採用代行 / ゲーム
ゲーム業界で採用代行が機能する条件・機能しない条件
同じ採用代行を使っても、機能するゲーム会社と機能しない会社があります。差を作るのは代行の腕ではなく、発注側の条件です。守秘の範囲が一枚になっているか、ポートフォリオの一次確認が照合に絞られているか、見極める人の面接の枠を預けられるか、採る時期が計画と同じ行にあるか、候補者の作品の情報が社内の環境にあるか、任せる工程が絞られているか。結論を先に書くと、ゲーム業界で採用代行が機能するのは、守秘・見極め・枠・時期・作品の情報・工程の六つで「社内に残すものを残している」会社で、機能しないのは「開発中のことは一切出せないが、全部任せたい」会社です。発注の前に六つで自社を確かめ、機能しない条件があれば、発注の前にそれを変えます。工程の切り分けはゲーム業界の採用代行に、課題の分解はゲーム業界の採用課題に、IT・Web業界の条件はIT・Web業界で採用代行が機能する条件・機能しない条件に書いています。ここでは、ゲーム業界の六つの対に絞ります。
六つの対
| 軸 | 機能する条件 | 機能しない条件 |
|---|---|---|
| 守秘 | 「出せない項目」と「出せる項目(ジャンル・規模・段階・道具・構成)」を分けた一枚があり、代行は範囲の中で文面を書く | 「開発中のことは一切出せない」。文面が「ゲーム会社です」 |
| 見極め | ポートフォリオの一次確認は「作品の型・担った範囲・道具」の照合に絞り、質は社内の同じ職種の人が二次で | 「ポートフォリオの質も代行が見て」。一次で合う人を落とす |
| 枠 | 見極める人の面接の枠が週に決まった数あり、代行が預かれる | 「開発が忙しくて面接に出られない」 |
| 時期 | プロジェクトの計画と採用の一枚が同じ行にあり、確定した段階だけを採る数の根拠に | 段階が来てから「急いで」 |
| 作品の情報 | 候補者のポートフォリオが社内の環境にあり、代行の権限が最小 | 代行の環境に置かれ、契約が終わると扱いが不明 |
| 工程 | 任せる工程が一つか二つに絞られ、残す工程(守秘の判断・質の判断・照合・条件)の担当がいる | 「全部任せたい」 |
六つのうち一つでも機能しない条件にあると、代行はその部分で止まります。
守秘:範囲の一枚があるか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 開発の責任者と法務が「出せる項目」を決め、一枚にしている | 「一切出せない」で止まる |
| 代行は一枚の範囲で、求人票と文面を具体に書く | 代行が推測して書き、法務に止められる |
| 面接で守秘の合意の上で話す段が設計されている | 面接でも何も話せず、候補者が判断できない |
守秘の判断は会社にしかできません。代行に出す前に、一枚を作ります。
エラベルの見解
ゲーム業界で最も多い機能しない条件は「見極め」の分担です。「ポートフォリオを見るのは大変だから、代行に一次で絞ってほしい」と、質の判断まで外に出す。代行の担当者は同じ職種の実務の経験が無いことが多く、好みや見た目で絞り、二次で「一次の判断と違う」となり、合う人は一次で落とされています。直し方は、一次を「関わった作品の型・担った範囲・使った道具」の照合だけにし、質は社内の同じ職種の人が二次で見ること。一次を照合に絞れば、同じ職種でなくても確認でき、見極める人の時間は二次だけで済みます。エラベルで担当者を選ぶ企業には、「一次のポートフォリオの確認は、何を見て、何を見ないことになっていますか」を、私たちから先に聞いています。「見ないこと」に「質」が入っていれば、機能する条件です。要件の作り方はデザイナーの採用要件の作り方に書いています。
見極め:一次が照合に絞られているか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 一次の項目が「作品の型・担った範囲・道具」の三つ | 「良い作品か」を一次で |
| 質の判断は社内の同じ職種の人が二次で | 同じ職種の人が見る段が無い |
| 一次の項目の一枚を代行に渡し、「質は見ない」と明記 | 口頭で「いい感じの人を」 |
枠:見極める人の時間を預けられるか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 同じ職種の人が週に一枠、決まった曜日と時間を面接の枠として空け、代行が預かる | 候補者の希望を聞いてから開発の予定を調整 |
| 一次を外に出し、その人の時間を二次だけに | 全段にその人が出る |
| 確定は即日、候補は三つ以上 | 日程が数週間先 |
枠は費用がかからず、今日から変えられます。枠の預かり方は面接の日程調整の進め方に書いています。
時期:計画と同じ行にあるか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| プロジェクトの計画(段階と時期)と採用の一枚が同じ行にあり、月次で一緒に見直す | 段階が来てから募集。または早く採りすぎて役割が無い |
| 「確定した段階」だけを採る数の根拠に。予定は載せるが数えない | 「取れそうな企画」を全部数える |
| 募集の開始を、記録の日数から逆算 | 「来月から」 |
計画のつなぎ方は要員計画と採用計画がつながっていないに書いています。
エラベルの見解
