スカウト代行 / リクナビ
リクナビのスカウト文面の型
リクナビ経由で学生に個別の文面を送るとき、型の説明を読むより、実際の文例を一本ずつ見たほうが直しどころは早く分かります。公式サイト(job.rikunabi.com)で確認できるのは、募集情報の掲載、企業のフォロー、エントリー、WEB合同説明会を中心とした学生側の動線で、企業から学生へ個別にメッセージを送る機能の仕様、文字数の上限、添付の可否は確認できませんでした。そこでこの記事では、確認できた学生側の段階ごとにそのまま下書きに使える文例を置き、どこを自社の内容に差し替えるかを説明します。運営は株式会社リクルートで、以下は2026年9月23日時点の記載に基づいています。
文例を使う前に、送る手段と制約を確かめる
文面の長さや組み方は、送る手段の制約で決まります。文字数が分からないまま長い文面を作ると、設定の段階で削り直すことになり、削ったあとには肝心の一行が残らないことがあります。送信の機能があるかどうか、件名を自分で書けるか、定型文を登録できるかは、リクルートの営業担当に確認してください。確認が取れるまでは、下の表の右の列のように仮置きして下書きを進めておくと、回答が来てからの手直しが小さく済みます。
| 確認すること | 文面への効き方 | 分からないうちの仮置き |
|---|---|---|
| 個別に送る機能の有無と名称 | 文例四(接点のない学生向け)を使えるか決まる | 文例一〜三だけを用意しておく |
| 文字数の上限 | 本文の長さが決まる | 本文は短めに書き、足せる段落を別に持つ |
| 件名を自分で書けるか | 冒頭の一行の置き場所が変わる | 本文の一行目を件名としても読める形にする |
| 差し込みの変数(氏名など)と定型文の登録 | 使い回しの方法が変わる | 差し替える箇所を【】で囲んで管理する |
| 送信済みの相手を除外できるか | 重複送信を防げるか決まる | 送った相手と日付を社内の表に残す |
以下の文例は、【】の部分を差し替えて使う前提で書いています。どの文例も、次にしてほしいことを一つに絞っているのが共通点です。二つ以上並べると、学生はどれを先にすればよいか迷い、結局どれもしないことが多くなります。
文例一:フォローしてくれた学生に、次の日程を渡す
フォローは、まだ応募には至っていない興味の段階です。この段階の学生には、会社の説明を繰り返すより、なぜ声をかけたのかと、参加しやすい日程を一つ渡すほうが動きます。フォローした理由は学生本人にしか分からないので、推測で決めつけず、こちらが接点だと思った点を一つだけ示します。
【氏名】さん
【社名】の採用担当です。当社をフォローいただき、ありがとうございます。
【専攻名】を学ばれていると拝見し、当社の【部署名】で一年目から担当する【具体的な仕事】と近いところがあると思い、ご連絡しました。
【〇月〇日(〇)】に、この仕事を担当している入社【〇】年目の社員が話すオンライン説明会を開きます。所要時間は【〇分】です。
ご都合が合えば、この日程で参加できるかだけお返事いただけますか。
差し替えで手を抜きやすいのは、三行目の「近いところ」です。専攻名だけを入れて仕事の中身を書かないと、誰にでも送れる文面に戻ってしまいます。仕事の名前ではなく、一年目に実際に手を動かす作業を一つ書くと、学生が自分の学びと重ねて想像しやすくなります。日付は「近日」「まもなく」ではなく、曜日まで入れて書きます。
文例二:合同説明会に来た学生に、個別の面談を案内する
リクナビのトップページには、リクナビ WEB合同説明会が日程とテーマ付きで案内されており、2026年9月23日時点では28卒向けとして10月3日(土)から12月5日(土)までの複数日程が公開されていました。各回には「デジタル社会を支える仕事」「理系の学びを活かすキャリアは?」といったテーマが設定されています。合同説明会で会った学生には、どの回で何を話したかを一行目に置くと、ほかの企業からの連絡と区別してもらえます。
