スカウト代行 / Eight Career Design
Eight Career Designのスカウト運用設計|送信数・時間帯・追客
Eight Career Designのデータベースは転職サイトの登録者ではなく、公式サイトの表現では「名刺アプリ『Eight』のユーザー450万人で構成されたユニークな人材データベース」です。転職を決めていない人が中心なので、見つけてすぐ送るより、候補者を溜めておき、転職意向度の通知が届いたときに送る運用が組めます。契約期間は6か月または12か月とされているため、この記事では契約から最初の3か月、そして折り返しまでを時系列で追い、月ごとに何を決めるかを整理します。以下は2026年9月24日時点で公式サイトに記載されている内容に基づき、運営はSansan株式会社です。
契約から利用開始まで|期間と通数の割り方を決める
よくある質問では、契約期間は「6ヶ月、もしくは12ヶ月です」とされ、利用開始までは「およそ1~2週間程度で利用できます」と案内されています(「※契約内容によっては前後する可能性があります」という注記つき)。料金は「料金プランの詳細については、弊社担当者がご案内いたします」とされ、公開されていません。送信通数の上限があるのか、あるとして期間一括か月次かも、公式サイトには記載がありません。
この1〜2週間で決めておくのは、通数の割り方です。期間一括で付与される形なら、月ごとの配分を自社で決める必要があります。見積もりの段階で上限と付与の単位を聞き、上限を契約月数で割って月の目安を出し、そこから通知起点に回す分と定例送信に回す分を分けておきます。
分担についても記載があります。「基本的な採用活動は企業の担当者様にお任せしておりますが、弊社のサポート担当が採用におけるサポートやアドバイスをいたします」とされており、送信作業は自社で行う前提です。社内の誰が週に何時間を使うかを、利用開始前に決めておきます。全体の流れは次のように置くと組みやすくなります。
| 時期 | やること | 見る数字 | 次に進む目安 |
|---|---|---|---|
| 利用開始まで | 通数の割り方と社内の担当を決める | 月あたりの通数の目安 | 担当の作業時間が確保できた |
| 1か月目 | 検索してタレントプールに溜める | プールの人数、通知が届く頻度 | 通知が定期的に届き始めた |
| 2か月目 | 通知起点と定例送信の二本立てで送る | 経路ごとの返信率 | 返信からカジュアル面談まで進んだ |
| 3か月目 | つながりスカウトを別枠で足す | 経路ごとの返信率と面談数 | 残りの期間の配分を決められる |
1か月目|タレントプールを作り、通知が届くかを見る
1か月目は、送るより溜めることを優先します。機能ページには「候補者はタレントプールで管理することができ、いつでもダイレクトにスカウトできます」とあり、あわせて転職意向度の通知が用意されています。「候補者によるプロフィール情報の更新や募集要項の閲覧は、転職意向が高まったしるし。その瞬間を逃さずお知らせできるので、効率的なダイレクトスカウトが可能です」という説明です。
転職サイトなら、登録したこと自体が転職意向の表明になります。この媒体の母集団は名刺管理のために使っている人が中心で、公式サイトは「他社スカウトサービスには登録されていない人材が約80%」と掲げています。意向を推定する材料は、ログイン、プロフィール更新、募集要項の閲覧といった行動データです。サービス概要のページも「日々Eightを利用しているユーザーのログインやプロフィール更新などの行動データをもとに、転職意向度が高まったタイミングをキャッチ」すると説明しています。
1か月目の終わりに見るのは返信率ではなく、通知が届く頻度です。プールに溜めた人から通知がほとんど届かないなら、溜めた相手の条件が自社の求める層とずれている可能性があります。その場合は条件の組み方から見直します。条件の分岐はEight Career Designの検索条件の組み方で整理しています。
エラベルの見解
「溜めて待つ」運用が組める媒体は多くありません。通数が月ごとに決まっている媒体では、使い切らないと損になるので、溜めるより送るほうへ力が働きます。この媒体は意向度の通知があるぶん、待つことに意味があります。ただ、待つ運用は社内で評価されにくいという難しさがあります。今週の送信がゼロでも、プールに候補者が溜まっていれば運用は進んでいます。私たちが運用に入るときは、1か月目の週次報告で、「プールの人数」と「通知が届いた件数」を送信数より上の行に置いてもらいます。送信数だけを見る報告にすると、担当者は待つ判断が取れなくなり、この媒体の利点が消えます。
2か月目|通知起点と定例送信の二本立てで送る
2か月目から送信を本格的に始めます。送り方は二本立てにします。一つは通知が届いた候補者へその週のうちに送る経路、もう一つはプールに溜めた候補者へ計画した通数を少しずつ配る経路です。
| 経路 | 送る起点 | 追客の間隔 | 文面で変えるところ |
|---|---|---|---|
| 通知起点 | 転職意向度の通知が届いたとき | 返信がなければ、次の通知を待つ | いま動き出した相手として、会う場を具体的に示す |
| 定例送信 | 月の配分に沿って計画的に | 間を空け、状況が変わった時期に当てる | 転職の予定と切り離して、話を聞く場として誘う |
追客の間隔を長めに取るのは、相手の多くが転職活動をしていないからです。公式サイトは「Eightの利用者の54%は管理職」と説明し、ユーザー数は「年間36万人も増加している」としています。転職を決めていない管理職が相手なら、返信までに時間がかかることを前提にします。短い間隔で追いかけるより、通知という次のきっかけを待つほうが噛み合います。再送の可否や間隔、時間帯による反応の違いは公式サイトに掲載がないため、自社の送信記録から作ります。
