機械設計採用の代行費用の相場|設計のどの工程を任せるかで、払える額と探す人が変わる
機械設計の採用では、「機械設計の経験者」と一口に言っても、設計のどの工程を担ってきたかで経験の中身が大きく違います。製品の仕様を決める構想設計から担ってきた人もいれば、決まった仕様をもとに詳細を詰める人、図面を作成する人もいます。さらに、扱ってきた製品の分野も、自動車、産業機械、家電、医療機器など多岐にわたります。結論から書くと、機械設計の代行費用は、設計のどの工程を任せるかと、製品の分野をどこまで問うかを決めたうえで、開発の遅れや設計の外注費から払える額を逆算すると、判断しやすくなります。
代行の料金は会社、料金の形、依頼する範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、この記事では金額の相場は扱いません。
工程で、探す人の層が変わる
機械設計の仕事は、工程によって求める経験が違います。
| 工程 | 主な仕事 | 候補者の層 |
|---|---|---|
| 構想設計 | 製品の仕様や全体の構造を決める | 経験年数が長く、設計の判断を担ってきた人。候補者は限られる |
| 詳細設計 | 部品の形状や寸法、材料を決め、強度などを確かめる | 一定の経験を持つ設計者 |
| 図面作成 | 設計の内容を図面にまとめる | CADの操作に慣れた人。未経験からの育成もありうる |
構想設計を担える人を探すほど、候補者は少なくなり、採用までの時間と費用が増えます。今の設計の体制の中で、足りないのがどの工程なのかを見極めてください。構想は社内のベテランが担い、詳細設計と図面を任せられる人を採る、という分け方ができれば、候補者は大きく増えます。要件の決め方は機械設計採用の要件定義で書いています。
製品の分野をどこまで問うか
機械設計の求人では、「同業界での経験」を求めることがよくあります。たしかに、同じ分野の製品を設計してきた人は、規格や部品の知識があり、立ち上がりが早い傾向があります。ただ、同業界に絞ると、候補者は競合他社の社員に限られ、採用の難しさが一気に上がります。
設計の基本は分野をまたいで生きることが多いため、次のように考えてください。
- 必須にする:その分野特有の規格や安全の知識が欠かせない場合
- 歓迎にとどめる:設計の基本と工程の経験があれば、分野の知識は入社後に補える場合
- 問わない:図面作成など、分野による違いが小さい工程の場合
分野の条件を歓迎にとどめるだけで、声をかけられる候補者は大きく広がります。
エラベルの見解
機械設計の採用相談で多いのは、同業他社の経験者にこだわって、採用が長引いているケースです。半年以上探し続けて見つからず、その間の外注費や開発の遅れが積み上がっていることがあります。
分野の条件を見直し、近い分野の経験者まで広げると、多くの場合、候補者は見つかります。たとえば、産業機械の設計者を探しているなら、工作機械や搬送装置の設計経験者も候補になります。同じ料金・同じ業務範囲でも、近い分野を一緒に洗い出してくれる担当者かどうかで、採用までの時間は大きく変わります。
開発の遅れと外注費から逆算する
払える額の手がかりは、設計者が足りないことで生じている費用です。
- 設計の外注費:設計会社に詳細設計や図面作成を外注している費用
- 派遣の技術者の費用:技術者の派遣を受け入れて設計を担ってもらっている費用
- 開発の遅れ:設計が追いつかず、新製品の発売や受注した案件の納期が遅れている影響
社員として機械設計の担当者を採ることで、これらのうちどの部分を置き換えられるかを見積もってください。その差額が、採用にかけられる額の目安になります。そこに、人材紹介で採った場合の費用(紹介会社の手数料表に基づく手数料と社内の時間)を並べると、代行費用の上限が見えてきます。
見積もりで確かめる工程
機械設計の採用代行の見積もりでは、次の工程が含まれているかを確かめてください。
- 工程と分野の条件の言語化:任せる工程、必須にする分野の知識、使っているCADを現場と決める
- 経歴の読み解き:担当した工程、扱ってきた製品、使ってきたCAD、関わった開発の段階を読む
- 文面の作成:自社の製品、設計の体制、任せたい工程を具体的に書く
- 技術面の確認の設計:現場の設計者が、過去の設計の進め方を具体的に聞けるようにする
- 勤務地の説明:開発拠点や工場の所在地、出張の頻度を具体的に伝える
スカウトの進め方は機械設計のスカウトで書いています。
期間と料金の形
機械設計は、工程と分野の条件の絞り方によって、採用までの期間が大きく変わります。代行費用は、月あたりの金額ではなく、採用までの期間を通した総額で比べてください。
料金の形は、月額固定、採用決定時の支払い、両者の組み合わせなどがあります。エラベルでは、採用決定時に1名10万円(税別)という形で、担当者を選んで採用の実務を任せられる仕組みを用意しています。どの形でも、上で逆算した上限の中に収まるかで判断してください。
エラベルの見解
機械設計の採用で、もう一つ考えてほしいのは、設計の進め方を候補者に見せることです。設計者は、どんな製品をつくるかと同じくらい、どんな進め方で設計するかを気にします。設計の審査の仕組み、試作の回数、他部門との連携の仕方などを具体的に伝えると、経験のある人ほど関心を持ちます。
面談で、実際の設計の流れや、使っている道具を見せられるとさらに効果があります。設計の現場が見える求人は、候補者が入社後の自分を思い描きやすく、辞退も減ります。
まとめ
- 機械設計は、構想設計・詳細設計・図面作成のどの工程を任せるかで、探す人の層が変わる
- 製品の分野の条件は、必須・歓迎・問わないを工程に合わせて決める。歓迎にとどめるだけで候補者が広がる
- 同業他社にこだわらず、近い分野の経験者まで広げる
- 払える額は、設計の外注費、派遣の費用、開発の遅れから逆算する
- 設計の進め方を候補者に具体的に見せると、経験のある人の関心を引きやすい
よくある質問
機械設計採用の代行費用の相場はいくらですか
会社や料金の形、依頼する範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、一律の相場はお伝えできません。設計の外注費や開発の遅れの影響と、人材紹介で採った場合の費用から上限を逆算し、その範囲で見積もりを比べてください。
使っているCADと違うCADの経験者でも採用できますか
CADの操作は、別の種類でも基本の考え方が共通する部分があり、一定期間で慣れる人も多いです。CADの種類を必須にすると候補者が減るため、設計の経験を重視し、CADは歓迎条件にとどめる方法も検討してください。
未経験から機械設計を育てることはできますか
図面作成など、工程によっては未経験から育てる選択もあります。その場合は、教える人と、段階的に任せる仕事の順番を決めたうえで採用してください。構想設計や詳細設計を任せたい場合は、経験者を採るほうが立ち上がりは早くなります。
本記事は 2026-10-16 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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