採用サイトの運用を外注したときの費用と工数の目安|つくる費用と、更新し続ける費用を分ける
採用サイトは、会社が自分で持つ採用の入口です。求人媒体と違って、掲載の期間や文字数に縛られず、会社の考えや働く人の姿を自由に伝えられます。ただ、採用サイトはつくって終わりではありません。求人の内容が変われば更新し、募集を終えた求人は下げ、新しい記事を足していく必要があります。この更新が止まると、古い求人が残り、候補者を混乱させます。結論から書くと、採用サイトの外注は、つくる費用と、更新し続ける費用を分けて考え、更新の頻度と求人の数から運用の工数を見積もると、判断しやすくなります。
外部への費用は会社、料金の形、依頼する範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、この記事では金額の相場は扱いません。
つくる費用と、更新し続ける費用
採用サイトにかかる費用は、次の二つに分けて考えてください。
- 制作の費用:サイトの設計、デザイン、最初の記事や求人の作成。一度にかかる
- 運用の費用:求人の追加・更新・終了、記事の追加、数字の振り返り、サーバーや管理の仕組みの維持。毎月かかる
制作の費用は見積もりで目立ちますが、長い目で見ると運用の費用のほうが大きくなることがあります。制作を頼む会社と運用を頼む会社が違う場合、更新のたびに制作した会社に頼む必要が出て、費用も時間もかかることがあります。制作の段階で、社内でも更新できる仕組みにするか、運用まで同じ会社に頼むかを決めておいてください。詳しい切り分けは採用サイトの運用は代行に出せるかで書いています。
運用の工数は更新の頻度と求人の数で決まる
採用サイトの運用は、次の工程に分けられます。
| 工程 | 中身 | 工数のかかり方 |
|---|---|---|
| 求人の追加と更新 | 新しい求人を載せる、条件の変更を反映する | 求人の数と変更の頻度に比例する |
| 求人の終了 | 募集を終えた求人を下げる | 求人の数に比例する |
| 記事の追加 | 社員の紹介や職場の様子の記事を足す | 記事の本数に比例する。取材の時間も要る |
| 応募の受け付け | サイトからの応募を受け取り、選考に回す | 応募の数に比例する |
| 数字の振り返り | 閲覧数、応募数、どのページから応募が来たかを見る | 振り返りの頻度で変わる |
見落とされやすいのは、二つ目の「求人の終了」です。募集を終えた求人がサイトに残っていると、候補者が応募してから「もう募集していない」と知ることになり、会社への印象が悪くなります。求人を下げるタイミングを決め、漏れなく反映される仕組みをつくってください。
エラベルの見解
採用サイトの外注で多いのは、立派なサイトをつくったのに、更新が止まっているケースです。制作の段階では写真や記事がそろっていても、数か月後には求人が古いまま、記事も増えていない。候補者が見に来ても、会社が採用に力を入れていないように見えてしまいます。
外部に頼むなら、制作よりも運用に重きを置いた見積もりを取ってください。求人の更新を誰が、どの頻度で行うのか、記事をどのくらい足していくのかを決めて、それに見合う運用の費用を最初から計画に入れておくことが大切です。同じ料金・同じ業務範囲でも、更新し続ける前提でサイトを設計してくれる担当者かどうかで、サイトの寿命が変わります。
求人の情報を正確かつ最新に保つ
採用サイトに載せる求人の情報には、決まりがあります。職業安定法第5条の3は、労働者の募集を行う者などは、募集に当たり、業務の内容や賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならないとしています。第5条の4は、広告等により募集の情報を提供するときは、虚偽の表示または誤解を生じさせる表示をしてはならず、労働者の募集を行う者は、その情報を正確かつ最新の内容に保たなければならないとしています。
採用サイトの求人も、こうした決まりを踏まえて運用する必要があります。条件が変わったら速やかに反映する、募集を終えたら下げる、といった更新を外部に頼む場合も、内容が正しいかを確かめる責任は自社にあると考えて、確認の流れを決めておいてください。採用サイトの運用の進め方は採用サイトの運用の進め方で書いています。
料金の形と品質の見方
採用サイトの運用を外部に頼むときの料金の形は、月額固定、更新の件数ごと、制作と運用をまとめた形などがあります。エラベルでは、採用決定時に1名10万円(税別)という形で、担当者を選んで採用の実務を任せられる仕組みを用意しています。
品質は、次の点で確かめられます。
- 求人の鮮度:載っている求人が最新か、募集を終えた求人が残っていないか
- 更新の速さ:条件の変更が、決まってからどれだけ早く反映されるか
- 応募への貢献:サイトから来た応募の数と、選考に進んだ人の割合
エラベルの見解
採用サイトで、もう一つ考えてほしいのは、求人媒体との役割分担です。採用サイトだけで多くの応募を集めるのは、知名度のある会社でない限り難しいことが多いです。一方で、求人媒体やスカウトで会社を知った候補者が、応募の前に採用サイトを見に来ることはよくあります。
採用サイトを、応募を集める場所というより、会社を知ってもらい、応募の背中を押す場所として位置づけると、どんな記事や情報を載せるべきかがはっきりします。外部に頼むときも、この位置づけを共有しておくと、運用の方向がぶれません。
まとめ
- 採用サイトの費用は、制作の費用と運用の費用に分けて考える。長い目では運用の費用が大きくなることがある
- 運用の工数は更新の頻度と求人の数で決まる。募集を終えた求人を下げる仕組みをつくる
- 職業安定法は、募集の情報を正確かつ最新の内容に保つことを求めている。確認の流れを決める
- 制作の段階で、誰がどう更新するかを決めておく
- 採用サイトを会社を知ってもらい、応募の背中を押す場所として位置づける
よくある質問
採用サイトの運用を外注したときの費用の相場はいくらですか
会社や料金の形、依頼する範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、一律の相場はお伝えできません。求人の数と更新の頻度、記事の追加の有無をそろえて見積もりを取り、比べてください。
採用サイトは自社で更新できるようにしたほうがよいですか
求人の追加や更新が多い場合は、社内でも更新できる仕組みにしておくと、変更を早く反映できます。外部に頼む場合も、急ぎの変更を社内で反映できる手段を持っておくと安心です。
募集を終えた求人はすぐに消すべきですか
募集を終えた求人が残っていると、候補者が応募してから募集が終わっていると知ることになります。職業安定法でも、募集の情報を正確かつ最新の内容に保つことが求められています。募集を終えたら、速やかに下げる仕組みをつくってください。
本記事は 2026-10-16 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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