【氏名】さん
【〇月〇日】のリクナビ WEB合同説明会「【回のテーマ】」でお話しした、【社名】の【登壇者の部署】です。
当日【質問の内容】についてご質問をいただきました。時間の都合で説明しきれなかった【補足したい点】を、個別にお話しできればと思いご連絡しました。
【〇月〇日〜〇日】の間で、30分ほどのオンライン面談の枠を用意しています。
候補の日時をいくつか挙げていただければ、こちらで合わせます。
この文例は、当日の記録がなければ書けません。合同説明会の当日に、誰がどの質問をしたかを残しておく担当を決めておくことが前提になります。記録が残っていない学生に「当日はありがとうございました」だけを送ると、個別に送った意味がほとんど消えてしまいます。
エラベルの見解
相談で多い思い込みは、返信が来ないのは文面が悪いからだ、というものです。実際には、大手の掲載型媒体では、個別の文面を受け取った学生がまず掲載ページを見に行き、そこで止まっていることがよくあります。文面で「一年目から担当する仕事」を書いても、掲載原稿に同じ仕事の説明がなく、社員紹介も数年前のままなら、学生はその先に進みません。文面を三回直すより、文例で差し替えた内容が掲載原稿にも書かれているかを一度読み合わせるほうが早く効きます。文面を書く担当者と原稿を直す担当者が別なら、その二人を同じ打ち合わせに入れてください。
文例三:エントリーした学生に、選考の流れと締め切りを伝える
エントリー済みの学生には、お礼と、次に何がいつあるかを伝えます。トップページには締め切りカレンダーがあり、おすすめ募集の切り口にも「締め切りが近い」が挙がっているため、学生は締め切りを起点に動いている前提で書くのが自然です。締め切りは「まもなく」ではなく日付で書き、提出が難しいときの連絡先も添えておきます。
【氏名】さん
【社名】の採用担当です。【募集名】にエントリーいただき、ありがとうございます。
選考は【書類選考 → 一次面接 → 最終面接】の順で進みます。一次面接では【選考で見ているところ】をお聞きします。
次のステップの【書類の提出】は【〇月〇日(〇)】が締め切りです。
提出が難しい事情があれば、締め切りの前にこのメッセージへご返信ください。
リクナビは、就活準備ガイドで自己分析、業界研究、企業研究、エントリーシート、面接で聞かれる質問といった記事を提供し、AI面接練習やAIガクチカ作成も案内しています。選考の進め方を学んでいる学生に向けて書くので、「選考で見ているところ」を具体的に書くと準備の役に立ち、読まれやすくなります。建前の言い回しは見抜かれやすいので、次のような表現は言い換えておきます。
| 避ける表現 | 避ける理由 | 言い換えの例 |
|---|---|---|
| 「あなたの経験に魅力を感じました」だけ | 何を読んだのかが伝わらない | 「【記述の一部】を拝見し、【仕事】と近いと思いました」 |
| 「成長できる環境」「風通しが良い」 | どの会社でも書ける | 「一年目の【〇月】までに【具体的な仕事】を一人で担当します」 |
| 「まずはエントリーを」 | 個別に送った意味が消える | 「【日程】で参加できるかだけお返事ください」 |
| 他社との比較 | 比べる材料は学生側がすでに持っている | 自社の配属の決め方や選考で見ているところを書く |
文例四:まだ接点のない学生に送る場合と、掲載原稿との分担
個別に送る機能があると分かった場合に限り、接点のない学生にも送れます。この場合は、相手が自社を知らない前提で、何をしている会社かを一文だけ入れます。知っている相手には読み飛ばされるだけですが、知らない相手には、この一文がないと先を読む理由がありません。
【氏名】さん
【社名】は【何をしている会社かを一文で】会社です。
