スカウト代行 / dodaキャンパス
dodaキャンパスのスカウト代行|新卒スカウトを外注する範囲
dodaキャンパスの運用を外に出すとき、委託契約に何を書くかは、他の新卒スカウトとは少し違ってきます。料金の出方が定額制と成功報酬制の二つに分かれていて、どちらを選ぶかで委託する目的が変わるうえ、カスタマーサクセスの支援範囲が公式に具体的に示されているからです。この記事では、代行会社と結ぶ委託契約を条項の順に組み立てる形で、目的、業務範囲、成果の数え方、権限と個人情報、立ち上げと引き継ぎを整理します。以下は、2026年9月23日時点で公式サイトに記載されている内容に基づいています。運営は株式会社ベネッセi-キャリアで、ベネッセとパーソルが共同で運営しているとされています。
目的の条項は、料金制度の選び方から書く
委託契約の最初に置く目的の条項は、dodaキャンパスとの料金制度が決まらないと書けません。料金プランのページは、ご予算に合わせて選べる2つの料金制度として、定額制(初年度限定プラン)と成功報酬制を案内しています。定額制は初めてdodaキャンパスを利用する企業限定のプランで、対象年度の学生が卒業するまでの期間、定額でオファーを送ることができるとされています。成功報酬制は、学生の就職活動が本格化する3年生3月から利用できるプランがあるとされています。
二つの制度では、委託費がどこに効くかが違います。定額制は前払いなので、枠を使い切れないとそのまま損失になります。成功報酬制は採用できたぶんだけ払う形なので、委託費はその上に乗る費用になり、回収の見込みを先に置く必要があります。定額制では、採用上限人数を超えて採用すると一人当たり35万円(税別)の成功報酬料金がかかるとも記載されています。
| 料金制度 | 目的の条項に書くこと | 委託費を比べる相手 |
|---|---|---|
| 定額制(初年度限定) | 契約期間中に枠を回し切ること | 使い残した場合に失う定額の割合 |
| 成功報酬制 | 3年生3月以降の接点を面談につなげること | 採用一人あたりの成功報酬に上乗せされる額 |
定額制を選んで、社内に手が無くて使い切れないことが委託の理由なら、委託費と、使い残しで失う額を比べる判断になります。たとえば枠の半分しか回せない見込みなら、定額料金の半分に当たる額と、委託費の月額に期間を掛けた額を比べます。料金はキャンペーン価格を含み時期によって変わるので、比べる前に運営の案内で最新の内容をご確認ください。
業務範囲の条項は、カスタマーサクセスの三段階を除いて書く
機能詳細のページは、支援の内容として、導入前の課題整理、初期設定・運用設計、運用改善の相談の三段階を挙げています。二段階目では検索条件やスカウト対象、オファー配信の方針を整理し、運用開始を支援するとされ、三段階目では学生の反応や採用状況をもとに、スカウト文面や対象者の見直しを検討するとされています。企業向けページも、カスタマーサクセス担当者の運用支援と、使いやすいUIが採用担当者の負担を軽減するとしています。
つまり、検索条件の整理も、文面の見直しも、媒体側の支援に含まれています。外注先に同じことを頼むと二重になります。支援の中身は「整理」と「相談」なので、日々の送信、反応の確認、止まっている候補の整理、返信の一次対応は社内に残ります。業務範囲の条項は、この手を動かす部分を中心に書き、工程ごとに完了の定義を添えます。
| 工程 | 持つ人 | 条項に書く完了の定義 |
|---|---|---|
| 採用ターゲットと検索条件の方針 | 社内とカスタマーサクセス | 委託の範囲外と明記する |
| 検索条件の保存と整備 | 外注先 | 中身が分かる名前で保存され、一覧がある |
| 定型文の作成と差し替え | 外注先(社内が確認) | 保存した条件と対になった版が承認されている |
| 日々のオファー送付 | 外注先 | 週の予定本数を送っている |
| つながり枠の整理 | 外注先 | 止まっている候補を週に一度見直している |
