スカウト代行 / OpenWorkリクルーティング

OpenWorkリクルーティングのスカウト運用設計|送信数・時間帯・追客

公開 2026-09-23

OpenWorkリクルーティングの運用は、6カ月か12カ月の契約期間のなかで、プランで決まった通数をどう使い切るかという問題として組み立てます。月ごとに通数を足していく媒体とは違い、最初の月の使い方が後半の余力をそのまま左右します。さらにこの媒体では、候補者が先に自社の社員クチコミを読んでいる可能性があるため、送信より前に済ませておく工程があります。この記事では、契約前の準備から導入後3か月目までを時系列に並べ、各時期に何を決めて何を見るかを整理します。以下は2026年9月23日時点で公式サイトに記載されている内容に基づいており、運営はオープンワーク株式会社です。

契約前の2週間で決めておくこと

料金は「基本利用料(6カ月/12カ月)」+「成功報酬」の構成で、基本利用料はスカウト数に応じた3つのプランから選ぶ形です。プランごとの金額と通数は料金ページ上で表として示されていますが、詳細は問い合わせと見積もりの案内になっています。成功報酬は年収にかかわらず一律で、中途採用70万円・新卒採用30万円(併用した場合)、中途採用のみの利用では80万円/人、新卒採用のみの利用時は35万円と注記されています(いずれも税抜)。運用設計の出発点になるのは金額より、契約期間と付与通数の組み合わせです。

導入の早さも計画に入れます。公式サイトは「お問合せから最短2〜3営業日でご利用開始いただけます」としつつ、よくある質問では「平均的には5営業日程度いただいております」と補足しています。利用開始後すぐに送れるわけではなく、会社紹介欄の入力と求人の作成が先に来ます。求人の内容には掲載前の審査が入るので、送信を始めたい日から逆算して、審査の日数ぶん早めに求人を出しておきます。

契約前に運営へ聞いておくことは、公開されていない数字を自社の計画に置き換えるための材料です。次の表は、聞く項目と、その答えを何に使うかを並べたものです。答えが出たら、右端の計算をその場で埋めてしまうと、契約後の最初の週から迷わずに済みます。

聞く項目答えの使い道自社で出す数字
各プランの付与通数と契約期間月あたりの配分の上限を決める付与通数 ÷ 契約月数 = 月の目安
通数の付与単位と繰り越しの可否前半に厚く使ってよいかを決める使い残しが出る月の想定
スペシャルスカウトの追加購入単価100通で足りない場合の予算追加分の通数 × 単価
自動再送で指定できる営業日の範囲追客の間隔を決める試す間隔のパターン数
求人の審査にかかる日数求人差し替えの締め切りを決める送信開始日 − 審査日数

月の目安が出たら、採用目標から逆算した必要通数と比べます。必要通数は、採用したい人数を、自社で見込む応募率と選考の通過率で割り戻して出します。返信率や応募率の基準値は公式サイトに掲載がないので、他媒体での自社実績を仮の値に置き、1か月目の実績で置き換える前提にしておきます。

1か月目:クチコミを読んでから最初の送信をする

1か月目の前半は、送信ではなくクチコミ分析から始めます。クチコミ分析機能では、社員による評価スコアの時系列での推移や競合他社との比較ができ、サービス紹介ページでは年齢・性別・入社経路(中途/新卒)などの属性ごとの分析も挙げられています。より詳しい従業員クチコミレポートは、OpenWorkに投稿された2,000万件以上の社員クチコミ・評価スコアをAIで分析し(2025年9月末時点)、「組織文化」「働きがい」「働きやすさ」の3つの観点でスコア化するものです。公式サイトはこの結果を、スカウトメッセージや会社紹介ページでの訴求内容に生かせると位置づけています。

分析の結果は、会社紹介コンテンツに先に反映させます。会社紹介は最大5項目まで掲載でき、2項目以上入力すると求人掲載機能が使えるようになります。テキストのほか、画像やYouTube動画、スライド資料も載せられます。順番は、分析、会社紹介、求人作成、送信です。この順を崩して送信から始めると、候補者がクチコミと会社紹介を並べて読んだときに、訴求の食い違いが目立ちます。

