スカウト代行 / 施工管理
施工管理へのスカウト文面|開封される件名と本文の型
施工管理にスカウトを送っても返信が来ない。文面を見せていただくと、件名が「働きやすい会社で大型案件を担当」で、本文に「福利厚生が充実」「経験を活かせる」「即戦力を募集」と書いてあり、どんな工事(建築か土木か設備か、新築か改修か、規模はどのくらいか)で、どの現場に配置され、休日は週に何日で、残業はどのくらいで、転勤はあるのか、所長はどんな人かが、どこにも書かれていません。施工管理は、転職を考えていない人が多く、「働きやすい」「大型案件」を何度も見て信じなくなっていて、条件の実態を最初に見ます。結論を先に書くと、件名は「相手の工事の一点+自社の工事と条件の一つ」、本文は「一行目に相手の工事の一点→自社の工事と配置する現場→条件の実態(会社の紹介より先に)→厳しい項目への会社の工夫と資格の扱い→所長との関係と体制→条件の幅→いまの現場が終わる時期に合わせた短い締め」の順で、会社の紹介は後ろに回すか短くします。刺さる訴求と外す訴求の中身は施工管理向けスカウト文面の型に書いていますので、ここでは「施工管理向けの件名と本文の型」に絞って、そのまま使える形にします。資格や労働時間に関わる法令上の扱いは専門家にご確認ください。
先に決めるのは「工事の種類と規模」「条件の実態」「所長」
文面の前に、三つを決めます。一つは、工事の種類と規模。建築か土木か設備か、新築か改修か、規模の目安、配置する現場(場所、期間)。二つは、条件の実態。休日(週に何日、現場の閉所日)、残業の目安、転勤の有無、現場までの移動、宿舎。良く見せずに事実を。三つは、所長。配置する現場の所長がどういう人で、どう仕事を進めるか。
| 決めること | 文面での書き方の例 |
|---|---|
| 工事の種類と規模 | 「〇〇(建築・改修)で〇〇規模。次の現場は〇〇(場所)で〇〇(期間)」 |
| 条件の実態 | 「現場は週〇日閉所。残業は月〇〇時間程度の幅。転勤は無し、現場は〇〇圏内」 |
| 所長 | 「所長は〇〇年の経験で、若手に段取りを任せる進め方」 |
止まりやすいのは、条件を「働きやすい」「福利厚生が充実」の形容詞で書くときです。施工管理は「実態が悪いから隠している」と読みます。悪い項目も事実で書き、会社の工夫を添えます。
件名の型
施工管理が件名で見るのは、「自分の工事を見ているか」「条件が自分のいまより良いか」の二つです。
| 型 | 例 | なぜ開かれるか |
|---|---|---|
| 相手の工事+自社の工事と条件の一つ | 〇〇(建築・改修)の施工管理のご経歴へ|当社の〇〇の現場、週〇日閉所 | 工事が合い、条件が一つ見える |
| 相手の規模+自社の規模と場所 | 〇〇規模の現場を回された方へ|〇〇(場所)の〇〇規模、転勤無し | 規模と場所と転勤が見える |
| 相手の資格+自社の扱い | 〇〇(資格)をお持ちの方へ|〇〇の現場で、資格の手当と取得の支援 | 資格の扱いが見える |
書いてはいけない件名は、「施工管理募集」「働きやすい」「大型案件」「経験を活かせる」「即戦力」「高年収」のように、信じられない形容詞か、年収だけのものです。件名の失敗の型は件名でやりがちな失敗に書いています。
本文の型
本文は、施工管理が「確かめる順」に並べます。条件を会社の紹介より先に書きます。
| 順 | 書くこと | 長さ | 注意 |
|---|---|---|---|
| 一行目 | 相手の工事の一点。「〇〇(種類)で〇〇規模の現場を管理されたご経歴を拝見しました」 | 一文 | 種類か規模か資格の一点に触れる |
| 二 | 自社の工事と配置する現場。種類、規模、次の現場の場所と期間 | 二、三行 | 「大型」ではなく規模の目安で |
