スカウト代行 / Findy

Findyのスカウト運用設計|送信数・時間帯・追客

公開 2026-09-24

Findyの法人向けページは、自らを「ハイスキルなエンジニアと出会えるスカウト型リクルーティングサービス」と説明していますが、通数や料金は公開していません。一方で候補者向けサイトには、スキル偏差値やキャリア分析、専任アドバイザーといった仕組みが詳しく書かれています。この記事では、候補者の側で起きていることを前提に置きながら、契約前の商談から3か月目の見直しまでを時系列で組み立てます。結論を先に言うと、この媒体では送信を始める前の2週間の使い方で、その後の反応がほぼ決まります。以下は2026年9月24日時点で公式サイトに記載されている内容に基づいており、運営はファインディ株式会社です。

契約前の商談で、比べられる数字を二つ出してもらう

候補者向けサイトによれば、登録者は165,000名(2026年9月時点)です。転職で年収アップしたユーザー割合は79.8%(2026年1〜6月実績)とされています。ただ、この総数は運用の計画には使えません。計画に要るのは、自社が採りたい言語と職種で何人いるか、そして月に何通送れるかの二つです。

企業向けの仕様が公開されていないので、この二つは商談で出してもらうしかありません。聞き方を決めておかないと「要件に合う方は多くいらっしゃいます」という答えで終わります。次の表は、商談で聞く項目と、出てきた数字を自社の計画にどう使うかを並べたものです。

確かめること聞き方出た数字の使い方
自社条件での候補者数主要言語ごと、スキル偏差値の帯ごとの人数人数 ÷ 月の送信数 = 母集団が持つ月数
スカウトの通数と付与単位期間一括か月次か、繰り越しできるか面談枠 ÷ 想定返信率 と比べて足りるか
再送の可否と間隔同じ候補者にもう一度送れる条件母集団が尽きたあとに使える残り
送信の時間帯の制約予約送信の可否、送れない時間帯担当者の稼働時間に収まるか
スカウト経由と紹介経由の費用の違い同じ候補者が両方で動いた場合の扱い採用一人あたりの費用の上限
求人票の作成支援書き方の助言が受けられるか最初の2週間の社内工数

一行目と二行目が出てくれば、他の媒体と同じ土俵で比べられます。たとえば条件に合う人が数百人で、面談枠から逆算した送信数が月に数十通なら、母集団は半年ほど持つ計算です。逆に数十人しかいないなら、3か月の計画を立てる前に条件そのものを見直すことになります。

最初の2週間は、求人票と年収レンジを直す期間にする

契約した直後にスカウトを送り始めたくなりますが、この媒体では順番を入れ替えます。コーポレートサイトはサービスを「独自に開発したAIでエンジニアのスキルと企業の求人票を解析し、最適なマッチングを実現」と説明しています。求人票は候補者が読む掲載物であると同時に、マッチングの入力でもあるということです。書き直す前に送った通数は、弱い入力のまま消費されます。

もう一つ直すのが年収レンジです。候補者向けサイトには想定年収の機能があり、「経験やスキルをもとに、自分の市場価値の目安を確認できます」と説明されています。スキル偏差値もGitHub連携で開発言語ごとに出るため、候補者は自分の数字を知った状態でスカウトを受け取ります。レンジが想定年収から外れていれば、文面をどれだけ工夫しても読まれません。

この2週間で社内に頼む作業は、現場エンジニアへの聞き取りと、年収レンジの決裁の二つです。どちらも採用担当者だけでは終わらないので、契約前に日程を押さえておくと立ち上がりが遅れません。聞き取りの結果は、1か月目の後半に書く文面の材料にもなります。

エラベルの見解

候補者が自分のスコアと想定年収を持っている媒体では、提示条件のあいまいさが通用しません。稟議の都合で下限を低く書いておく運用は、ほかの媒体では目立たなくても、ここでは読まれない理由にそのままなります。相談の場でよく聞くのは「レンジは面談で調整するつもりだった」という声ですが、面談に進む前の段階で比べられている以上、その調整の機会は来ません。担当する側から見ても、レンジが実態に寄っている求人は文面を書きやすく、根拠を持って送れます。送信の前に年収レンジを実態に寄せる作業を終えておくことが、担当者が誰であっても成果を出すための前提です。

1か月目の後半から、候補者の手元にある情報に合わせて送る

送信を始める時期には、候補者が何を持っているかをもう一度確かめます。キャリア分析は「職歴やプロジェクト情報から、専門性や事業経験、マネジメント経験などを分析」する機能です。価値発揮診断は、プロフィールの職歴と16の質問への回答から、強みや志向性、価値を発揮しやすい環境を診断するものとされています。候補者は、自分の強みと向いている環境をある程度言葉にした状態でスカウトを読みます。

このため、文面で「あなたの強みは◯◯だと思います」と決めつけると、本人の診断結果とずれたときに違和感が残ります。書くべきなのは強みの評価ではなく、自社の環境がどういう役割を用意しているかです。候補者が診断で得ている軸に、こちらが環境の話で応える形にすると噛み合います。