【専攻名/記述の一部】を拝見し、当社の【仕事】に近い経験だと思いご連絡しました。
【〇月〇日(〇)】に【開催形式:オンライン/〇〇会場】で説明会を開きます。
この日程で参加できるかだけ、お返事いただけますか。
どの文例でも、掲載原稿に書いてあることを文面で繰り返さないことを守ります。同じ内容を二度書くと読む意味がなくなり、逆に掲載原稿と違うことを文面で約束すると、応募の段階で食い違いが起きます。役割を分けておくと、どこを文面に書くかで迷わずに済みます。
| 掲載原稿に置くもの | 個別の文面に置くもの |
|---|---|
| 事業の説明、募集要項、勤務地 | なぜその人に送ったか(記述や専攻との接点) |
| 選考の流れの全体、締め切りの一覧 | 次の一つの日程と、そこに誰が出るか |
| 社員紹介、職場の写真 | 相手の記述と重なる一点 |
職種や仕事の呼び方は、学生が見ている区分の言葉に合わせます。リクナビの業種は、製造・メーカー、情報技術、金融、広告・メディア・マスコミなど25の区分で並んでいるため、社内の部署名をそのまま書くより、区分の言葉で仕事を示したほうが伝わります。掲載原稿を更新したら、文例の【】に入れている内容も同じ日に見直すと決めておきます。誰に送るかの判断はリクナビのプロフィール選定基準の作り方、年度の中でいつ送るかはリクナビの運用スケジュールと送信計画にまとめています。
エラベルの見解
文例は同じでも、差し替えの【】を誰が埋めるかで返信は変わります。記述を読んで「近いところ」を一行で言える担当者と、専攻名を入れて終える担当者では、同じ型から出てくる文面の重さがまったく違います。直しどころを見つけるには、開封と返信を分けて見るのが基本です。開封されていないなら一行目か件名の問題、開封されて返信がないなら渡している日程や中身の問題です。ただし、どちらの数字が取れるかは媒体の仕様によるため、何が測れるのかも営業担当に確認しておき、測れない場合は面談の予約数で判断する形にしておくと、担当者が替わっても同じ物差しで文面を比べられます。
まとめ
- 送る機能・文字数・件名・定型文の可否は営業担当に確認し、分からないうちは仮置きで下書きを進める
- フォローした学生には、専攻と一年目の仕事の接点を一行で書き、曜日まで入れた日程を一つ渡す
- 合同説明会で会った学生には、回のテーマと当日の質問を一行目に置く。当日の記録係を決めておく
- エントリーした学生には、選考で見ているところと次の締め切りを日付で伝える
- 掲載原稿と文面の役割を分け、原稿を更新した日に文例の【】も見直す
よくある質問
Q. リクナビで学生に個別のメッセージを送れますか
公式サイトでは、企業から学生へ個別にメッセージを送る機能の仕様は確認できませんでした。機能の有無と名称、文字数や添付の制約は、リクルートの営業担当に確認してください。この記事の文例一〜三は、フォローやエントリーなど接点のある学生への連絡としても使える形にしています。
Q. 文面はどれくらいの長さにすればよいですか
文字数の上限が分からないうちは、文例のように五行前後に収め、補足したい段落は別に持っておくのが無難です。上限が分かったら、足せる段落を加えて調整します。長さよりも、次にしてほしいことが一つに絞れているかどうかを先に確かめてください。
Q. 同じ文面を全員に送ってはいけませんか
相手がフォローの段階か、合同説明会で会ったのか、エントリー済みなのかで、書くべきことが変わります。全員に同じ文面を送ると、どの段階の学生にも中途半端な内容になりがちです。段階が分からない場合は、自社を知らない前提の文例四の形で書いておくと、知っている相手にも失礼にはなりません。
※仕様や提供範囲は変わります。掲載した内容は2026年9月23日時点で公式サイトから確認できた範囲です。個別送信の機能・文面の制約・料金は公開されていないため、契約前に運営の案内でご確認ください。