| 三 | 条件の実態。休日、残業の目安、転勤、移動、宿舎 | 三行 | 会社の紹介より先に。良く見せない |
| 四 | 厳しい項目への会社の工夫と資格の扱い。閉所を増やす取り組み、書類の分担、資格の手当と取得の支援 | 二、三行 | 工夫が無いなら書かない。嘘を書かない |
| 五 | 所長との関係と体制。所長がどういう人か、現場の人数、若手の有無 | 二行 | 所長の名前は出さず、進め方を |
| 六 | 条件の幅。年収の幅、手当 | 一、二行 | 幅で書く |
| 七 | 会社の紹介 | 一、二行 | 短く |
| 八 | 短い締め。「いまの現場が終わる時期に合わせて、所長と三十分話す時間を」 | 一文 | 現場の終わりに合わせることを書く |
長さは、スマートフォンで二度スクロールする程度に収めます。
エラベルの見解
相談で最も多い思い込みは、「施工管理には年収と『働きやすい』を前面に出せば響く」というものです。実際には、施工管理は「働きやすい」を信じておらず、年収だけの文面は「条件が悪いから年収で釣っている」と読みます。ある会社では、年収の上限と「働きやすい環境」を前面に出した文面で返信が無く、担当者が候補者の視点で読むと、工事の種類も規模も現場の場所も休日も残業も無く、候補者は判断できずに閉じていました。「〇〇の改修工事、〇〇規模、次の現場は〇〇で〇年。週〇日閉所、残業は月〇〇時間程度の幅、転勤無し。書類は事務のメンバーが分担。所長は若手に段取りを任せる人」と事実で書き直したところ、返信が来ました。施工管理への文面で効くのは、年収と形容詞ではなく、工事と条件と所長の事実です。条件が厳しくても、事実で書いて工夫を添えたほうが、隠すより返信は来ます。
書いてはいけないこと
一つ目は、「働きやすい」「福利厚生が充実」「大型案件」「経験を活かせる」「即戦力」のような、信じられない形容詞です。事実で書きます。
二つ目は、年収だけを前面に出すことです。「条件が悪いから年収で釣っている」と読まれます。年収は条件の一つとして幅で書きます。
三つ目は、条件を会社の紹介の後に書くことです。施工管理は条件を最初に見ます。先に書きます。
四つ目は、条件を良く見せることです。残業が多いなら目安を書き、工夫を添えます。面談や入社後に分かると、辞退と早期退職につながります。
五つ目は、所長を書かないことです。施工管理は「誰の下で働くか」で決めます。所長の進め方を書きます。
六つ目は、締めを「すぐに面談を」とすることです。施工管理はいまの現場を途中で離れられません。現場の終わりに合わせる姿勢を書きます。
送る前の確認
| 確認 | 見ること |
|---|---|
| 件名に相手の工事の一点と、自社の条件の一つがあるか | 「働きやすい」「大型案件」になっていないか |
| 工事の種類と規模と次の現場が書いてあるか | 「大型」で逃げていないか |
| 条件の実態が会社の紹介より先に、事実で書いてあるか | 良く見せていないか |
| 厳しい項目への工夫が事実か | 無いものを書いていないか |
| 所長の進め方が書いてあるか | 「誰の下で」が分かるか |
| 締めが現場の終わりに合わせる形か | 「すぐに」になっていないか |
返信が来ないときの直す順番
| 症状 | 直すところ |
|---|---|
| 開かれない | 件名。工事の一点と条件の一つがあるか。形容詞になっていないか |
| 開かれるが返信が無い | 条件の実態の記述。隠していないか。工事の種類と規模が合っているか |
| 返信は来るが面談で辞退 | 面談に所長が出たか。文面の条件と面談で聞いた実態が合っていたか |