1か月目の工程を、使う機能と次の工程に渡すものに分けると次のようになります。前の工程の成果物がないと次に進めない順に並べているので、担当が複数いる場合もこの順で引き継ぎます。送信作業を外部に任せる場合も、上の二つは社内で終えてから渡すほうが手戻りが少なくなります。

工程使う機能次の工程に渡すもの
強みと弱みの把握クチコミ分析、従業員クチコミレポート訴求に使う項目と、誇張しない項目のメモ
会社紹介の整備会社紹介コンテンツ(最大5項目)候補者がクチコミと並べて読む説明
求人とテンプレートの作成求人作成、スカウトテンプレートの紐づけ審査を通った求人と、求人ごとの文面
最初の送信ターゲットリスト、一括送信、自動再送条件ごとのリストと反応の記録

後半に入ったら、最初の送信です。検索結果をターゲットリストに登録し、1リスト1,000名までを一括で送れ、リストを条件ごとに分けておけば反応の差を条件の差として読めます。初回の送信時には自動再送を「する」「しない」で選べ、再送は指定した営業日後に指定したテンプレートで行われます。自動再送はスカウト通数を消費しないので、1か月目は全リストで設定し、間隔を2〜3通りに分けて記録します。条件の組み方はOpenWorkリクルーティングの検索条件の組み方に、文面はOpenWorkリクルーティングのスカウトテンプレートの作り方にまとめています。

2か月目:スペシャルスカウトを当てる層を決める

2か月目は、1か月目の数字を見て配分を直す月です。レポート機能では、求人ごとのスカウト送信数・閲覧数・応募者数に加え、各選考ステップの通過率や内定数、内定辞退数まで確認でき、集計期間も変えられます。テンプレートを求人に紐づけておけば、求人単位の数字がそのまま「どの文面が効いたか」の比較になります。ターゲットリストを条件ごとに分けてあれば、条件の良し悪しも同じ画面から読めます。

この月に決めたいのがスペシャルスカウトの使い道です。スペシャルスカウトは視認性の高いデザインとスカウト理由を記入できる欄を備えた枠で、公式サイトは通常のスカウトより高い返信率が期待できるとしています。初回契約時に中途採用向けに100通が付与され、必要に応じて追加購入もできます。100通は有限なので、通常スカウトで反応を見たあとに当てる先を決めるほうが、使った結果を比べられます。

同じ時期に、候補者側からの入口も確認します。「気になる」は候補者が求人をブックマークする機能で、企業は管理画面から「気になる」を押した候補者の一覧を見られます。公式サイトは、この層は興味関心が高い状態なので積極的にアプローチするよう勧めています。検索で探した相手とは温度が違うので、週次の作業に「気になる」一覧の確認を一つ加えておきます。

エラベルの見解

スペシャルスカウトは、立ち上げの週に使い切ってしまう運用をよく見かけます。100通は月20通のペースでも5か月で尽きる量で、最初に全部使うと、通常スカウトとの比較の基準が作れないまま枠がなくなります。私たちが設計に入るときは、1か月目は通常スカウトだけで条件ごとの閲覧率と応募率をとり、閲覧はされるのに応募に至らなかった層にスペシャルスカウトを当てる順番にしています。理由欄に書ける材料が、その層については1か月目の送信で揃っているからです。同じ100通でも、使う順番を決めている担当者と決めていない担当者では、2か月目以降の打ち手の数が変わります。

3か月目:残り通数と契約期間を突き合わせる

3か月目は、契約期間の残りと通数の残りを並べて、ペースを見直す月です。6カ月契約なら折り返しの手前にあたり、ここで大きく使い残していると、後半で条件を緩めて消化するしかなくなります。逆に前倒しで使い過ぎていれば、残りの月は自動再送と「気になる」の層に寄せて、新規の送信を絞る判断になります。どちらの場合も、判断の根拠は1か月目に出した「月の目安」との差です。