会う形式も、この層に合わせます。公式サイトのお役立ち資料には「カジュアル面談の質を高める6つのテクニック」という題のものがあり、媒体側もカジュアル面談を前提にした運用を想定していると読めます。届き方については、「Eightユーザーが登録しているメールアドレス、Eightアプリのメッセージボックスに届きます」とされています。メールとアプリのどちらで開かれても読めるように、件名は短く収めます。文面の例はEight Career Designのスカウトテンプレートの作り方にまとめています。
3か月目|つながりスカウトを足し、数字で配分を決め直す
3か月目には、名刺データが母体だからこその経路を別枠で足します。つながりスカウトです。機能ページでは「自社社員とつながってる人に限定してスカウトメールを送ることでメールの返信率、その先の内定数増加につなげられる可能性が高まります」と説明されています。導入事例に掲載された株式会社マイクロアドのコメントには、「名刺情報が見れるからこその機能『つながりスカウト』は、『近しい企業へスカウトを送りたい』と考えていた当社にぴったりの機能でした」とあります。
つながりスカウトの母集団は、検索条件ではなく社員のEight上のつながりで決まります。1〜2か月目の通常の検索とは別のリストとして持ち、返信率も別に記録します。そのうえで、3か月分の記録から残りの期間の配分を決めます。基準値は公開されていないので、自社の初月を基準線にします。
| 見る数字 | 分かること | 動かす判断 |
|---|---|---|
| プールの人数と、通知が届いた件数 | 溜めている相手の条件が合っているか | 条件の見直し |
| 通知起点と定例送信の返信率の差 | 待つ運用が効いているか | 二本立ての通数の配分 |
| つながりスカウトと通常スカウトの返信率の差 | 社員のつながりが使えているか | つながりスカウトに回す通数 |
| 返信からカジュアル面談までの日数 | 社内の対応の速さ | 面談の担当と枠 |
| 契約期間の残りと、通数の消化状況 | 残りの配分に無理がないか | 月ごとの通数 |
返信後の連絡手段も、この時期に固めます。よくある質問には「候補者とEight以外で連絡を取ることはできますか?」という設問があり、「可能です。詳しくは、弊社担当者がご案内いたします」と回答されています。どの経路に移すかは運営に確かめ、候補者の連絡先を社内でどう扱うかも決めておきます。個人情報の取り扱いに関わる部分は、個別の判断を専門家にご確認ください。
折り返しで、続け方と併用の位置づけを決める
6か月契約なら3か月目の終わりが折り返しです。12か月契約でも、ここで一度、この媒体を採用全体のどこに置くかを決め直します。求人情報の公開範囲もこの時点で見直します。よくある質問には、求人情報は「公開範囲を制限することで、特定のユーザーにのみ公開することや、非公開での設定も可能です」とあります。
判断の材料になるのが、対象職種とこの媒体の相性です。導入事例に掲載されたアデコ株式会社のコメントには「営業職や管理職といった、クライアントと名刺交換する層にこそマッチするサービスだと直感」という記述があります。名刺由来のデータベースなので、社外との接点が少ない職種では母集団が薄くなる可能性があります。3か月の記録で通知の頻度が低く、返信も少ないなら、職種との相性を疑います。
エラベルの見解
折り返しで評価するとき、この媒体を単独で母集団を賄う媒体として見ると、判断を誤りやすくなります。他社のスカウトサービスに登録していない層に届くという性格は、他の媒体との併用で効いてくるものです。私たちが評価を手伝うときは、この媒体で面談に至った相手が、他の媒体では見つからなかった相手かどうかを数えてもらいます。重なりが少なければ、面談数が多くなくても、他の媒体で取りこぼした層を拾えていることになります。担当者の側でも、通知が届いた日に動ける稼働の形かどうかで成果が変わります。週に1回まとめて作業する担当者では、通知の利点が薄れます。続ける場合は、担当者の稼働日も見直しの対象に入れてください。複数媒体の組み方は複数媒体のスカウト運用にまとめています。
まとめ
- Eight Career Designは名刺アプリのユーザーが母体で、転職を決めていない層が中心。溜めて待つ運用が組める
- 利用開始までの1〜2週間で、通数の上限と付与の単位を確かめ、月ごとの配分と社内の担当を決める
- 1か月目はタレントプールを作り、返信率より通知が届く頻度を見る
- 2か月目は通知起点と定例送信の二本立てで送り、追客の間隔は長めに取る
- 3か月目につながりスカウトを別枠で足し、折り返しで他の媒体との併用の位置づけを決める
よくある質問
Q. Eight Career Designの契約期間はどのくらいですか
よくある質問では「6ヶ月、もしくは12ヶ月です」とされています。料金は担当者から案内される形で、公開されていません。通数の上限や付与の単位も記載がないため、見積もりの段階で確かめてから月ごとの配分を決めてください。
Q. 転職意向度の通知が届かないときは、どうすればよいですか
タレントプールに溜めている相手の条件が、自社の求める層とずれている可能性があります。まず、プールの人数と通知の件数を並べて見ます。条件を広げるか、対象職種がこの媒体に合っているかを確かめるのが次の手順です。
Q. スカウトは候補者のどこに届きますか
よくある質問では、Eightユーザーが登録しているメールアドレスと、Eightアプリのメッセージボックスに届くとされています。開かれる経路が二つあるので、どちらの画面でも読める短い件名にしておくと安心です。
※料金・通数・機能の条件は変わります。掲載した内容は2026年9月24日時点の公式サイトの記載です。契約前に運営にご確認ください。