| 面談後に辞退 | 条件と所長の実態。文面で良く見せていなかったか。現場の終わりに合わせる日程になっていたか |
一箇所ずつ変えます。変え方はスカウト文面のABテストのやり方に書いています。
エラベルの見解
担当する側から見ると、施工管理向けの文面で会社ごとに差がつくのは、「条件の実態を工事部長が事実で出し、所長が面談に出ることに合意しているか」です。件名と一行目は担当者が書けますが、休日と残業の実態は工事部長にしか分からず、「良く書いてほしい」と言われることが多い。良く書いても面談で所長が実態を話せば分かり、入社後に分かれば辞めます。工事部長に「現場の閉所は週何日か、残業の目安は、転勤は、書類は誰が」を聞いて事実で書き、所長が面談に出る文面は、施工管理に「隠していない」と伝わります。エラベルでスカウト文面を担当する人には、文面を書く前に、工事部長に条件の実態と工夫を聞き、所長が面談に出る予定を確保してもらっています。刺さる訴求と外す訴求は施工管理向けスカウト文面の型に書いています。
代行に出す場合の範囲
担当者が持つのは、候補者の経歴(工事の種類、規模、資格)を読んで件名と一行目を相手ごとに書くこと、工事部長に聞いた工事・現場・条件の実態・工夫・所長を本文にすること、送る前の確認、当日中の返信、現場の終わりに合わせた日程の調整、所長の予定の確保、返信の記録と直す順番の提案、です。会社が持つのは、工事の種類と規模と配置する現場の決定、条件の実態を事実で書くことの合意、工夫の実行、所長が面談に出ること、条件の幅、です。条件を「良く書いてほしい」状態では、施工管理へのスカウトは入社後の早期退職につながります。出す前に合意します。
まとめ
- 先に工事の種類と規模・条件の実態・所長を決める。「働きやすい」「大型案件」は施工管理に信じられない
- 件名は「相手の工事の一点+自社の工事と条件の一つ」。年収だけの件名は「条件が悪いから」と読まれる
- 本文は一行目に相手の工事の一点→自社の工事と現場→条件の実態(会社の紹介より先に)→厳しい項目への工夫と資格の扱い→所長との関係と体制→条件の幅→現場の終わりに合わせた締め
- 条件を事実で書き、厳しい項目には工夫を添える。良く見せると面談と入社後に分かる
- 所長の進め方を書く。施工管理は「誰の下で」で決める
- 返信が来ないときは件名→条件の実態の正直さ→面談に所長が出たか→実態の一致と日程の順に直す
よくある質問
残業が多く、休日も少ないのですが、書くと誰も来ないのでは
事実で書き、工夫を添えます。「残業は月〇〇時間程度の幅。書類は事務が分担して減らしている。閉所は週〇日で、来年から〇日を目指している」のように。施工管理は業界の実態を知っているので、正直な会社に安心します。隠して面談や入社後に分かると、辞退と早期退職につながります。それでも来ないなら、条件そのものが市場と合っていないので、文面ではなく条件を見直します。
いまの現場が終わるまで動けない人に、どう送ればよいですか
締めに「いまの現場が終わる時期に合わせて」と書き、返信が来たら現場の終わりの時期を聞いて、その時期に合わせた日程で面談と入社を組みます。施工管理は現場を途中で離れられず、「すぐに」と言われると閉じます。数か月先の入社を前提にした文面と日程が、施工管理には合います。内定後は入社日まで連絡を続けます。
資格の扱いはどう書けばよいですか
資格の有無で手当が変わるなら手当の幅を、資格の取得を支援するなら支援の内容(費用、講習の時間の扱い)を事実で書きます。「資格取得支援あり」の一言では信じられません。資格が必須の現場と、無くても配置できる現場がある場合は、それも書きます。資格に関わる法令上の扱いは専門家にご確認ください。対象の絞り方は施工管理向けスカウト文面の型に書いています。