候補者層の性格も、この時期の見立てに効きます。公式サイトによると、ユーザー数は826万人(2026年7月末時点)、Web履歴書の登録は累計134万人で、転職を本格的に検討していない「転職潜在層」のユーザーも多く登録しているとされています。転職意思が固まる前の段階から接点を持てる一方で、返信までの時間は長くなりやすい前提で見ておきます。2か月目に反応がなかった相手を、3か月目に「反応なし」と確定させるのは早いことがあります。

もう一つ、3か月目までに決めておきたいのが、内定承諾のステータス更新の担当です。管理画面で応募者のステータスを「内定承諾」に変更すると、運営から成功報酬の支払いについて案内が来ます。課金の起点になる操作なので、誰がいつ変更するかを社内で一人に決めておきます。

週次の振り返りに載せる項目

3か月の運用を通して、毎週同じ表で数字を見ると、月次の判断が速くなります。次の表は、週次で見る項目と、何と比べるか、比べた結果をどう動かすかをまとめたものです。項目はすべてレポート機能か管理画面で取れるものに絞っています。週ごとの表を3か月ぶん並べると、そのまま更新時の判断材料にもなります。

見る項目比べる相手差があったときの動かし方
リストごとの送信数・閲覧数・応募数他のリスト閲覧が低ければ条件、応募が低ければ文面を直す
自動再送の有無と間隔ごとの反応設定しなかったリスト反応のよい間隔に寄せる
スペシャルスカウトと通常スカウトの反応同じ条件の通常スカウト残りの枠を当てる層を選び直す
「気になる」の件数とその後の接触前週増えていれば接触の担当と期限を決める
残り通数と残り月数月の目安ペースを前倒しか後ろ倒しに直す

評価スコアの推移も、送信の反応と並べておくと役立ちます。スコアは社員の投稿で決まるので、採用担当者が短期で動かせるものではありません。それでも推移を並べておけば、反応が落ちた週にクチコミ側で何か変わっていないかを確かめられます。送信作業を外部に委託する場合の考え方はスカウト代行の範囲にまとめています。

エラベルの見解

この媒体の3か月目は、担当者の判断が最も分かれる時期です。残り通数が多いと条件を緩めて一括送信で消化したくなりますが、候補者はクチコミを読んだうえで応募を決めるので、条件を緩めて届いた相手ほど、読んだあとに離れる割合が上がりやすいと私たちは見ています。消化を優先するなら、新しい層に広げるより、1か月目に閲覧だけで止まった層へ別の角度の文面で送り直すほうが、通数の使い道として筋がよいはずです。残り通数を「減らすべき数」と見るか「比べるための材料」と見るかで、同じ料金でも後半の結果が変わります。担当者を選ぶときは、この場面で何を優先するかを最初に聞いてみてください。

まとめ

よくある質問

Q. 契約してから何日くらいで送信を始められますか

公式サイトには、問い合わせから最短2〜3営業日で利用開始でき、平均的には5営業日程度とあります。利用開始後は会社紹介欄の入力と求人の作成が先に来て、求人には掲載前の審査が入ります。送信開始日は、審査の日数を見込んで決めてください。

Q. 自動再送は設定したほうがよいですか

公式サイトでは、自動再送はスカウト通数を消費せずに候補者へ再度アプローチできると説明されています。通数に上限のある契約なので、初回送信時に設定しておくのが基本の形です。何営業日後に再送するかの推奨値は掲載がないため、最初の月に複数の間隔を試して記録してください。

Q. 通数が余りそうなときはどうすればよいですか

まず繰り越しの可否を運営に確認し、そのうえで残り通数と残り月数から月のペースを出し直します。条件を大きく緩めて消化するより、閲覧だけで止まった層に別の文面で送り直すほうが、判断材料が増えます。料金・通数・機能の条件は変わるため、掲載した内容は2026年9月23日時点の公式サイトの記載として読み、契約前に運営にご確認ください。

出典