| 返信の一次対応 | 外注先 | 受信から当日中に返している |
| 面談の実施 | 社内 | 委託の範囲外と明記する |
条項を書く前に、運営には二つのことを聞いておきます。初期設定の支援がどこまで実作業を含むかと、運用改善の相談が定例か随時かです。この答えによって、条件設定を委託に入れるか、振り返りを誰が持つかが変わります。
エラベルの見解
相談で多い思い込みは、「媒体側の支援があるなら、代行会社は要らない」または逆に「代行会社に頼めば、媒体側の支援は使わなくてよい」のどちらかです。実際には、dodaキャンパスの支援は整理と相談で、代行会社に向くのは手を動かす作業です。二つは重なるのではなく、つながっています。ただし、担当する人によってこのつなぎ方は変わります。カスタマーサクセスとの相談の場に同席して、そこで決まった条件をその日のうちに保存条件と定型文に落とせる担当者もいれば、報告書を別に作って二重の会議を増やしてしまう担当者もいます。エラベルで担当者を選ぶときは、媒体側の支援とどう組むかを最初に聞いてみてください。
成果の条項は、つながり枠の使用率で数える
料金プランのページは、つながり上限数を、dodaキャンパス上で同時に選考を進めることのできる人数とし、オファーを受信した学生が辞退(または5日間経過)すると枠が復活し、また別の学生にもオファーを送信できるとしています。枠が回る設計なので、送信数は工夫次第で増やせます。送信数で成果を数えると、止まっている候補の整理をせずに送るだけの運用でも数字が伸びてしまいます。
そこで成果の条項は、つながり枠の使用率を中心に書きます。定額制なら、枠を回し切れたかどうかが目的の条項とそのまま対応します。あわせて、機能詳細のページが挙げるセグメント別のダッシュボードを使い、大学群・文理・希望業種・希望職種などの層ごとの開封率と承諾率、返信までの時間、面談設定数を報告の項目に入れます。
| 報告の項目 | 条項に書く定義 | 数字が悪いときに見るところ |
|---|---|---|
| つながり枠の使用率 | 契約した枠のうち、その週に使われていた割合 | 送信の本数か、枠の整理の頻度 |
| 層ごとの開封率・承諾率 | ダッシュボードのセグメント別の数字 | 開封なら件名、承諾なら対象か文面 |
| 返信までの時間 | 学生からの返信を受けてから返すまで | 一次対応の体制 |
| 面談設定数 | 社内の面談枠に日程が入った件数 | 社内の面談枠が足りているか |
四行目は外注先だけでは動かせない数字なので、委託費には連動させず、社内の面談枠と突き合わせるための項目として置きます。数字が悪いときにどこを見るかまで条項に書いておくと、報告の場が数字の読み上げで終わらず、次の週に何を変えるかの相談になります。
委託費の見積もりは、自社の数字で組み立てます。週に送る本数に、一件のプロフィール確認と送信にかかる分数を掛けたものが一つ目の山です。二つ目は、想定する返信数に一件の対応時間を掛けたもの、三つ目は週一回のつながり枠の整理にかかる時間です。この三つの合計時間に時間単価を掛ければ、月の委託費の目安が出ます。代行会社には「一件のプロフィール確認に何分を見込んでいるか」を聞くと、見積もりの前提が比べられます。
権限と個人情報の条項は、適性検査データと低学年を分けて書く
企業向けページは、ヘルプセンターについて、操作方法を確認できること、dodaキャンパスを複数人で運用できること、採用ノウハウを習得できることを挙げています。複数人で運用できるなら、外注先の担当者と社内の担当者が同じ画面を見ながら分担できます。条項には、誰にアカウントを発行するか、契約終了時に誰がいつ削除するかを書きます。
外注先は、学生のプロフィールだけでなく、適性検査やキャリアタイプ診断のデータも見ることになります。これらを何に使ってよいか、社外に持ち出さないこと、記録に残す範囲を条項で決めておきます。個人情報の扱いは法令の解釈が関わるので、個別の判断は専門家にご確認ください。