「全部任せたい」というゲーム会社は、多くの場合、開発の責任者が採用も見ていて、開発が動き出すと採用の時間が消えます。その状態で全部を任せると、守秘の判断も質の判断も代行に寄り、代行にはできないので止まります。エラベルは担当者を工程ごとに選べる形にしているので、開発の責任者が「守秘の範囲の一枚・質の判断・計画との照合・条件」だけに時間を使い、「母集団形成・一次の照合・一次対応・日程・記録」を担当者が担う、という組み方ができます。責任者の時間は、一枚の作成と、週に一枠の二次と、月次の計画の見直しで足ります。工程の切り分けは母集団形成は代行に出せるかや書類選考は代行に出せるかに書いています。
作品の情報:社内の環境にあるか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 候補者のポートフォリオと記録が社内のATSか共有の場所にあり、代行の権限は一次の照合に要る範囲だけ | 代行の環境に置かれ、誰が見られるか不明 |
| 契約が終わったら代行の権限を止め、情報は社内に残る | 契約が終わった後の扱いが決まっていない |
| 候補者に「作品の情報の扱い」を案内している | 案内が無い |
候補者のポートフォリオは、本人の作品であり、未発表のものを含むことがあります。扱いは、個人情報の扱いと権利の両方に関わるため、社内の決まりと専門家の確認に従います。個別の判断は専門家にご確認ください。記録の扱いは引き継ぎ資料に含める内容に書いています。
工程:絞られているか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 「デザイナーの母集団形成と一次の照合と一次対応」のように、職種と工程で任せる範囲が明確 | 「採用を全部」 |
| 残す工程(守秘の判断・質の判断・計画との照合・条件・合否)の担当が決まっている | 残す工程の担当がいない |
| 一職種・一工程で三か月回し、記録で効いたかを見てから広げる | 最初から全職種・全工程 |
機能しない条件を変える順番
| 順 | 変えること | 費用 |
|---|---|---|
| 一 | 守秘:出せる項目の一枚(開発の責任者と法務) | かからない |
| 二 | 見極め:一次の照合の項目の一枚。「質は見ない」を明記 | かからない |
| 三 | 枠:見極める人の週に一枠 | かからない |
| 四 | 作品の情報:置き場所と権限を決める | かからない(既存の共有の場所で) |
| 五 | 工程:任せる工程を一つに絞る | 契約の範囲が小さくなる |
| 六 | 時期:計画と採用の一枚を同じ行に | 責任者の時間 |
一から五は発注の前に社内で変えられます。六は月次の習慣です。
機能しているかを見る記録
| 見ること | 機能している目印 |
|---|---|
| 返信の数と、返信の中の質問 | 増え、作品の型への質問が出ていれば守秘の範囲が機能 |
| 一次と二次の一致 | 一致していれば見極めの分担が機能 |
| 段階ごとの日数 | 短くなっていれば枠が機能 |
| 採る時期と段階の開始の差 | 合っていれば時期が機能 |
| 週次の一枚と、作品の情報の置き場所 | 届き、社内にあれば記録が機能 |
件数のまま並べ、前の募集と比べます。割合や外部の平均で断定しません。見る指標は採用代行との定例会で見るべき数字に書いています。
まとめ
- 代行が機能するかは代行の腕より発注側の条件で決まる
- 六つの対は守秘・見極め・枠・時期・作品の情報・工程
- 最も多い機能しない条件は見極めの分担。一次は照合、質は社内の二次
- 守秘の範囲の一枚が無いと、代行は文面を書けない。「出せない」と「出せる」を分ける
- 「開発中のことは一切出せないが、全部任せたい」は機能しない。責任者は守秘・質・計画・条件に絞り、残りを任せる
- 変える順番は守秘→見極め→枠→作品の情報→工程→時期。一〜五は発注前に社内で
- 候補者の作品の情報は社内の環境に、権限を最小に。個別の判断は専門家にご確認ください
よくある質問
代行の担当者が元ゲーム業界のクリエイターなら、質の判断も任せてよいですか
担当者に同じ職種の経験があっても、自社の作品の型と、自社のチームで一緒に作れるかは、社内の同じ職種の人にしか判断できません。任せられるのは一次の照合と、面接の設計(観点・記録の形)までです。「質も見られる」と言う代行には、「一次の判断を、社内の誰がどう確かめるか」を先に決めてから任せます。一次と二次の一致を記録で見れば、任せてよい範囲は自分たちで分かります。
小さいスタジオで、見極める人が一人しかいません
一人でも、週に一枠から始められます。一次を照合に絞って外に出し、その人の時間を二次だけに使えば、枠は一つで回ります。段を二次と最終の同日にすれば、その人の負担はさらに減ります。枠が出ない週は、先に代行に伝えて、候補者に「〇日以降で」と期限を示す形にします。小規模の体制の組み方は急成長フェーズの会社の採用体制の作り方に書いています。
候補者のポートフォリオの扱いを、どう案内すればよいですか
「誰が見るか」「どこに置くか」「選考の後にどうするか」の三つを、応募の案内に書きます。内容は、社内の個人情報の扱いの決まりと、作品の権利に関わるので、専門家の確認を経た文言にします。代行の担当者が独自に案内する形にはせず、会社の案内として一つにします。個別の判断は専門家にご確認ください。