もう一つの前提は、候補者の横に企業とは別の相談相手がいることです。候補者向けサイトは「AI分析と人の両面からより良いマッチングへ」と掲げ、専任アドバイザー、キャリア面談、選択肢の提案を挙げています。面談後満足度は97.6%(2026年1〜6月 面談後アンケート結果)とされ、年間イベント数143回、年間メディア記事数230記事(いずれも2025年 年間実績)という数字もあります。スカウトは、アドバイザーが示す選択肢と同じ画面の中で比べられると考えて、1通ごとの根拠を厚くします。

2か月目は、経路を分けて数える

2か月目に入ると、面談や応募がどこから来たのかを分けて数える必要が出てきます。Findyにはスカウト型のサービスとは別に人材紹介の側面があり、コーポレートサイトの「求人者求職者の皆様へ」というページに職業紹介事業者としての規定が載っています。取扱職種の範囲は全職種とされ、手数料表も公開されています。ただしページ冒頭には、職業安定法に基づく届出制手数料率等の上限であり、個別の手数料は申込書または契約書で定めると明記されています。

サービスの種類上限として届け出られている額
求人受理後、求人者に求職者を紹介するサービス就職後1年間に支払われる賃金の100%
求人の充足に向けた専門的な相談・助言サービス同 30%
特定の条件による特別の求職者の開拓やそのための調査・探索着手金10,000,000円、活動1日あたり100,000円、成功報酬100%

この表は届出上の上限であって、実際の請求額ではありません。求職者の側には、職業安定法の定めにより一切の手数料は発生しないとも書かれています。運用で気にするべきなのは、スカウトで接触した候補者が、その後アドバイザー経由で応募してきた場合の扱いです。管理表に「スカウト/紹介/求人票からの応募」の経路の列を足しておけば、費用がどこから出るのかを後から追えます。

紹介経由で採用した場合には、就職から6か月以内に離職したかどうかを求人者から報告するよう求める記載もあります。誰がいつ報告するかを、この時点で決めておきます。費用の扱いや報告義務の解釈が絡む部分は、契約書で確かめたうえで、個別の判断は専門家にご確認ください。

3か月目に、続けるか条件を変えるかを決める

3か月目の判断では、採用数だけを見ると判断を誤ります。媒体側の仕組みが厚いぶん、どこで止まっているかを段階ごとに分けて見ないと、直すべき場所が分かりません。月ごとに見る数字を、次のように置いておきます。

見る数字1か月目2か月目3か月目
求人票の改訂回数と改訂前後の反応改訂を終える反応の差を記録次の改訂に使う
返信率仮置きの値と比べる文面の型ごとに分ける型を絞る
経路別の面談数記録を始めるスカウトと紹介を分ける費用と突き合わせる
条件に合う未接触者の残り商談の数字から出す実数で置き直す尽きる時期を見積もる

返信が来ているのに面談に進まないなら、会い方の提案に問題があります。返信そのものが来ないなら、年収レンジか求人票が対象の層に届いていません。どちらかを切り分けたうえで、条件を変えるか、続けるかを決めます。エンジニア向けの他の媒体と並べて考えるなら、Forkwellのスカウト運用設計やLAPRASのスカウト運用設計もあわせてご覧ください。

エラベルの見解

企業向けの仕様が公開されていない媒体を評価するとき、私たちは候補者側のサイトを先に読みます。Findyはその典型で、候補者向けには仕組みが丁寧に書かれている一方、企業向けは問い合わせの導線が中心です。個社ごとに条件を組む営業方針と読めるので、それ自体は問題ではありませんが、発注側が比べるための数字は商談で出してもらう必要があります。「自社の条件で何人いるか」と「通数の付与単位」の二つが出ないまま3か月走ると、3か月目に何と比べて判断するのかが決まりません。同じ料金でも、この二つを最初に聞き出せる担当者とそうでない担当者で、3か月後の判断材料の厚みが変わります。

まとめ

よくある質問

Q. Findyのスカウトの通数や料金はどこで確認できますか

2026年9月24日時点では、企業向けの通数や料金は公式サイトに公開されていません。商談で自社の条件を伝え、通数の付与単位や繰り越しの可否まで含めて確認する形になります。条件は変わることがあるため、契約前に最新の内容を運営にご確認ください。

Q. 公開されている手数料表の金額が、そのまま請求されるのですか

いいえ、公開されているのは職業安定法に基づく届出上の上限です。ページには、個別の手数料は申込書または契約書で定めると明記されています。実際の金額は契約書で確認し、解釈に迷う点は専門家にご相談ください。

Q. 運用を始めてから、最初の成果が見えるのはいつごろですか

公式に目安は示されていません。この記事の組み方では、最初の2週間を求人票と年収レンジの見直しにあてるため、反応の数字がそろうのは1か月目の後半からになります。3か月目に段階ごとの数字で判断できるよう、経路と返信率の記録を初月から始めておくと判断が早まります。

※料金・通数・機能の条件は変わります。掲載した内容は2026年9月24日時点で公式サイトに記載されているものであり、実際の条件は運営にご確認ください。

出典