低学年へのオファーは、外注先任せにしない条項を置きます。 料金プランのページは、低学年へのオファーについて三省合意のルールに基づき適切なオファー送信をお願いしますと記載しています。低学年向けの文面は誰が内容を確認するかを社内で決め、外注先は社内の承認を得た文面だけを送る、という形にしておくと安全です。
立ち上げと引き継ぎの条項は、起点と記録の置き場所を決める
企業向けページは、運用開始までの流れとして、お問い合わせ、課題のヒアリング、サービス説明・デモ、契約・初期設定、運用開始を案内しています。委託の開始日を契約日にすると、初期設定が終わらないうちに外注先の稼働が始まります。立ち上げの条項では、起点を初期設定が終わった日に置き、そこから何週目に何を終えるかを計画として出してもらいます。振り返りは、カスタマーサクセスとの相談と外注先の週次報告を別々に走らせず、同じダッシュボードを見ながら同じ場で行うと書いておきます。
引き継ぎの条項には、保存した検索条件、条件別の承諾率、定型文の版を、媒体の管理画面の外にも残すことを書きます。定額制は利用期間が長いので、途中で担当が替わる前提で記録を作っておくほうが安全です。よくある質問は、他の新卒採用サービスと併用可能としています。併用するなら、面談の記録に入り口となったサービス名を残す運用も、この条項に含めておきます。選定の基準はdodaキャンパスのプロフィール選定基準の作り方に、文面はdodaキャンパスのスカウト文面の型に、年間の運用はdodaキャンパスの運用スケジュールと送信計画にまとめています。
エラベルの見解
見積もりの月額だけで代行会社を比べると、この媒体では判断を誤りやすくなります。月額が安い提案でも、つながり枠の整理が業務範囲に入っていなければ、枠が埋まったまま新しい学生に送れない月が続き、定額の使い残しとして跳ね返ってきます。逆に月額が高く見える提案でも、週一回の整理と当日中の返信が含まれていれば、同じ定額で会える学生の数が変わります。比べるときは、月額を「週に何件確認し、何回整理し、何時間以内に返すか」に分解してください。この三つを書面で出せない提案は、契約後に成果が出なかったときに、どこが足りなかったのかを説明できません。
まとめ
- 目的の条項は料金制度から書く。定額制なら枠を回し切ること、成功報酬制なら上乗せ額の回収が論点になる
- 業務範囲は、カスタマーサクセスの整理と相談を除き、送信、枠の整理、返信など手を動かす工程を完了の定義つきで書く
- 成果は送信数ではなく、つながり枠の使用率とセグメント別の承諾率で数え、委託費は作業時間から見積もる
- 適性検査データと低学年へのオファーは、権限と承認の手順を条項で分けて書く
- 立ち上げの起点は初期設定が終わった日にし、記録は管理画面の外にも残す
よくある質問
Q. dodaキャンパスのカスタマーサクセスがあれば、代行会社は要りませんか
公式サイトが示す支援は、課題整理、初期設定・運用設計、運用改善の相談の三段階です。日々の送信、つながり枠の整理、返信の一次対応は社内に残るので、そこを回しきれない場合に代行会社を使う意味があります。
Q. 定額制と成功報酬制のどちらが外注に向いていますか
一概には言えません。定額制は枠を使い切るための外注に意味があり、成功報酬制では委託費が採用時の費用に上乗せされます。自社の体制で枠をどこまで回せるかを先に見積もってから選ぶと判断しやすくなります。
Q. 低学年へのオファーを外注先に任せてもよいですか
公式サイトは、低学年へのオファーについて三省合意のルールに基づく適切な送信を求めています。文面の内容は社内で確認し、承認した文面だけを外注先が送る形にしておくのが無難です。個別の判断に迷う場合は専門家にご確認ください。
※仕様や料金は変わります。掲載した内容は2026年9月23日時点の公式サイトの記載です。契約前に、運営の案内で最新の内容をご確認ください。