発熱は他の保育士で回す運用」と事実で書き、待遇は幅で後に置いたところ、返信が来ました。保育士への文面で効くのは、待遇と形容詞ではなく、聞かなくても分かる園の実態と園長の言葉です。

書いてはいけないこと

一つ目は、「一人ひとりを大切に」「アットホーム」「働きやすい」「行事が充実」のような形容詞です。保育士は信じません。園の実態と園長の言葉で書きます。

二つ目は、待遇を前面に出すことです。「実態が厳しいから釣っている」と警戒されます。待遇は条件の一つとして幅で、後に置きます。

三つ目は、持ち帰りと書類の実態を書かないことです。保育士が最初に見る項目です。書かないと「多いから隠している」と読まれます。あるなら、減らす取り組みとともに正直に書きます。

四つ目は、「支援あり」だけで済ませることです。時短の可否、行事の日の扱い、子どもの急な発熱の扱いを、中身で書きます。

五つ目は、園長と離職の状況を書かないことです。保育士は「園長が分からないと判断できない」と考え、離職の状況をつながりから聞いて選びます。

六つ目は、締めを「すぐに面談を」とすることです。保育士は年度の区切りまで動けません。区切りに合わせ、園を見せ、他の保育士と話せる場を書きます。

送る前の確認

確認見ること
件名に相手の園の一点と、自園の種類か方針か取り組みがあるか「一人ひとりを大切に」「高待遇」になっていないか
保育の方針が園長の言葉で書いてあるか形容詞で逃げていないか
担任の形・持ち帰り・書類・行事が事実で書いてあるか隠していないか
両立の支援が中身で書いてあるか「支援あり」だけになっていないか
園長の言葉と離職の状況と対策が書いてあるか離職を隠していないか
締めが年度の区切りに合わせる形で、園を見せ他の保育士と話せると書いたか「すぐに」になっていないか

返信が来ないときの直す順番

症状直すところ
開かれない件名。園の一点と種類か方針があるか。形容詞や待遇の前面出しになっていないか
開かれるが返信が無い持ち帰りと書類の実態の記述。園長の言葉と離職の正直さ
返信は来るが見学で辞退園長が出て話し、他の保育士と話す場を作ったか。文面の実態と園の様子が合っていたか
入職後に早く辞める持ち帰りと書類と人間関係の実態。文面で良く見せていなかったか

一箇所ずつ変えます。変え方はスカウト文面のABテストのやり方に書いています。

エラベルの見解

担当する側から見ると、保育士向けの文面で会社ごとに差がつくのは、「園長が自分の言葉で方針を語り、離職の状況を出すことに合意しているか」です。件名と一行目は、担当者が候補者の経歴を読めば書けます。しかし、方針は園長の言葉でなければ「一人ひとりを大切に」になり、離職の状況は「書かないでほしい」と言われることが多い。書かなくても、保育士はつながりから実態を知ります。園長の言葉で方針を書き、離職の状況を対策とともに事実で書き、園を見せ、他の保育士と話す場を作る文面は、保育士に「隠していない園」と伝わります。エラベルでスカウト文面を担当する人には、文面を書く前に、園長と法人に方針を園長の言葉で聞き、持ち帰りと書類の実態と離職の状況を聞き、事実で書くことの合意と、園見学と園長の面談と他の保育士と話す場の予定を確保してもらっています。刺さる訴求と外す訴求は保育士向けスカウト文面の型に書いています。

代行に出す場合の範囲

担当者が持つのは、候補者の経歴(園の種類、年齢、役割、離れた理由)を読んで件名と一行目を相手ごとに書くこと、園長と法人に聞いた方針(園長の言葉)・担任の形・持ち帰りと書類・休みと両立の支援・園長の言葉・離職の状況と対策を本文にすること、送る前の確認、当日中の返信と園見学の案内、年度の区切りに合わせた日程の調整、園長と他の保育士の予定の確保、返信の記録と直す順番の提案、です。会社が持つのは、方針を園長の言葉で語ること、実態と離職の状況を事実で書くことの合意、両立の支援の中身の決定、園長が面談に出て園を見せ、他の保育士と話す場を作ること、条件の幅、です。「離職は書かないでほしい」状態では、保育士へのスカウトは入職後の早期退職につながります。出す前に合意します。

まとめ

よくある質問

持ち帰りの仕事があります。書くと来ないのでは

減らす取り組みとともに事実で書きます。「持ち帰りは行事の前に発生することがある。書類を〇〇の仕組みに変えて減らしていて、来年度は〇〇を目指している」のように。保育士は持ち帰りの実態を知っていて、隠す園を避けます。取り組みが事実なら、それを書いたほうが「変わろうとしている園」と伝わります。取り組みをしていないなら、取り組みが文面より先です。

園長の言葉を書いてよいですか

園長本人の同意を得て、名前は出さず、言葉と進め方を書きます。「園長は『〇〇』と話す人で、保育士の意見を聞いて決める」のように。保育士は「園長が分からないと判断できない」と考えるので、園長の言葉があるだけで受け止めが変わります。見学で園長本人が同じことを話すことが前提です。文面と見学の言葉が違うと、不信につながります。

潜在保育士にはどこで出会えますか

資格を持ちながら園を離れている人は、媒体のプロフィールに「保育士資格あり」「以前保育士」「復職を考えている」と書いていることがあります。離れた理由に答える文面を用意し、最初はフリーから、ブランクには研修を、と書きます。この層は競合が送っていないことが多い。探し方は保育士を探すときの検索条件とターゲティングに書いています。